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【Web更新3/30】25-13 サイエンスコミュニケーター宣言 等 更新!!

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通う道小米桜のこぼれるや 25/03/29撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】25ー13
週末定例更新のお知らせ
 2024年度最後の週末定例更新であった。
 終わりははじまりでもあった!!
 ツナガル一週間!!

 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

◆表紙画像集2025 更新 雪柳・小米桜
 雪柳もなかなかうまく言ったものだと感心するが
 歳時記の「小米桜」にもうんとナットクする。
 その観察眼に感服である。たしかに…!!
 使ってみたくなった。どの家でも庭から道へこぼろおちそうだった!!

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 6つの「座標軸」で、「現在地」を確認してみた。
 少しだけ、「これから」が見えて来つつあった。
 明日(4/1)から、サイエンスコミュニケーター15年目である!!

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 4月のテーマは「寅彦と科学教育」である。
 こちらは14年目スタートである!!

◆【大賀ハス観察日記】 更新!!
 大賀ハス蓮根の植え替えも終わった。
 さて、「あこがれの4日間」はいつごろ訪れるだろう!?
 18年目スタートだ!!

 観察池の「水漏れ」が心配だったが、大丈夫のようだ。
 さて、ここでどんなドラマが展開されるだろう!?
 私の小さな科学は「観察」からはじまる!!

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2025年・大賀ハス蓮根の植え替えをした!!(2025/03/29) #大賀ハス #大賀式栽培法

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▼ずいぶん悩んだ!!
 もう体力的な限界かも知れない!?
 大賀ハスの実(種子)から育てて、毎年この時期には蓮根の植え替えを実施してきた。
 以前は観察池(容器)そのものをひっりかえして、泥を洗い落としていた。
 しかし、もうその元気はなかった。
 でもやっぱり観察は続けたいと思っていた。
 そこで杓で、水と泥をかえ出すことにした。

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▼蜷局を巻いた蓮根だけを取りだして、水洗いをした。
 以前にくらべ小ぶりである。
 でも 圧巻だ!!
 けっこう大きくなった蓮根も多数あった。
 土手に蜷局をといて、のばしてみた。これまた圧巻!!
 途中できれてしまったが2m近くが数本あった。
 このなかから3つの種レンコンを選んだ。
 昨年の種レンコンがすっかり炭化してみつかった。

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▼蓮根の植え替えはいつものように「大賀式の栽培法」を参考にさせてもらった。
 元肥に使用したのは「身欠きニシン」「水煮大豆」である。
 土と元肥を交互にサンドイッチにしながら入れていき、最後に「種レンコン」を入れた。
 土をかぶせ水をはり完成である。

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▼さて、今年はこの「大賀ハス観察池」で何度「あこがれの4日間」(蓮の花は基本的には4日間の開閉して散っていく。私は勝手にこう呼んでいた!!)に出会うことができるだろう!?
 楽しみである!!
 残った蓮根で「水栽培池」をつくった。
 これまたこの後の展開が楽しみである。
 
 18年目の【大賀ハス観察日記】スタートです!!

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サイエンスコミュニケーター宣言(465) #私の研究 #ヒガンバナ研究 #大賀ハス #クモ学 #コウガイビル #丹生 #燐寸

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▼最後の「座標軸」にいこう。

(6) 「私の研究」をすすめる!!

 私にはふたつの相反する持病「ばっかり病」「あれもこれも病」があった!!
 ここまで来ると、これらの病とうまくつきあっていくしかなかった。
 これらの病を発症するのは、「私の研究」をすすめていくときだった。

▼「私の研究」とよべるものがいくつかあった。
 それらを列挙しながら
 そして、その「現在地」を。

◆【ヒガンバナ情報2025】
・「私の研究」としてはもっとも古い歴史をもつ
・もうすぐ<葉の季節>が終わる。
・「日本のヒガンバナは種子をつくらない。」という定説を覆すかも!?
・栗田子郎先生がおられないのはかえすがえすも残念!!
・実生ヒガンバナ実験、実生コヒガンバナ実験の今は!?

◆【大賀ハス観察日記】
・18年目の「大賀ハス観察池」に挑戦するか躊躇しているところだ。
・やっぱりあの「あこがれの4日間」にまた会いたいし…!!

▼「ふしぎ!?」を追い続けるふたつの「生きもの」がいた。

◆「クモ学」のすすめ
・今年もまたあの「すごいやつ!!」がやってくる。 
・今年は何をみせてくれるのかな!?

◆「コウガイビル」を追う
・73号コウガイビルまでで終わっていた。
・74号に出会うだろうか。少し、環境が変化した。
・「生命」とは!? 「再生」とは!?
・その「ふしぎ!?」はつづく。
・Webテキスト「コウガイビル」の可能性は!?
・これもまた渡辺憲二先生に報告できないのが残念である。


▼長く長く間歇的に繰り返す「ふしぎ!?」研究あった。

◆「丹生」を追う
・この「ふしぎ!?」には長い歴史があった。
・次なる展開は私にも見えない。
・今年も「お水送り」「お水取り」探訪を再開することができなかった。

◆「燐寸(マッチ)一本 化学の元!!」
・ファラデーは、あのロウソクにどのようにして火をつけたのか!?
・この「ふしぎ!?」を置き去りにしたくなかった。
・燐寸(マッチ)が教えてくれる近代化学の歴史!!
・マッチ専門店が再開している。ぜひぜひ訪問したいものだ!!

 どの「研究」にも終わりはない。
 
 6つの「座標軸」での「現在地」を確かめる作業はここまでとする。
 ここから「これから」が見えてくるかな。

 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!
  
(了)

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第56回オンライン句会「寅の日」4月例会案内!! #寅の日 #オンライン句会 #夏雲システム

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▼ 

「落ちざまに虻(あぶ)を伏せたる椿(つばき)かな」

 漱石先生のこの一句にこだわり、椿の花は「仰向き」「うつ伏せ」いずれの向きに落花するのか。
 寅日子先生は徹底的に科学してみた!!
 そして、こう言った。

 こんなことは右の句の鑑賞にはたいした関係はないことであろうが、自分はこういう瑣末(さまつ)な物理学的の考察をすることによってこの句の表現する自然現象の現実性が強められ、その印象が濃厚になり、従ってその詩の美しさが高まるような気がするのである。(「思い出草」青空文庫より

▼今年も寅日子先生を真似をして落花した花の数を数えてみたいと思っているが、なかなか「その時」が訪れない。
 遅れているのだろうか!?
 それとも!?
 こんな寅日子先生に師事してはじめたオンライン句会「寅の日」も新年度をむかえる。
 
▼新年度4月定例会の案内をあらためてあげておく。
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第56回オンライン句会「寅の日」4月例会実施案内

0.はじめに
 本会をオンライン句会「寅の日」と称する。
 オンライン「寅の日」から生まれたオンライン句会です。
 俳句結社「寅の日」が運営しています。
 寺田寅彦に師事します。 

0からはじめる人のためのオンライン句会です。

 本会は「夏雲システム」を利用させてもらっています。

1.原則として月一回の月例句会を実施します。

2. 参加者
 あらかじめ登録された者のみ。
 (「俳号」をきめて、【句会「寅の日」参加希望】のタイトルで楠田までメールを)
 
3.投句のお題
・当季雑詠(その季節の季語を自由に詠む。)

4.句数
・5句だし
・5句選(特1・並4)特選は2点 並選は 1点 扱い
・予選句は自由 

5.【投句期間】
 2025年4月1日0時から15日23時30分まで
 
6.【選句期間】
 2025年4月16日0時から25日23時30分まで  

7.【結果発表】
 2025年4月26日から
同時に「談話室」が書き込み可能になります。

8.賞について
 ・最高得点句は最優秀句であり、その句会の「寅日子」賞とする。
 ・特別賞として、次の賞を設ける。
 「これぞ科学!!」が詠まれた句 → 「牛頓」(ニュートン)賞!!
 「よくぞそこまで観察した!!」という句 → 「藪柑子」賞!!
  特別賞は、毎回でなくてよい。
  もちろん「寅日子」賞と重なることがあってもよい。
  参加者が、選評の際に書き込むようにようにしたい。複数票を獲得したときに受賞としたい。

9.注意事項
 参加する前に「夏雲システム」、「同意事項」をよく読んでおいてください。

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▼句を読む・詠む・鑑賞すると「科学する」をツナゲル!!
 どちらもシロウトの私には…!?

