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第57回オンライン句会「寅の日」5月例会案内!! #寅の日 #オンライン句会 #夏雲システム

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▼寅日子先生には
●「藤の実」(青空文庫より)
という名随筆がある。
 ナラバ、「藤の花」はどう詠んでおられるのだろう!?
 とさがしてみたが、見あたらなかった。
 デワ、寅日子先生に師事する私たちが…!!
 気持ちはあるが、なかなか…。

▼オンライン句会「寅の日」のみなさんではどうだろう!?
 同じ「季語」に出会っても、あの人ならどう詠むだろう!?
 出会った「この景」なら、きっとこう詠まれるのでは!?
 そんなことを考えることが多くなった。
 これも、「句会」の効用なのかも知れない。

▼そのオンライン句会「寅の日」の月例会もはや第57回目である。
 あらためて5月例会の案内をあげておく。
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第57回オンライン句会「寅の日」5月例会実施案内

0.はじめに
 本会をオンライン句会「寅の日」と称する。
 オンライン「寅の日」から生まれたオンライン句会です。
 俳句結社「寅の日」が運営しています。
 寺田寅彦に師事します。 

0からはじめる人のためのオンライン句会です。

 本会は「夏雲システム」を利用させてもらっています。

1.原則として月一回の月例句会を実施します。

2. 参加者
 あらかじめ登録された者のみ。
 (「俳号」をきめて、【句会「寅の日」参加希望】のタイトルで楠田までメールを)
 
3.投句のお題
・当季雑詠(その季節の季語を自由に詠む。)

4.句数
・5句だし
・5句選(特1・並4)特選は2点 並選は 1点 扱い
・予選句は自由 

5.【投句期間】
 2025年5月1日0時から15日23時30分まで
 
6.【選句期間】
 2025年5月16日0時から25日23時30分まで  

7.【結果発表】
 2025年5月26日から
同時に「談話室」が書き込み可能になります。

8.賞について
 ・最高得点句は最優秀句であり、その句会の「寅日子」賞とする。
 ・特別賞として、次の賞を設ける。
 「これぞ科学!!」が詠まれた句 → 「牛頓」(ニュートン)賞!!
 「よくぞそこまで観察した!!」という句 → 「藪柑子」賞!!
  特別賞は、毎回でなくてよい。
  もちろん「寅日子」賞と重なることがあってもよい。
  参加者が、選評の際に書き込むようにようにしたい。複数票を獲得したときに受賞としたい。

9.注意事項
 参加する前に「夏雲システム」、「同意事項」をよく読んでおいてください。

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▼オンライン句会はリアル「句会」の助走のつもりだった。
 多くの取り組みが、リアル対面での取り組みが可能になり復活しつつある。
 しかし、オンライン句会の利点も多くあった。
 参加者の都合にあわせて、カスタマイズが可能だった。
 リアル対面「句会」はめざすが、やっぱりオンラインも続けて行きたい!!
 
 5月!! あのひとは何をどのように詠むのかな!?

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【Web更新4/27】25-17 オンライン「寅の日」 等 更新!!

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本番や踊子草のオンライブ 25/04/26撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】25ー17
週末定例更新のお知らせ
 桜が散り、まもなく4月が終わる!!
 気づけば2025年も1/3がすぎるのだ。
(1)ゆっくり 急ぐ!!
(2)「不易流行」を追う!!
 はどこまで来たかな!?

 しばし…。

◆表紙画像集2025 更新 踊子草
 土手の草刈りをしようとして気づいた。
 踊子草 本番!!
 を。その一角だけ少し残して置いて、「表紙」にして
 しばし、それを楽しんでから…。

◆オンライン「寅の日」更新!!
 寅彦三昧の一週間だった。
 どうして寅彦はこんなに面白いのだろう!?
 寅彦はいつでも今日的だった!!
 
 大賀ハス観察池。蓮根の植え替えから4週目だった。
 ついに「浮き葉」が一枚ひろがってきた。
 「生産開始」だ!!

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本日(2025/04/27)、第409回オンライン「寅の日」!! #知と疑い #traday #寺田寅彦

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▼まだまだ「土佐の寅彦」詣の余韻のなかにいた。
 記憶の断片をツナギツナギしていくと、あらたな「読み」が生まれるかも知れない。
 そんな淡い期待をもちながら、このオンライン「寅の日」を続けて行きたい。
 どこまでも「にわか寅彦ファン」に徹しながら…。

▼本日(2025/04/27)は、第409回オンライン「寅の日」である。
 4月のテーマは、新年度スタートを意識して「寅彦と科学教育」である。

 【4月テーマ】「寅彦と科学教育」

 その三回目である本日は、「知と疑い」を読む。

 
◆本日(2025/04/27)、第409回オンライン「寅の日」!!

●「知と疑い」(青空文庫より)


▼えらく根っこの方の謎かけ問答のような文章からはじまる。

 物理学は他の科学と同様に知の学であって同時にまた疑いの学である。疑うがゆえに知り、知るがゆえに疑う。

 いつしかわからぬままに「寅彦ワールド」に引き込まれてしまうのだった!!
 人間とは一つの微分である。しかし人知のきわめうる微分は人間にとっては無限大なるものである。

 疑いは知の基である。よく疑う者はよく知る人である。

 しかれども大いに驚き大いに疑う無知者愚者となるためにはまたひろく知り深く学ばねばならぬのである。

 そして、さらには具体的に<科学>への道すじをも案内してくれていた。
さらにまた自ら器械を取ってこれを実験し、自然その物から確実の知識を得ようとする人はさらにさらにまた少ないのである。

疑って考えかつ自然について直接の師を求めた者にいたって始めて一新天地を開拓しているの観がある。

▼寅彦の「提言」は、時空を超えて今も有効である!!
 だから、寅彦は面白い!!

