2025年6月(水無月)の俳句「歳時記」!! #俳句 #歳時記 #オンライン句会
▼<俳句修業>について寅日子先生は「俳句の精神」(青空文庫より)のなかで、次のように言っていた。
俳句の修業はその過程としてまず自然に対する観察力の練磨(れんま)を要求する。俳句をはじめるまではさっぱり気づかずにいた自然界の美しさがいったん俳句に入門するとまるで暗やみから一度に飛び出してでも来たかのように眼前に展開される。今までどうしてこれに気がつかなかったか不思議に思われるのである。これが修業の第一課である。「俳句の精神」(青空文庫より)
ナルホド!!
ナレバこの景はどう詠めば!?
▼今月も名句の鑑賞 より<俳句修業>をはじめよう!!
名句の参考にさせてもらうのは、いつものように
である。ここより巻頭の名句10句+表紙の1句を引用させてもらう。
(1) 六月を綺麗な風の吹くことよ 正岡子規
(2) 遠い日の雲呼ぶための夏帽子 大牧 広
(3) 大らかに孕み返しぬ夏のれん 富安風生
(4) あぢさゐやきのふの手紙はや古ぶ 橋本多佳子
(5) 河骨の金鈴ふるふ流れかな 川端茅舎
(6) うつむくは一花もあらず花菖蒲 長谷川秋子
(7) 身の中のまっ暗がりの蛍狩り 河原枇杷男
(8) 水音をしるべとしたり蛍狩 能村研三
(9) 夕影を待てるがごとき鵜籠かな 後藤夜半
(10) おもしろうてやがてかなしき鵜舟かな 芭蕉
(11) 夢を見るために置きたる蛍籠 山本一歩
▼<俳句修業>次はシロウト<選句>である!!
いずれも名句ばかりだから、<選句>の作業もまた面白い。
読む度に変わってくる。それがまた楽しい。
今朝もまた変わってしまった。!!
【私の選んだ名句ベスト3】
(4) あぢさゐやきのふの手紙はや古ぶ 橋本多佳子
(8) 水音をしるべとしたり蛍狩 能村研三
(2) 遠い日の雲呼ぶための夏帽子 大牧 広
【次点】
(1) 六月を綺麗な風の吹くことよ 正岡子規
【選評】
・「あぢさゐ」と「手紙」の取り合わせに惹かれる。
・蛍の季節だ!!水音をしるべとするはリアルな表現だ。
・「夏帽子」で一票だ。「遠い日の雲呼ぶ」うまい表現だ。ナルホド!!
・やっぱり子規ははずせない。「綺麗な風」は子規ならではの…
▼<俳句修業>の究極のおすすめは<句会>への参加です。
オンライン句会は、うんとハードルを低くしてくれました。
挑戦してみませんか。
●第58回オンライン句会「寅の日」6月例会案内!!
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