 でもやっぱり面白い!!
 いっしょに楽しみませんか。


 

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サイエンスコミュニケーター宣言(464) #日本理科教育史 #現代理科教材発展史 #立春の卵 #究極のクリップモーター

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▼サイエンスコミュニケーターとしての「現在地」の検証作業。
 次の第5の「座標軸」に行く。

(5) 日本理科教育史を現在進行形のかたちでまとめる。

 言った自分でも少し気恥ずくなってくるほどの話だ!!
 ポンコツの大風呂敷!?

▼しかし、どうしてもここでやりつづけたい2つのプロジェクトがあった。
 そのひとつが

◆「日本理科教育史」をプロットする!!

 である。
 授業現場の理科教師たちが語る「日本理科教育史」!!。
 そこには今まで語られることのなかった等身大の「日本理科教育史」があるハズ!!
 今こそ語り継がなければ、消えてしまう「歴史」がアル!!
 作業は遅々として進んでいなかった。
 でもやっぱりそれは続けたかった。

▼さらに、もうひとつどうしてもやり続けたいプロジェクトがあった。
 それが

◆「現代理科教材発展史」!!

 である。まだまだ現在進行形で行きたい。
 進行中の具体例もいくつかはあった。

◆現代理科教材発展史『スライム』

◆現代理科教材発展史「究極のクリップモーター」

 いずれもここしばらく更新していない。
 まだまだ「現代」までの更新が必要だろう。
 また、他の人からのもっとスゴイ「現代理科教材発展史」ネタはいっぱいあるだろう。
 なにしろ、理科には具体的モノ(教材)がいっぱいあるのだから!!
 
 ▼それらの2つのプロジェクトともに、「更新」を続けなければ面白くない!!
  
 「日本理科教育史」に関わってきた、いや今現在、関わっている多くの人と一緒に取り組みたい!! 
 ネットワークの時代だ。
 せっかくのヒューマンネットワークを大いに活用しながら
 これまで語られることのなかった等身大「日本理科教育史」を!!
 今こそ!!

※【立春の卵】この小さな小さな大科学実験!! 「日本理科教育史」では!?


(つづく)

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サイエンスコミュニケーター宣言(463) #理科の部屋 #理科教育コミュニティ

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▼次なる「座標軸」に向かう。

(4)あらたな理科教育コミュニティの構築!

 私にとって「理科教育コミュニティ」と言えば、すぐ思いつくのはやっぱり【理科の部屋】のことだった。

◆情報は発信するところに集まる~【理科の部屋】とは~ 

▼今は32年目の「歩み」ということになる。
 すっかり「更新」がおろそかになっているが、覚え書き的・メモ「30年史」があった。

◆【理科の部屋】30年史年表

 より多くの人の「30年史」で、より豊かでパブリックなものになるといいな。

▼このなかでも今特に注目したいのは

●1995年 8/31 インターネット版【理科の部屋】開設

 これで【理科の部屋】は一躍注目されるようになった。
 ちょうどこれから30年!!
 なんらかの「アーカイブ」として残したいものである。

▼ついついポンコツの繰り言になってしまう!!
 でもやっぱり言いたい。

 理科教育コミュニティの「不易流行」を!!

 ホンモノの「流行」は、「不易」を内包する!!
 ホンモノの「不易」は、「流行」を創造する!!
 
(つづく)

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【Web更新3/23】25-12 オンライン「寅の日」 等 更新!!

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蒲公英やぽぽやぽぽやとひろがれり 25/03/22撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】25ー12
週末定例更新のお知らせ
 いっきょにポカポカ陽気となった。
 年度末だ!!
 なぜか気忙しく感じるのはどうしてだろう!?

 みちはこたえない。
 みちはかぎりなくさそうばかりだ。(「峠」より)

◆表紙画像集2025 更新 蒲公英
 ポカポカ陽気に誘われたように、あちらこちらに蒲公英が!!
 桜の季節を追い越してしまったかのように。
 ぽぽやぽぽやと!!
 しばし、「野」を楽しみたいものだ。

◆オンライン「寅の日」更新!!
 13年の歩みがおわり、14年目がはじまる!!
 まったく新たな展開を期待しつつ
 4月テーマは「寅彦と科学教育」だ。

◆「動く大地」を科学する 更新!!
 「ふるさと巡検」がつづく!!
 今さらの「発見」の連続である。「知ってるつもり」は「発見」の邪魔をする!!
 もっともっとアタリマエを科学してみたいものだ。

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 6つの「座標軸」で「現在地」を検証している。
 「これから」は見えてくるだろうか!?

 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから51週目だった。
 いまだに迷っていた。
 今年も蓮根の植え替えを実施するか!?

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サイエンスコミュニケーター宣言(462) #授業の科学 #授業DB #教材論 #科学するシリーズ

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▼次の「座標軸」に行こう。
(2) サイエンスイベント・ムーブメントに参画する。
 いろんな意味で、「これまで」のようにはいかなくなってきた。
 ビンチかも知れない。
 しかし、それは同時にチャンスかも知れない!!
 あらたな可能性を追求してみたい!!

▼さらに次の「座標軸」に行こう。
(3) 中学校「理科」カリキュラム全課程実践的検討!!
 ポンコツの繰り言からはじめよう。

・理科の授業はサイエンスコミュニケーションの最前線である!!
・理科教師は最前線のサイエンスコミュニケーターである!! 

 直接の「授業」から離れた今もこのことだけは確信していた。
 もうひとつずいぶん昔に教えられた一文を引用させてもらおう。
 それは森山和道さんの「ネットワークと教育」のなかにあった。

マルチメディア時代──とは、10年に一度しか閲覧されない資料を、どんどんどんどん蓄積していく時代なのかもしれない。

そういう風に考えていくと、別に教育現場にコンピュータ・ネットワークなんか必要ないんじゃないか──そんな風に思えてくるかもしれない。しかし、それは違う。各人が全く違う目的で蓄積したデータベースや、全く違う目的のために造られたネットワークがシームレスに繋がっていくのが「ネットワーク時代」である。全く違う知識・思考方を、全世界規模で共有することができるのだ。

例えば、それぞれの教師が自分の授業ノート・データベースを構築し、公開する。それは巨大な授業のデータベースとなるだろう。それだけで、全く違う授業が生まれるかもしれない。

▼この示唆的一文を受けるようにして、【授業実践DB】づくりをめざして、拙い自分の授業の歩みを「記録化」したこともある。

私の「ふしぎ!?」からはじめて「卒業論文」にいたるまでの中学校3年間「理科」全課程を構想する!!
 新・中学校「理科」を構想する(2016年版) 

 読み返せば恥ずかしいかぎりであるが、今なおすべてを「ここから」はじめるようにしている。

▼「理科の授業」を語るとき、絶対にはずせないものがあった。
 それが「教材」だった。
 私の「教材論」はここまできていた。

◆新・私の教材試論
 
 もうひとつ「理科の授業」から出発して、挑戦しつづけている試みがあった。
 それが、「〇〇を科学する 」シリーズである。
 今もっとも楽しんでいるのが

●「動く大地」を科学する 

 であった!!これはまだまだ続けたい!!