 読書もとよりはなはだ必要である、ただ一を読んで十を疑い百を考うる事が必要である。人間の知識を一歩進めんとする者は現在の知識の境界線まで進むを要する事はもちろんである。すでに境界線に立って線外の自然をつかまんとするものは、いたずらに目をふさいで迷想するだけではだめである。目を開いて自然その物を凝視しなければならぬ。これを手に取って右転左転して見なければならぬ。そうして大いに疑わねばならぬ。この際にただ注意すべき事は色めがねをかけて見ない事である。自分が色めがねをかけているかいないかを確かめるためには、さらに翻って既知の自然を省みまた大いに疑わなければならぬ事はもちろんである。

 疑う人におよそ二種ある。先人の知識を追究してその末を疑うものは人知の精をきわめ微を尽くす人である。
 何人も疑う所のない点を疑う人は知識界に一時機を画する人である。
 一人にしてその二を兼ぬる人ははなはだまれである、これを具備した人にして始めて碩学(せきがく)の名を冠するに足らんか。

 「深い」な!!
 なんども<反芻作業>を繰り返してみようと思う。
  

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2025年春・「土佐の寅彦」詣!!(4) #土佐の寅彦詣 #寺田寅彦 #墓所 #オンライン寅の日 #朝ドラ

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▼「須崎」から「高知」にもどった。
 いよいよ最後の定番スポットである
●寺田寅彦の墓所
 に向かう。「須崎」で自転車の便利さにはまってしまった私は観光案内所で、自転車を借りて墓所に向かった。
 
▼観光案内所で教えてもらった道順で辿り着いた!!
 毎回だから、近くまでくるとすぐわかった。
 墓所では「オンライン「寅の日」」「オンライン句会「寅の日」」の進捗状況を報告した。

◆オンライン「寅の日」

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▼今回の「土佐の寅彦」詣ではいっぱいいたるところで「アンパンマン」に出会った!!
・高知県立文学館「寺田寅彦記念室」入り口のとなりに「やなせたかし」さんのコーナーがあった。
・高知駅 駅の階段 列車
・はりまや通り
・須崎駅
 等々 
 「アンパンマン」ファンにはたまらないだろうな!!
 やはりNHK朝ドラ「あんぱん」の人気の影響が大きいのだろう。

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▼朝ドラと言えば、「寺田寅彦記念館友の会」でも次のような取り組みが展開されていた。

◆寺田寅彦博士をNHKの朝ドラへ!

 「なぜ、今、寺田寅彦なのか!?」等などとても興味深いことが書かれている!!
 寅彦ファン必読だ!!


 今回の2025年春・「土佐の寅彦」詣はここまでとする。
 今回もまた多くの人にお世話になった!!
 ありがとうございました。 深謝!!

(了)

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2025年春・「土佐の寅彦」詣!!(3) #土佐の寅彦詣 #寺田寅彦 #須崎 #大西旅館跡 #富士ヶ浜 #宝永地震津波溺死者之塚碑

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▼今回は朝食前に「はりまや通り」を散策してみることにした。
 またいろんな「発見」があってこれまた楽しかった!!

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▼次はもうひとつのメインである「須崎」だった。
 『寺田寅彦~天然に育まれし眼差し~』(高知県立文学館)の「年譜」によればこうだった。

●一九〇一(明治三四)年 二四歳
2月 夏子と小石川植物園へ行き、夏子は団栗を拾う。のち、高知へ帰り種崎で療養。
5月26日 種崎で長女貞子が生まれる。
9月 夏休みに帰省中肺炎カタルを患い、高知県須崎の浜で療養。一年間大学を休学。

 その「須崎」だった。
 電車で行くのははじめてであった。限られた時間のうちに目的の場所に行き着けるか不安だったので、観光案内所で自転車をレンタルすることにした。
 まず最初に向かったのは「大西旅館跡」(療養中に滞在した旅館跡)だ。
 ずいぶん変わっていた。辛うじて、以前の案内板が残るのみだった。
 その背中合わせに建てられた「交流ひろば」には高いタワーが設置されていた。

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▼次に寅彦が「須崎」滞在中によく散策したであろう須崎の浜(富士ヶ浜)に出てみた。
 今も美しくおだやかであった!!

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▼次に向かったのが、「宝永地震津波溺死者之塚碑」だった。
 少し迷い込んだ場所でシロバナタンポポにであった。
 そして、ついにそれをみつけた。
 碑のうしろにたくさん並んだ地蔵さんの赤がとても印象的だった。
 たまたま通りがかった人が何気なく手を合わせておられた。
 「由来の碑」の最後にはあの警鐘のフレーズと寺田寅彦の名前があった。

 今回の「須崎」でも全面的に
◆『寺田寅彦の光跡を求めて』 四宮義正
 を参考にさせてもらった。深謝!!

(つづく)

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2025年春・「土佐の寅彦」詣!!(2) #土佐の寅彦詣 #寺田寅彦 #寺田寅彦記念館 #高知地方気象台

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▼ついに「寺田寅彦記念館」に着いた!!
 「土佐の寅彦」詣のすべてのはじまりはここにあった。

◆寺田寅彦記念館友の会

 半年ぶりに庭を存分に楽しませてもらった。スバラシイ!!

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▼さて、いよいよ今回のメインイベントである「総会・講演会」である。
 「講演」は次のようになっていた。

 演題 『寺田寅彦の光跡を求めて~とりとめのない雑話と「団栗」の坂~』
 講師 四宮義正様

▼四宮さんには、これまでにずいぶん多くのこと(それは「すべて」と言っていいかも)を教えてもらってきた。
 今度は何を教えてもらえるのか、とても楽しみだった!!
・寅彦研究のはじまりと「友の会」のこと
・「寺田寅彦記念館」の歴史
・「団栗」とホトトギス
・「団栗」は小説!!
・小説と随筆のちがいは!?
・「団栗」と「どんぐり」
・「団栗」のみつ坊は 男の子 女の子 !?
等など
 結論から言う。
 話が「深い」!!しかし面白い!!面白すぎる!!
 「にわか寅彦ファン」である私は寅彦の随筆をこんなに深く読んだことはなかった。
 演題の~「団栗」と坂~の意味もお話を聞いてはじめてわかった。ヘェー深いな!!
 これまでの読みを恥ずかしくおもうと同時に、「深く」読むともっともっと「寅彦の世界」が拡がってくるのかと思いこれから楽しみになってきた。
 深謝。

 なお講師の四宮義正さんがこれまでの「寅彦研究」をまとめられた本はほんとうに参考になる!!
◆寺田寅彦の光跡を求めて 四宮義正
◆続・寺田寅彦の光跡を求めて 四宮義正
アリガタイ!!

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▼「寺田寅彦記念館」を出たあと、この日最後の定番スポットである「高知地方気象台遠隔露場」にむかった。
 
(つづく)

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2025年春・「土佐の寅彦」詣!!(1) #土佐の寅彦詣 #寺田寅彦 #寺田寅彦銅像 #高知県立文学館 #花物語

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▼私は「寺田寅彦記念館友の会」の春の総会・講演会、秋の研修会を機に土佐に寺田寅彦を訪ねる旅を勝手にこうよんでいた。
◆「土佐の寅彦」詣!!
 なんと今回(2025/04/20~/21)で14回目になる。
 何度訪ねても、あらたな「出会い」「発見」があって実に楽しい!!

