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2025年・「団居(まどい)」「蜘蛛の子を散らす」を見た!!、そして… (2025/05/29) #クモ学 #ジョロウグモ #団居 #脱皮 #コガネグモ

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▼子グモたちの「団居(まどい)」を見た!!

 目の前のナンテンの木の枝に「黒い塊」がぶらさがっているのを見た。
 あれにちがいない!!
 これまでの「クモ学」からちょっと自信があった。
 そう言えば、このあたりにジョロウグモが居たのを思い出した。
 ジョロウグモの「卵のう」から出てきた子グモたちは、すぐに四散してしまうのでなく
 いったん「黒い塊」となって共同生活をするのである。
 それが「団居」である。
 考えてみると「ふしぎ!?」な話である。敵に襲われたとき不利だと思うのだが…。

▼この謎解きもなかなか面白い!!
 「団居」を枝でちょっと触れてみると大変だ。
 子グモたちは、いっぺんに四散して広がってしまう。
 そしてストップする。まさに
 「蜘蛛の子を散らす」だった!!
しばらくすると再びもとの「黒い塊」となる。

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▼なぜ団居をするのか!?
 シロウトの勝手な「作業仮説」をつくっていた。
 子グモたちにとって、団居は共同生活をする「学校」のようなものでは!?
 敵に襲われそうになれば「蜘蛛の子を散らす」で相手を威嚇する。
 脱皮を繰り返し「成長」していく。
 やがて団居の場所は「高く」なっていく。
 事実、翌日には「高く」なっていた。
 やがて子グモたちは、大空に向けてバルーンニングで旅立って行く!!
 このときも糸をみごとに活用する。
 またこの時期を選んでいるのは「上昇気流」がさかんなときを考えているのでは!?
 そこまで言ったら、ちょっと強引がすぎるか!?

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▼そんな観察のあと、いつもの「クモ園」の散策にでかけた。
 そしたら、なんとついにあこがれの「コガネグモ」に出会ったのだ。
 「コガネグモ2号」!!
 喜んでいると、さらには
 「コガネグモ3号」も!!
 まだまだ喜びはつづいた。見失ったはずの「コガネグモ1号」まで見つかったのだ!!
 
 今年の「クモ学」がますます楽しみになってきた。
 
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5.30あれから41年の歳月が!! #山崎断層 #山崎断層地震 #左横ずれ断層 #動く大地 #科学する

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▼私は、この瞬間を見た!!
 まちがいなくこの眼で目の前の校舎が大きくゆれるのを見た!!
 それは、今から41年前の今日だった。

 昭和59年(1984年)5月30日午前9時39分!!

▼2010年度、2012年度の授業で2回、冬休みの課題(中学一年生の宿題)として、この「山崎断層地震」の「記憶」の聞き取り調査を実施した。いずれの年の報告にも驚いた!!
 実際に体験した父母の「記憶」は鮮明であった!!
 授業中であったこと
  授業の教科は そして 花瓶がころがったことまで…

◆【授業】山崎断層地震『27年前の記憶』から

▼それからもずいぶん時間がたった。
 今、私にできることは 「動く大地」を科学する を続けることのみ。
 
◆「動く大地」を科学する

これが、少しでも防災・減災にツナガルことを願いつつ。
                  
▼これまたずいぶん久しぶりに「震源地」を歩いてみた。


                     あれから、41年目の朝に

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2025年・今度こそほんとうにコガネグモに!? (2025/05/27) #クモ学 #コガネグモ #コガタコガネグモ #隠れ帯 #飾り

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▼今度こそ「飾り=隠れ帯」はまちがいなく「X」だった!!
 だから コガネグモか コガタコガネグモ だろう。

 今度は思わぬ場所、時間帯(2025/05/27 15:55)に出会った。
 いつもなら朝方の観察になるのだが、夕方近かったのでお腹の方から光があたっていた。

▼ぐっと近づき「顔つき」「各部位」も観察させてもらった。
 これができるのが「クモ学」のうれしいところでもあった。
 異様に光って見えるのは「眼」だろうか!?
 脚も2本ずつ揃えて待機の姿勢でいた。
 やっぱり、体全体に小ぶりだ。
 コガタコガネグモだろうか!?
 でもすぐに動いてしまわないのだから コガネグモの幼体だろうか!?

▼やっぱり今年の「クモ学」は、「飾り」の「ふしぎ!?」を追いたいと思っていた。
 紫外線を反射し、昆虫たちには「花」のようにみえているのだろうか!?
 それを確かめにはどうすればいいだろう。
 まあじっくり見せてもらおう。

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▼と思っていたら、翌日(2025/05/28)の朝に見たら、もうそこにはいなかった。
 「引っ越し」してしまっていた。
 「引っ越し」のときには、すべての糸を回収し、またたく間に「店じまい」をする。
 たて糸、よこ糸、飾り「X」はすべて性質がちがう。
 それをいっしょに回収して、再びネットをはるときには…
 と考えると驚異の「糸ワザ」である。
 「ふしぎ!?」だ!!

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2025年・子規庵の糸瓜(7年目)を植え替えた!!(2025/05/27) #子規 #子規庵 #糸瓜 #松山市立子規記念博物館

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▼子規庵の糸瓜のたねを蒔いたのは19日前の2025/05/08だった。

●「子規庵の糸瓜」7年目の種子を蒔いた!!(2025/05/08) #子規庵 #糸瓜 #糸瓜の種子


▼「蒔かぬ種は生えぬ」
 このアタリマエ!!では
 「蒔いた種は生える」
 はアタリマエか!?
 「蒔いた種が生える」もちろん生えぬ種もあった。でも多くの種が生えて、成長してきた!!
 今さらながら、このアタリマエにいたく感動するのだった。

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▼今年から、糸瓜を育てる場所が限られてきた。
 いったん「露地植え」に変えていたが、今年から再びプランタンで育てる事にした。
 ちょっと大きめのプランタン3つ。
 元気そうな苗から植え替えた。
 あまりに元気そうに成長してきていたから、ついつい欲張りをしてしまったかも知れない。
 植え替えた苗は12本!!

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▼さあ、7年目の今年はどんな展開になるだろう。
 9/19の子規忌・糸瓜忌に間に合うかな!?
 
 今年こそ再訪したいものだ!!
●子規庵
●松山市立子規記念博物館

 いずれにしても、常時これらとツナガッテいることにより多くの情報を得ることができる。
 「子規」とツナガッテイル!!

