2025年・「梅雨の空」を科学する(12) #梅雨 #梅雨前線 #Webテキスト #エマグラム #ショワルター安定指数 #SSI #エマグラム鉄道物語

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▼「梅雨の空」というのがちょっと「過去」ような気がしてきた。
 猛暑につぐ猛暑!!
 そして夕方にはげしい夕立(雷雨)。これが毎日のパターンになってしまった。

 Webテキストミニ試案「エマグラム~エマグラム鉄道物語~」をつづけよう。
 いよいよ「物語」は最終章に入る。

4 エマグラム鉄道物語(その2)
~SSI(ショワルター安定指数)~

※「ラジオゾンデによる高層気象観測(気象庁)」
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/upper/kaisetsu.html
※「エマグラム(SunnySpot)」
https://www.sunny-spot.net/emagram/

のページを開いておいて考えてみよう。

(1)SSI(ショワルター安定指数)
 そもそも「エマグラム」とは何を見るための図表なんだろう。
 それを教えてくれる 指数があった。
 ●SSI(ショワルター安定指数)
 である。その<求め方>があった。

<求め方>
 SSI(ショワルター安定指数)求め方は、500hPaの実際の気温(T500)から、850hPaの空気塊を断熱的に 500hPa まで持ち上げると仮定したときの気温(T850)を引いたもの。

 SSI(ショワルター安定指数)=T500-T850

 これだけでは、なんのことか具体的なイメージがわいてこない。

▼そこで「物語」の登場である!!

そこで「エマグラム鉄道物語」で読み解いてみよう。

 a 高層天気図の基準の高さを思い出そう。
 ・300hPa…基準高度9600m
 ・500hPa…基準高度(    )m
 ・700hPa…基準高度3000m
 ・850hPa…基準高度(    )m

 b 「エマグラム鉄道物語」で考えてみよう。
 仮に1500m上空の大気の塊を「エマグラム鉄道」の列車に乗せて5700m上空まで運んでいったとき、列車の中の気温(T 850)はどれくらになるだろう。それは「エマグラム鉄道」の線路をたどればすぐわかる!!

 それは5700m上空の列車の外の気温(T500)とくらべてどうだろう。

 ●列車のなかの気温の方が高ければ→列車はドンドン上っていくだろう (熱気球がドンドン上るように)
 
 ●「上がると ザアザア」→大気「不安定」!!


▼やっぱりここでも「上がるとザアザア」だ。そして…

(2)SSI(ショワルター安定指数)の大小が大気の「安定」「不安定」の目安となった。
 
 ●SSI(ショワルター安定指数)
 ・大(正)→ 大気「     」
 ・小(負)→ 大気「     」!!

 ※ ひとつの目安がつくられていた。
 ・SSI <= 3℃ しゅう雨(しゅう雪)がある
 ・SSI <= 0℃ 雷が発生する
 ・SSI <=-3℃ ひょうが降る
 ・SSI <=-6℃ 竜巻が発生する

 「エマグラム鉄道」の列車の車窓から、見える「雲見」の景は、SSI(ショワルター安定指数)の値をみればわかるということだ!!

▼そして、最後にこうしめくくっていた。

 やっぱり仮想「エマグラム鉄道」列車の旅は面白い!!
 「きっぷ」は今すぐ誰でも手に入るぞ!!
 さあ、君も一緒に旅に出よう!!

 繰り返そう。
 これはシロウトの私が勝手に描いた「大気の物理学実験室」での仮想実験の物語である!!
 今に「エマグラム鉄道物語」の絵本でもつくりたい気分だ!!

ここまででいったん
 「梅雨の空」を科学する シリーズは終了する。
 言いたかったことを繰りかえしておくと3つだ。

(1)プロ仕様のデータは誰でも使える。楽しめる!!
このままにしておくのはモッタイナイ!!
(2)一見、複雑そうな「大気の物理学」もアタリマエの「科学」で読み解ける!!
(3)見上げた空を科学するのも面白い!!
つくった「ルール」は繰り返し使ってみよう。
  生兵法実践主義で。    

(了)

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2025年・「梅雨の空」を科学する(11) #梅雨 #梅雨前線 #Webテキスト #エマグラム #持ち上げ凝結高度 #自由対流高度 #平衡高度 #エマグラム鉄道物語

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▼「梅雨明け」はどうやらホンモノのようだ!!
 連日の猛暑、雷雨!!
 上空では何が起こっているのだろう!?