▼以前は車で行っていたが、今は列車を利用しての旅である。
 それもまたちがった楽しみがあって楽しい。
 早朝より出発して、高知駅に着いたのは9:40だった。
 さっそくオーテピアの「寺田寅彦の銅像」に出会いに行った。
 オーテピア周辺は日曜市でにぎわっていた。
 銅像の前に立っていると
 「ねえ君 ふしぎだ思いませんか」
 と問いかけられたような気分になるのだった!!
 「科学」に誘ってくれるこのコトバで14回目の「土佐の寅彦」詣もはじまるのだった。

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▼次なる定番スポットは「高知県立文学館」であった。

◆高知県立文学館(「寺田寅彦記念室」)

 ここには、「常設 寺田寅彦記念室」があった。
 訪ねる度に、少しずつ更新されていた。「記念室」を一巡すると「まるごと寅彦」が理解できるようになっている。
 どのコーナーもストーリーをもって展開されてるので面白い!!
 訪ねるたびに長く立ち止まるコーナーがちがっていた。それがまた面白い!!
 あたらしく「発見」することも多い。
 「記念室」ではかならずやることがあった。あの三本のビデオを見せてもらうことだ。
 どのビデオにも、最後に寅彦の「きめコトバ」があった。
 随筆より引用されたこのコトバを聴くのが大好きだった!!
 
(1) 「渦巻きの実験」 「物理学圏外の物理的現象」(青空文庫より)

広大無辺の自然にはなお無限の問題が伏在しているのに、われわれの盲目なためにそれを問題として認め得ない結果、それが存在しないかのように枕(まくら)を高くしているのである。

(2) 「地滑りの実験」 「自由画稿」はしがき(青空文庫より)

どんな瑣末さまつな科学的知識でも、その背後には必ずいろいろな既知の方則が普遍的な背景として控えており、またその上に数限りもない未知の問題の胚芽(はいが)が必ず含まれているのである。

(3) 「割れ目と生命の実験」 「空想目録」二 製陶実演 (青空文庫より)

学問の場合には、素材というものの価値が実は非常に重大である。いい素材を発見しまた発掘するということのほうがなかなか困難であってひと通りならぬ才能を要する場合が多く、むしろそれを使って下手(へた)な体系などを作ることよりも、もっとはるかに困難であると考えられる場合も少なくはない。そうして学術上の良い素材は一度掘り出されれば、それはいつまでも役に立ち、また将来いかなる重大なものに使用されるかもしれないという可能性をもっている。
 
 今回も2回ずつ見せてもらった。やっぱり最高に面白い!!

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▼本日のメインに向かう前にもうひとつの定番スポットに寄り道をした。

◆昼顔文学碑(「花物語」青空文庫より

 である。
 さあ、いよいよである!!

(つづく)
 
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【Web更新4/20】25-16 「動く大地」を科学する 等 更新!!

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詰草や畦うめつくし首飾り 25/04/17撮影@福崎

■楠田 純一の【理科の部屋】25ー16
週末定例更新のお知らせ
 移動する手段が少しずつ変わりつつある。
 自転車だ!!
 いつも季節の風を感じれるのはうれしい。
 スピードも自分にあっているのかもしれない。
 いきなりの「初夏」にも対応して…!!

◆表紙画像2025 更新 シロツメクサ
 いつのまにやらシロツメクサが、田植え前の畦をうめつくしはじめた。
 思い出すのは
 シロツメクサの相撲・勝負(あれほんとうはなんというだったんだろう!?枯れたやつは強かった!!)
 シロツメクサの首飾り

◆「動く大地」を科学する 更新!!
 気づくと一年以上つづけているんだ!!このシリーズ。
 まだまだ続く。
 なんか「寄り道」も楽しいな。どんな展開になるやら!?

◆オンライン「寅の日」更新!!
 14年目の取り組みも、順調にスタートしてきた。
 今年はあらたな展開にも「挑戦」したい!!
 さて!!

 大賀ハス観察池、蓮根の植え替えから三週目(撮影は4/19)。
 葉芽は3つが水面から顔を出してきた。
 植え替えは今のところうまくいったようだった。

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2025年5月のオンライン「寅の日」は #寅彦と哲学 #traday #寺田寅彦

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オンライン「寅の日」14年目がまもなく一ヶ月がすぎようとしている。
 14年目はできるだけ新しいことに「挑戦」したいと思っている。
 新しいこととして、どんな展開があるのか!?
 できるだけ多くの人の意見・考えを聞かせてもらいたい!!
 それを最大の楽しみとしつつ。

▼5月の計画をたてる時期が来ていた。
 5月は新たなスタートして一ヶ月、少し立ちどまってもの思う季節でもある。
 そこで5月テーマを次のようにした。

【5月テーマ】「寅彦と哲学」

 5月に「寅の日」は2回ある。
■2025年5月のオンライン「寅の日」!!
◆第410回オンライン「寅の日」 …5/09(金)
◆第411回オンライン「寅の日」 …5/21(水)

▼「寅彦と哲学」とは、ずいぶんアバウトなテーマにしたものである。
 寅彦の「にわかファン」でありつづける私には、テーマに沿った随筆選びは難題だ!!
 随筆のタイトルの連想から安直に2つを選んでみた。
・五月の唯物観
・コーヒー哲学序説
 である。

■2025年5月のオンライン「寅の日」!!

◆第410回オンライン「寅の日」 …5/09(金)「五月の唯物観」(青空文庫より)

◆第411回オンライン「寅の日」 …5/21(水)「コーヒー哲学序説」(青空文庫より)

▼この選択が正しいかも含めて、いろいろ意見・考えを教えていただくとうれしい!!
 せっかくオンラインでツナガリながら読んでいくのである。
 オンラインの「原点」

 学び合い・高め合い・楽しく!!
 