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第58回オンライン句会「寅の日」6月例会案内!! #寅の日 #オンライン句会 #夏雲システム

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▼寅日子先生も柿の花を詠んでいた。

 人の世の我に友あり柿の花 (明治34年)
 柿の花金魚の鉢にとられけり (明治34年)

▼寅日子先生のコトバに
 「歳時記は日本人の感覚のインデックス(索引)である」
 というのがある。
 「柿の花」という季語では、人々はどんな景を詠むだろう!?
 実際に自分でも詠みながら、他の人が詠む句を楽しむ!!
 それが「句会」である。
 それが実に面白く楽しい!!

▼それもはや第58回となった。
 あらためて第58回オンライン句会「寅の日」6月例会の案内をあげておく。

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第58回オンライン句会「寅の日」6月例会実施案内

0.はじめに
 本会をオンライン句会「寅の日」と称する。
 オンライン「寅の日」から生まれたオンライン句会です。
 俳句結社「寅の日」が運営しています。
 寺田寅彦に師事します。 

0からはじめる人のためのオンライン句会です。

 本会は「夏雲システム」を利用させてもらっています。

1.原則として月一回の月例句会を実施します。

2. 参加者
 あらかじめ登録された者のみ。
 (参加を希望される場合は「俳号」をきめて、【句会「寅の日」参加希望】のタイトルで楠田までメールを)
 
3.投句のお題
・当季雑詠(その季節の季語を自由に詠む。)

4.句数
・5句だし
・5句選(特1・並4)特選は2点 並選は 1点 扱い
・予選句は自由 

5.【投句期間】
 2025年6月1日0時から15日23時30分まで
 
6.【選句期間】
 2025年6月16日0時から25日23時30分まで  

7.【結果発表】
 2025年6月26日から
同時に「談話室」が書き込み可能になります。

8.賞について
 ・最高得点句は最優秀句であり、その句会の「寅日子」賞とする。
 ・特別賞として、次の賞を設ける。
 「これぞ科学!!」が詠まれた句 → 「牛頓」(ニュートン)賞!!
 「よくぞそこまで観察した!!」という句 → 「藪柑子」賞!!
  特別賞は、毎回でなくてよい。
  もちろん「寅日子」賞と重なることがあってもよい。
  参加者が、選評の際に書き込むようにようにしたい。複数票を獲得したときに受賞としたい。

9.注意事項
 参加する前に「夏雲システム」、「同意事項」をよく読んでおいてください。

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▼オンライン句会「寅の日」をはじめてはっきりと言えることがある。
 私の場合 どこまで「上達」したかはきわめて疑問だが

 俳句が楽しくなってきた!! 

 これだけは確かである。
 あなたも挑戦してみませんか。

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【Web更新5/25】25-21 「クモ学」のすすめ 等 更新!!

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忍冬朝金銀にひかりけり 25/05/23撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】25ー21
週末定例更新のお知らせ
 はや5月最後の週末定例更新である。
 カエルの鳴き声がさわがしい!!
 一瞬静寂が支配し、小鳥のさえずりにシフトする。
 もう夏だ!!
 
 6月・7月・8月を考えてみよう。ゆっくり 

◆表紙画像 更新 忍冬の花
 「クモ観察園」の開園だ!!
 藪下に朝日があたってまぶしい。金銀のあの花が朝露もあってかがやいて見えた。
 忍冬の花だ!!
 はじめ白く、やがて黄色に変化していく。
 そのさまもみごとである。

◆「クモ学」のすすめ 更新!!
 今年もシロウト「クモ学」をはじめよう。
 「クモ学」に「ふしぎ!?」ネタのつきることはない。
 今年の貴奴らは何を教えてくれるだろう!?
 楽しみである。

◆オンライン「寅の日」更新!!
 いよいよ6月はルクレチウスに挑戦である。
 久しぶりの「原子論」!!
 あらたに「みっけ!!」はあるかな。

◆【ヒガンバナ情報2025】 更新!!
 地上から姿を消す前に、今一度「観察」しておきたいものだ。
 暑くなりそうな今年は、再び地上に姿を現すのは遅れるだろうか!?
 それも注目ポイントだ。

 大賀ハス観察池。蓮根の植え替えから8週目。
 観察池の水面はずいぶん「浮葉」で覆われてきた。
 葉の表面をころがる水玉がカワイイ!!いくら見ていても飽きない。

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2025年・今年はじめてのコガネグモに出会ったかも!? (2025/05/22) #クモ学 #コガネグモ #コガタコガネグモ #隠れ帯 #飾り

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▼これはまるで“つくり話”のような話だった!!
 ここに「今年のコガネグモはまだかな?」と書いた日(2025/05/22)の朝。
 それを聞いていたかのように、目の前に彼女が出てきたのである。
 思わず言ってしまった。
 「うそだろう!?」
 野いばらの花のすぐとなりだった!!

▼彼女は食事中のようだった。
 ちょっと小さいな。
 食事中のようすも、コガネグモの「狩り」とは少しちがうように見えた。
 ネットの定位置にもどるの動きも速い!!
 あれっ!?
 コガネグモでなくコガタコガネグモかも知れないと思い出した。

▼もっと気になることがあった。
 コガネグモの象徴のような「X」の隠れ帯がないのである。
 ななめ縦に「I」があるだけだった。
 コガタコガネグモであるにして、これまでの観察で「X」を確認していた。
 あらためて図鑑でしらべてみた。
 あった!!このタイプの隠れ帯をつくるコガネグをみつけた。

 ムシバミコガネグモ!!

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▼そうそうその「隠れ帯」で思い出した。
 昨年【お薦め本】『クモのイト』のなかにあった「飾り」(この本では「隠れ帯」とは言っていなかった)のことを。

 クモ流、おびき寄せの術
 クモはただ網を仕掛けてエサが来るのを待ちぶせる受け身一辺倒の生き物ではありません。エサをだまして、おびき寄せることもこともします。クモの網は、材料の糸がとても細く、光をあまり反射しないようになっているのに、その中心部には、いろいろな形の、糸でできた目立つ飾りがついていることがあります。
 この飾りを作る糸は、たて糸とも横糸とも性質が違っていて、昆虫が見ることのできる紫外線を中心に、光をよく反射します。一説によると、この目立つ飾りとクモのからだの色や模様があいまって、私たちほどに目のよくない昆虫からは、花のように見えるのだそうです。ハチのような昆虫はこの偽物の花に引き寄せられていきます。そして、ハッと気づいたときはすでに遅し、網にぶつかってしまいます。(同書P81より)

 今年は、この「ふしぎ!?」をもう少しくわしく追いかけたいものだ。
 なんと昨日の朝、彼女ははやくも「引っ越し」してしまっていた!!