 Webテキストミニ試案「エマグラム~エマグラム鉄道物語~」をつづけよう。
 いよいよ「物語」は佳境に入る。

(2)「上り」列車に乗って旅に出よう!!

a 持ち上げ凝結高度
 出発駅での乗客数は、「等飽和混合比線」をみればわかる。その数は「乾燥断熱線」を走るあいだは変わらない。
 「上り」列車は高くへ高くへと走る。
 ある高さのところで「等飽和混合比線」と「乾燥断熱線」は交わるんだ。
 ここで「定員一杯!!」の信号が出るんだ。これ以後は列車は「湿潤断熱線」の線路を走らなければならない。
 「定員一杯!!」の信号の出た駅のことをプロたちは「      」とよぶらしい。
 列車がさらに上がっていけば、あふれた乗客(水蒸気)は、列車から降りてもらうことになる。
 列車から降りた乗客は団体さんになって「雲粒」になる。降りた場所が温度が低ければ「氷晶」になる。
 つまり「持ち上げ凝結高度」は雲の底!!
 「持ち上げ凝結高度」駅を過ぎたら、車窓からの景色はどのようにかわるだろう。


▼さらに列車は上がっていく。

 b 自由対流高度
 「湿潤断熱線」を上っていくと、列車のスピードがぐんと変わってくる地点があった。
 そこは列車のなかの温度と列車の外の気温とが逆転する地点でもあった。
 そこからは、列車のなかの温度の方が高い!!
 熱気球がグングン上にあがっていくように、列車はスピードをあげた。
 乗客(水蒸気)はどんどん降りはじめた!! 降りた乗客たちは団体になって雲になっていった!!
 この地点を「      」とプロたちはよんでいた。

 この地点を過ぎたら、車窓からの「雲見」の景色はどのようにかわるだろう。


▼さらに上へ、そして

c 平衡高度
 車窓からのドラスティクな「雲見」をしばし楽しんでいると、またまた様子がかわってきた。
 外の「雲見」の景もそうだが、気づけば列車内の乗客(水蒸気)は、ほとんど降りてしまっていた。
 列車内の気温と外の気温が再び逆転する地点。
 ここからは列車は上らなくなってしまった。
 その地点を「     」とプロたちはよんでいた。
 それが地上から見る雲頂でもあった!!


▼そして、列車は「下り」に切り替わる。

(3) 乗客(水蒸気)のいなくなってしまった「下り」列車はどの線路で降りてくるのだろう。

 
 「エマグラム」鉄道の「雲見」の旅もなかなか面白いぞ!!
 さあ、今すぐあなたも 列車に!!

 これは、私たちの暮らす「大気の物理学実験室」での仮想実験物語である!!

(つづく)

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2025年7月(文月)の俳句「歳時記」!! #俳句 #歳時記 #オンライン句会

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▼もうすっかり「真夏」だった!!
 寅日子先生も詠んでいた。

 雲の峰見るゝ雲を吐かんとす (明治32年)
 生きながら雲の峰とやなりぬらん (昭和4年)


▼今月も名句の鑑賞 より<俳句修業>をはじめよう!!
 名句の参考にさせてもらうのは、いつものように

◆NHK「俳句」 テキスト

である。ここより巻頭の名句10句+表紙の1句を引用させてもらう。

(1) 頂に神を祀りて山滴る 高橋悦男
(2) 夏雲やずしりと母の握り飯 宮坂静生
(3) 玫瑰や今も沖には未来あり 中村草田男
(4) ここもまた誰かの故郷氷水 神野紗希
(5) 祈りとは白き日傘をたたむこと 渡辺誠一郎
(6) 幽明の境に咲きてからす瓜 文挟夫佐恵
(7) 一と刻の珠と過ぎゆく夕涼み 深見けん二
(8) ロンロンと時計鳴るなり夏館 松本たかし
(9) 瀧落ちて群青世界とどろけり 水原秋櫻子
(10) 夏潮となりゆく青き一とうねり 倉田紘文
(11) 夏帽子水平線の上に置く 落合水尾

