« 2025年1月 | トップページ | 2025年3月 »

第55回オンライン句会「寅の日」3月例会案内!! #寅の日 #オンライン句会 #夏雲システム

Dscn1192

▼「ひとり吟行」のコースをかえて歩いてみた!!
 目に飛び込んでくる景は新鮮である。
 こんな近くにこんな景があったとは!!
 驚くばかりである。
 「ふるさと巡検」とセットにすれば、ますます面白くなってきた!!
 日替わりコースでもいいかな。

▼みんなで同じ場所を吟行してみてのリアル「句会」というのも楽しいかも知れない。
 そんな夢を抱きはじめた。
 まだまだシロウトの域を脱しきれないのに!!
 そう思う反面、シロウトだからこそ!!
 と思ったりする。オンライン句会「寅の日」もはや第55回目になる

▼あらためて第55回目3月の定例会の案内をあげておく。
***************************************************************

第55回オンライン句会「寅の日」3月例会実施案内

0.はじめに
 本会をオンライン句会「寅の日」と称する。
 オンライン「寅の日」から生まれたオンライン句会です。
 俳句結社「寅の日」が運営しています。
 寺田寅彦に師事します。 

0からはじめる人のためのオンライン句会です。

 本会は「夏雲システム」を利用させてもらっています。

1.原則として月一回の月例句会を実施します。

2. 参加者
 あらかじめ登録された者のみ。
 (「俳号」をきめて、【句会「寅の日」参加希望】のタイトルで楠田までメールを
 
3.投句のお題
・当季雑詠(その季節の季語を自由に詠む。)

4.句数
・5句だし
・5句選(特1・並4)特選は2点 並選は 1点 扱い
・予選句は自由 

5.【投句期間】
 2025年3月1日0時から15日23時30分まで
 
6.【選句期間】
 2025年3月16日0時から25日23時30分まで  

7.【結果発表】
 2025年3月26日から
同時に「談話室」が書き込み可能になります。

8.賞について
 ・最高得点句は最優秀句であり、その句会の「寅日子」賞とする。
 ・特別賞として、次の賞を設ける。
 「これぞ科学!!」が詠まれた句 → 「牛頓」(ニュートン)賞!!
 「よくぞそこまで観察した!!」という句 → 「藪柑子」賞!!
  特別賞は、毎回でなくてよい。
  もちろん「寅日子」賞と重なることがあってもよい。
  参加者が、選評の際に書き込むようにようにしたい。複数票を獲得したときに受賞としたい。

9.注意事項
 参加する前に「夏雲システム」、「同意事項」をよく読んでおいてください。

***************************************************************
 
▼さあ、いよいよ本格的な春だ!!
 今日はどこへ吟行にでかけようかな。
 どんな景に出会えるかな。
 どんな句が詠めるかな!?

 あなたも挑戦してみませんか。

| | コメント (0)

【お薦め本】『すばらしい空の見つけかた』(武田康男[写真・文] 草思社)

Dscn0331

▼「雲見」と【宇宙見物】は私の究極の道楽である!!
 そんな大げさに言う話でもない。
 ただただ毎日空を見上げて、そして可能な限りヘタな写真でも撮りつづけているにすぎない。
 その写真をSNSで発信したりして楽しんでもいる。
 写真も完全に無手勝流で、「ヘタな鉄砲も」方式で数撮ればそのうちに…!?
 しかし、いっこうにスキルアップの気配もない。
 ただこれを続けていると、人の撮った「すばらしい空」の写真に出会える機会も多くなった気がする。
 これが最高にうれしいこと!!

▼うれしいことがあった!!いつもお世話になっている武田康男さんの最新写真集が出た。
 さっそく存分に楽しませてもらった。今、最高の【お薦め本】だ。

◆【お薦め本】『すばらしい空の見つけかた』(武田康男[写真・文] 草思社2025.2.21)  

 例によって、先にお薦めポイントは3つだ。
(1)超一級の「すばらしい空の写真展」に行った気分になる!!

(2)わかりやすい科学的な解説は写真をより魅力的なものにしている!!

(3)自分でも「すばらしい空」を見つけたいと思わせてくれる!!

▼ではひとつずつ行こう。
(1)超一級の「すばらしい空の写真展」に行った気分になる!!

 「はじめに」のなかで武田康男さんはこう言っていた。

 とはいえ、空の現象の撮影が、すべて科学的知識と技術だけでうまくいくわけではない。空にも探検という要素がある。天候を判断して条件のよい場所に行き、一瞬の光景をタイミングよく狙う。暑さや寒さ、強風や大雨、徹夜などの撮影の辛さもあるが、大気の現象は五感で感じることが重要だ。そして、成功したときの充実感は心地よい。(同書P2より)

 そうだ!!
 武田康男さんは唯一の正真正銘の「空の探検家」である。
 その一瞬の光景をとらえるためなら日本中いや世界中(実際に第50次南極観測越冬隊員でもあった。)どこでもとんで行った。
 撮りためた超一級の「すばらしい空」の写真群は膨大であった。
 それらのなかから選りすぐった写真を書籍というかたちで出版された。
 それが今回の【お薦め本】である。
 それはいわば
 超一級の「すばらしい空の写真展」!!
 のようなものだった。
 実は私はちょうど10年前に実際の武田康男さんの写真展に行ったことがある。

 今回の「すばらしい空の写真」の数々を見せてもらっているうちに、そのときのことを思い出し、今回も写真展に行っている気分になってき   た。
 今回の「写真展」には3つのコーナーがあった。
・第一章 雲・雨・雪・雷      15点
・第二章 不思議な光・光の不思議 14点
・第三章 高い空・月・太陽・宇宙 12点
 各コーナーの扉にも写真があった  3点
 合計44点もの超一級の「すばらしい空」が楽しめようになっていた。
 この「写真展」のアリガタイのはどのコーナーから入ってもよかった。
 そして、繰り返し出入り可能である。
 もっとうれしいのは、いつでも 何度でも 訪ねることができることだ!!