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2025年・ヒガンバナは今!?(2025/05/22) #ヒガンバナ #日本ヒガンバナ学会 #植物ヒガンバナの一年

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▼「えっ、ヒガンバナ!?」
 この季節にヒガンバナのことを話題にしようものなら、こんな声が聞こえてきそうだ。
 でもそれはちがう!!
 植物ヒガンバナにはどの季節にも重要な意味があった!!

●『人の暮らしに密着するヒガンバナ』
(会報「自然保護」2011年3・4月号/発行:日本自然保護協会)

▼私はいつの季節でもヒガンバナを観察できるように庭に「ビカンバナ定点観察地」を設けていた。
 「定点観測地」はA~Eまであった。
 それぞれヒガンバナには、それぞれの「ヒガンバナ物語」があった。
●A 
 もう30年以上観察をつづけている株である。
 もうすっかり枯れてしまい、多の植物に覆われている。
●B
 人から譲り受けた「シロバナヒガンバナ」がある。
 普通のヒガンバナと同居しており、紅白ヒガンバナが咲いたときはみごとである。
 こちらもすっかり枯れて、他の草にかくれてしまっている。


●C
 こちらは植木鉢で育てている。
 この株は東京から「引っ越し」してきたものだ。環境のちがいで、どんなちがう「一年」をおくるのだろう?
 とヒガンバナ株の交換をし観察をつづけている。
 ほとんど完全に枯れてしまっているが、数枚の葉が緑を残しているものも

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●D
●E
 Dは分球した株が庭に侵入したもの
 自然結実し、「種子」(!?)をつくったこともある。
 EはDの株から分球して殖えてきたもの
 いずれも完全に枯れてしまっていた。

 野のヒガンバナもほぼ同様であろう!!
 葉が枯れて、地上部から消えようとする 今こそ 観察しておきたいものだ!!
 なお「ヒガンバナの引っ越し」をするなら今だろう!!

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2025年・今年もゴミグモの観察からはじめた!! #クモ学 #コガネグモ #ゴミグモ

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▼今年もコガネグモの出現を期待して、近くの草むら(勝手に「クモ観察園」と呼んでいる)
 の散策を数日前からはじめた。
 コガネグモはまだだった。
 最初に目についたのはゴミグモたちだった。

▼私がこのクモたちに本格的に興味をもちはじめたの2013年の夏からだった。
 そもそものきっかけは衝撃的な「コガネグモの狩り」の目撃だった。

●コガネグモの「狩り」を見た!!(2013/07/10)

 そこからはじまった私のシロウト「クモ学」は、興味のつきることはなかった。

◆「クモ学」のすすめ

▼「ゴミグモ」とはとんだ名前をもらったものだ!!
 失礼だけどやっぱりピッタリの名前だった。
 「ゴミ」=食べかす、脱皮がら、塵芥など
 をネットの中央に縦にならべていた。そのゴミ屋敷に本体のゴミグモは待機していた!!
 頭を下にして戦闘態勢で…
 その姿を想像しながら観察するのも面白い!!

▼私のシロウト「クモ学」お薦めポイントも3つだ!!

(1)「ゆっくり」観察ができる!!
  なんでも「ゆっくり」(スロー)なポンコツの私にぴったりだ。

(2)未知の「ふしぎ!?」がいっぱいつまっている!!
  つきあえばつきあうほど「ふしぎ!?」が生まれる。

(3)身近に居る!!
  気づいていないだけ。もっとも身近な「地球上」にいっしょに暮らしている。

 さあ、今年はどんな出会いがあるかな。o(^o^)o ワクワク
 

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本日(2025/05/21)、第411回オンライン「寅の日」!! #コーヒー哲学序説 #traday #寺田寅彦

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 好きなもの
   イチゴ コーヒー 花美人
 懐手 して 宇宙見物
           1934年1月2日

 寺田寅彦の銅像の台座にローマ字で書かれたこのコトバは、寅彦自身の「日記」からのものだった。
 私の【宇宙見物】はここからお借りしたものだ。
 コーヒーもずいぶん大好物だったようだ。

▼本日(2025/05/21)は、第411回オンライン「寅の日」である。
 5月のテーマは、ちょっと大げさに「寅彦と哲学」である。

 【5月テーマ】「寅彦と哲学」

 その二回目である本日は、「コーヒー哲学序説」を読む。

◆本日(2025/05/21)、第411回オンライン「寅の日」!!

●「コーヒー哲学序説」(青空文庫より)


▼その大好きな「コーヒー」についても、「哲学序説」とはたいそうな話だ!!
 でも読んでみるとけっこう面白い!! さすが…
 自分の「コーヒー」のつきあいの歴史も思い出しながら読むとなお面白いかもしれない。
 
 さあ、寅彦のお手並み拝見だ!!
 

コーヒーの出し方はたしかに一つの芸術である。
 しかし自分がコーヒーを飲むのは、どうもコーヒーを飲むためにコーヒーを飲むのではないように思われる。

 
コーヒーの味はコーヒーによって呼び出される幻想曲の味であって、それを呼び出すためにはやはり適当な伴奏もしくは前奏が必要であるらしい。

  研究している仕事が行き詰まってしまってどうにもならないような時に、前記の意味でのコーヒーを飲む。コーヒー茶わんの縁がまさにくちびると相触れようとする瞬間にぱっと頭の中に一道の光が流れ込むような気がすると同時に、やすやすと解決の手掛かりを思いつくことがしばしばあるようである。

 ナルホド!!
 あるあるダ!!