 やっていきたいものである。よろしくお願いします。<(_ _)>
 

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「動く大地」を科学する(74) #動く大地 #現在進行形 #科学する #ふるさと巡検 #播磨国風土記 #七種山 #奈具佐山 #地質図表示システムNavi #白亜紀 #流紋岩

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▼「ふるさと巡検」にもどろう。
次なる山はいよいよ「七種山」だ。

◆七種山登山 | 【公式】福崎町観光協会

 

▼やはりここでも「播磨国風土記」が登場した!!
・「高岡の里」 
・「神前山」
・「奈具佐山」
・「高岡」
・「檜が生える」

 

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▼ちよっとこれまでに登ってきた山とちがうな。
 今度は先に「地質図」を見ておこう。 

●地質図表示システムNavi

シームレスにしておき、「七種山」あたりを見た。

▼例によって「凡例表示」にしておくと次のように表示された。

火成岩
形成時代: 中生代 後期白亜紀 カンパニアン期〜マーストリヒチアン期
岩石: デイサイト・流紋岩 大規模火砕流

  おっ!!
 あきらかにこれまでの山とちがっていた!!
 「火成岩」
 「中生代 白亜紀」
 「流紋岩」
 「……」
 
あらたな「動く大地」のシナリオを描きながら…

(つづく)

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「動く大地」を科学する(73) #動く大地 #現在進行形 #科学する #ふるさと巡検 #播磨国風土記 #安志姫神社

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▼今さらながら「播磨国風土記」の原文・口語訳を読みたいと思うようになっていた。
 図書館で本を借りて、読んでみた。
 (『図説 播磨国風土記への招待 浅田良朗著 柏書房』等など参考に)

 安師里(あなしノさと)
 … 今、名を改めて安師としたのは、安師川に因って名としたのである。其川は安師比売神に因って名と為し、伊和大神将、娶誂(つまごい)(求婚)しようとした。其時、この神は固く辞(いな)びて聴かなかった。是に於て大神は大いに瞋(いか)り、石を以て 川の源を塞ぎ、三形の方へ流し下した。故に此川は水が少ない。此村の山に柂・杉・黒 葛等が生う。… 

▼いつかはこのゆかりの地「安志姫神社」もちゃんと訪ねてみたいと思っていた。
  道路沿いにあり、いつも見かけながらも素通りしてしまっていた。
やっと訪ねてみた。
由来の碑には「播磨国風土記」にふれて書かれているようだったがくわしくはわからなかった。
ちょうど椿がみごとに落花していた。
  
神社の前では、しばし「播磨国風土記」の世界に思いをめぐらしたのだった。

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▼そもそも「播磨国風土記」とは!?
今さらこれまでの不勉強を悔やんでばかりいてもしかたない!!
  
 参考文献等によれば
 和銅六年(七一三)五月、政府は、地名にふさわしい文字をあてさせるとともに、国内の特産物や地名の由来・地味また古老たちの伝えるさまざまないいつたえなどを諸国が記録して上申するよう命じた。この上申書は、のちに『風土記』とよばれた。 
「播磨国風土記」霊亀元年(七一五)編纂!?
  
なんと1300年以上前の地域誌・自然誌!!
これを捨て置くのはモッタイナイ!!

▼「播磨国風土記」には、地形の特徴や地名の由来などが素朴な語り口で記されている。 きっとここに「動く大地」を科学するにツナガル ヒントがあるはず!!

 「水尾神社の磐座」
 「宮ノ下渓谷の巨石群」
 「安師比売神」物語
 
 は何を教えてくれているのだろう!?
  ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

(つづく)

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「動く大地」を科学する(72) #動く大地 #現在進行形 #科学する #ふるさと巡検 #播磨国風土記 #水尾神社の磐座

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▼まだまだ「ふるさと巡検」続行中!!
 のつもりである。しかし、いつものクセでちょっと「寄り道」がしたくなってしまった。
 「寄り道」は2つだ!!
・「播磨国風土記」
・周辺地域の「動く大地」の物語
 
▼「播磨国風土記」と「科学する」!?
 一見なじまぬことのようにも思われた。
 ここはやっぱり再び寅彦先生の世話になろう。
 寺田寅彦は「神話と地球物理学」(青空文庫より)のなかで、次のように言っていた。

 出雲風土記(いずもふどき)には、神様が陸地の一片を綱でもそろもそろと引き寄せる話がある。ウェーゲナーの大陸移動説では大陸と大陸、また大陸と島嶼(とうしょ)との距離は恒同(こうどう)でなく長い年月の間にはかなり変化するものと考えられる。それで、この国曳(くにび)きの神話でも、単に無稽(むけい)な神仙譚(しんせんだん)ばかりではなくて、何かしらその中に或ある事実の胚芽(はいが)を含んでいるかもしれないという想像を起こさせるのである。
 ウェゲナーが「大陸移動説」を最初に唱えたのが1912年1月。寅彦先生がこう書いたのは、1933年8月!! 念のためこうとも言っていた。
誤解を防ぐために一言しておかなければならないことは、ここで自分の言おうとしていることは以上の神話が全部地球物理学的現象を人格化した記述であるという意味では決してない。神々の間に起こったいろいろな事件や葛藤(かっとう)の描写に最もふさわしいものとしてこれらの自然現象の種々相が採用されたものと解釈するほうが穏当であろうと思われるのである。

ナラバ「播磨国風土記」から「科学する」を読み取ることもまったくムダということではないのかも知れない。

▼ふるさとを少しはなれて、近隣地域の話もみておこう。
 安富町「関」に巨大な石があった。
 ずっと気になっていた!!

 「水尾神社の磐座」
 「宮ノ下渓谷の巨石群」

 「播磨国風土記」にこの巨石群をめぐるある物語があった。
 林田川の川原にも巨石群があった。

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▼近くの「水尾神社」にものぼってみた。
 この物語は、「動く大地」の何を語ってくれているのだろう!?

(つづく)

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本日(2025/04/15)、第408回オンライン「寅の日」!! #物理学実験の教授について #traday #寺田寅彦

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オンライン「寅の日」14年目の展開が続く!!
 自分で考えてみても「ふしぎ!?」な話だ。
 寅彦の「にわかファン」にすぎない私が、こんなに長くひとりの科学者の随筆を読み続けるとは!?
 もちろん不勉強な私にははじめての経験である。
 なぜだろう!? ひとつだけ答えを用意していた。

 寅彦はいつ何度読んでも「今日的」である!!


▼本日(2025/04/15)は、第408回オンライン「寅の日」である。
 4月のテーマは、新年度スタートを意識して「寅彦と科学教育」である。

 【4月テーマ】「寅彦と科学教育」

 その二回目である本日は、「物理学実験の教授について」を読む。

 
◆本日(2025/04/15)、第408回オンライン「寅の日」!!

