2025年・「梅雨の空」を科学する(8) #梅雨 #梅雨前線 #Webテキスト #高層気象観測 #エマグラム #生兵法実践主義 #上がるとザアザア

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▼やっぱり、梅雨前線が帰ってきた!!

 空は「梅雨明け」をジャンプして、立ち上る「夏雲」を見たかと思っていた。
 しかし、梅雨は続いていた。
 「梅雨の空」の「ふしぎ!?」をつづけよう。

 次もWebテキスト『天気の変化』の試案を追ってみよう。

◆Webテキストミニ試案「エマグラム~エマグラム鉄道物語~」

 「エマグラム」!?
 またまた唐突な話だ。つづけて「梅雨の空」の上空を科学してみよう!!

▼では、はじめよう。

1 高層気象観測とエマグラム

※「ラジオゾンデによる高層気象観測(気象庁)」のページをあけておいて、考えてみよう。
 https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/upper/kaisetsu.htm

(1)「ラジオゾンデによる高層気象観測」を実施している場所で、あなたの住んでいるところからいちばん近いのはどこですか。

 二番目に近いのはどこですか。

(2) ラジオゾンデではどんな気象要素が測定されますか。

 a 風向・風速はどのようにして測定していますか。

 b 高度何㎞あたりまで計測されていますか。


▼いよいよです。

(3) 高層観測で得た観測データを用いて、「エマグラム」という図がつくられています。

・「エマグラム」って何!?

 ●「エマグラム(Sunny Spot)」
   https://www.sunny-spot.net/emagram/
 を参考にして、自分の住む場所にいちばん近い観測点の「エマグラム」をみてみよう。
 他の観測点の「エマグラム」もみてみよう。
 何がちがうだろう。
 気づいたことをあげてみよう。

▼なんともわけのわからぬ自分でもよくわかっていない「エマグラム」なるものをひっぱり出してきたのはなぜか!?
 私の勝手な<ねらい=思い>としては、3つあった!!

(1)専門家(プロ)たちの使っているデータも、いくつものアタリマエが重なってできている!!
 ・そのデータを私たちも簡単に見ることができる。

(2)今までに知った<きまり>をどんどん使ってみる!!生兵法実践主義!!

(3)「梅雨の空」の「ふしぎ!?」を科学する。
 ・「大気の物理学実験室」の謎解き
 ・防災・減災にツナガル科学を  

(つづく)

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2025年・「梅雨の空」を科学する(7) #梅雨 #梅雨前線 #Webテキスト #数値予報図 #渦度 #生兵法実践主義 #上がるとザアザア

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▼暑い!!
 あれっ!?梅雨前線が消えた!?
 でも やっぱり
 Webテキスト試案「高層天気図・数値予報図」(pdf版)をつづけてみよう。
 プロたちの「科学」も、自然のアタリマエが重なってできているはずだ。
 誰にもわかるから「科学」なんだ!!
 
5 数値予報図~渦度~

※数値予報天気図(気象庁)

を参照しながら、考えてみよう。
●極東地上気圧・風・降水量/500hPa高度・渦度予想図 ( 12時間毎 )
を開いておいて考えてみよう。

(1) 500hPa高度の基準高度はいくらぐらいだろう。
  5.700m !!

▼「渦度」!!新しいコトバに迷わされずにアタリマエを追求しよう。

(2) 「渦度」には「+正」と「-負」がある。
「低気圧」「高気圧」の渦はどちらだろう。

●北半球では
「+正渦度」=反時計回りの渦 → ( 低気圧)の渦
「-負渦度」=時計回りの渦 → (高気圧 )の渦

(3)「正渦度」のところは縦縞の実線で表されています。
  低気圧(L)、高気圧(H)の位置を確認してみよう。

▼アタリマエ重ねれば、徐々に「科学」に迫ってきますね!!