▼さあ、いよいよ寅彦の本領発揮である。

 芸術でも哲学でも宗教でも、それが人間の人間としての顕在的実践的な活動の原動力としてはたらくときにはじめて現実的の意義があり価値があるのではないかと思うが、そういう意味から言えば自分にとってはマーブルの卓上におかれた一杯のコーヒーは自分のための哲学であり宗教であり芸術であると言ってもいいかもしれない。
  
宗教は往々人を酩酊(めいてい)させ官能と理性を麻痺(まひ)させる点で酒に似ている。そうして、コーヒーの効果は官能を鋭敏にし洞察(どうさつ)と認識を透明にする点でいくらか哲学に似ているとも考えられる。

 コーヒー漫筆がついついコーヒー哲学序説のようなものになってしまった。これも今しがた飲んだ一杯のコーヒーの酔いの効果であるかもしれない。

 今朝の「寅彦珈琲」の一杯はより刺激的だった!!
 

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2025年6月のオンライン「寅の日」は #ルクレチウスと科学 #traday #寺田寅彦

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▼「科学する」シリーズで「原子論」を追いかけたことがある。

◆「原子論」を科学する

 「原子論的物質観」の授業の話からはじめて、「原子論」の科学史を追う作業はとても面白かった!!
 そのなかで「ルクレチウス」がしめる位置はきわめて興味深かった。

▼6月のオンライン「寅の日」の計画をたてる時期が来ていた。
 科学者・寺田寅彦もこの「ルクレチウス」に強い関心をもっていた。
 そこで6月テーマを次のようにする。

【6月テーマ】「寅彦とルクレチウス」

 6月にオンライン「寅の日」は3回ある。
■2025年6月のオンライン「寅の日」!!
◆第412回オンライン「寅の日」 …6/02(月)
◆第413回オンライン「寅の日」 …6/14(土)
◆第414回オンライン「寅の日」 …6/26(木)

▼読む随筆は決まっていた、「ルクレチウスと科学」である。
 とんでもない大作である。
 昭和4年(1929)、と言うからほぼ100年も前に書かれたものである。
 6月の3回ではなかなか読み切れないかもしれないが、読み始める「きっかけ」ぐらいになるかも知れないと思い3回に分けて「挑戦」してみる。

■2025年6月のオンライン「寅の日」!!

◆第412回オンライン「寅の日」 …6/02(月)「ルクレチウスと科学」(1)(青空文庫より)

◆第413回オンライン「寅の日」 …6/14(土)「ルクレチウスと科学」(2)(青空文庫より)

◆第414回オンライン「寅の日」 …6/26(木)「ルクレチウスと科学」(3)(青空文庫より)


▼さて、この度の「挑戦」は、どんなあらたな展開をもたらすだろう!?
 今からとても楽しみである!!
 100年前「ルクレチウス」は!?
 100年前「原子論」は!?
 100年前「科学」は!?


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【Web更新5/18】25-20 「動く大地」を科学する 等 更新!!

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馬鈴薯の花たちならぶ畑哉 25/05/16撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】25ー20
週末定例更新のお知らせ
 早くも今年になって20回目の週末定例更新である!!
 5月の若葉がまぶしい!!
 と思っていたら曇天の日々がつづく。
 「一週間」という時間が短い!!
 「一日」という時間が長い!!
 いや逆かもしれない!?

 今週はどちらだろう。ゆっくり急ごう!!

◆表紙画像集2025 更新 馬鈴薯の花
 畑が変わったんだ!!
 今年も馬鈴薯の花がたちならびはじめた。
 お~っ 「畑」になったんだ。今年も「実」ができるかな。

◆「動く大地」を科学する 更新!!
 間歇的ではあるが、〈ふるさと巡検〉を続けている。
 はじめて見る景も多い。
 はじめて知る発見も多い。
 まだまだ続けたい!!

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 【お薦め本】は私自身の読書メモでもある。
 あとで読み直してみると、別の「私」と再会したような気分になる。
 それもまた楽しい!!

 大賀ハス観察池。蓮根の植え替えから7週目。
 「浮葉」の数はどんどん増えていく。
 葉も大きくなっていく!!
 水面を覆い尽くした頃に「立葉」か、そして…
 それはいつだろう!?
 
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「動く大地」を科学する(77) #動く大地 #現在進行形 #科学する #ふるさと巡検 #七種山 #七種の滝 #七種神社 #虹ヶ滝 #八龍滝

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▼前回「七種の滝」の「滝見台コース」一周の報告を途中で終わっていた。
 やっと七種神社に到着して、滝を見たところで終わっていた。
実はこれには、ちょっとしたわけがあった。
 持参していたカメラのカードのメモリがなくなつてしまったのだ!!
 不覚に予備をもっていなかったのだ。
 ここは潔く翌日に再び自転車で出なおすことにした。
今度は「滝見台コース」ではなく「正面」からだ!!
・七種神社鳥居
 ・赤い太鼓橋
・虹ヶ滝
ここだけでもすばらしい景だ!!

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▼滝はけっこう上のほうまでつづく
 ・八龍滝
ゆっくり安全に滝が鑑賞できるようにいろいろ配慮されている。
 アリガタイ!!

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▼やっと七種神社の階段が見えてきた。
 階段登りきれば、再びあの絶景が…!!
 前日に見たはずだが、またちがって見えてくるからウレシイ!!
 やっぱり名勝だ!!

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▼神社の裏には「七種山登山口」があった。
 さあ、ここに向かうのはいつにしようかな!?
 
(つづく)

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「動く大地」を科学する(76) #動く大地 #現在進行形 #科学する #ふるさと巡検 #七種山 #七種の滝 #七種神社 #滝見台コース

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▼「ふるさと巡検」いよいよ七種山である。
 「旧山門」をくぐるとすぐ
 「滋岡川人と七種山」の解説板がある。七種のいわれの話などあって面白い。
 やがてりっぱな「自然公園」の碑が見えてくる。
 森林浴も満喫できる最高の「自然」がここにはあった!!
「雌滝」「夫婦滝」「弁慶ののこぎり岩」等など次々とでてくる。
 滝巡りだけでもけっこう楽しめそうだ。

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▼さていよいよ「七種の滝」である。
 「七種山登山MAP」を見ていると、「滝見台コース」の案内があった。
 このコースは未体験であった。
一度挑戦してみることにした。

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▼向かいの山からあの絶景「七種の滝」を眺めてみようというのだ。
 なかなか面白そうだ!!
 まずは「平成の滝見台」!!
 ベンチまで設置されていて、そこからはなかなかの景である。
 昔からの「滝見台」もベンチ等が用意されてすばらしい!!
 「滝見台」だから滝のある景を眺めるのはもちろんだが、山の緑を楽しむのも最高!!
 しばらく行くと「かくれ滝」!!
  そして、ぐるっと回って「七種神社」へ
  ちょっとここに急な坂道があったが

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▼やっと「七種神社」についた!!
「七種の滝」だ!!
なんど眺めてもすばらしい!!
しばらくそこでくつろいでしまった!!