▼<俳句修業>の次はシロウト<選句>である!!
 <選句>という作業の楽しさを知ったのは最近である。
 読む度に変わってくる。それがまた楽しい。
 あなたもやってみませんか。
 
【私の選んだ名句ベスト3】

(3) 玫瑰や今も沖には未来あり 中村草田男
(2) 夏雲やずしりと母の握り飯 宮坂静生
(11) 夏帽子水平線の上に置く 落合水尾

【次点】

(5) 祈りとは白き日傘をたたむこと 渡辺誠一郎

【選評】
・私の大好きな草田男の一句である。「未来あり」はよく使われてもらう。
・「ずしりと」がなんとも効果的。
・「夏帽子」という季語が好きだ。この夏、必携のアイテム!!

・「祈り」「白き日傘」なんともピッタリの取り合わせ。


▼<俳句修業>の究極のお薦めは<句会>への参加。
 オンライン<句会>は、超初心者のハードルをうんと低くしてくれました。
 あなたも挑戦してみませんか。
 
●第59回オンライン句会「寅の日」7月例会案内!! 

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2025年7月(文月)の「雲見」は!? #雲見 #もくもくシール

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▼7月(文月)の「雲見」がはじまった。
 7月の「雲見」の予想の前に、6月の「雲見」のまとめをもくもくシールセットによる「雲見」カレンダー(理科ハウス)でふり返っておこう。
 使用した十種雲形シールは次のようになった。

・快晴   5       
・巻雲   0  
・巻積雲  3  
・巻層雲  2      
・高積雲  1 
・高層雲  2  
・層積雲  3   
・積雲   6       
・層雲   0 
・乱層雲  7  
・積乱雲  1 

 6月で目立ったのは「乱層雲」7「積雲」6「快晴」5である。
 短かったが、さすが「梅雨期」である。
 それにしても梅雨は短かった。6/9~6/27(確定でないとは言え)
 アメダスの「記録」を使って最高気温~最低気温をチェックする作業やっぱりやってしまうのだった。
 夏日が10日、真夏日なんと13日もあった。驚くべきことに猛暑日(>35℃)が3日もあった。
 暑い!!猛烈に暑い!!
 7月はどうなるんだろう!?

▼2025年7月(文月)の「雲見」の予想に入ろう。
 まず前年の2024年7月の天気図を参考にしてみる。

◆日々の天気図 2024年7月 (気象庁)
・昨年はちゃんと梅雨前線が見られたんだ!!
・もう連続の「猛暑日」からはしまった7月、いったいこの後どうなるんだろう!?
・「梅雨明け10日は晴れ」は、只今進行中!!
・「もくもくシール」なにが増えてくるかな!?
・台風はどうなんだろう!?

▼「雲見」の旅 計画+「ふるさとの低山登山」(ふるさと巡検)は継続中!!
 ただし、7月~9月はスタイルを変えること検討中。

【2025年7月 「雲見」の旅・山】
・「動く大地」を科学するとセットで
・7月「雲見」の旅 は検討中!!
・地域の低山登山(ふるさと巡検)+「川」を追いたい!!
・可能な範囲での継続を検討。

▼2025年前半を終えて、見える範囲の低山は登ることができた。
 ふるさとの景がこんなにもちがって見えてくるとは!!
 さらに継続するためにも
 少し…

 居ながらにして見上げる空の「雲見」は!?