(4) 天気図に現われる「渦度」とは鉛直成分を表したものです。
「正渦度」のところの大気は上がっているでしょうか。それとも下がっているでし
ょうか。

●北半球では
「+正渦度」=反時計回りの渦 → 低気圧の渦→ 大気は「上がる 」
「-負渦度」=時計回りの渦 → 高気圧の渦 → 大気は「 下がる」

▼いよいよです。

(5)「地上気圧・風・降水量」の図を見て、「降水量」のいちばん多いところ(極)を
さがしてみよう。
それは「渦度」とはどんな関係になっているだろう。

a 「12・24時間予想」「36・48時間予想」「72時間予想」でも確かめてみよう。

「縦縞の実線」部→「正渦度」→大気「上がる」→→ <上がると ザアザア>

ここでも やっぱり!!
<上がるとザアザア 下がるとカラカラ>

 いっぱい例外あるだろう!!
 でも、ざっくりと そう言えないかな!!
 繰り返し、繰り返し 使ってみよう!!

<上がるとザアザア 下がるとカラカラ>

生兵法実践主義で!!


(つづく)

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2025年・「梅雨の空」を科学する(6) #梅雨 #梅雨前線 #Webテキスト #数値予報図 #鉛直P速度 #湿数 #上がるとザアザア

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▼Webテキスト試案「高層天気図・数値予報図」(pdf版)をつづけよう。
と言いながらも少し自分でも迷っていた。
なんのために自分でもよくわかっていないことを繰り返し綴っているのだろう!?
自問自答しながらも、やっぱりつづけよう!!  

次は

4 数値予報図~鉛直p速度~

※数値予報天気図(気象庁)

を参照しながら、考えてみよう。
●極東850hPa 気温・風、700hPa 上昇流/ 700hPa 湿数、500hPa 気温予想図 ( 12時間毎)
を見ながら考えてみよう。

▼「鉛直p速度」!? 耳慣れぬコトバからはじまっていた。
 ポンコツ頭はパニック寸前だった。
(1) 「鉛直p速度」は何をあらわしているのだろう。

 a 単位は

 b 「私たちは大気の海の底に暮らしている!!」

 底(下)ほど 気圧は ( 高い)!!
 上空(上)ほど 気圧は (低い )!!

 アタリマエ!!

 c 大気が「上がる」「下がる」ときで考えてみよう。
 大気「上がる」→ 鉛直方向の気圧変化速度「鉛直p速度」 → 「 - 」
 大気「下がる」→ 鉛直方向の気圧変化速度「鉛直p速度」 → 「 + 」

 コトバは難しいが
 ナルホド!!アタリマエすぎるほどアタリマエのこと!!

(2) 700hPa 上昇流の図では、上昇流の領域(鉛直 p 速度「-」域)は、縦縞の実線であらわしてある。
  確認してみよう。

 ・上昇流のいちばん大きいところ(極)はどこにあるだろうさがしてみよう。
 ・反対に下降流のいちばん大きいところ(極)はどこにあるだろう。

▼おおざっぱにとらえて次に行こう。
(3) 今度は700hPa湿数、500hPa気温予想図 を見てみよう。
 a 「湿数」とは
 「湿数」=気温-露点
 大気中の水蒸気の満腹度を示す!!

 b 満腹の限界を越えてしまえば大気中の「水蒸気」ははみ出して「雲」になる!!
 
 その臨界点が近いぞ!!
 ということを予想天気図では明示してくれていた。
 「湿域」=「湿数」<3℃
 つまり湿っているところ!!
「雲」がとってもできやすいところ!!
予想天気図では、「湿域」は縦縞の実線で表示されている。
 確認してみよう。

▼ここが、今回のメインだ!!  

(4)「極東850hPa気温・風、700hPa上昇流」予想図における
  ●「鉛直P速度」→「-」→大気「上がる」→実線縦縞
   「700hPa 湿数、500hPa気温」予想図における
  ●「湿域」=「湿数」(=気温ー露点)<3℃ →雲ができやすい→実線縦縞

 ふたつ予想図の実線縦縞をザックリと見くらべてみよう!!