 (つづく) 

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【お薦め本】『動的平衡は利他に通じる』(福岡伸一著 朝日新書)

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▼ゆっくりで、あんまりたくさんの本を読んでこなかった私にもシロウトなりの独特の読書術があった。
 “イモズル式読書術”!! デアル。
 不勉強で多くの分野での手がかりとなる“つる=キーワード”のことをよく知らなかった。そんななかひょんなことから出会ったのが
 「動的平衡」!!
 「動的平衡」「福岡伸一」をイモズルにして、ひっぱり出せる本はかたっぱしから読もうとしていた時期があった。
 なかみがどこまでわかっていたかは別にして、ともかく嵌まっていた。
 面白いと思っていた!!

▼久しぶりに「動的平衡」「福岡伸一」の本に出会った。
 それが今回の【お薦め本】である。

◆【お薦め本】『動的平衡は利他に通じる』(福岡伸一著 朝日新書 2025.3.30)

やっぱり面白かった!!
 感動がうすれぬうちに、書き留めておきたかった。
 例によってお薦めポイントは3つだ。

(1)“動的平衡”の「今」を読むことができる!!
(2)守備範囲の広い名エッセイを読むことができる!!
(3)自分でもエッセイに挑戦してみたくなる!!  

▼ではさっそく少しだけくわしくみていこう。
(1)“動的平衡”の「今」を読むことができる!!
 この本は2015.12.3~2020.3.19に「朝日新聞」で連載された「福岡伸一の動的平衡」を改題し書籍化したものを、さらに適宜加筆修正した新書版です。
私の嵌まってしまった“動的平衡”を著者のコトバを借りながら今一度その文脈を追ってみよう。

 動的平衡は、私の生命論のキーワードである。生命とは何か?この問いに対して、細胞からなるもの、呼吸しているもの、代謝しているもの、増殖するもの……というふうな形で答えを得ようとしてすると、いつまでたっても生命の周りを回るだけで、生命の本質に到達することができない。それは生命の特性を、生命の外部から列記しているだけだからだ。生命の本質に到達するためには、生命の外部からでなく、生命の内部から生命のあり方を捉える必要がある。そう考えて思考を深めていった結果、行き着いたのが動的平衡である。(同書 P3より)

 続けよう。
ところが生命だけは、この方則にあらがっている。なんとか“坂”を登り返そうとしている。無秩序になることに抵抗して秩序を作り出し、形のないところに形を作ろうとして、部分的に濃度の高い場所を生み出し、熱を産生する。酸化に抵抗して還元を行う。つまり宇宙の大原則であるエントロピー増大の法則に抵抗を試みている。崩れることがわかっているのに石を積むことを諦めないギリシャ神話の英雄シーシュポスのように、あてどない営みにあえて挑戦している。これが生命の“努力”なのである。(同書 P5より)

そして、もっとも端的に“動的平衡”を語るものとして鴨長明「方丈記」の冒頭をくりかえしとりあげていた。
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとどまりたるためしなし。

 これは彼の当時の世情に対する諦観であるが、これほど見事に動的平衡の生命論を歌い上げた一文もない。生命はまさに流れに浮かぶうたかたである。特に優れているところは、かつ消えかつ結びて、というところ。分解を合成に先んじて詠んでいることである。分解を「先回り」することによって流れにあらがうこと、まさに動的平衡そのものである。
(同書P7より)


 ここまでだけでは、“動的平衡”の「今」を語ることになっていなかった。
 次なる一文が必要であった。
 生命の基本原理は、基本原理は、絶えず他者に何かを手渡し続けること、ストックではなくフローをし続けることによって支えられている。他者のエントロピー排出を、もういちど秩序あるものに作り返すことによって成り立っている。これは利他性、あるいは相補性といってよい互恵的な関係性である。つまり動的平衡は利他性によって支えられている。(同書P9より)
 
これらの主文脈が、長年の定期連載のなかでみごとに貫かれているのである。
 
(2)守備範囲の広い名エッセイを読むことができる!!
 私は福岡伸一の文章が大好きである。
 読んでいるとあれよあれよと言う間に、まったく知らぬ世界に連れて行ってくれる。
 それは、オンライン「寅の日」で読み続けている科学者・寺田寅彦の随筆に通ずるものがあると勝手に思っていた。
 著者自身は、この名エッセイ群についてこう語っていた。
 ひとつひとつはごく短いエッセイである。短いがゆえに、それは論考というよりもちょっとした感慨であり、叙述というよりもスケッチに近い。あるいは、どちらかいえば詩や短歌に近いものかもかもしれない(詩や短歌ほど整った言葉でもないけれど)。そんな言の葉が、読者に、何らかの気づきや共感を、わずかでももたらすことができれば幸いである。時系列に並べてあるが、どこから読んでいただいてもかまわない。(同書P18より)

 そう元々が新聞のコラムだけに字数制限のなかで書かれたものなんだろう。
 それがまたこちらしてはアリガタイ!!
 新書版ではちょうど一ページ一エッセイだ。
 タイトルがつけてあるので、気になるページがあればそこから読めばいい。
 携帯しておいて、「すきま時間」に楽しむことも可能だ!!
 どのページがあなたの知らないどんな世界に連れて行ってくれるかな!?
 
▼3つ目のお薦めポイントだ。
(3)自分でもエッセイに挑戦してみたくなる!!  
 実はこれは書こうか躊躇した。
 これはお薦めポイントと言うより、私自身の独白(「ひとり言」)だ!!
 著者の名エッセイを読むうちに不遜なる思いが生まれてきた。

 私も自分でエッセイを書いてみたい!!

