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本日(2026/03/17)、第437回オンライン「寅の日」!! #津浪と人間 #traday #寺田寅彦

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▼ここにも寅彦の名前があった。
●宝永地震津浪溺死者之塚碑(高知県須崎市西糺町)
 明治三十四年十一月十二日の寅彦日記には、「宝永津浪溺死の碑を見る。石地蔵あまた立たせ玉ふ。御首なきも見ゆ。」と書かれている。
(『寺田寅彦の光跡を求めて』 四宮義正著 より)
 たまたま通りがかった人が何気なく手を合わせておられたのが印象的だった。
 「由来の碑」の最後にはあの警鐘のフレーズと寺田寅彦の名前があった。

▼本日(2026/03/17)は、第437回オンライン「寅の日」である。
 3月のテーマはこの寅彦の警鐘ズバリである。

【3月テーマ】「天災は忘れられたる頃来る」

 その二回目の本日は防災・減災三部作のひとつ「津浪と人間」を読む。
 
◆本日(2026/03/17)、第437回オンライン「寅の日」!!

●「津浪と人間」(青空文庫より)


▼この随筆がたった今、書かれたものかと思うほど説得力をもつものだった。

 同じような現象は、歴史に残っているだけでも、過去において何遍となく繰返されている。歴史に記録されていないものがおそらくそれ以上に多数にあったであろうと思われる。現在の地震学上から判断される限り、同じ事は未来においても何度となく繰返されるであろうということである。

 なんとも哀しい現実!?ナラバ
 さて、それから更に三十七年経ったとする。その時には、今度の津浪を調べた役人、学者、新聞記者は大抵もう故人となっているか、さもなくとも世間からは隠退している。そうして、今回の津浪の時に働き盛り分別盛りであった当該地方の人々も同様である。そうして災害当時まだ物心のつくか付かぬであった人達が、その今から三十七年後の地方の中堅人士となっているのである。三十七年と云えば大して長くも聞こえないが、日数にすれば一万三千五百五日である。その間に朝日夕日は一万三千五百五回ずつ平和な浜辺の平均水準線に近い波打際を照らすのである。

 寅彦は強く強く唱えていた!!
 しかし困ったことには「自然」は過去の習慣に忠実である。地震や津浪は新思想の流行などには委細かまわず、頑固に、保守的に執念深くやって来るのである。紀元前二十世紀にあったことが紀元二十世紀にも全く同じように行われるのである。科学の方則とは畢竟(ひっきょう)「自然の記憶の覚え書き」である。自然ほど伝統に忠実なものはないのである。

▼ナラバどうするか!?
 寅彦はけっしてそれを忘れてはいなかった。

残る唯一の方法は人間がもう少し過去の記録を忘れないように努力するより外はないであろう。

 津浪の恐れのあるのは三陸沿岸だけとは限らない、寛永安政の場合のように、太平洋沿岸の各地を襲うような大がかりなものが、いつかはまた繰返されるであろう。その時にはまた日本の多くの大都市が大規模な地震の活動によって将棋倒しに倒される「非常時」が到来するはずである。それはいつだかは分からないが、来ることは来るというだけは確かである。今からその時に備えるのが、何よりも肝要である。

 科学(理科)教育の重要性を強調するのだった!!
人間の科学は人間に未来の知識を授ける。

それで日本国民のこれら災害に関する科学知識の水準をずっと高めることが出来れば、その時にはじめて天災の予防が可能になるであろうと思われる。この水準を高めるには何よりも先ず、普通教育で、もっと立入った地震津浪の知識を授ける必要がある。

地震津浪の災害を予防するのはやはり学校で教える「愛国」の精神の具体的な発現方法の中でも最も手近で最も有効なものの一つであろうと思われるのである。

 寅彦の警鐘は、時空を超えて今も、いや「これから」もずっと有効である!!

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