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2025年・「梅雨の空」を科学する(10) #梅雨 #梅雨前線 #Webテキスト #エマグラム #乾燥断熱線 #湿潤断熱線 #等飽和混合比線 #エマグラム鉄道物語

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「梅雨明け10日は晴れ」!!
 はほんとうだろうか!? まだ半信半疑で、空を見上げていた。
やっぱりと思わざるを得ない。 

しかし、まだ「梅雨の空」を科学するはつづけておこう。
 Webテキストミニ試案「エマグラム~エマグラム鉄道物語~」をつづけておこう。
 実はここからが、この私自身のいちばんお気に入りだった。
 
●一見複雑そうな「大気の物理学」を「中学校理科」で読み解く!!

 この「物語」は私が勝手に創作した!!
 私自身が、間違った認識の部分があるかも知れない。
 気づかれた点があれば、ぜひ指摘してほしい。よろしくお願いします。

▼では、はじめます。

3 エマグラム鉄道物語(その1)

※「ラジオゾンデによる高層気象観測(気象庁)」
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/upper/kaisetsu.html
※「エマグラム(SunnySpot)」
https://www.sunny-spot.net/emagram/
のページを開いておいて考えてみよう。

 「エマグラム」はどこか列車のダイヤグラム(列車運行図表)と似ていますよね。そこで、ここからは仮想の「エマグラム鉄道物語」として、 「エマグラム」を読み解いていきます。
 走る列車は
 「水蒸気を乗せた大気水蒸気列車」!!
 さあ、あなたも この列車に乗って「雲見」の旅に出よう!!

▼これまでにわかってきた、アタリマエの「科学」で読み解いていこう。

(1) 「エマグラム」3本の線を「エマグラム鉄道物語」で読み解いてみよう。

 a 等飽和混合比線=この列車の乗客(水蒸気)の定員数を示す線。
 「定員」は温度によってきまっている。温度が低くなると定員は(    )なる。


▼次がこの「物語」のミソだ!!

 b この「大気水蒸気列車」が走る線路は2種類あった。

 ●乾燥断熱線=乗客(水蒸気)が定員一杯になるまで列車が走る線路。
 この線路を走っているあいだ停車駅はないので乗客の乗り降りはない。つまり乗客(水蒸気)の数は変わらない。

 ● 湿潤断熱線=乗客(水蒸気)が定員一杯になって以後列車が走る線路。
 この線路を走るとき乗客(水蒸気)はその都度列車から降りてもらわねばならない。
 列車から降りた乗客(水蒸気)は「団体さん」になって「   」になる!!


(つづく)

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2025年・「梅雨の空」を科学する(9) #梅雨 #梅雨前線 #Webテキスト #高層気象観測 #エマグラム #乾燥断熱線 #湿潤断熱線 #等飽和混合比線

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▼「えっ、梅雨は明けたのか!?」
 そう思わせる空だった!!いや 暑さだった。
 なんとそれはほんとうの話となってしまった。
 昨日(2025/06/27)に「近畿地方の梅雨明け」が発表された。
 確定ではないにしろ 早い!?
 空で何が起こっているのだろう。

●Webテキストミニ試案「エマグラム~エマグラム鉄道物語~」をつづけよう。

2 エマグラムを読み解く

※「ラジオゾンデによる高層気象観測(気象庁)」のページをあけておいて、考えてみよう。
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/upper/kaisetsu.html

(1) エマグラムの縦軸・横軸は何を表しているだろう。
  ・縦軸…(   )
  ・横軸…(   )

 <ルール>高度が高くなると気圧は(   )
              気温は(   )
 

 どこまでもわかったアタリマエを確認しておこう。

▼使われている「科学のコトバ」に迷わされずに、ゆっくり考えみよう!!

(2)「乾燥断熱線」はどんなことを表しているだろう。

(3)「湿潤断熱線」はどんなことを表しているだろう。
  「乾燥断熱線」とのちがいはどこだろう。
  それはどうしてだろう?

  a 気体「ビュンビュン」から→液体「フラフラ」へ
    水蒸気(気体) → 雲(液体)
    そのときエネルギー(熱)は 「  」という。

  b グラフの傾きに注目だ!!


▼次も同様に!!