(つづく)

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本日(2025/03/22)、第406回オンライン「寅の日」!! #地震雑感 #traday #寺田寅彦

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▼眼前の景から「動く大地」の物語を読み解く・科学する!!
 それこそ科学するの醍醐味かもしれない。
 しかし、なかなか困難をともなう作業であることも確かだ。
 ダカラ 面白い!!とも…

▼本日(2025/03/22)は、第406回オンライン「寅の日」である。
 3月のテーマは、1月に引き続き再び「寅彦と防災・減災」である。

 【3月テーマ】「寅彦と防災・減災2」

 その二回目である本日は、「地震雑感」を読む。
  
◆本日(2025/03/22)、第406回オンライン「寅の日」!!

●「地震雑感」(青空文庫より)

▼はじめにこの随筆が書かれた年を確認しておこう。
 

(大正十三年五月『大正大震火災誌』)

 大正十三年つまり1924年である。
 今から101年前である。これを念頭に読んでみるとまたちがったものが見えてくるかも知れない。

 101年前の「現状」からはじまっていた!!

  もし現在の物質科学が発達の極に達して、あらゆる分派の間の完全な融合が成立する日があるとすれば、その時には地震というものの科学的な概念は一つ、而(しか)してただ一つの定まったものでなければならないはずだと思われる。しかし現在のように科学というものの中に、互いに連絡のよくとれていない各分科が併立して、各自の窮屈な狭い見地から覗(うかが)い得る範囲だけについていわゆる専門を称(とな)えている間は、一つの現象の概念が科学的にも雑多であり、時としては互いに矛盾する事さえあるのは当然である。

 これらのあらゆる断面を綜合して地震現象の全体を把握する事が地震学の使命でなくてはならない。勿論、現在少数の地震学者はとうにこの種の綜合に努力し、既に幾分の成果を齎(もたら)してはいるが、各断面の完全な融合はこれを将来に待たなければならない。

 各論については次のように語っていた。
 まず「震源」について
今回地震の本当の意味の震源を知るためには今後専門学者のゆっくり落着いた永い間の研究を待たなければなるまい。事によると永久に充分には分らないで終るかもしれない。

 そして、もっとも注目すべきは「地震の源因」についてである。
地震の根本的研究はすなわち地球特に地殻の研究という事になる。本当の地震学はこれを地球物理学の一章として見た時に始めて成立するものではあるまいか。

かくのごとく直接観測し得らるべき与件の僅少な問題にたいしては種々の学説や仮説が可能であり、また必要でもある。ウェーゲナーの大陸漂移説や、最近ジョリーの提出した、放射能性物質の熱によって地質学的輪廻(りんね)変化を説明する仮説のごときも、あながち単なる科学的ロマンスとして捨つべきものでないと思われる。今回地震の起因のごときも、これを前記の定説や仮説に照らして考究するは無用の業ではない。

 驚いてしまうのは、再びあのウェゲナーの登場である!!
 そして、こう言いきる。
地震だけを調べるのでは、地震の本体は分りそうもない。

▼次は今日的にももっと大きな課題「地震の予報」についてである。
 示唆的なコトバがつづく!!くどく言う101年前にである。

 要は、予報の問題とは独立に、地球の災害を予防する事にある。

これは地殻そのものの構造から期待すべき根拠がある。そうだとすれば、この最大限の地震に対して安全なるべき施設をさえしておけば地震というものはあっても恐ろしいものではなくなるはずである。
 そういう設備の可能性は、少なくも予報の可能性よりは大きいように私には思われる。

 ただもし、百年に一回あるかなしの非常の場合に備えるために、特別の大きな施設を平時に用意するという事が、寿命の短い個人や為政者にとって無意味だと云う人があらば、それはまた全く別の問題になる。そしてこれは実に容易ならぬ問題である。この問題に対する国民や為政者の態度はまたその国家の将来を決定するすべての重大なる問題に対するその態度を覗(うかが)わしむる目標である。

 と書いて101年!!
 やっぱり寅彦はずっと警鐘=「天災は忘れられたる頃来る」を鳴らし続けていたのである!!

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サイエンスコミュニケーター宣言(461) #私の科学 #等身大の科学 #共愉の科学 #ナットクの科学 #サイエンスコミュニケーター

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▼自らを「サイエンスコミュニケーター」と名のりはじめてまもなく14年が終わる。
 4月からは、15年目がはじまる!!
 「サイエンスコミュニケーター」がいかなるものかよくわかってはじめたものではない。
 やっているうちに何かが見えてくるかも知れない。
 いつもの無手勝流だった。

▼ときどき「サイエンスコミュニケーター」としての「現在地」を確かめたくて6つの「座標軸」を用意していた。

(1) 道楽的「科学」・道楽的「理科」の追求!
(2) サイエンスイベント・ムーブメントに参画する。
(3) 中学校「理科」カリキュラム全課程実践的検討!!
(4) あらたな理科教育コミュニティの構築!
(5) 日本理科教育史を現在進行形のかたちでまとめる。 
(6) 「私の研究」をすすめる!!
 
 これらを使って、15年目に入る前に 私の「現在地」を確かめておきたい。

▼さっそく、「現在地」を確かめていこう。
(1) 道楽的「科学」・道楽的「理科」の追求!
 私は勝手気ままに「〇〇の科学」をつくりその遍歴を繰り返していた。
 今、いちばん私のお気に入りの「〇〇の科学」は次だった。

・「共愉の科学」(convivial science)!!

▼これがひとつの到着点だと思っていた。
 ところがここのところ少し変化してきた。
 変化は主に2つある。

・「等身大の科学」「私の科学」の復権だ!!
 共に愉しむ「科学」の前提として、やっぱり「私の科学」「等身大の科学」が存在しなければ面白くない。
 アタリマエ!!

 もうひとつは単なる「思いつき」だ。
・「ナットクの科学」「カスタマイズの科学」の普及!!
 まずは自分自身がナットクし、感動しなければ「科学」にならない。
 それがナットクできないものなら、自分風(流)にカスタマイズしなければ!!
 そんな情報を発信しよう!!

(つづく)

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2025年4月のオンライン「寅の日」は #科学教育 #traday #寺田寅彦

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オンライン「寅の日」は、4月から14年目がスタートする。
 思えば遠くへ来たもんです!!
 面白くなくなったら、すぐやめようと思っていた。
 しかし、読めば読むほど面白くなってきた。
 寅彦はいつ読んでも今日的だった!!