 ポンコツの「たわごと」だ。それはわかっている、しかし…
 著者は、ときどきうまい「文書作成術」を指南してくれていた。
 例えば

 「文章がとてもお上手ですね」と言われることがある。自分の文章がうまいのかそうでないのかは自分ではよくわからない。でも、できるだけ伝わるよう、理解されやすいように心がけていることがひとつある。
 なるべく「とはもの」を使わないようにする、ということ。DNAとは?この言い回しで始まる説明が、“とは”もの。たぶんマスコミの業界用語だ。「とはもの」で始めた時、語り手は、そのことを熟知した者として、不可避的に上から目線となり、啓蒙的な口調になる。(同書P40より)

 もうひとつだけあげてみよう。
 昔、天声人語を読めば受験勉強になる、と言われた時代があった。文章力向上をうたって、天声人語を書き写すノートも売られている。本紙の看板コラムサマと張り合うつもりなぞ大それた気持ちはみじんもないが、いまや私も小なりとは言え、入試問題頻出著者。今年も北大や法政大などで拙文が出題された。思うに、文章力・国語力のエッセンスとは、文脈のリズムに沿って、適切な言葉を選び取るセンスではないだろうか。つまり言葉を探し、言葉を削ること。短歌や俳句を作ることに似ているかもしれない。(同書P185より)

 である。
 これ以上は蛇足である!!
 実はこの名エッセイ群を読みながら、紹介したいこと他にもいっぱいメモしていたが、書けば書くほど蛇足の上書きのような気がしてきた。
 読者になるあなたが、自分風にカスタマイズして読めばいい!!
 きっとこの エッセイ 最高!!
 と言えるものをみつけることができるハズ!!

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【Web更新5/11】25-19 オンライン「寅の日」 等 更新!!

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庭石菖何処りっぱに花物語 25/05/10撮影@福崎

■楠田 純一の【理科の部屋】25ー19
週末定例更新のお知らせ
 ふっと思った。
 あれって、青空文庫にあるのかな!?
 あった!!あれ(「方丈記 」)は確かにあった。アリガタイ!!

 行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。(「方丈記」鴨長明 青空文庫より

 5月2度目の週末定例更新のお知らせである。
 Webも然り、「更新」するからこそ存在しつづけるのかも。

◆表紙画像集2025 更新 庭石菖
 気づけば、田の畦も 道端も 小さなあの花のお花畑だけだった!!
 庭石菖(ニワゼキショウ)!!
 小さくてもりっぱに「花物語」があった。
 せっかくの「花物語」、しっかり観察したいものだ。

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 今月のテーマは、ちょっと大げさな「寅彦と哲学」!!
 「哲学」には匂いがある!!
 それはシロウトが故の仮説である。寅彦のそれにはどんな匂いが!?

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 ここの守備範囲は広かった。
 坂本遼もやはりここでリンクしておきたかった。
 「たんぽぽ忌」来年も行きたいな。

 大賀ハス観察池、蓮根の植え替えから6週目。
 「浮葉」は3~4枚と増えていった。
 水面を覆い尽くすのはいつごろになるだろう。

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「子規庵の糸瓜」7年目の種子を蒔いた!!(2025/05/08) #子規庵 #糸瓜 #糸瓜の種子

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▼どうもこのごろ「記憶」が定かではなくなっていた。
 「子規庵」
 をはじめて訪れたときのことを思い出そうとするがなかなか思い出せなかった。
 やっと あった!!

・はじめて「子規庵」を訪れたときの「記録」が


▼ずっと育てているのは、このときの「種子」ではなかった。
 二度目の子規庵の訪問のときのものだった!!
 このとき、私は5粒の糸瓜の種子を「おすそ分け」してもらった。
 その年から、「子規庵の糸瓜」として育てはじめた。
 5粒の種子は、4粒が発芽した。
 その後、毎年育て続けて今日にいたっている。
 だから、今年は7年目だ!!。

▼6年目の「種子」は大量に採取していた。

●子規庵の糸瓜(6年目)から種子を採取した!!(2025/01/25) #子規庵 #糸瓜の種子 #ヘチマタワシ
 

 このうちの一部の「種子」を利用して7年目に挑戦した。
 前日よりビンに浸けておいた「種子」を
 いつもの育苗ブロックに蒔いた。
 さて発芽するのはいつだろう!?

▼今年も「子規忌」(9/19)には間に合うように成長するかな!?
 今年こそ 
 三度目の「子規庵」訪問を果たしたいものだ!!

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本日(2025/05/09)、第410回オンライン「寅の日」!! #五月の唯物観 #traday #寺田寅彦


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▼「あなたの好きな色は!?」 と訊ねられたら、躊躇なく
 山の緑 !!
 と答えるだろう。
 野の緑!!
 畑の緑!!
 とも そして ちょっと大げさに
 緑の哲学!! と。

▼本日(2025/05/09)は、第410回オンライン「寅の日」である。
 5月のテーマも、ちょっと大げさに「寅彦と哲学」である。

 【5月テーマ】「寅彦と哲学」

 その一回目である本日は、「五月の唯物観」を読む。

◆本日(2025/05/09)、第410回オンライン「寅の日」!!

●「五月の唯物観」(青空文庫より)


▼まずはこれがいつ書かれたものかを見ておこう。

(昭和十年五月『大阪朝日新聞』)

昭和十年(1935)とは、寅彦の最晩年である。この年の大晦日に寅彦は亡くなっているのである。
したがってこの「五月」も最後の「五月」だった!!

自らの「五月」遍歴から語ってくれている。

 若かった時分には四月から五月にかけての若葉時が年中でいちばんいやな時候であった。理由のない不安と憂鬱の雰囲気のようなものが菖蒲や牡丹の花弁から醸(かも)され、鯉幟(こいのぼり)の翻る青葉の空に流れたなびくような気がしたものである。

それが年を取るうちにいつの間にか自分の季節的情感がまるで反対になって、このごろでは初夏の若葉時が年中でいちばん気持のいい、勉強にも遊楽にも快適な季節になって来たようである。

 そして寅彦の「科学する」がはじまる!!
 われわれが格別の具体的事由なしに憂鬱になったり快活になったりする心情(ムード)の変化はある特殊の内分泌ホルモンの分泌量に支配されるものではないかと思われる。

 数式で書き現わすと、この問題の分泌量Hがざっと H = H0 + A sin nt のような形で書き現わされその平均水準のH0[#「H0」は縦中横]と振幅Aとが各個人の各年齢で色々になる量だとする。そこで今いちばん適当なHの量を仮にKだとすると、上式をKに等しいと置いたときにその式を満足するような時間tに相当する時季がその人のいちばん気持のいいときになる勘定である。

 えっ!?そこまで言うのと思っていたら、そこで終わらないのが寅彦だった。
しかし実際は上のような簡単な式ですべてが現わされるはずはないので、例えば過剰や過少が寒暖の急な変り目だけに起り、そういう時期だけにそれが有効に心情を支配するのだとすれば、それでも一応はこの困難が避けられるであろうと思われる。

そういう場合に、前述のごとき馬鹿げた数式でもひねくってみることが少なくも一つの有効な鎮静剤の役目をつとめることになりはしないかと思うので、そういう鎮静剤を一部の読者に紹介したいと思ったまでのことである。

▼寅彦の「本意」は、最後にあるように思われるのは私の思い込みだろうか!?