(4) 「等飽和混合比線」とは何を表しているのだろう

  ●「飽和混合比」とは
   乾燥空気1㎏に対して、お腹いっぱい含まれる水蒸気量(g)


▼さあ、ここでのメインだ!!

 (5) 具体的「エマグラム」図を見ながら考えてみよう。

  ●「エマグラム(Sunny Spot)」
   https://www.sunny-spot.net/emagram/


   ・太い実線(赤)は 「  」
   ・破線(青)は 「  」
   a 「気温」状態曲線で上空の「気温」はすぐわかる!!
   ・1500 m → (  )℃
   ・3000 m → (  )℃
   ・5700 m → (  )℃
   ・9600 m → (  )℃

   b 実線(赤)と破線(青)が近づいているところはどんなところ?
   「気温」と「露点」が近い!!
   「腹一杯」が近い!! → 「    」ができやすい!!

    アタリマエ!!

   c 全国各地の「エマグラム」を見てみよう。


  一見、複雑そうな話も ゆっくり考えると、アタリマエの「科学」から!!

(つづく)

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2025年・「梅雨の空」を科学する(8) #梅雨 #梅雨前線 #Webテキスト #高層気象観測 #エマグラム #生兵法実践主義 #上がるとザアザア

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▼やっぱり、梅雨前線が帰ってきた!!

 空は「梅雨明け」をジャンプして、立ち上る「夏雲」を見たかと思っていた。
 しかし、梅雨は続いていた。
 「梅雨の空」の「ふしぎ!?」をつづけよう。

 次もWebテキスト『天気の変化』の試案を追ってみよう。

◆Webテキストミニ試案「エマグラム~エマグラム鉄道物語~」

 「エマグラム」!?
 またまた唐突な話だ。つづけて「梅雨の空」の上空を科学してみよう!!

▼では、はじめよう。

1 高層気象観測とエマグラム

※「ラジオゾンデによる高層気象観測(気象庁)」のページをあけておいて、考えてみよう。
 https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/upper/kaisetsu.htm

(1)「ラジオゾンデによる高層気象観測」を実施している場所で、あなたの住んでいるところからいちばん近いのはどこですか。

 二番目に近いのはどこですか。

(2) ラジオゾンデではどんな気象要素が測定されますか。

 a 風向・風速はどのようにして測定していますか。

 b 高度何㎞あたりまで計測されていますか。


▼いよいよです。

(3) 高層観測で得た観測データを用いて、「エマグラム」という図がつくられています。

・「エマグラム」って何!?

 ●「エマグラム(Sunny Spot)」
   https://www.sunny-spot.net/emagram/
 を参考にして、自分の住む場所にいちばん近い観測点の「エマグラム」をみてみよう。
 他の観測点の「エマグラム」もみてみよう。
 何がちがうだろう。
 気づいたことをあげてみよう。

▼なんともわけのわからぬ自分でもよくわかっていない「エマグラム」なるものをひっぱり出してきたのはなぜか!?
 私の勝手な<ねらい=思い>としては、3つあった!!

(1)専門家(プロ)たちの使っているデータも、いくつものアタリマエが重なってできている!!
 ・そのデータを私たちも簡単に見ることができる。

(2)今までに知った<きまり>をどんどん使ってみる!!生兵法実践主義!!

(3)「梅雨の空」の「ふしぎ!?」を科学する。
 ・「大気の物理学実験室」の謎解き
 ・防災・減災にツナガル科学を  

(つづく)

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2025年・「梅雨の空」を科学する(7) #梅雨 #梅雨前線 #Webテキスト #数値予報図 #渦度 #生兵法実践主義 #上がるとザアザア

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▼暑い!!
 あれっ!?梅雨前線が消えた!?
 でも やっぱり
 Webテキスト試案「高層天気図・数値予報図」(pdf版)をつづけてみよう。
 プロたちの「科学」も、自然のアタリマエが重なってできているはずだ。
 誰にもわかるから「科学」なんだ!!
 