●「物理学実験の教授について」(青空文庫より)


▼いつごろ書かれた文章だろう!?

それと同時に文部省でも特に中等教育における理化学教授に重きをおかれるようになって、単に教科書の講義を授くるのみならず、生徒自身に各種の実験を行わせる事になり、このために若干の補助費を支出する事になった。これは非常によい企てである。どうかこのせっかくの企てを出来るだけ有効に遂行したいものである。

 大正7年(1918)!!
 100年以上前のこの年を日本理科教育史においてチェックしておきたいものだ。
 時代を超えた「実験論」がつづく。
 云うまでもなく、物理学で出逢う種々の方則等はある意味で非常に抽象的なものであって、吾人の眼前にある具体的な、ありのままの自然そのものに直接そっくり当て嵌(は)められるようなものはほとんどないとも云われる。「AがあればBが生ずる」というような簡単な言葉で云い表わしてある方則には、通例「ただAだけがあってその他の因子A'の図A''の図……等がないならば」という意味を含めてある。

眼前の自然は教科書の自然のように注文通りになっていてくれぬから難儀である。

ビーカーに水を汲むのでも、マッチ一本するのでも、一見つまらぬようなことも自分でやって、そしてそういうことにまでも観察力判断力を働かすのでなければ効能は少ない。

先生の方で全部装置をしてやって、生徒はただ先生の注意する結果だけに注意しそれ以外にどんな現象があっても黙っているようなやり方では、効力が少ないのみならず、むしろ有害になる虞(おそれ)がある。御膳を出してやって、その上に箸で口へ持ち込んでやって丸呑みにさせるという風な育て方よりも、生徒自身に箸をとってよく選り分け、よく味わい、よく咀嚼(そしゃく)させる方がよい。すぐ消化され吸収されるものばかりでなく、折々は不消化物も与えないと胃の機能が衰えるようなもので、実験中に起るべき種々の困難に出来るだけ遭遇させ、漸次これを除いて最後の結果に到着すると同時に、目的以外の現象にも注意してそれを等閑(とうかん)に附せないような習慣をつけたいものである。

これぞまさに「今日的」!!

▼ここまでにとどまらないのが、寅彦のすごいところだった!!
 100年の時空を超えていまも「有効」な具体的提言をいくつもしてくれていた。
 アリガタイ!!

 数十種の実験を皮相的申訳的にやってしまうよりも、少数の実験でも出来るだけ徹底的に練習し、出来るだけあらゆる可能な困難に当ってみて、必成の途を明らかにするように勉(つと)める方が遥かに永久的の効果があり、本当の科学的の研究方法を覚える助けになるかと思う。実験を授ける効果はただ若干の事実をよく理解し記憶させるというだけではなく、これによって生徒の自発的研究心を喚起し、観察力を練り、また困難に遭遇してもひるまずこれに打勝つ忍耐の習慣も養い、困難に打勝った時の愉快をも味わわしめる事が出来る。その外観察の結果を整理する技倆も養い、正直に事実を記録する癖をつける事やこのような一般的の効果がなかなか重要なものであろう。

 物理実験を生徒に示すのは手品を見せるのではない。手際(てぎわ)よくやって驚かす性質のものではなく、むしろ如何にすれば成功し如何にすれば失敗するかを明らかにする方に効果がある。それがためには教師はむしろ出来るだけ多く失敗して、最後に成効して見せる方が教授法として適当であるかと思う。

 ソウナンデスヨネ!!
 ほんとうはコレがやりたかったのデスが。(^^;ゞポリポリ
もともと実験の教授というものは、軍隊の教練や昔の漢学者の経書の講義などのように高圧的にするべきものではなく、教員はただ生徒の主動的経験を適当に指導し、あるいは生徒と共同して新しい経験をするような心算(つもり)ですべきものと思う。

あるいは予期以外の結果を故意に回避したりするような傾向があってはならぬ。却って意外な結果や現象に対しては十分な興味をもってまともに立向かい、判らぬ事は判らぬとして出来る限りの熱心と努力をもってその解決に勉めなければなるまい。

しかしそれはほんの一時の困難であろうと思われる。一通りの知識と熱心と忍耐と誠実があらば、そうそう解決のつかぬような困難の起る事は普通の場合には稀である。そのうちに生徒の方でも実験というものの性質がだんだん分って来ようし、教員の真価も自ずから明らかになろうと思う。そういう事を理解するだけでもその効能はなかなか大きいものであろう。これに反して誤った傾向に生徒を導くような事があっては生徒の科学的の研究心は蕾(つぼみ)のままで無惨にもぎ取られるような事になりはしないかと恐れるのである。

 ナルホド!!
 今さらのごとく納得するのである。
 やっぱり

 寅彦はいつ何度読んでも「今日的」である!!

 

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【Web更新4/13】25-15 「動く大地」を科学する 等 更新!!

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カラスほどはスズメよりはカスマかな 25/04/11撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】25ー15
週末定例更新のお知らせ
 新学期がはじまって2度目の週末定例更新のお知らせである。
 本格的な「授業びらき」がはじまっているんだろうな。
 私自身の「学びのステージ」も次にむかいたいものだ!!
 いくつになっても新しく「学ぶこと」は楽しく・面白い!!

 ゆっくり ゆっくり 急ごう !!

◆表紙画像集2025 更新 カラスノエンドウ・スズメノエンドウ・カスマグサ
 春が本格化するに従いマメ科のカラスノエンドウの仲間が元気になってきた。
 道端、田の畦等の野を征服してしまいそうな勢いである。
 カラスノエンドウ>スズメノエンドウ はわかるがなにか「基準」があるのかな!?
 カラスノエンドウ>カスマグサ>スズメノエンドウ となると ますます!?
 まあ、気まぐれでいいか!! となる。
 
◆「動く大地」を科学する 更新!!
 あいかわらず「ふるさと巡検」は遅々たる歩みである。
 それでいいと思っている。
 毎日見ている回りの山の景が、とても新鮮に見えてくるがうれしい!!

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 今、全国の「理科室」ではどんな「授業びらき」が展開されているんだろう!?
 考えてみるだけでも楽しい!!