 ここでもやっぱり

 <上がるとザアザア 下がるとカラカラ>!!

 予想図の時間を変えても言えるかな!?
 
(つづく) 

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2025年・「梅雨の空」を科学する(5) #梅雨 #梅雨前線 #Webテキスト #高層天気図 #500hPa #300hPa #ジェット気流 #生兵法実践主義

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▼ 東北地方も梅雨入りした模様だ。
 ちょっと梅雨空の様子がかわってきた。
 TV・ネットの「天気予報」を参考にしながら、Webテキスト試案「高層天気図・数値予報図」(pdf版)をつづけよう。
 次は

 3 500hPa・300hPa 高層天気図

※高層天気図(気象庁)
●アジア 500hPa・300hPa 高度・気温・風・等風速線天気図(AUPQ35)
を開いておいて、次のことを考えてみよう。
(1)基準の高さをもういちど確認してみよう。
・500hPa (5.700 )m
・300hPa (9.600 )m

 何度でもこのアタリマエを繰り返しておこう!!

▼今すぐ温度計を持って、ハシゴかけて、駆け上って確かめたいところだ!!
 でも、それは無理!!
 しかし、私たちにはこの「高層天気図」がアルぞ。 

(2)自分の住む地域の上空の気温を読み取ろう。
・500hPa ( )℃
・300hPa ( )℃

 「高層天気図」見ながら、自分で確かめてみると実感がちがいますよね。
 アタリマエを科学するとはそんなこと。

▼次がここでのメインかもしれない。

(3) 500hPa 高層天気図に注目して、あたたかく湿った大気のかたまり(暖湿気)が流入てきたら、天気はどのように変化するでしょう。

暖かい空気(地表) →(密度小=軽い )→ 上がると ザアザア
「大気不安定!?」

●夏 → モクモク積乱雲 → 「大雨」

 ルールをみつけたら使ってみよう。
 何度も何度も使っていたら、「ルール」はホンモノになる。
 「ルール」が使いモノになる。
  それが、生兵法実践主義!!
 850hPa・700hPaへ行ったり来たりしながら立体的にイメージしてみよう。

▼ここでのもうひとつのメインに行こう。

(4) 自分が住む地域の上空にどれほどの強さの風が吹いているか読み取ってみよう。
・500hPa (  )ノット(KT)→ (  )m / s
・300hPa (  )ノット(KT)→ (  )m/s

※1ノット(KT)=0.5m/s

a ものすごい風ですね!!台風のときの風とくらべてみよう。

b この風は主にどちらからどちらに向けて吹いていますか。

c この強い風をジェット気流といいます。
ジェット気流の影響を受けている現象にどんなことがありますか。

 びっくりしてしまいますよね!!
 そんな 強い風が 今、この上空に吹いているのかと思うと!!
 毎日の「雲見」のときに これを思い出そう!!
 
 光は東から、天気は西から!!
  
 を思い出そう!!
 台風・熱帯低気圧はどう影響してくるだろう。
 面白くなくなったら、すぐやめよう!!
 そして、また気になったら「高層天気図」を開いてよう。

(つづく)

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2025年・「梅雨の空」を科学する(4) #梅雨 #梅雨前線 #Webテキスト #高層天気図 #850hPa #700hPa #生兵法実践主義

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▼Webテキスト試案「高層天気図・数値予報図」(pdf版)をつづけよう。
 せっかく作ってはみたもののあまり使っていなかった。
 まずは自分で使ってみて、<使いモノ>になるのか確かめてみたいんだ。
 次は

2 850hPa・700hPa 高層天気図
 だ。

※高層天気図(気象庁)
●アジア 850hPa・700hPa 高度・気温・風・湿数天気図(AUPQ78)

を開いておいて、次のことを考えてみよう。
(1)基準の高さをもういちど確認してみよう。
・850hPa ( 1.500)m
・700hPa ( 3.000)m

▼次は気温だ。
(2)自分の住むところの上空の気温を読み取ろう。
 等温線は0℃を基準として、暖候期(4月~9月) は3℃ごとに破線で示してある。
 今の上空を知ろう!!

