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本日(2025/10/12)、第423回オンライン「寅の日」!! #レーリー卿 #traday #寺田寅彦

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▼「一日でいちばんきれいな空」!!
 私はこの空が好きだった。
 この青空の「ふしぎ!?」の謎解きをしたのはこの人だった。
 「レーリー散乱」!?
 
▼本日(2025/10/12)は、第423回オンライン「寅の日」である。
 10月は、寅彦の惚れ込んだひとりの科学者「レーリー卿」について読む。

【10月テーマ】「寅彦とレーリー卿」

 もちろん読むのは、ずばり「レーリー卿(Lord Rayleigh)」である。
 かなり長編である。
 内容も難解な部分もある。でも面白い!!
 2回に分けて読むこととする。
 本日はその一回目である。
 
◆本日(2025/10/12)、第423回オンライン「寅の日」!!

●「レーリー卿(Lord Rayleigh)」(1)(青空文庫より)

▼長々と続く科学者「レーリー」の伝記を読みながら考えた。
 寅彦はかくも執拗にこのひとりの科学者にこだわったのだろう!?
 そこに寅彦の科学の面白さの秘密があるにちがいない!!
 ゆっくり ゆっくり 急ごう。

 おっ!!でてきた。あの青空の「ふしぎ!?」

 色の研究をしているうちに、空の色の影響に気が付き、それから、空の色そのものの研究に移り、ついに有名な有名なλ-4の方則に到達した。そうしてクラウジウスやティンダルの説を永久に否定してしまった。

 彼(レーリー)について語るコトバがあった。
「彼が人々の研究を鼓舞し、また自分の仕事の援助者を得るに成効した所以(ゆえん)は、主に彼の温雅な人柄と、人の仕事に対する同情ある興味とであった」。彼はこの教授としての仕事を充分享楽しているよに見えた。「彼の特徴として、物を観るのに広い見地から全体を概観した。樹を見て森を見遁(みのがす)ような心配は決してなかった。」「いつでも大きな方のはしっこ(big end)をつかまえてかかった。」「手製の粗末な器械を愛したのも畢竟(ひっきょう)同じ行き方であった。無用のものは出来るだけなくして骨まで裸にすることを好んだ。」

 示唆的なコトバも続く。
タムソンの仕事ぶりを見ていたレーリーは、“Thomson rather ran away with it.”と云って一切をこの若者の手に任せてしまった。後進の能力を認めこれに信頼することの出来ない大御所的大家ではなかったのである。

 もちろんあの「大発見」にふれた部分もあった。
 酸素と水素の比重を定めた次の仕事は当然窒素の比重を定めることであった。その結果がアルゴンの発見となったのは周知の事実である。空気から酸素と水素を除いて得たものと、 Vernon-Harcourt 法で得たものとのわずかな差違を見逃さなかったのが始まりである。彼はその結果を『ネーチュアー』誌に載せて化学者の批評と示教を乞うた。そうしてあらゆる方法で、あらゆる可能性を考慮して、周到な測定を繰返した後に、結局空気から得たあらゆる窒素と化学的に得られるあらゆる窒素とが、それぞれ一定のしかも異なる比重をもつという結果に到着した。

▼私が勝手にここが最もキモと思っている部分に到達する。

 彼は自分でもしばしば言明したように、全く自分の楽しみのために学問をし研究をした。興味の向くままに六かしい数学的理論もやれば、甲虫の色を調べたり、コーヒー茶碗をガラス板の上に滑らせたりした。彼にはいわゆる専門はなかった。しかし何でも、手を着ければ端的に問題の要点に肉迫した。

 そして、それはやがて大きな評価につながった。
また一九〇四年にはノーベル賞を受けた。一九〇五年には王立協会の会長に選ばれたが、五年の期限が満たない三年後に辞任した。

 ポンコツ頭の私にはうれしいコトバがつづいた。
ある時彼の長子が「科学者も六十過ぎると、役に立たないばかりか、むしろ害毒を流す」と云ったハクスレーの言葉を引いて、どう思うかと聞いたら、「それは、年寄って若い人の仕事を批評したりするといけない事になるかもしれないが、自分の熟達した仕事を追究して行くなら別に悪い事はあるまい」と答えた。
 
 さらにつづけた。
「私の光学上の仕事が認められたのは嬉しい。あれは外の仕事よりも一層道楽半分にやったのだが」と書いている。

 私は勝手に<道楽の科学>誕生!!を見た。

(つづく)

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