 大賀ハス観察池。蓮根の植え替えから2週目。
 ついに「葉芽」がひとつ水面から顔を出してきた!!
 元気そうだ。

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「動く大地」を科学する(71) #動く大地 #現在進行形 #科学する #ふるさと巡検 #大師山 #水晶山 #水晶 #石英 #二酸化ケイ素 #地質図表示システムNavi #付加体 #ジュラ紀

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▼やっぱり気になってしかたなかった!!
 この山の「水晶」のことが 
 いつごろ
 どこで、どのようにしてできて
 そして今、ここにあるのか!?
 「ふしぎ!?」だ。
 
▼それを知るには、またまたあのお世話になろう。

●地質図表示システムNavi

シームレスにしておき、「大師山」あたりを見た。
「凡例表示」にしておくと次のように表示された。
 「神前山」と同じように
 
 「付加体」!!
形成時代: 中生代 前期ジュラ紀〜中期ジュラ紀 バッジョシアン期
岩石: 混在岩 前期-中期ジュラ紀付加体

 昼食をとりながらながめたあの景とあわせて
「動く大地」の物語をゆっくりと編むのだった!!
 
▼そもそも「水晶」とはなんだろう!?
 酸素(O)とケイ素(Si)が結合してできた二酸化ケイ素(SiO2)が結晶化したもの
 地殻変動による高温高圧下で、マグマや熱水噴出孔の周辺でつくられる。
ではあの「水晶」はいつごろ どこで!?
 石英脈をはさんでいるのは「頁岩」!!
北上してきた海洋プレートが海溝から沈み込むときにその一部がはぎ取られて、大陸から運び込まれた砂や泥とともに次々と付け加わっていった。
 それが「付加体」!!
 ではそのときこの「水晶」はどこに!?
 もうできていたのだろうか!?

▼その後の長い長い「動く大地」の物語を経て、
 「水晶」はここにある!!
 
 私にこの物語が明確に見えてくるまでには、まだ少々時間が必要なようだ。
 さて、次はどの山にのぼろうかな!?

(つづく) 

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「動く大地」を科学する(70) #動く大地 #現在進行形 #科学する #ふるさと巡検 #大師山 #水晶山 #水晶

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▼岩盤を登りきったあたりで、眼下の景を見渡してみた。
 これまでに登ってきた山々が見えた!!
 これまでとまったくちがって景が見えてくるのがうれしい!!
 日光寺山の山桜がとてもきれいだった。

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▼残念ながらここが頂上ではなかった。
 雑木のなかをあのテープの目印を参考に進んでいった。
 ここでも山ツツジがきれいだった。
 山歩きになれていない私には、これがけっこう距離があるように感じた。

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▼そしてついに頂上に辿り着いた!!
 いかにも手づくり感のある案内板がうれしい。
 「四等三角点」と書かれていた。
 山頂にも同じ露頭がみられた。
 向こうに見えるのは坂戸山だろうか。

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▼少しもどって景色のいいとこで昼食(おにぎり)を食べることにした。
 途中で見た消えてしまった案内板には何が書かれていたのだろう!?
 ゆっくり昼食をとりながら、これまでと同じように
 この山の「動く大地」の物語を想像してみるのだった!!

(つづく)

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「動く大地」を科学する(69) #動く大地 #現在進行形 #科学する #ふるさと巡検 #大師山 #水晶山 #水晶

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▼まだまだ「ふるさと巡検」を続けていた。
 次なるターゲットは「大師山」だった。
 私の中学校の母校の「裏山」だった。確か当時「水晶山」と呼んでいた記憶がある。

 今は町のスポーツ公園となっていた。
 スポーツ公園の桜は満開だった。

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▼スポーツ公園体育館の裏からのぼりはじめた。
 60年前のうっすらとした記憶があった。
 「水晶山」の名の通り「水晶」を採りにのぼったような!?
 初夏を思わせる天気だった。
 山ツツジがみごとだった。
 いきなり大きな岩石が登場する。
 その近くの岩石のかけらがピカッと光った気がした!!
 さっそくハンマーでたたいてみた。

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▼なんと一発で「正解」だった。
 まちがいない 「水晶」だ!!
 
 でもどうして、ここに「水晶」が!?
今さらのごとく、この「ふしぎ!?」が…

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▼さらに上には、岩盤がつづいた!!
 大きな岩石をよじ登るようにして上にすすんだ。
 登りきったところで青空が見えてきた。

(つづく)

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2025年・授業びらきを考える!!(4) #授業びらき #科学する #燐寸 #実験事始 #安全教育

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▼仮想「授業びらき」を続ける。
・私の「ふしぎ!?」
・【はしりもの・かわりだね】
・「雲見」のうた
 とつづけてきた。しかし、やっぱり「理科」だから「実験」についてぜひやりたいな。

・「実験事始 」!!

▼「実験事始」としてどんなことをやるか。
・理科室(「実験室」)の使い方
・実験器具の扱い
・実験を安全に楽しくやるために
 等など

 いろいろ考えられるが、私にはぜひやってみたいことがひとつあった。

・マッチの火をつけて、消す!!

▼実に単純な「実験」である。
 はじめての体験という生徒もいるかも知れない。
 そんな生徒には 感動!!である。
・マッチ箱の持ち方
・マッチのすり方
・マッチ棒のもちかた
・燃えかすの処理
 等など 安全に「科学する」がいっぱいつまっているんだ!!
 そこからガスバーナーの使い方
 実験器具の使い方など発展するのもいいが、まずはマッチをやりたい。

▼私はずっと燐寸(マッチ)を追っていた。


◆「燐寸(マッチ)一本 化学の元!!」 


「より簡単に」「より安価に」「より安全に」の歴史は近代化学の歴史そのものであった!!

  
(了)
  

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【Web更新4/6】25-14 サイエンスコミュニケーター宣言 等 更新!!

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連翹やひらひら舞て拡がれり 25/04/05撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】25ー14
週末定例更新のお知らせ
 新年度なって、はじめての週末定例更新である。
 あらたな出会いと学びを楽しみに
 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

◆表紙画像集2025 更新 連翹
 今、どの家の庭にも 幸福の連翹が花盛りである!!
 ひらひらと翅をひろげて飛び回っているように。
 雪柳の白とのコントラストもみごとである!!

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 新年度である。
 「授業びらき」の季節でもある。
 きわめて気儘に仮想「授業びらき」を考えてみた!!
 やっぱり面白い。ここに私の「科学する」の「原点」はある。

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 今月の「雲見」予想と俳句「歳時記」の更新である。
 どんな「雲見」が待っているだろう。
 どんな「景」と出会い、どんな一句がうまれるだろう!?