 ルール 上空ほど気温は ( 低い) このアタリマエを科学しよう!!

▼次がここでのメインかも知れない。
 
(3)湿数(=気温-露点温度)の値が3℃未満のところを「湿り域」といいます。
 大気に含まれる水蒸気が腹一杯に近いところということになります。
 大気からはみ出した水蒸気は「雲」になります。
 従って「湿り域」は「雲」ができやすいところ!!
 ということになります。

 a 「湿り域」は、細かなドット(点)であらわしてあります。どのあたりにありますか?

 b 「湿り域」には、ほんとうに「雲」がみられるでしょうか?
 ・ひまわりの雲画像で確かめてみよう。
 ・この高さではどのような雲がみられるだろう。
 「十種雲形」で考えてみよう。

 この作業を自分でやってみて、TVで今日の「天気予報」見たら、よくわかるかな!!

▼最後に、ちょっとむつかしい作業を加えた。
 (4)850hPa 高層天気図 で 「等温線」が密に集中しているところをさがしてみよう。
 ・それはどんなところと言っていいだろう。
 ・暖かい大気と冷たい大気のぶつかっているところ(前線)をみつけよう。
 その前線はなんとよばれる前線だろう。
梅雨前線はどこに!?
 
 半わかりでいいんだ。
 「高層天気図」開いて見てみるということをやりたいんだ!!
 
 生兵法実践主義!!でいきたいんだ!!
 
 これを繰り返しやっていると少しずつ「大気の物理学実験室」が立体的に見えてくるような気がするんだ!!
 さあ、今日もまた降るのかな!?

 (つづく)

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2025年・「梅雨の空」を科学する(3) #梅雨 #梅雨前線 #偏西風 #Webテキスト #高層天気図 #数値予報図

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▼雨はなおいっそうはげしく降りはじめた!!
  その雨の降ってくる空を見上げて見てもなにもわからない。
 どこからどのようにしてこの雨は降ってくるのだ!?
 そのアタリマエを科学するためのテキストを作っていた。

◆Webテキスト試案「高層天気図・数値予報図」(pdf版)

▼この試案をつくりはじめたころ、その<ねらい>を次のようにしていた。
(1) プロ仕様の「高層天気図・数値予報図」を「中学理科」でわかりやすく読み解く!!
(2) せっかくの誰でも見られる共有データ、このままではモッタイナイ!!
(3) 天気の大原則 
   <上がるとザアザア  下がるとカラカラ>
   <光は東から 天気は西から>       の徹底活用!! 

▼さあ、このWebテキスト試案が、「梅雨の空」を科学する にも有効だろうか。
 まずはプロ仕様のこの天気図を見てみよう。  

●高層天気図(気象庁)

▼ 代表的な高層天気図、850hPa、700hPa、500hPa、300hPa 高層天気図はだいたいどのくらい高さの天気図なのでしょう。
「基準高度」を調べてみると。
・300 hPa …基準高度( 9.600)m
・500 hPa …基準高度( 5.700)m
・700 hPa …基準高度( 3.000)m
・850 hPa …基準高度( 1.500)m

○ 高くなるほど気圧は低くなる!!
○ 私たちは「大気の海の底」にくらしている。
〇 はたしてこの雨はどのあたりからどのように降ってきているのだろう。 

(つづく)

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2025年・「梅雨の空」を科学する(2) #梅雨 #梅雨前線 #偏西風 #デジタル台風 #ひまわり画像 #線状降水帯

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▼やはり雨は降り続いていた。
 「梅雨」って!?
 を考えるために、地球の外から「雲見」をしてみよう。