5 数値予報図~渦度~

※数値予報天気図(気象庁)

を参照しながら、考えてみよう。
●極東地上気圧・風・降水量/500hPa高度・渦度予想図 ( 12時間毎 )
を開いておいて考えてみよう。

(1) 500hPa高度の基準高度はいくらぐらいだろう。
  5.700m !!

▼「渦度」!!新しいコトバに迷わされずにアタリマエを追求しよう。

(2) 「渦度」には「+正」と「-負」がある。
「低気圧」「高気圧」の渦はどちらだろう。

●北半球では
「+正渦度」=反時計回りの渦 → ( 低気圧)の渦
「-負渦度」=時計回りの渦 → (高気圧 )の渦

(3)「正渦度」のところは縦縞の実線で表されています。
  低気圧(L)、高気圧(H)の位置を確認してみよう。

▼アタリマエ重ねれば、徐々に「科学」に迫ってきますね!!

(4) 天気図に現われる「渦度」とは鉛直成分を表したものです。
「正渦度」のところの大気は上がっているでしょうか。それとも下がっているでし
ょうか。

●北半球では
「+正渦度」=反時計回りの渦 → 低気圧の渦→ 大気は「上がる 」
「-負渦度」=時計回りの渦 → 高気圧の渦 → 大気は「 下がる」

▼いよいよです。

(5)「地上気圧・風・降水量」の図を見て、「降水量」のいちばん多いところ(極)を
さがしてみよう。
それは「渦度」とはどんな関係になっているだろう。

a 「12・24時間予想」「36・48時間予想」「72時間予想」でも確かめてみよう。

「縦縞の実線」部→「正渦度」→大気「上がる」→→ <上がると ザアザア>

ここでも やっぱり!!
<上がるとザアザア 下がるとカラカラ>

 いっぱい例外あるだろう!!
 でも、ざっくりと そう言えないかな!!
 繰り返し、繰り返し 使ってみよう!!

<上がるとザアザア 下がるとカラカラ>

生兵法実践主義で!!


(つづく)

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2025年・「梅雨の空」を科学する(6) #梅雨 #梅雨前線 #Webテキスト #数値予報図 #鉛直P速度 #湿数 #上がるとザアザア

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▼Webテキスト試案「高層天気図・数値予報図」(pdf版)をつづけよう。
と言いながらも少し自分でも迷っていた。
なんのために自分でもよくわかっていないことを繰り返し綴っているのだろう!?
自問自答しながらも、やっぱりつづけよう!!  

次は

4 数値予報図~鉛直p速度~

※数値予報天気図(気象庁)

を参照しながら、考えてみよう。
●極東850hPa 気温・風、700hPa 上昇流/ 700hPa 湿数、500hPa 気温予想図 ( 12時間毎)
を見ながら考えてみよう。

▼「鉛直p速度」!? 耳慣れぬコトバからはじまっていた。
 ポンコツ頭はパニック寸前だった。
(1) 「鉛直p速度」は何をあらわしているのだろう。

 a 単位は

 b 「私たちは大気の海の底に暮らしている!!」

 底(下)ほど 気圧は ( 高い)!!
 上空(上)ほど 気圧は (低い )!!

 アタリマエ!!

 c 大気が「上がる」「下がる」ときで考えてみよう。
 大気「上がる」→ 鉛直方向の気圧変化速度「鉛直p速度」 → 「 - 」
 大気「下がる」→ 鉛直方向の気圧変化速度「鉛直p速度」 → 「 + 」

 コトバは難しいが
 ナルホド!!アタリマエすぎるほどアタリマエのこと!!

(2) 700hPa 上昇流の図では、上昇流の領域(鉛直 p 速度「-」域)は、縦縞の実線であらわしてある。
  確認してみよう。

 ・上昇流のいちばん大きいところ(極)はどこにあるだろうさがしてみよう。
 ・反対に下降流のいちばん大きいところ(極)はどこにあるだろう。

▼おおざっぱにとらえて次に行こう。
(3) 今度は700hPa湿数、500hPa気温予想図 を見てみよう。
 a 「湿数」とは
 「湿数」=気温-露点
 大気中の水蒸気の満腹度を示す!!

 b 満腹の限界を越えてしまえば大気中の「水蒸気」ははみ出して「雲」になる!!
 