▼新年度4月の計画をたてる時期が来ていた。
 4月のテーマは、新たなスタートを意識して「科学教育」としたい。

【4月テーマ】「寅彦と科学教育」

 4月に「寅の日」は3回ある。
■2025年4月のオンライン「寅の日」!!
◆第407回オンライン「寅の日」 …4/03(木)
◆第408回オンライン「寅の日」 …4/15(火)
◆第409回オンライン「寅の日」 …4/27(日)

▼新年度スタートにふさわしい随筆から読んでみよう。
 まずは寅彦の若い人への呼びかけからはじめよう。「科学に志す人へ」
 そして、新年度の「授業」を意識しつつ 「物理実験の教授について」
 最後に「科学」の根っこのところを問う 「知と疑い」
 と3作品を読んでみたい。

■2025年4月のオンライン「寅の日」!!

◆第407回オンライン「寅の日」 …4/03(木)「科学に志す人へ」(青空文庫より)

◆第408回オンライン「寅の日」 …4/15(火)「物理実験の教授について」(青空文庫より)

◆第409回オンライン「寅の日」 …4/27(日)「知と疑い」(青空文庫より)

▼新年度からはぜひ何を読むかについてもご意見を聞かせてもらうとうれしい!!
 よろしくお願いします。<(_ _)>
 また予定した随筆から、派生して別の随筆ではこう言っているよ、と教えていただくとアリガタイ!!
 どこまでも、寅彦の「にわかファン」に徹して多くを学んでいきたい。
 あなたも ぜひ ご一緒に !!

 
 

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「動く大地」を科学する(68) #動く大地 #現在進行形 #科学する #ふるさと巡検 #神前山 #播磨国風土記 #地質図表示システムNavi #付加体 #ジュラ紀

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▼寺田寅彦は「神話と地球物理学」のなかで、神話について次のように言っていた。

  われわれのように地球物理学関係の研究に従事しているものが国々の神話などを読む場合に一番気のつくことは、それらの説話の中にその国々の気候風土の特徴が濃厚に印銘されており浸潤していることである。(「神話と地球物理学」青空文庫より

 ならば私たちは『播磨国風土記』から何を読みとることができるのだろう!?
 「磐座」
 「巨岩信仰」
 「荒ぶる神」とは

▼今度は神前山の山頂からの景を思い出しながらあの「地質図」を開いて見た。

●地質図表示システムNavi

シームレスにしておき、山頂から見えていた山々から移動して「神前山」
あたりにポイントをあてて見た。

▼「凡例表示」にしておくと次のように表示された。

「付加体」!!
形成時代: 中生代 前期ジュラ紀〜中期ジュラ紀 バッジョシアン期
岩石: 混在岩 前期-中期ジュラ紀付加体

これまでの「日光寺山」「住吉山」等と同じである。
 
▼これらを参考にさせてもらいながら、見える景の
 
「動く大地」の物語を編む!!

 のだった。シロウトの私にはなかなか遠大なる作業であり、道は遠い。
 しかし面白い!!
 それは確かである。

 さて、次はどの山へ!?

(つづく)

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「動く大地」を科学する(67) #動く大地 #現在進行形 #科学する #ふるさと巡検 #神前山 #播磨国風土記 #センゾク #千足登山口

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▼次にいよいよ山頂をめざした。
 山頂までも足元に見える岩石を意識しながら。 
 山頂が近づくにしたがい人の声が聞こえてきた。えっ!?
 山頂には先客がお二人みえた。
 食事をしながら、山頂からの展望を楽しんでおられた。
 お話を少しお聞きすると、低山登山の超ベテランのようだ。
 いろいろ教えてもらった。
 実はちょっと欲張りな計画をたてていた。
 神前山のついでに、坂戸山登山を計画していたのだ。
 尾根づたいに途中までは順調に行ったが、超初心者の私には無理そうだったので、またの機会にすることにした。 

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▼神前山山頂にもどり昼食(おにぎり)をとりながら、そこからの展望を楽しんだ。
 教えてもらったように六甲山系や善防山あたりを眺めながら、いろいろ想像してみるのも面白かった!!
 あの日光寺山もその全容がよくわかった。
 市川の流れも鮮明だった。

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▼景色を存分に楽しんだあと、千足登山口へ下山することにした。
 登山していたとき以上に岩石を気にしていた。
 そして、驚くべき光景に出くわした!!
えっ、なんで!?
 千足登山口まで950mあたりのところだった。
 大きな岩石ゴロゴロ!!
 その先にはなにかのアンテナが立っていた跡のような場所があった。
 そこから北の市川町が展望できた!!市川も!!
 すばらしい。

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▼この後も急な崖を、赤いテープの“めじるし”をたよりに、ジグザクしなから下りていった。
 千足登山口500mあたりではさらに巨岩につぎつぎと出会った!!
 やっとの思いでなじみの千足登山口に着いた。
 
この巨岩だらけの急な崖を、市川対岸の辻川から柳田国男はどのように眺めていたのだろう!?
 「センゾクという所」をあらためて読んでみた。

(つづく)

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【Web更新3/16】25-11 サイエンスコミュニケーター宣言 等 更新!!

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ペンペンの音旅誘う薺かな 25/03/15撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】25ー11
週末定例更新のお知らせ
 はや「彼岸の入り」である!!
 時間はけっして遡行しない。
 季節は巡る。
 巡る来る季節のなかで“生きる”!!
 ゆっくり ゆっくり 急ごう。

◆表紙画像集2025 更新 ぺんぺん草・薺
 なぜかこの花を見るとペンペンと三味線の音が聞こえてくるような気がするのだった。
 それはなぜか津軽三味線の響きだった。
 遠い旅に誘う響きだ!!
 春は近い!!

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 はじめて「サイエンスコミュニケーター宣言」を書いてまもなく14年が過ぎようとしている。
 そう始めたのは3.11の年だったんだ。
 「現在地」を問うてみたい気分になっている。

◆「動く大地」を科学する 更新!!
 「ふるさと巡検」は、次々と面白い世界につれていってくれる。
 次はどんな景に出会うか!?
 o(^o^)o ワクワクドキドキ!!

◆オンライン「寅の日」更新!!
 やがて13年の歩みに幕である。
 14年目の歩みに期待がひろがっている。
 未来の「展望」を描くことは楽しいかぎりだ。

 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから50週目だ。
 ちりはじめた紅梅の花びらが観察池の水面に浮かぶ季節となった。
 さあ、今年の蓮根の植え替えどうしようかな!?
 体力的不安も…。

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「動く大地」を科学する(66) #動く大地 #現在進行形 #科学する #ふるさと巡検 #神前山 #播磨国風土記 #磐座

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▼ついに神前山に登りはじめた。
 今さらながら低山登山超初心者にとって、“めじるし”につけられた赤いテープがアリガタイ!!
 それを今回は痛切に実感した。
 落ち葉あいだから少し顔を覗かせる地面の岩石が気になった。
 やっぱり「頁岩」!?
 この岩石ができあがるシチュエーションを想像しながらゆっくり登った。

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▼やがて、木々の間からあの送電線鉄塔の足がによっきりと現れた。
 やっぱり巨大だ!!
 いつも下からみているが、こんな巨大なものとは。
 ここで一休み。
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▼ここが分岐点になっているようだった。
 第一目標の“磐座”へと向かった!!
 比較的簡単に着いた。
 “磐座”の前には、「“神崎郡”郡名の由来はここにあり」「「播磨国風土記」とは」のりっぱな解説板が立っていた。
 ついに見た!!
 “磐座”
 ここに建石敷命は降り立ったのか。
 より近づきこの巨岩の岩質をみるが、私には定かでない。
 登るときに見てきた「頁岩」とは異質に見えるが
 その周囲には、同様の岩石が見られた。

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▼そこから少し前に行くと暮らすふるさとを展望するところがあった。
 市川の流れもよくわかった。
 この地形<神前山>がつくられた「動く大地」の歴史を想うのだった。
 『播磨国風土記』はなにを教えてくれているのだろう!?

