【お薦め本】『自然散策が楽しくなる! 雲と空図鑑』 (武田康男著 池田書店)

▼私は、「天気の変化」の学習を「10種雲形」の「雲見」からはじめることを提案していた。つまり、できるだけ早い段階で「10種雲形」の雲の名前をおぼてしまうこと、そして空をみあげて、その名前を使ってみることが大切だと思っていた。
たとえば、名前を憶える工夫としてこんなのを考えてみたこともある。
「雲見」のうた(雲家族10のうた)
ケンケン三兄弟に (巻雲 巻層雲 巻積雲)
コウコウ姉妹 (高層雲 高積雲)
ソウセキ(層積雲) はなれても りっぱに ソウ! セキ! (層雲 積雲)
雨 雨 ふれ ふれ ラン!ラン! (乱層雲 積乱雲)
ちょっと強引なところがあるが、憶えてしまえばこっちのモノ!!
一生使える 一生モノだ!!
▼こんなとき、とっても役に立ちそう図鑑が出版された。
それが今回の【お薦め本】である。
◆【お薦め本】『自然散策が楽しくなる! 雲と空図鑑』 (武田康男著 池田書店 2026.6.25)
とてもすばしい本が出た!!
繰り返す部分もあるが、いつものようにお薦めポイント3つをあげておく。
(1)「雲見」のとも・決定版!!
(2)自然散策が楽しくなる!!
(3)美しい写真となるほど知識が満載!!
▼ではお薦めポイント少しだけ詳しくみていく。
(1)「雲見」のとも・決定版!!
毎日の「雲見」に参考になりそうな本にもこれまで数多く出会ってきた。
そのなかでも、これが最高!!
これこそが決定版と思った。
そのわけを思いつくままに列挙してみる。
・「雲」のすべてが、図鑑になっていた。
・「雲についての基本知識」がわかりやすくまとめてある。
・今さらのアタリマエをわかりやすく!!
雲は水(水滴、氷の粒)だ。
10種雲形とは 「高」「巻」「積」「層」「乱」の5文字で
雲の高さに注目!!
雲の高さの図(同書P26~27)は必見!!
等など
・10種雲形ひとつずつ「できるしくみ」を科学している。
ダカラおおいに納得だ!!
・10種雲形ごとに具体的な「種」「変種」「部分的特徴」「付随雲」が写真で紹介してある。
・紹介してある雲の写真は膨大である。
・あなたが今見た雲の写真は必ずある!!
・すべての写真が、著者自身が現地で撮った写真である。
だから、解説にリアリティがある。説得力をもつ!!
わかりやすい!!
・空の「あの雲」は、写真のコレかな!? ページくって探すのも楽しい!!
・このときつけられたインデックスは超便利!!
・「column」「note」も著者の体験からきているのできわめて面白い。
読ませてもらっていてはじめて気づいたこのアタリマエ!?
「南極での雲の分類には積乱雲がありません。」(同書P76 )
あげていけばきりがなさそうだ。
▼2つめ目、3つ目のポイントは、いつもとちがってこの本の「タイトル」「キャッチコピー」をそのまま使わせてもらった。
(2)自然散策が楽しくなる!!
これは、この図鑑シリーズのサブタイトルでもある。
著者である武田さんは、「はじめに」でこう言われていた。
日本の空は、季節の移ろいとともにいろいろな雲が見られます。そうした雲のすべてを知ることができる、持ち運びしやすい本をつくりたいと思っていました。また、空にはさまざまな美しい光の現象もあり、フィールドガイド的なわかりやすい解説を考えました。
(同書P12より)
意図した通り、携帯しやすいサイズでコンパクトです!!
「雲見」の旅にはぜひ持って行きたいと思います。
「空の探検家」である武田さんだからこそ語れるわかりやすい説明は、武田さんと一諸に「空の探検」(自然散策)をしている気分にさせてくれます。
(3)美しい写真となるほど知識が満載!!
これは表紙にあるこの本のキャッチコピーです。
読んでみて、まったくその通りだと思ったので使わせてもらいました。
著者は「空を彩るさまざまな現象」のところでこう語っていました。
ただ、知識を蓄えて、場所や時刻、天気など、起こりそうな条件がそろったと思っても、なかなか見られない現象も多くあります。
可能性を求めて、何度もトライを重ねてみましょう。そうやって出会えたときの感動は格別です。(同書P190より)
これまた著者だからこそ言える「空の探検」へ誘うコトバです!!
満載の美しい写真の数々は、「きっと私も…!!」と思わせてくれることでしょう。
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