本日(2025/12/23)、第429回オンライン「寅の日」!! #藤の実 #traday #寺田寅彦

▼自然界に起こるモノゴトを<科学的>に見るとはどういうことだろう!?
自然界にいっぱある「ふしぎ!?」の謎解きやってみる。
頭の中にある<私の科学>を総動員して、謎解きに挑戦してみる。
その面白さ・楽しさを教えてくれたのも寅彦だった。
日常のありふれた景のなかにも「ふしぎ!?」はいっぱいあった。
さあ!!
▼本日(2025/12/23)は、第429回オンライン「寅の日」である。
12月は、自然界をみつめる「寅彦の眼」から大いに学びたい。
【12月テーマ】「寅彦と自然観察」
本日は、その二回目である。
読むのは「藤の実」である。
◆本日(2025/12/23)、第429回オンライン「寅の日」!!
▼前の山の竹藪に「藤の実」がぶら下がっていた!!
ずっと昔から見慣れてきた景でもあった。
この随筆「藤の実」を読むまで、そんな意識的にこの景を見たことがなかった。
それにしても、これほど猛烈な勢いで豆を飛ばせるというのは驚くべきことである。書斎の軒の藤棚から居室の障子までは最短距離にしても五間(けん)はある。それで、地上三メートルの高さから水平に発射されたとして十メートルの距離において地上一メートルの点で障子に衝突したとすれば、空気の抵抗を除外しても、少なくも毎秒十メートル以上の初速をもって発射されたとしなければ勘定が合わない。あの一見枯死しているような豆のさやの中に、それほどの大きな原動力が潜んでいようとはちょっと予想しないことであった。
幸いなことに、私はこの<事実>を実験的に体験する機会を与えてもらった!!
アリガタカッタ!!深謝!!
さらに
この一夕の偶然の観察が動機となってだんだんこの藤豆(ふじまめ)のはじける機巧を研究してみると、実に驚くべき事実が続々と発見されるのである。しかしこれらの事実については他日適当な機会に適当な場所で報告したいと思う。
私はなんとしてもこの<報告>を読んでみたいと思った。
そこで、いまさらではあるが『寺田寅彦全集 科学編 全六巻』(岩波書店 1985.12.2 第2刷)を手に入れた。
あった!!その科学論文が
● 182
ON THE MECHANISM OF SPONTANEOUS EXPULSION OF WISTARIA SEEDS
▼「ふしぎ!?」を追う寅彦の眼はこれだけにとどまらなかった。
それはとにかく、このように植物界の現象にもやはり一種の「潮時」とでもいったようなもののあることはこれまでにもたびたび気づいたことであった。
実に面白い!!次々と
なかでも「銀杏の葉の落ち方」について書いた一文は最高にお気に入りだ!!
何かしら目に見えぬ怪物が木々を揺さぶりでもしているか、あるいはどこかでスウィッチを切って電磁石から鉄製の黄葉をいっせいに落下させたとでもいったような感じがするのであった。
さらにはたい変興味深い提案までしていた。
この現象の生物学的機巧についてはわれわれ物理学の学徒には想像もつかない。しかし葉という物質が枝という物質から脱落する際にはともかくも一種の物理学的の現象が発現している事も確実である。このことはわれわれにいろいろな問題を暗示し、またいろいろの実験的研究を示唆する。もしも植物学者と物理学者と共同して研究することができたら案外おもしろいことにならないとも限らないと思うのである。
寅彦がこう書いて92年が過ぎた!!
この「研究」はどこまできたのだろう!?「現在地」が知りたいものだ。
これについてはどうだろう!?
「日が悪い」という漠然(ばくぜん)とした「説明」が、この場合には立派に科学的の言葉で置き換えられるのである。
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