(つづく)
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「動く大地」を科学する(65) #動く大地 #現在進行形 #科学する #ふるさと巡検 #神前山 #播磨風土記 #二ノ宮神社

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▼次の目標とする山は、ずっと前からきめていた!!
・神前山
 「神崎郡」の地名の由来となった山だった。
▼「播磨風土記」の神前郡条には次のようにあるという。

 右、神前と号くる所以は、伊和大神の子建石敷命、山使村の神前山に在しき。乃、神在せるに因りて名とす。故、神前郡と曰ふ(「播磨風土記」神前郡条)

 あの伊和の大神の子=建石敷命(たけいはしきのみこ)がいたからということか。
 山使村は「山崎」のことだろうか。
▼「山崎」にはわかりやすい「山崎地区歴史散策マップ」が設置されていた。
 見ているだけで楽しくなってくる。
 神前山のふもとの建石敷命の祀られる二ノ宮神社に行った。
 秋の祭りでおなじみの場所だ。
 神社の森は貴重な樹木ばかりだ!!

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▼さていよいよの「登山口」を確認する。
 どんな景が見えてくるだろう!?
 楽しみである。

(つづく)

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【お薦め本】『大人のための 地学の教室』(鎌田浩毅著 ダイヤモンド社)

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▼私は今、「動く大地」を科学する をつづけていた。
なかでも<ふるさと巡検>に嵌まっている!!
 毎日見慣れてきたふるさとの山川の景を歩いて巡るのである。やりはじめたらとても面白くてやめられない。そして思うのだった。
 「なんでこんな面白いことを、もっとはやくからやらなかったのだろう!?」と。
 今さら後悔してもしかたない。
 それより今から可能な範囲で、存分に楽しみたい!!
 こんなときちょっと困ったことがあるだ。
 知らないのだ!!もっともベースになる基礎・基本の知識を。
 もっと勉強しておくんだった。とこれまた後悔するのだったが…。
 
▼こんなとき、ちょうどいい本に出会った!!
 それが今回の【お薦め本】である。

◆【お薦め本】『大人のための 地学の教室』(鎌田浩毅著 ダイヤモンド社 2025.2.17)


 先にいつものように3つの【お薦めポイント】をあげておく。

(1)地学の基礎・基本が面白くわかりやすく学べる!!
(2)地球科学の「あるある質問」の答えがここにある!!
(3)防災・減災のための大人の必読「教科書」!!

▼ではひとつずついきましょう。
(1)地学の基礎・基本が面白くわかりやすく学べる!!
 ちょっと自分の不勉強を棚にあげて、愚痴とも言い訳ともとらえられそうなことをあげておきます。
 ・「地学」ちゃんと勉強しようとしてもなかなか難しいんです。
 ・「地学」の本って、なんですぐ自分たちだけわかるあの「専門用語」使うの!?
 ・<時間のスケール>がなかなかわからないんだ、と言っているのに!!
 ・あんな面白そうな「地質図」をなんでみんなのものにしないの!?
 ・勝手に「地層」「岩石」に命名しているの!?誰もがわかりやすい名に!!
等など。
「それはみんなおまえが不勉強だからだ!!」と一喝されてしまいそうだが。
 しかし、著者(鎌田先生)はそうは言っていなかった。
「おわりに」のなかで、こう言ってくれていた。
 

もう一つ、地学は「おもしろくて、ためになる」科目でもあります。このフレーズは戦前に雑誌『キング』『少年倶楽部』を出版した講談社がつくったものです。私もその方針で本書を執筆し、文系読者が苦手な数式や化学式をほとんど用いませんでした。
 実は世の中にはためになっても面白く読めない理系本が多いですが、そもそも学校に憂鬱な思い出しかないのは、「たしかにためにはなるかもしれないが、全然面白くなかった」からではないでしょうか。(同書p422より)

 アリガタイ!!
 まるで授業を受けているように、面白くわかりやすい語り口調で「地学」の基礎・基本を教えてくれます。
 知っているつもりのことも、いちばん根っこのとこから教えてもらうとはじめて「わかった!!」となります。
 
(2)地球科学の「あるある質問」の答えがここにある!!
 各章には、よく出てく「あるある質問」とその答えがあります。
 うまいですね!!
 最初に「とてもいい質問ですね。」と質問をほめるんですね。
 そして、「質問」を豊かにふくらませておいて「実は、それは…」とわかりやす答えてくれているんですね。
 もっと感心してしまうのは答えのわかっていないものについてははっきりと
 「一応そう考えられているけど正確には答えられないですね。」
 「よくわかりません。」
 「基本的には答えはわかりません」
 「これもいい質問で、個別の話と全体の話があるんですね。」
 「……」等など
 質問者を喜ばせ、納得させる神対応デス!!
 つい「私も質問があります!!」となってしまいそうですね。

▼最後の【お薦めポイント】にいきましょう。
(3)防災・減災のための大人の必読「教科書」!!
 実はこの本のいちばんのウリはここかも知れませんね。
 著者は「はじめに」でこう言い切っていました。

 こうした自然が引き起こす巨大災害を、人が完全に防ぐことはほとんど不可能です。よって、科学的にもまた予算的にも、災害をできるかぎり減らすこと、すなわち「減災」しかできないのです。
 では千年ぶりの「大地変動の時代」に遭遇した日本人は、効果的な「減災」を実現するためになにをすればよいでしょうか。結論から言えば、「地学の知識」が身を守ると私は考えます。
 「減災」を支えるキーフレーズは、「人や組織に頼らず自分ができることをいまはじめる」です。すなわち、誰かの指示を待って行動する受身の姿勢でなく、自らが動ける能動的な体勢を今のうちから準備することです。そのため本書で述べる最新の地学の知識習得から取りかかっていただきたいと思います。(同書P12より)
 
本のサブタイトルは 
「「地震」と「火山」の国に暮らすあなたに贈る」
「大人のための 地学の教室」
となっています。
この国の大地に暮らしているのは、「大人」だけではありません。
「子ども」たちも同様です。
とても読みやすいですので、「子ども」たちも含めて「すべての人に」ぜひお薦めです。
「大地変動」の「からくり」を知れば、正しく怖がることができます。
防災・減災対策に真実味、具体性ができてきます。

私の<ふるさと巡検>もより楽しいものになると期待しています。

【オマケ】にどうしても付け加えておきたいことがあります。
最初の愚痴・不満のひとつにあげた「地質図」についてですが、きっちりそれにふれた部分がありました。それもこの本の【お薦めポイント】のひとつです。
※ 「地質図」にふれた部分には。

 地質図とは、地表の岩石や土を表現した色刷りの図面のことです。すなわち、地上に露出した岩石がいつの時代のもので、どういう順番で積もって地層となったのか、といった事実をカラーで表現した図面です。一目で何十万年、何億年という時を見詰めることができる鮮やかな地図です。なお、「産業技術総合研究所の地質図」で検索すると最新の地質図がダウンロードできます。(同書P424より)

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【Web更新3/9】25-10 「動く大地」を科学する 等 更新!!