◆デジタル台風:雲画像動画アーカイブ(全球画像)
 ・これを見れば、地球全体の大気の流れは一目瞭然!!バッチリです。
 ・これが最高にお薦めだ!!
 ・今年の6月だけでなく、これまでの年の「大気」(雲)の流れを見てみよう。
 ・日本はどこに位置しているの!?
 ・偏西風!! 「光は東から 天気は西から」
 ・いくら見ていても飽きない!!
 ・すべてをここからはじめよう。

▼よりリアルタイムの「雲見」をやってみよう。
 「ひまわり8号」からの「雲見」だ。
  ・ひまわり8号 高度36.000㎞!! (雲の高さにくらべれば…)
  これに最高にうれしいものがあった。

◆ひまわり8号リアルタイム Web
 ・自分の住んでいるところにフォーカスしてみよう。
 ・最新動画を見てみよう!!
 ・「夜明け」は感動ですね!!

▼次はより日本の上空に的をしぼって、「雲見」をしてみよう。

◆気象庁・静止気象衛星画像
 ・動画でも変化を見てみよう。
 ・画像の種類を変えて、「雲見」をして見よう。何がわかるのかな!?
 ・梅雨前線は確認できるかな!?
 ・線状降水帯はどこに!?

▼地上から「雲見」とこれらの宇宙からの「雲見」を参考にしながら、これからの「天気の変化」に注目しよう。
もちろんTV等の「天気予報」も参考しながら
防災・減災にツナガル 「科学する」を

(つづく)  

 

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2025年・「梅雨の空」を科学する(1) #梅雨 #梅雨前線 #偏西風 #高層天気図 #線状降水帯

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▼昨日(2025/06/09)11時
 気象庁は中国・近畿・東海地方が「梅雨入りしたとみられる」と発表しました。 
 いよいよしばらく「梅雨の空」とつきあう季節の到来です。

▼私たちの暮らす「大気の物理学実験室」でなにが起こっているのでしょう!?
 すでに「天気の変化」全体についての「科学する」はまとめていた。

◆「天気の変化」を科学する

▼「科学する」はいちどまとめたからわかったというものではなかった。
 何度でも繰り返し「科学する」なかで、「科学」が<使いモノ>になると思っていた。
 今しばらく、「梅雨の空」に特化して科学してみようとおもう。

●2025年・「梅雨の空」を科学する

▼私の「科学する」は、いつものようにアタリマエのアタリマエ!!
 からはじめようと思う。

・「梅雨」って何!?
・「梅雨前線」って!?
・どうして雨がふるの !?
・大原則「上がるとザアザア」はここで有効かな
・そもそも「大気」はどんな動きをしているの!!
・「梅雨空」の上空はどうなっているの!!
・「高層天気図」は何を教えてくれるの。
・頻繁に登場しはじめた「線状降水帯」とは!?
・…
等など あげはじめたらきりがないな。

 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

(つづく)


 

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2025年6月(水無月)の俳句「歳時記」!! #俳句 #歳時記 #オンライン句会

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▼<俳句修業>について寅日子先生は「俳句の精神」(青空文庫より)のなかで、次のように言っていた。

 俳句の修業はその過程としてまず自然に対する観察力の練磨(れんま)を要求する。俳句をはじめるまではさっぱり気づかずにいた自然界の美しさがいったん俳句に入門するとまるで暗やみから一度に飛び出してでも来たかのように眼前に展開される。今までどうしてこれに気がつかなかったか不思議に思われるのである。これが修業の第一課である。「俳句の精神」(青空文庫より)

 ナルホド!!
 ナレバこの景はどう詠めば!?