 これらの泥塗事件も唯物論的に見ると、みんな結局は内分泌に関係のある生化学的問題に帰納されるのかもしれない。そういえば、春過ぎて若葉の茂るのも、初鰹の味の乗って来るのも山時鳥(やまほととぎす)の啼き渡るのもみんなそれぞれ色々な生化学の問題とどこかでつながっているようである。

それにかかわらずもしや現代が一世紀昔のように「学問」というものの意義の全然理解されない世の中であったとしたら、このような科学的五月観などはうっかり口にすることを憚(はばか)らなければならなかったかもしれないのである。そういう気兼ねのいらないのは誠に二十世紀の有難さであろうと思われる。
 
 そして今、二十一世紀!!
 寅彦はいつ読んでも今日的!!
 
 

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2025年・今年も坂本遼『たんぽぽ忌』に行った!!(2025/05/05) #坂本遼 #たんぽぽ忌 #たんぽぽの詩人

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▼今年もこの詩碑の前に立つことができた!!

坂本遼
 春
遠い峠田のてっぺん
あれはおかんかいな
鳥かいな

 空は青かった!!
 生家の赤い屋根がひときわきれいだった。
 家の周辺も除草されきれいになっていた。

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▼これまでの「たんぽぽ忌」のことをいろいろ思い出しながら、詩碑の方に向かった。
 今年の「たんぼぽ忌」の成果は2つある。
 ひとつはずっと過去に「たんぽぽ忌」に参加されていた方との出会いである。
 今もよくここへ来られているそうだ。
 この出会いが、次なる展開をもたらしそうで楽しみである!!

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▼もうひとつは、詩碑の前に企画展「生誕120年記念 詩人 坂本遼展」(姫路文学館)のリフレットが、きれいなタンポポが描かれ石の文鎮ととも置かれていたのだ!!
 なんともうれしい気分になった!!

●「生誕120年記念 詩人 坂本遼展」/はりまサタデー9(サンテレビ)

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▼帰り寄った道の駅でも坂本遼に出会うことができた。

 来年も来たいなあ!!

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【Web更新5/4】25-18 Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 等 更新!!

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豌豆や花いかにして豆になり 25/05/03撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】25ー18
週末定例更新のお知らせ
 新緑のシーズンである。
 新しい緑の中でエネルギーを充填する!!
 同時に“休養”も!!
 持続可能な明日のためにも

 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

◆表紙画像集2025 更新 豌豆
 畑で豌豆がとれはじめた!!
 旬の味が楽しめる。うれしい!!
 それにしてもやっぱり「ふしぎ!?」だ。
 何度見ても。
 あの見事な花から豆へ…
 幸いなことに、そのプロセスを語る豌豆が近くに!!
 アタリマエだけどやっぱり「ふしぎ!?」だ。

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 なんとも変なタイトルのページをつくったものだ。
 毎月の「雲見」と俳句「歳時記」だけの更新をつづける。
 マンネリもいいところだ。
 でもやめない!! 
 天気に飽きなどない。

◆オンライン「寅の日」更新!!
 まだ「土佐の寅彦」詣の余韻をひきづっていた。
 寅彦はいつまでも面白い!!

◆新・クラウド「整理学」試論 更新!!
 Twitter(X)的は単にTwitterのみを意味しない。
 それはネット世界における哲学であり、「流儀」である。

◆「動く大地」を科学する 更新!!
 本シリーズはじめて、一年以上が経った。
 「ふるさと巡検」もまだまだ続けたい。
 ゆっくり ゆっくり …。

 大賀ハス観察池。
 蓮根の植え替えから5週目。
 二枚目の「浮葉」も広がりはじめた。一枚目もずいぶん広がってきた!!
 
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「動く大地」を科学する(75) #動く大地 #現在進行形 #科学する #ふるさと巡検 #播磨国風土記 #七種山 #奈具佐山 #地質図 #白亜紀 #流紋岩

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▼いよいよの「七種山」である。
 作門寺山門(旧山門)の手前の看板では「七種山」全体の案内がくわしく紹介されていた。
 ・七種山 標高 683m
・播磨国風土記 「奈具佐山」
 ・スギ ヒノキ の人工林
 ・流紋岩
 <みどころ>
 ・雄滝をはじめとした七種48滝
 ・つなぎ岩
 ・笠岩 等など

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▼なんとみどころが一杯なのだ!!
 なかでも注目は 標高683m だ。    
 これは、これまでの<ふるさと巡検> で登ってきたどの山より高い!!
 今の私に可能かな!?
 
▼「動く大地」を科学するの視点でいちばん注目しておきたいのは
・「流紋岩」!!
 である。
 粘りのあるマグマが冷えて固まっできた岩石でできた山
 マグマ!? 火山!?
 それはいつ頃の話だ。→「中生代 白亜紀」
「動く大地」の物語のシナリオを描きながら

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▼そんな「歴史」よりうんと近い人との関わりの「歴史」にも注目しながらすすめてみよう。
 ゆっくり ゆっくり 急ごう !!