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紅梅や待てば待つほどじらしたり 25/03/08撮影@福崎

◆楠田 純一の【理科の部屋】25ー10
週末定例更新のお知らせ
 少し遅れたが、今年になって10回目の週末定例更新のお知らせである。
 わざわざこれを書かなくてもわかることであるが、やっぱり書いてしまうのである。
 これを書くことで、自分自身が一週間の“ふりかえり”と“展望”をやっているのかも知れない。
 さあ ゆっくり ゆっくり  急ごう!!

■表紙画像2025 更新 紅梅
 やっと紅梅が咲き始めた!!
 いつもの年にくらべて遅れているように思う。
 しかし、やっぱり 遅れていてもこの時期には咲くんだ!!
 じらされたぶん、このアタリマエにいたく感動するんだった。
 どんな“からくり”になっているんだろう!?

◆「動く大地」を科学する 更新!!
 この科学するをはじめて一年が経ったようだ。
 まだまだ続きそうだ。
 今さらの<ふるさと巡検>が面白い!!
 なんでこんな面白いことはやく始めなかったんだろう!?

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 13年の歩みがまもなく終わる。
 4月からは、14年目の歩みである。あらたな展開が期待されるところだ。

 
 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから49週目である。
 今月の終わりには、今年度の植え替えの予定である。少し、環境条件が変わってきた。
 どうしようかな!? 思案どころである。

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【Web更新3/9】25-10 「動く大地」を科学する 等 更新!!

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紅梅や待てば待つほどじらしたり 25/03/08撮影@福崎

◆楠田 純一の【理科の部屋】25ー10
週末定例更新のお知らせ
 少し遅れたが、今年になって10回目の週末定例更新のお知らせである。
 わざわざこれを書かなくてもわかることであるが、やっぱり書いてしまうのである。
 これを書くことで、自分自身が一週間の“ふりかえり”と“展望”をやっているのかも知れない。
 さあ ゆっくり ゆっくり  急ごう!!

■表紙画像2025 更新 紅梅
 やっと紅梅が咲き始めた!!
 いつもの年にくらべて遅れているように思う。
 しかし、やっぱり 遅れていてもこの時期には咲くんだ!!
 じらされたぶん、このアタリマエにいたく感動するんだった。
 どんな“からくり”になっているんだろう!?

◆「動く大地」を科学する 更新!!
 この科学するをはじめて一年が経ったようだ。
 まだまだ続きそうだ。
 今さらの<ふるさと巡検>が面白い!!
 なんでこんな面白いことはやく始めなかったんだろう!?

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 13年の歩みがまもなく終わる。
 4月からは、14年目の歩みである。あらたな展開が期待されるところだ。

 
 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから49週目である。
 今月の終わりには、今年度の植え替えの予定である。少し、環境条件が変わってきた。
 どうしようかな!? 思案どころである。

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3.11 あれから14年が!! #寅の日 #2011年 #3.11 #動く大地 #科学する

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 ものごとは、記憶せずに記録する。
 
 と言ったのは、ウメサオタダオである。

▼「あの日」から14年の歳月がたった!!
 私は「あの日」を次のように「記録」していた。
  
●【授業】まさか、その数時間後に…!(2011/03/11)

 「授業」の「記録」として、このように記していたのだ。

▼それから14年!!
 いろいろのことがあった。
 可能な限り、「今」を「記録」するようにしてきたつもりである。
 
▼14年経った「今」!!
 ポンコツ度を増すばかりの私にもやり続けたいことが2つあった。

(1)オンライン「寅の日」の継続!!


(2)「動く大地」を科学する の続行!!

 2つは深く「リンク」していた。
 ゆっくり  ゆっくり 急ごう!!    14年目の朝

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本日(2025/03/10)、第405回オンライン「寅の日」!! #神話と地球物理学 #traday #寺田寅彦

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▼「動く大地」を科学するで<ふるさと巡検>をつづけていたら
 見慣れたあの山々の景が、まったくちがって見えてきた!!
 「ふしぎ!?」なものだ。
 
▼本日(2025/03/10)は、第405回オンライン「寅の日」である。
 3月のテーマは、再び「寅彦と防災・減災」である。

 【3月テーマ】「寅彦と防災・減災2」

 その一回目である本日は、「神話と地球物理学」を読む。
  
◆本日(2025/03/10)、第405回オンライン「寅の日」!!

●「神話と地球物理学」(青空文庫より)

▼寅彦はあらゆる手法を駆使して警鐘「天災は忘れられた頃来る」を鳴らし続けていた!!
 まずはじめに地球科学者として立場を明確に語っていた。

 われわれのように地球物理学関係の研究に従事しているものが国々の神話などを読む場合に一番気のつくことは、それらの説話の中にその国々の気候風土の特徴が濃厚に印銘されており浸潤していることである。

 それで、わが国の神話伝説中にも、そういう目で見ると、いかにも日本の国土にふさわしいような自然現象が記述的あるいは象徴的に至るところにちりばめられているのを発見する。

 そして、この一言を忘れなかった。寅彦の軸足は「科学者」にあった!!
 誤解を防ぐために一言しておかなければならないことは、ここで自分の言おうとしていることは以上の神話が全部地球物理学的現象を人格化した記述であるという意味では決してない。神々の間に起こったいろいろな事件や葛藤(かっとう)の描写に最もふさわしいものとしてこれらの自然現象の種々相が採用されたものと解釈するほうが穏当であろうと思われるのである。

▼そして、私がもっとも注目したいのは次だった!!

 出雲風土記(いずもふどき)には、神様が陸地の一片を綱でもそろもそろと引き寄せる話がある。ウェーゲナーの大陸移動説では大陸と大陸、また大陸と島嶼(とうしょ)との距離は恒同(こうどう)でなく長い年月の間にはかなり変化するものと考えられる。それで、この国曳(くにび)きの神話でも、単に無稽(むけい)な神仙譚(しんせんだん)ばかりではなくて、何かしらその中に或ある事実の胚芽(はいが)を含んでいるかもしれないという想像を起こさせるのである。

 ウェゲナーが「大陸移動説」を唱えたのが1912年1月。
 寅彦がこう書いたのは、1933年8月!!
 寅彦の先駆性を痛感する!!

 こんな提言も忘れていなかった。

 神話というものの意義についてはいろいろその道の学者の説があるようであるが、以上引用した若干の例によってもわかるように、わが国の神話が地球物理学的に見てもかなりまでわが国にふさわしい真実を含んだものであるということから考えて、その他の人事的な説話の中にも、案外かなりに多くの史実あるいは史実の影像が包含されているのではないかという気がする。少なくもそういう仮定を置いた上で従来よりももう少し立ち入った神話の研究をしてもよくはないかと思うのである。
 
 きのうの出来事に関する新聞記事がほとんどうそばかりである場合もある。しかし数千年前からの言い伝えの中に貴重な真実が含まれている場合もあるであろう。

 寅彦はいつ読んでも今日的である!!

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「動く大地」を科学する(64) #動く大地 #現在進行形 #科学する #ふるさと巡検 #神前山 #センゾク #柳田国男 #故郷七十年

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▼ふるさと巡検の次なるターゲットはきめていた。
・神前山
 である。しばらく前から、いろいろ周辺をうろうろしていた。
 はじめて知る面白いことがいっぱいでなかなか楽しい!!