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 4月のテーマは「寅彦と科学教育」である。
 14年目の展開、あらたな展開が待っていることを期待しつつ…。


 「大賀ハス観察池」は、今年度の蓮根の植え替えから一週間がたった。
 まだ「葉芽」はひとつも水面から顔を出していない。
 さて、それは いつ!?

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2025年・授業びらきを考える!!(3) #授業びらき #科学する #雲見のうた

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▼「花見」だった!!
こんなときがほんとうに「科学する」が有効なときかも知れない。

◆「天気の変化」を科学する

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▼仮想「授業びらき」をつづけよう。
 そうだ!!
 あれをぜひやってみたいな!!

●Webテキスト試案『「雲見」を楽しもう!!』 


▼窓辺によって、みんなで空の「雲」を見上げながら
・あの雲はどこに!?(高さ)
 からはじめたいな!!

 そしてなにより「授業びらき」にやりたいのが「雲見」のうた だ!!

「雲見」のうた(雲家族10のうた)

ケンケン三兄弟に(巻雲 巻層雲 巻積雲)
コウコウ姉妹 (高層雲 高積雲)
ソウセキ(層積雲) はなれても りっぱに ソウ! セキ! (層雲 積雲)
雨 雨 ふれ ふれ ラン!ラン!(乱層雲 積乱雲)

▼ともかく みんなで繰り返し 声をあわせて「大合唱」をしてみよう!!
 この「十種雲形」を!!
 毎日いつも使って覚えよう!!
 使えるようになったら 一生モノ!!
 いつでもどこでも空を見上げれば そこに最高の「教材」が!!

 使えるようになったら、ついでに その雲の「高さ」も言ってみよう!!
 まちがってもたいした問題ではない!!

 「授業びらき」で「雲見」のうた・「雲見」のすすめを!!
 
(つづく)

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2025年・授業びらきを考える!!(2) #授業びらき #科学する #はしりものかわりだね

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▼今年の「桜」は、自転車でかなり広範囲に見た回った!!
 同じ町内でも、北と南では開花ぐあいがずいぶんちがっていた。
 それも楽しいものだった。
 毎年、勝手に「標準木」にしている一本の桜の木があった。
 それはまだ「これから」と教えてくれていた。
 満開の桜もいいが、こんなのもいいな!!

▼仮想「授業びらき」を考える をつづけよう。
 「桜」の話にかぎらないが、いろんなかたちで「自然」をまるごと教室に持ち込む
 【はしりもの・かわりだね】
 の実践がいろんなところで展開されてきた。
 あこがれでもあった!!
 
◆Web版【はしりもの・かわりだね】

 に挑戦してみたこともある。
 ずいぶん教えられことも多くあり楽しかった。

▼時代は進みネット事情も大きく変わってきた。
 子どもたちをとりまく環境も大きく変化してきた。
 2025年・春!! 今!!

 いろんな授業の展開の可能性があるのかも。
 あらたな【はしりもの・かわりだね】も!!

▼でもやっぱり可能なかぎり「ホンモノ」を教室に持ち込むことにこだわりたいな。
 今の私だったら
・「はしりもの」は何を!?
・「かわりだね」は何を!?
 教室に持ち込むかな。
 これを考えるだけでも楽しい気分になってきた。

(つづく)

 
 

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2025年・授業びらきを考える!!(1) #授業びらき #科学する

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▼「えっ!?今年は授業するの?」
 
 こんなこと書くと、そう問われそうだが、そうではない。
 「科学する」シリーズをはじめてなおさら痛感してきた。
 私には「授業」しかない!!
 と言う事実だった。
 「授業」をしながら学んだこと、生徒たちに教えられたこと それが全てのはじまりだった。
 「自然」は最高の教科書!!
 「子ども」は最高の指導書!!
 
▼ では今から何を書こうというのか と言うと
・仮想「授業びらき」!!
 これを書きながら、自分自身の「科学する」の原点をみつめなおしてみたい。
 
 まず最初に思いついたのは、

●私の「ふしぎ!?」

 からはじめる「授業びらき」である。

▼もうずいぶん古い記録になるが残していた。

・私の「ふしぎ!?」からはじめる授業びらき(1)
・私の「ふしぎ!?」からはじめる授業びらき(2)
・私の「ふしぎ!?」からはじめる授業びらき(3)
・私の「ふしぎ!?」からはじめる授業びらき(4)
・私の「ふしぎ!?」からはじめる授業びらき(5)

▼今、読み返してみて楽しい気分になってきた。
 やっぱりそうだ!!
 「科学する」の原点はここにある!!

 2025年の今 !!
 仮想「授業びらき」で 私の「ふしぎ!?」を問えば どんな「ふしぎ!?」が出てくるだろう!?
 それを考えるだけでも楽しい。

(つづく)
 

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本日(2025/04/03)、第407回オンライン「寅の日」!! #科学に志す人へ #traday #寺田寅彦

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▼さあ、オンライン「寅の日」14年目のスタートです。
 あらためていっしょに寺田寅彦の随筆を読む人がふえるとうれしいな!!
 自身もどこまでも、寅彦の「にわかファン」であり続けたいものだ。
 さて今年度はどんな展開があるだろう!?
 楽しみである。

▼本日(2025/04/03)は、第407回オンライン「寅の日」である。
 4月のテーマは、新年度スタートを意識して「寅彦と科学教育」である。

 【4月テーマ】「寅彦と科学教育」

 その一回目である本日は、「科学に志す人へ」を読む。

  
◆本日(2025/04/03)、第407回オンライン「寅の日」!!

●「科学に志す人へ」(青空文庫より)

▼文脈から言って、寅彦の「若き人へのエール!!」ということになるのだろうが、ポンコツの私にもずいぶん参考になった。
 いつもながら、寅彦の本意は後半に集中して出てきた。

  楽しみに学問をするというのはいけないことかもしれないが、自分はどうも結局自分の我儘(わがまま)な道楽のために物理学関係の学問をかじり散らして来たものらしい。

 とにかく興味の向くことなら何でも構わず貪(むさぼ)るように意地汚くかじり散らした。それが後年何の役に立つかということは考えなかったのであるが、そういう一見雑多な知識が実に不思議な程みんな後年の仕事に役に立った。

 そして、こうも言ってくれていた。
 勝手放題な色々な疑問を、叱られても何でも構わずいくらでも自分にこしらえては自分で追究し、そうしてあきるとまた勝手に抛(ほう)り出してしまって自由に次の問題に頭を突っ込んだのであったが、そういう学生時代に起こしかけてそれっきり何年も忘れていたような問題が、やはり自分の無意識の間に解答を物色していたと見えて、十年二十年の後にまた頭をもたげて来て三十年後の今日ようやく少し分かりかけて来たような気のすることもある。どうも個々の人間の頭の中の考えの歴史は不思議なもので、通り一遍の理窟や下手な心理分析などを遥かに超越したものではないかと思われる。

 私の持病の「ばっかり病」「あれもこれも病」を擁護してもらったようでうれしくなってきた!!