 その臨界点が近いぞ!!
 ということを予想天気図では明示してくれていた。
 「湿域」=「湿数」<3℃
 つまり湿っているところ!!
「雲」がとってもできやすいところ!!
予想天気図では、「湿域」は縦縞の実線で表示されている。
 確認してみよう。

▼ここが、今回のメインだ!!  

(4)「極東850hPa気温・風、700hPa上昇流」予想図における
  ●「鉛直P速度」→「-」→大気「上がる」→実線縦縞
   「700hPa 湿数、500hPa気温」予想図における
  ●「湿域」=「湿数」(=気温ー露点)<3℃ →雲ができやすい→実線縦縞

 ふたつ予想図の実線縦縞をザックリと見くらべてみよう!!

 ここでもやっぱり

 <上がるとザアザア 下がるとカラカラ>!!

 予想図の時間を変えても言えるかな!?
 
(つづく) 

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2025年・「梅雨の空」を科学する(5) #梅雨 #梅雨前線 #Webテキスト #高層天気図 #500hPa #300hPa #ジェット気流 #生兵法実践主義

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▼ 東北地方も梅雨入りした模様だ。
 ちょっと梅雨空の様子がかわってきた。
 TV・ネットの「天気予報」を参考にしながら、Webテキスト試案「高層天気図・数値予報図」(pdf版)をつづけよう。
 次は

 3 500hPa・300hPa 高層天気図

※高層天気図(気象庁)
●アジア 500hPa・300hPa 高度・気温・風・等風速線天気図(AUPQ35)
を開いておいて、次のことを考えてみよう。
(1)基準の高さをもういちど確認してみよう。
・500hPa (5.700 )m
・300hPa (9.600 )m

 何度でもこのアタリマエを繰り返しておこう!!

▼今すぐ温度計を持って、ハシゴかけて、駆け上って確かめたいところだ!!
 でも、それは無理!!
 しかし、私たちにはこの「高層天気図」がアルぞ。 

(2)自分の住む地域の上空の気温を読み取ろう。
・500hPa ( )℃
・300hPa ( )℃

 「高層天気図」見ながら、自分で確かめてみると実感がちがいますよね。
 アタリマエを科学するとはそんなこと。

▼次がここでのメインかもしれない。

(3) 500hPa 高層天気図に注目して、あたたかく湿った大気のかたまり(暖湿気)が流入てきたら、天気はどのように変化するでしょう。

暖かい空気(地表) →(密度小=軽い )→ 上がると ザアザア
「大気不安定!?」

●夏 → モクモク積乱雲 → 「大雨」

 ルールをみつけたら使ってみよう。
 何度も何度も使っていたら、「ルール」はホンモノになる。
 「ルール」が使いモノになる。
  それが、生兵法実践主義!!
 850hPa・700hPaへ行ったり来たりしながら立体的にイメージしてみよう。

▼ここでのもうひとつのメインに行こう。

(4) 自分が住む地域の上空にどれほどの強さの風が吹いているか読み取ってみよう。
・500hPa (  )ノット(KT)→ (  )m / s
・300hPa (  )ノット(KT)→ (  )m/s

※1ノット(KT)=0.5m/s

a ものすごい風ですね!!台風のときの風とくらべてみよう。

b この風は主にどちらからどちらに向けて吹いていますか。

c この強い風をジェット気流といいます。
ジェット気流の影響を受けている現象にどんなことがありますか。

 びっくりしてしまいますよね!!
 そんな 強い風が 今、この上空に吹いているのかと思うと!!
 毎日の「雲見」のときに これを思い出そう!!
 
 光は東から、天気は西から!!
  
 を思い出そう!!
 台風・熱帯低気圧はどう影響してくるだろう。
 面白くなくなったら、すぐやめよう!!
 そして、また気になったら「高層天気図」を開いてよう。

(つづく)

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