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本日(2026/03/29)、第438回オンライン「寅の日」!! #神話と地球物理学 #traday #寺田寅彦

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▼気にはなっているのだが、なかなか遅々としてすすまない取り組みがあった。

◆「動く大地」を科学する

 である。
 周辺までは行きながら、諸事情で次の一歩を躊躇しているのである。
 でもけっしてあきらめるつもりはない。
 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

▼本日(2026/03/29)は、第438回オンライン「寅の日」である。
 3月のテーマはこの寅彦の警鐘ズバリである。

【3月テーマ】「天災は忘れられたる頃来る」

 その三回目の本日は少し視点をかえて「神話と地球物理学」を読む。
 
◆本日(2026/03/29)、第438回オンライン「寅の日」!!

●「神話と地球物理学」(青空文庫より)


▼まず最初にいつ書かれたものか確認しておこう。

(昭和八年八月、文学)

つまり、1933年8月である。
 ズバリ本旨から入って行く。
 われわれのように地球物理学関係の研究に従事しているものが国々の神話などを読む場合に一番気のつくことは、それらの説話の中にその国々の気候風土の特徴が濃厚に印銘されており浸潤していることである。

 ただし、大いなる注意点があるという。さすが、寅彦だ!!
 誤解を防ぐために一言しておかなければならないことは、ここで自分の言おうとしていることは以上の神話が全部地球物理学的現象を人格化した記述であるという意味では決してない。神々の間に起こったいろいろな事件や葛藤(かっとう)の描写に最もふさわしいものとしてこれらの自然現象の種々相が採用されたものと解釈するほうが穏当であろうと思われるのである。

▼ここでぜひとも注目しておきたい一文がある。

 ウェーゲナーの大陸移動説では大陸と大陸、また大陸と島嶼(とうしょ)との距離は恒同(こうどう)でなく長い年月の間にはかなり変化するものと考えられる。それで、この国曳(くにびき)の神話でも、単に無稽(むけい)な神仙譚(しんせんだん)ばかりではなくて、何かしらその中に或(あ)る事実の胚芽(はいが)を含んでいるかもしれないという想像を起こさせるのである。

ウェゲナーが地質学協会の講演ではじめて「大陸移動説」を唱えたのが1912年1月6日である。
 寅彦がこう書いたのは、最初に確認したように1933年8月!!
 これこそ寅彦の先駆性そのものだ!!
 もう一度神話にもどろう。
  神話というものの意義についてはいろいろその道の学者の説があるようであるが、以上引用した若干の例によってもわかるように、わが国の神話が地球物理学的に見てもかなりまでわが国にふさわしい真実を含んだものであるということから考えて、その他の人事的な説話の中にも、案外かなりに多くの史実あるいは史実の影像が包含されているのではないかという気がする。少なくもそういう仮定を置いた上で従来よりももう少し立ち入った神話の研究をしてもよくはないかと思うのである。

 古きこと新しきことでもあるのかも。
 きのうの出来事に関する新聞記事がほとんどうそばかりである場合もある。しかし数千年前からの言い伝えの中に貴重な真実が含まれている場合もあるであろう。少なくもわが国民の民族魂といったようなものの由来を研究する資料としては、万葉集などよりもさらにより以上に記紀の神話が重要な地位を占めるものではないかという気がする。

 「寅彦を活用する」という視点でみるなら、興味深い随筆であることは確かである。

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