(つづく)

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2025年5月(皐月)の俳句「歳時記」!! #俳句 #歳時記 #オンライン句会

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▼<俳句修業>と<科学する>
 相通ずるものがある!!
 それはシロウトであるが故の私の勝手な思い込みだろうか。

▼今月も名句の鑑賞 より<俳句修業>をはじめよう!!
 名句の参考にさせてもらうのは、いつものように

◆NHK「俳句」 テキスト

である。ここより巻頭の名句10句+表紙の1句を引用させてもらう。

(1) 力ある風出てきたり鯉幟 矢島渚男
(2) 粽解く葭の葉ずれの音させて 長谷川櫂
(3) 新緑の樟よ椎よと打仰ぐ 高木晴子
(4) 鉈傷をもちたる桐の咲きにけり 前田攝子
(5) いづこより来し子ぞ祭笛を吹く 有馬朗人
(6) 二度三度試し踏みして祭足袋 山崎ひさを
(7) 笋はすずめの色に生ひ立ちぬ  素丸
(8) 白波の豊かなる日や更衣 柴田佐知子
(9) ばら展のばら競ひつつ萎えてゆく 山口波津女
(10) 咲ききつて薔薇の容を超えけるも 中村草田男
(11) 夏に入るガラスのペンで書く手紙 山田佳乃

▼<俳句修業>次はシロウト<選句>である!!
 いずれも名句ばかりだから、<選句>の作業もまた面白い。
 読む度に変わってくる。それがまた楽しい。
 
【私の選んだ名句ベスト3】

(3) 新緑の樟よ椎よと打仰ぐ 高木晴子
(8) 白波の豊かなる日や更衣 柴田佐知子
(1) 力ある風出てきたり鯉幟 矢島渚男

【次点】

(7) 笋はすずめの色に生ひ立ちぬ  素丸

【選評】
・打仰ぐがとてもいい!!新緑の景が見えてくる。
・「更衣」の着地がとてもすばらしい。切れ字「や」の使い方も勉強になるな。
・さりげなく動きのある景を詠みきっている。

・笋の勢いまで見えてくるようだ。「生い立ちぬ」に力強さも

▼<俳句修業>の究極は、やはり自分で詠んでみることだ!!
 そして、「投句」をしてみることだ。
 あらたな世界が見えてくるかもしれないですよ。
 究極のおすすめは<句会>参加です。

●第57回オンライン句会「寅の日」5月例会案内!! 

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Twitter(X)はじめて5,700日目に思うこと!! #Twitter #Twitter的 #ツナグ #栗田子郎

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▼あれっ!!
 気づいたら、麦の秋が近づくまでに成長していた。
 いつの間に!?
 毎日目にしていても、見えていないものだ!!

▼これもまた毎日接していても、気づかないものである。
 Twitterだ!!
 いやX(旧Twitter)というべきなのかも知れない。
 はじめたのは
 2009/09/23!! 
 それは

◆【理科の部屋】30年史年表

 にも「記録」していた。

▼それ以降、自分勝手な妙なコトバを多用するようになっていた。
 それが Twitter的!!
 「Twitter的」とは
 私の勝手な造語である。6つのキーワード・概念からなる。
 Twitter(X)そのものだけを意味しない!!

 Twitter的=
「リンク」
「シェア」
「フラット」
「等身大」
「リアルタイム」
「アクティブ」 

 X(旧Twitter)をとりまくネット環境も大きく変わってきた。
 しかし、Twitter的は変わらない!!

▼最近、特に思うのだが、これが「#ツナグ」のにきわめて有効なツールではないかということだ。
 ヒガンバナ研究の師匠でありつづけてくださった故栗田子郎先生は「進化生物学入門」(講談社)なかでたいへん興味深いことを言われていた。

 しかしヒトという種にはほかのどんな生物にもない(と思われている)きわだった特徴が一つあります。自分自身の由来、ひいては万物のルーツを知りたがるとともに、まだ存在しない未来に思いを馳せるという性質です。チャールズ・ダーウィンが『種の起源』を著し進化論を説いたのもこの衝動に駆られたからでしょう。(中略)  いま一つのヒトの特徴は、細胞外で複製・増殖することのできる遺伝因子、つまり言語(言葉、文字)と映像を操る能力です。生きとし生けるものはすべて、自らを存在させているプリン塩基とピリミジン塩基で記された基礎情報(遺伝子)を次の世代へ残そうとします。ヒトも例外ではありません。しかし、この情報は時間軸に沿って垂直にしか伝わりません。ところが言語や映像という形の情報は水平方向にも伝わります。しかも、細胞核内に収められた情報は親から子へと伝わるのみで、その逆は不可能です。言語情報はこれが可能です。この第二のヒトの特徴が、私をしてこのようなテキストを綴らせたようです。(『進化生物学入門』「まえがき」p11より) 

 こんな栗田子郎先生とツナイデくれたのもTwitterでした!!
 栗田先生風に言うならば

 Twitter(X)は、言語や映像という形の情報を水平方向にツナグもっとも有効なツール!!

 である。
 さあ、次はどこに「#ツナグ」かな。

 

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2025年5月(皐月)の「雲見」は!? #雲見 #もくもくシール

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▼5月(皐月)の「雲見」がはじまる。
5月の「雲見」の予想の前に、4月の「雲見」のまとめをもくもくシールセットによる「雲見」カレンダー(理科ハウス)でふり返っておこう。
 使用した十種雲形シールは次のようになった。

・快晴    6      
・巻雲    3 
・巻積雲   0 
・巻層雲   6     
・高積雲   2
・高層雲   1 
・層積雲   1  
・積雲    6      
・層雲    0
・乱層雲   4 
・積乱雲   1

 4月で目立ったのは「快晴」6「積雲」6「巻層雲」6である。
 雨が少なかった印象だ。
 「天気は西から」の季節となって来ている。黄砂が目立つ日も多くなってきていた。(いずれも偏西風の影響!?)
 アメダスの「記録」を使って最高気温~最低気温をメモしてみた。
 夏日がなんと3日もあった。朝昼の寒暖差が20℃近い日もあった。

▼2025年5月(皐月)の「雲見」の予想に入ろう。
 まず前年の2024年5月の天気図を参考にしてみる。

◆日々の天気図 2024年5月 (気象庁)
・五月晴れは何日ぐらいあるだろう!?
・春雷はどうだろう!?
・「夏日」「真夏日」は何日ぐらいだろう!?
・「雲見」から、天気予報!!やっぱり西の空かな。
・「梅雨入り」「台風」の声はいつごろ。

▼「雲見」の旅 計画は継続したい。+「ふるさとの低山登山」(ふるさと巡検)も。
【2025年5月 「雲見」の旅・山】
・「動く大地」を科学するとセットで
・5月「雲見」の旅 は検討中!!
・地域の低山登山(ふるさと巡検)は次のステップへ!!

▼だんだん暑くなってきて、「雲見」+「ひとり吟行」の時間帯を考えたい季節だ。
 いろんなパターンで挑戦してみたい。
 まだまだ知らない「自然」でいっぱいだ!!
 今月は何に出会うかな!? 

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