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▼そんなことのひとつに「センゾク」があった!!
 神前山の山裾の東にあって、「水路」のあるところだ。
 もちろ名前だけはよく知っていてが歩いたことがなかった。
 歩いてみた!!
 あった!!
 水車だ!!
 この「水路」の歴史も知りたくなってくるのだった。

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▼あの柳田國男が『故郷七十年』のなかで、この「センゾク」についてふれてくれていた。
 アリガタイことに、青空文庫でだれでも今すぐ読めるのだった。

センゾクという所
 日本の地名を調べてゆくと、説明のつかないものが多いのに驚く。その中でもことによると判って来るのではないかと思うのが、各地にある洗足、あるいは千束とも書いている地名である。私もずいぶん長くかかって調べているが、本当はまだはっきり判るまでにはなっていない。
 播州でも、辻川の少し北にあたる山崎というあたり、市川の流れに山裾の崖がせまるところが、洗足とよばれていた。今は千束と書いている。暗夜などにあの崖の下の川っぷちに沿った狭い道を歩いていると、崖の上の方から大きな足が出て、通る人の頭越しに川の水で足を洗うという話が伝わっており、それで洗足というのだと、土地の人はいっている。
 荒唐無稽のようだが、山の高い所にいる神様が、山の下で足を洗うという話は、一種の巨人伝説として各地にある。 
『故郷七十年』柳田国男 青空文庫より

▼北の端まで行くと「神前山登山口」の標識もあった。(今回はここから登山する予定ではなかったが)
 ムクノキの古木が、この地の古い歴史も語りかけてくれるようだった。
 その歴史は「動く大地」の物語とどう関係しているのだろう!?
 
(つづく)

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「動く大地」を科学する(63) #動く大地 #現在進行形 #科学する #ふるさと巡検 #石灰岩 #日光寺山 #付加体 #フズリナ #旧東北砕石工場 #宮沢賢治

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▼ずっと気になる岩石があった。
 日光寺山の登山口のある亀坪にある中池の西側の崖にあった。
 少し崖が崩れたようになってそこにその岩石がいくつかころがっていた。
 ひょっとして 石灰岩!?

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▼うすれてきつつある教えられた記憶があった。
 このあたりの山を地元では「灰山」(はいやま)と呼び、石灰岩の採掘が行われていたと。
 すでに日光寺山頂上の西にあった石灰岩採石場跡はすでに見ていた。
 だからもうひとつの採石場だ。
 その名残りがひよっとしたらという思いで、ハンマーで割ってみた。
 石灰岩!?

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▼ペルム紀、南の海で堆積してでた石灰岩、その石灰岩に含まれるフズリナの化石から地質時代が特定できた。
 海底に連続して堆積した放散虫(後にチャート)とともにプレートにのってゆっくり北上し、ジュラ紀の終わりに大陸から運び込まれた泥(後に頁岩)に混ざって付加した!!
 付加体!!
 ふるさとの「動く大地」の物語を読み解く鍵になる 石灰岩!!

▼採石したその石灰岩をどのように利用していたのだろう!?
 それはいつごろのことなんだろう!?
 それを考えていると、ある場所で聞いた話を思い出した!!

◆石と賢治のミュージアム(旧東北砕石工場)

 私がここを訪れたのは、2011年の夏の終わりのことだった。
 宮沢賢治の最後の職場だ。
 たまたまおられた館長さんにていねいに工場内に案内され、「石灰岩」の利用のことをくわしく教えてもらった。
 「石っこ賢ちゃん」→「石灰岩」→「農業」(肥料)農地改良!?
 なんか勝手にツナガッテ見えてきた気がしたのだった。

 さて、我がふるさとではどうだったんだろう!?

(つづく)
 
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オンライン「寅の日」13年の歩み(6) #寅の日 #traday #寺田寅彦 #土佐の寅彦詣 #定番スポット #記念オフ

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「寺田寅彦記念館友の会」では、年二回の定例研修会があった。
・友の会総会 記念講演
・友の会秋季研修会
 私はこれまでこの研修会を機に「土佐の寅彦」を訪ねる旅をしていた。
 それを私は勝手に
●「土佐の寅彦」詣!! 
 とよんでいた。寅彦の「にわかファン」である私にとっては、とてもうれしい旅だった。
 すべてをここから学んだと言っても過言ではなかった。
「土佐の寅彦」詣はこれまでに13回訪れた。

▼「土佐の寅彦」詣で必ず訪れる定番スポット5つをきめていた。

(1) 寺田寅彦記念館
 「天災は忘れられた頃来る」
 ・ゆかりの地めぐりの起点
 ・友の会

(2)高知県立文学館(寺田寅彦記念室)
   ・三本のビデオ
   「渦巻きの実験」
   「地滑りの実験」
   「割れ目と生命の実験」

(3) 墓所
 ・オンライン「寅の日」、オンライン句会「寅の日」の進捗状況を必ず報告

(4) 高知地方気象台遠隔露場
 ・江ノ口小学校の近く
 ・1940年(昭和15)1.1より観測を開始
 ・「ウィドプロファイラ」(高層気象観測のための)がある。

(5) 寺田寅彦の銅像(2018.07.24~)
 ・「ねえきみ、ふしぎだと思いませんか」

 これにプラスして、オプションで気になるゆかりの地を訪れることにしている。
 14回目はどうしようかな。


▼これまでにとても楽しい企画としてオフライン「寅の日」と記念オフを実施してきた。

●第一回オフライン「寅の日」in姫路(2014/11/15 )

●オンライン「寅の日」100回達成記念オフin神戸 (2015/06/20 )

●オンライン「寅の日」200回達成記念企画in名古屋(2018/08/28) 
・場所 『金平糖博物館』(愛知菓子会館内)

 これらも楽しい思い出である。ぜひまたやりたいものである。

▼ 鎌田浩毅氏(京大 火山学・地球科学)が、寺田寅彦についてたいへん興味深いことを言っていた。

 「アウトリーチに関する私の修行は今も進行中であり、寺田が残してくれた試行錯誤の記録は知恵袋となっている。彼の専門と思想を引き継ぐ者として、これからも寺田寅彦を「活用」していきたいと思う。」(「寺田寅彦を「活用」する」鎌田浩毅『科学者の目、科学の芽』(岩波書店)P174より)」

 「にわかファン」の私にはとても真似のできることではないが、ここに「これから」を考える大きなヒントがあるように思う。

 ●私の寺田寅彦「活用」方法!!

 これを「これから」の大きなテーマとしたい。

(了)
 

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オンライン「寅の日」13年の歩み(5) #寅の日 #traday #寺田寅彦 #俳句入門 #気象入門 #寅彦十選

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【お薦め随筆】寺田寅彦の「○○随筆」十選!!
 をつづける!!
 なお数字はこれまでに読んだ回数である。

◆寺田寅彦「俳句入門」十選 !!
(1) 俳句の精神 11
(2) 天文と俳句 11
(3) 俳諧の本質的概論 7
(4) 思い出草 3
(5) 伊吹山の句について 4
(6) 俳句の形式とその進化 2
(7) 子規の追憶 2
(8) 俳諧瑣談 2
(9) 夏目漱石先生の追憶 3
(10) 連句雑俎 3

▼たいへん興味をもったものでここから発展して、まったくのシロウトであることかえりみず、寅彦に師事する
●俳句結社「寅の日」!!
までつくってしまった。さらにはオンライン句会「寅の日」まで起ち上げてしまった!!