▼寅彦はどこまでも真摯に若き人に向き合おうとしていた。

それで誰でも、年の若い学生時代から何でも彼(か)でも沢山(たくさん)に遠慮なく惜気(おしげ)なく「問題の仕入れ」をしておく方がよくはないかという気がする。それにははじめからあまり一つの問題にのみ執着して他の事に盲目になるのも考えものではないかと思うのである。

そしてこう締めくくってくれていた。
ただ科学の野辺に漂浪して名もない一輪の花を摘んではそのつつましい花冠の中に秘められた喜びを味わうために生涯を徒費しても惜しいと思わないような「遊蕩児(ゆうとうじ)」のために、この取止めもない想い出話が一つの道しるべともなれば仕合せである。

 寅彦の熱きエールが、91年の時空を超えて「科学に志す」多くの人に届くとうれしいな!!

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2025年4月(卯月)の俳句「歳時記」!! #俳句 #歳時記 #オンライン句会

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▼ずいぶんと久しぶりにこの花と出会った!!
 つい思い出す一句があった。
 

三椏の花三三が九三三が九 稲畑汀子
 
 やっぱり名句だ!!

▼新年度もこんな名句の鑑賞 より<俳句修業>をはじめよう!!
 名句の参考にさせてもらうのは、これまでのように

◆NHK「俳句」 テキスト

である。ここより巻頭の名句10句+表紙の1句を引用させてもらう。

(1) 花影を浴び花影を踏んで行く 稲畑汀子
(2) 咲き満ちてこぼるゝ花もなかりけり 高浜虚子
(3) 初蝶の流れ光陰流れけり 阿部みどり女
(4) 蝶の空七堂伽藍さかしまに 川端茅舎
(5) 春潮の際まで寄りぬ七尾線 中川雅雪
(6) 石鹸玉まだ吹けぬ子も中にゐて 山西雅子
(7) 編みかけの白詰草に野の光 山田佳乃
(8) 藤垂れて水神の空むらさきに 原 裕
(9) 蜃気楼将棋倒しに消えにけり 三村純也
(10) 大いなる春日の翼垂れてあり 鈴木花蓑
(11) よこたへて金ほのめくや桜鯛 阿波野青畝
 
▼ここからは新年度もシロウト<選句>である!!
 いずれも名句ばかりだから、<選句>の作業もまた面白い。
 楽しい!!
 
【私の選んだ名句ベスト3】

(7) 編みかけの白詰草に野の光 山田佳乃
(2) 咲き満ちてこぼるゝ花もなかりけり 高浜虚子
(3) 初蝶の流れ光陰流れけり 阿部みどり女

【次点】

(8) 藤垂れて水神の空むらさきに 原 裕

【選評】
・「野の光」がいい!!白・緑・光 野の春だ!!
・「咲き満ちて」出てきそうで出てこないフレーズだ!!いっぺんにイメージが広がる。
・初蝶と光陰の取り合わせがすばらしい。流れきりでいっそう哀しみが…。

・「藤垂れて」の季節が今年もめぐってくる。これははずことはできなかった!!


▼名句鑑賞のあとは、新年度も自分で「お気に入り」の景を詠んでみたいものだ。
できれば「句会」に投句してみるというのも面白いかも!!
あらたな展開が待っているかも知れないから。  


●第56回オンライン句会「寅の日」4月例会案内!! 


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2025年4月(卯月)の「雲見」は!? #雲見 #もくもくシール

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▼新年度スタートである。
 4月の「雲見」の予想の前に、3月の「雲見」のまとめをもくもくシールセットによる「雲見」カレンダー(理科ハウス)でふり返っておこう。
 使用した十種雲形シールは次のようになった。

・快晴    6      
・巻雲    0 
・巻積雲   1 
・巻層雲   2     
・高積雲   1
・高層雲   4 
・層積雲   5  
・積雲    4      
・層雲    0
・乱層雲   8 
・積乱雲   0

 3月でいちばん目立ったのは「乱層雲」8「快晴」6である。
 大ざっぱに言えば、好天と悪天を交互に繰り返したということだろうか。
 「天気は西から」の大原則の季節となって来ているということだろうか。(偏西風の影響!?)
 まだ執拗にアメダスの「記録」を利用させてもらって最高気温~最低気温をメモしてみた。
 冬日=最低気温が0℃未満の日はまだ6日もあった。特に彼岸のころの寒の戻りは顕著だった。
 子規の母の「毎年よ彼岸の入りに寒いのは」はほんとうだった!!
 反対にいきなりの「夏日」(3/26)にはびっくりだった。

▼2025年4月(卯月)の「雲見」の予想に入ろう。
 まず前年の2024年4月の天気図を参考にしてみる。

◆日々の天気図 2024年4月 (気象庁)
・桜前線はどう動くかな!?
・「花見」は好天に恵まれるかな!?
・まだまだ寒のもどりはあるかな。
・反対に「夏日」は何日ぐらいでてくるだろうか。
・黄砂もますます気になってくるだろうな。
・もくもくシールはなにがふえるかな。
・大気の動きをイメージしながら「雲見」をしたいな。
・「上がるとザアザア 下がるとカラカラ」

▼新年度になっても「雲見」の旅 計画は継続したい。+「低山登山」(ふるさと巡検)も。
【2025年4月 「雲見」の旅・山】
・「動く大地」を科学するとセットで考えている地域の低山登山と「雲見」を一緒に計画。
・4月「雲見」の旅 は計画中!!「土佐の寅彦」詣も計画中!!
・地域の低山登山(ふるさと巡検)は順調に進行中!!
・さあ、4月は「あの山」へ。

▼新年度も究極の道楽!!
・賢治の「雲見」
・寅彦の【宇宙見物】
 は楽しくつづけたいものである。
 できるだけその情報も発信して、ツナガル楽しさ・面白さも!!
 

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