▼今月も名句の鑑賞 より<俳句修業>をはじめよう!!
 名句の参考にさせてもらうのは、いつものように

◆NHK「俳句」 テキスト

である。ここより巻頭の名句10句+表紙の1句を引用させてもらう。

(1) 六月を綺麗な風の吹くことよ 正岡子規
(2) 遠い日の雲呼ぶための夏帽子 大牧 広
(3) 大らかに孕み返しぬ夏のれん 富安風生
(4) あぢさゐやきのふの手紙はや古ぶ 橋本多佳子
(5) 河骨の金鈴ふるふ流れかな 川端茅舎
(6) うつむくは一花もあらず花菖蒲 長谷川秋子
(7) 身の中のまっ暗がりの蛍狩り 河原枇杷男
(8) 水音をしるべとしたり蛍狩 能村研三
(9) 夕影を待てるがごとき鵜籠かな 後藤夜半
(10) おもしろうてやがてかなしき鵜舟かな 芭蕉
(11) 夢を見るために置きたる蛍籠 山本一歩

▼<俳句修業>次はシロウト<選句>である!!
 いずれも名句ばかりだから、<選句>の作業もまた面白い。
 読む度に変わってくる。それがまた楽しい。
 今朝もまた変わってしまった。!!
 
【私の選んだ名句ベスト3】

(4) あぢさゐやきのふの手紙はや古ぶ 橋本多佳子
(8) 水音をしるべとしたり蛍狩 能村研三
(2) 遠い日の雲呼ぶための夏帽子 大牧 広

【次点】

(1) 六月を綺麗な風の吹くことよ 正岡子規

【選評】
・「あぢさゐ」と「手紙」の取り合わせに惹かれる。
・蛍の季節だ!!水音をしるべとするはリアルな表現だ。
・「夏帽子」で一票だ。「遠い日の雲呼ぶ」うまい表現だ。ナルホド!!

・やっぱり子規ははずせない。「綺麗な風」は子規ならではの…

▼<俳句修業>の究極のおすすめは<句会>への参加です。
 オンライン句会は、うんとハードルを低くしてくれました。
 挑戦してみませんか。
 
●第58回オンライン句会「寅の日」6月例会案内!! 

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2025年6月(水無月)の「雲見」は!? #雲見 #もくもくシール

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▼6月(水無月)の「雲見」がはじまる。
6月の「雲見」の予想の前に、5月の「雲見」のまとめをもくもくシールセットによる「雲見」カレンダー(理科ハウス)でふり返っておこう。
 使用した十種雲形シールは次のようになった。

・快晴   2       
・巻雲   1  
・巻積雲  2  
・巻層雲  6      
・高積雲  2 
・高層雲  2  
・層積雲  2   
・積雲   7       
・層雲   0 
・乱層雲  7  
・積乱雲  0 

 5月で目立ったのは「乱層雲」7「積雲」7「巻層雲」6である。
 大気が水蒸気を多く含む季節が到来しているという印象だ。
 アメダスの「記録」を使って最高気温~最低気温をチェックしてみた。
 夏日がなんと16日もあった。一日だけ真夏日もあった。
 6月はどうなるだろう!?

▼2025年6月(水無月)の「雲見」の予想に入ろう。
 まず前年の2024年6月の天気図を参考にしてみる。

◆日々の天気図 2024年6月 (気象庁)
・本日は気象記念日、すぐさまこんなものが参照させてもらうことができることに感謝!!
・雨が心配な季節だ。同時に恵みの雨でもある。
・当地の「梅雨入り」はいつごろになるだろう。
・タマネギの収穫はしたが、ジャガイモはまだだ。いつごろにしようかな
・「夏日」「真夏日」は何日ぐらいになるかな。
・「雲見」から、天気予報!!南の空も意識した方がいいかな?

▼「雲見」の旅 計画は継続したい。+「ふるさとの低山登山」(ふるさと巡検)も。
 続行はするが、6月~8月はスタイルを変えること検討中。

【2025年6月 「雲見」の旅・山】
・「動く大地」を科学するとセットで
・6月「雲見」の旅 は検討中!!
・地域の低山登山(ふるさと巡検)+「川」を追いたい!!

▼本日(2025/06/01)は「気象記念日」!!
 気象業務が開始されてから150年になるという。

●「気象業務150周年」記念切手シート
 
 を手に入れた!!なかなかすばらしい!!
 これからもお世話になります。

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