◆第55回オンライン句会「寅の日」3月例会案内!!
 
▼次の十選にいこう。
 次は「気象入門」である。正確には八選である。

◆寺田寅彦「気象入門」八選 !!
(1) 颱風雑俎 9
(2) 茶わんの湯 9
(3) 夕凪と夕風 7
(4) 海陸風と夕なぎ 5
(5) 春六題 3
(6) 伊吹山の句について 4
(7) 凍雨と雨水 3
(8) 自然現象の予報 1

▼「雲見」と言えば、賢治のことばかり考えていた。
 寅彦のことを忘れるところだった。八選の随筆を読むとよくわかるが、寅彦はその道のプロでもあった。
 そこから学びながら、「天気の変化」を「科学」してみた。

◆「天気の変化」を科学する
 

(つづく)

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【Web更新3/2】25-09 オンライン「寅の日」 等 更新!!

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水仙や土手うめつくし一人勝ち 25/03/01撮影@福崎

■楠田 純一の【理科の部屋】25ー09
週末定例更新のお知らせ
 3月最初の週末定例更新のお知らせである。
 年度末である。
 「卒業式」のシーズンである。
 もうそれからは遠い毎日の暮らしであるが、やっぱり少し反応してしまう。
 
 すぎ来しみちはなつかしく
 ひらけくるみちはたのしい。
 みちはこたえない。
 みちはかぎりなくさそうばかりだ。
 (真壁仁「峠」より)

◆表紙画像集2025 更新 水仙
 ひとり吟行で歩いていると、おどろきの景と出会った!!
 土手一面が緑で覆われていた。
 「えっ、こんなところにヒガンバナが!?」
 近づいてよく見ると、ちがっていた。
 水仙だ!!
 よくよく考えてみると、水仙もヒガンバナ科!!
 まったく見当外れの大間違いではなかった。(ちょっと自分に言い訳してみたりして)

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 13年の歩みのなかに、「これから」のヒントがあるような気がしていた。
 ゆっくり 急ごう!!

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 3月「雲見」と「俳句歳時記」の更新をした。
 今月はどんな「雲見」と出会うかな!?

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 【お薦め本】で多くの人とツナガルのは実に楽しい!!
 あらたな世界がひらけてくるような気するのだった。
 次は、なにを読もうかな。


 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから48週目である。
 いよいよ今月末には、今年の「蓮根の植え替え」の予定である。
 なんか水が少なくなっている気がする。
 水が漏っているのかな!?

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2025年3月(弥生)の俳句「歳時記」!! #俳句 #歳時記 #オンライン句会

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▼3月に入った。
 咲いている「椿」をさがして少し歩いた。そして、やっと…。
 寅日子先生の「椿」「落椿」へのこだわりも半端ではなかった。
 
 練塀の上に散りたる椿かな(明治31ー2年)
 人形の笠にさせたる椿哉(明治34年)

▼今月も名句の鑑賞 より<俳句修業>をはじめよう!!
 名句の参考にさせてもらうのは、いつものように

◆NHK「俳句」 テキスト

である。ここより巻頭の名句10句を引用させてもらう。

(1) 安曇野の真中に立てば山笑ふ 藤田湘子
(2) 揚雲雀空のまん中ここよここよ 正木ゆう子
(3) 明るくてまだ冷たくて流し雛 森澄雄
(4) 一炊の夢に雛を流しけり 岩岡中正
(5) かたまつて薄き光の菫かな 渡辺水巴
(6) 黒潮へ傾き椿林かな 高浜年尾
(7) 泥かぶるたびに角組み光る蘆 高野ムツオ
(8) たたら吹く名残りの雪の飛ぶ村に 加藤三七子
(9) 引鶴の天に抱き上げられしかな 対馬康子
(10) つばさあるものゝあゆめり春の土 軽部烏頭子

▼ここからはシロウト<選句>である!!
 いずれも名句ばかりだから、<選句>の作業もまた面白い。
 楽しい!!
 
【私の選んだ名句ベスト3】

(2) 揚雲雀空のまん中ここよここよ 正木ゆう子
(1) 安曇野の真中に立てば山笑ふ 藤田湘子
(6) 黒潮へ傾き椿林かな 高浜年尾

【次点】
 今回は選びきれず2句

(5) かたまつて薄き光の菫かな 渡辺水巴
(8) たたら吹く名残りの雪の飛ぶ村に 加藤三七子

【選評】
・「ここよここよ」と呼んでいる声が聞こえてきそうな気になる。
・「山笑ふ」が季節が…!!はやくこの景に出会いたいものだ。
・いろんな「椿」のある景を見てきた。今日は「お水送り」では!?

・吟行の足元がうれしい季節だ。「薄き光の」がいいな。
・出雲の「たたら村」の景が浮かんできた!!

▼名句鑑賞のあとは、自分でも「お気に入り」の景を詠んでみたいものだ。
できれば句会に投句してみるというのも面白い!!
思わぬ展開が待っているかも知れない。  

●第55回オンライン句会「寅の日」3月例会案内!! 


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2025年3月(弥生)の「雲見」は!? #雲見 #もくもくシール

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▼3月(弥生)だ!!
 3月の「雲見」を予想する前に2月の「雲見」のまとめをもくもくシールセットによる「雲見」カレンダー(理科ハウス)でふり返っておこう。
 使用した十種雲形シールは次のようになった。

・快晴    4     
・巻雲    1 
・巻積雲   1 
・巻層雲   2     
・高積雲   0
・高層雲   2 
・層積雲   2  
・積雲   13     
・層雲    0
・乱層雲   3 
・積乱雲   0

 2月でいちばん目立ったのは「積雲」13「快晴」4である。
 反対に「乱層雲」3も目立つ。大ざっぱに言えば、雨(雪)は少なく「冬晴れ」「乾燥」がつづいたということだろう。
 寒くて大気が乾燥した日が続いた。
 そこで、再びアメダスの「記録」を利用させてもらって最高気温~最低気温をメモしてみた。
 冬日=最低気温が0℃未満の日は23日もあった。
 さあ、そろそろあたたかくなるのだろうか!?

▼2025年3月(弥生)の「雲見」の予想に入ろう。
 まず前年の2024年3月の天気図を参考にしてみる。

◆日々の天気図 2024年3月 (気象庁)
・やっぱり直線的にあたたかくなるのではなさそうだ!!
・あの山火事が心配だ。(「下がるとカラカラ」!?)
・梅はいつ!?そして桜開花は!?
・天気は周期的にめぐってくる季節となるだろうか。
・もくもくシールはなにがふえるかな。

▼3月も「雲見」の旅 計画は継続したい。+「低山登山」(ふるさと巡検)。
【2025年3月 「雲見」の旅・山】
・「動く大地」を科学するとセットで考えていた地域の低山登山と「雲見」を一緒に計画。
・「雲見」の旅 は企画中!!
・地域の低山登山(ふるさと巡検)は進行中!!
・さあ、3月は「あの山」へ。

▼「ひとり吟行」のコースも日替わりで設定しつつある。
 見えてくる「ふるさと」の景が新鮮だ!!
 いつもの「雲見」もまたちがって見えてくるのが楽しい!!

 一句うまれなくても、空を見上げれば…!!


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