本日(2025/07/08)、第415回オンライン「寅の日」!! #夏の小半日 #traday #寺田寅彦
▼第1号大賀ハスの「あこがれの4日間」の四日目だった。
今回はずいぶん変則的な4日間となってしまった。
しかし
やっぱり、佇立する果托にしっかりと雄しべがへばりついていた。
「あこがれの4日間」の「ふしぎ!?」はまだまだつづくのだった。
▼本日(2025/07/08)は、第415回オンライン「寅の日」である。
7月のテーマは、私たちの毎日の暮らしに深く関係する「気象」(天気の科学)だった。
【7月テーマ】「寅彦と気象」
一回目の本日は、「夏の小半日」を読む。
◆本日(2025/07/08)、第415回オンライン「寅の日」!!
▼まずは「自然」の「ふしぎ!?」に向き合うときの観察眼・観察力の大切さを力説していた。
よく「自然」は無尽蔵だと言いますがこれはあながち品物がたくさんにあるというだけの意味ではない。たとい一本の草、一塊の石でも細かに観察し研究すれば、数限りもない知識の泉になるというのです。またたとえば同じ景色を見るにしても、ただ美しいなと思うだけではじきに飽きてしまうでしょうが、心の目のよくきく人ならば、いくらでも目新しい所を見つけ出すから、決して退屈する事はないでしょう。それで観察力の弱い人は、言わば一生を退屈して暮らすようなものかもしれません。諸君も今のうちにこの観察力を養っておく事が肝要だろうと思います。
さらに具体的に話が展開します。
このような波の進んで行く速さは、波の峰から峰、あるいは谷から谷までの長さいわゆる「波の長さ」の長いほど早く、また浅い所へ来るとおそくなります。見慣れない人は波の進むにつれて水全体が押し寄せて来るように思う事もあるそうですが、実際はただあのような、波の形が進んで来るだけで、水はただ、前後に少しずつ動揺しているという事は水面に浮かんでいる物を見ていてもだいたいはわかります。
そして、「観察」から「実験」へと 科学することに誘ってくれる。
また機会があったら水の底にできているこの波形の波長を計ってごらんなさい。通例、深い所ほど波長が短くなっているでしょう。
試みにこのような、充分水を含んだ細砂を両手で急に強く握りしめると、湿気が失(う)せて固くなるが、握ったままでいるとだんだん柔らかくなってダラダラ流れ出します。足で踏んでも、踏んだ時は固いが、だんだん足がめり込んで行きます。よほどおもしろいものだから、忘れずにためしてごらんなさい。
▼「観察」「実験」を繰り返すうちに、「ふしぎ!?」は深まり、科学することが面白くなっていく。
そして、あのコトバを思い出させる!!
浜べには通例大きい砂も細かい砂もあるが、たいてい大きいのは大きいの、細かいのは細かいのと類をもって集まっているのは、考えてみると不思議ではないでしょうか。波が砂をかきまぜているのに、どうして一様に交じらないでしょうか。
「ねえ君、不思議だと思いませんか?」
さらに「ふしぎ!?」はつづく。
海岸では晴れた夏の日の午前にはたいてい風が弱くて、午後になると沖のほうから涼しい風が吹き出します。これは海軟風ととなえるもので、地方によりいろいろな方言があります。
最後には、こう言っている。
浜べで見られるおもしろい現象もまだいろいろありますが、またいつかお話ししましょう。
この「おもしろい現象」を自分でみつけだすのも「科学する」の醍醐味かもしれないですね。
夏休みの「自由研究」テーマをみつけるヒントが書かれているのかも。
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