2025年・「梅雨の空」を科学する(12) #梅雨 #梅雨前線 #Webテキスト #エマグラム #ショワルター安定指数 #SSI #エマグラム鉄道物語
▼「梅雨の空」というのがちょっと「過去」ような気がしてきた。
猛暑につぐ猛暑!!
そして夕方にはげしい夕立(雷雨)。これが毎日のパターンになってしまった。
Webテキストミニ試案「エマグラム~エマグラム鉄道物語~」をつづけよう。
いよいよ「物語」は最終章に入る。
4 エマグラム鉄道物語(その2)
~SSI(ショワルター安定指数)~
※「ラジオゾンデによる高層気象観測(気象庁)」
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/upper/kaisetsu.html
※「エマグラム(SunnySpot)」
https://www.sunny-spot.net/emagram/
のページを開いておいて考えてみよう。
(1)SSI(ショワルター安定指数)
そもそも「エマグラム」とは何を見るための図表なんだろう。
それを教えてくれる 指数があった。
●SSI(ショワルター安定指数)
である。その<求め方>があった。
<求め方>
SSI(ショワルター安定指数)求め方は、500hPaの実際の気温(T500)から、850hPaの空気塊を断熱的に 500hPa まで持ち上げると仮定したときの気温(T850)を引いたもの。
SSI(ショワルター安定指数)=T500-T850
これだけでは、なんのことか具体的なイメージがわいてこない。
▼そこで「物語」の登場である!!
そこで「エマグラム鉄道物語」で読み解いてみよう。
a 高層天気図の基準の高さを思い出そう。
・300hPa…基準高度9600m
・500hPa…基準高度( )m
・700hPa…基準高度3000m
・850hPa…基準高度( )m
b 「エマグラム鉄道物語」で考えてみよう。
仮に1500m上空の大気の塊を「エマグラム鉄道」の列車に乗せて5700m上空まで運んでいったとき、列車の中の気温(T 850)はどれくらになるだろう。それは「エマグラム鉄道」の線路をたどればすぐわかる!!
それは5700m上空の列車の外の気温(T500)とくらべてどうだろう。
●列車のなかの気温の方が高ければ→列車はドンドン上っていくだろう (熱気球がドンドン上るように)
●「上がると ザアザア」→大気「不安定」!!
▼やっぱりここでも「上がるとザアザア」だ。そして…
(2)SSI(ショワルター安定指数)の大小が大気の「安定」「不安定」の目安となった。
●SSI(ショワルター安定指数)
・大(正)→ 大気「 」
・小(負)→ 大気「 」!!
※ ひとつの目安がつくられていた。
・SSI <= 3℃ しゅう雨(しゅう雪)がある
・SSI <= 0℃ 雷が発生する
・SSI <=-3℃ ひょうが降る
・SSI <=-6℃ 竜巻が発生する
「エマグラム鉄道」の列車の車窓から、見える「雲見」の景は、SSI(ショワルター安定指数)の値をみればわかるということだ!!
▼そして、最後にこうしめくくっていた。
やっぱり仮想「エマグラム鉄道」列車の旅は面白い!!
「きっぷ」は今すぐ誰でも手に入るぞ!!
さあ、君も一緒に旅に出よう!!
繰り返そう。
これはシロウトの私が勝手に描いた「大気の物理学実験室」での仮想実験の物語である!!
今に「エマグラム鉄道物語」の絵本でもつくりたい気分だ!!
ここまででいったん
「梅雨の空」を科学する シリーズは終了する。
言いたかったことを繰りかえしておくと3つだ。
(1)プロ仕様のデータは誰でも使える。楽しめる!!
このままにしておくのはモッタイナイ!!
(2)一見、複雑そうな「大気の物理学」もアタリマエの「科学」で読み解ける!!
(3)見上げた空を科学するのも面白い!!
つくった「ルール」は繰り返し使ってみよう。
生兵法実践主義で。
(了)
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