(2)わかりやすい科学的な解説は写真をより魅力的なものにしている!!   
 少し急ぎ足で44点の写真を見て回っておいてから、「お気に入り」を選んだ。
 その写真の「解説」を読んだ。
 写真には「タイトル」と「解説」をまめた「サブタイトル」がつけられていた!!
 うまいな!! さすがだ!!
 その一枚の写真のバックグランドが、わかりやすく科学的に語られていた。
 それを読むと、ますますその写真が魅力的に見えてきた。

 この「写真展」を行ったり来たりしながら
 私のお気に入り「Best3」を選んだ!!
 【Best1】逆さ富士 湖で逆さ富士を見るのが難しい理由
 【Best2】五重の笠雲 五重塔のような雲を生んだ風の正体
 【Best3】月虹 月夜で雨のときにしか見られない
 【次点】 青天の霹靂 晴れた空の下でも落雷は起こる

 と言いながら、今度行ったら変わってきた!!
  あなたならどれを選びますか!? 

▼最後のお薦めポイントに行こう。

(3)自分でも「すばらしい空」を見つけたいと思わせてくれる!!

 超一級の「すばらしい空」の写真に感動するばかりである。
 しかし、そのわかりやすい「解説」を読んでいると、ひょっとしたら「ヘタな鉄砲」方式ばかりの私にも見つけることができるかも知れない。
 そう思わせてくれるのはホンモノの「空の探検家」=武田さんのワザであろう。
 ひょっとしたら、私も見たかも知れないもの2つ

【見たかも1】皆既月食中の天王星食 太陽と地球と月と天王星が直線上に
【見たかも2】富士山から見た落雷 雷を見下ろす不思議な光景 
  
あなたはどうですか!?

| | コメント (0)

本日(2025/02/26)、第404回オンライン「寅の日」!! #とんぼ #traday #寺田寅彦

Dscn1131

▼風はまだまだ冷たかった!!
 しかし、光は完全に春だった!!
 この光を生きものたちはどう受け取っているのだろう!?
 生命はどうだろう!?
 どんなレセプターで、どう受け取り
 どう反応するのだろう。
 観察をつづけておきたいものだ!!

▼本日(2025/02/26)は、第404回オンライン「寅の日」である。
 2月のテーマは、寅彦の「生きもの観察」の「科学」から学んでいる。

 【2月テーマ】「寅彦と生きもの観察」

 その三回目である本日は、「とんぼ」(「三斜晶系」より)を読む。
  
◆本日(2025/02/26)、第404回オンライン「寅の日」!!

●「とんぼ」(「三斜晶系」より)(青空文庫より)

▼「三斜晶系」は、寅彦の最晩年(1935年)の作品である。
 するどい「観察眼」もここに極まりたりというところである。
 その「科学」を堪能してみよう。
 まずは「やってみよう」からはじまる。

 ステッキの先端を空中に向けて直立させているとそれに来てとまる。そこでステッキをその長軸のまわりに静かに回転させると、とんぼはステッキの回るのとは逆の方向にからだを回して、周囲の空間に対して、常に一定の方向を保とうとする。そういう話を前日子供たちから聞いていたのではたして事実かどうか実験してみようと思った。

 そして、「観察」から、「仮説」へと向かう。
  夕日がもう低く傾いていて、とんぼはみんなそれに尻(しり)を向けているのであった。当時ほとんど無風で、少なくも人間に感じるような空気の微動はなかったので、ことによるととんぼはあの大きな目玉を夕日に照りつけられるのがいやで反対のほうに向いているのではないかとも思われた。

 「仮説」から再び「事実」の観察である。そして「考察」する!!
しかしまた考えてみると、とんぼの方向を支配する環境的因子はいろいろあるであろうから、他の多数のとんぼが感じないようなある特殊な因子に敏感な少数のものだけが大衆とはちがった行動を取っているのかもしれないと思われた。そのようなことの可能性を暗示する一つの根拠は、最大頻度方向より三十度以上の偏異を示す七匹のどれもがみんなその尾端を電線の南側に向けており、反対に北側に向けたのはただの一匹もなかったという事実である。
 
 そして、「こだわり」をもって観察をつづけるのだった。
 それから、ずっと毎日電線のとんぼのからだの向きを注意して見たが、結局彼らの体向を支配する第一因子は風であるということになった。地上で人体には感じない程度の風でも巻き煙草(たばこ)に点火したのを頭上にかざしてみれば流向がわかる、その程度の風にとんぼは敏感に反応して常に頭を風に面するような態度を取るのである。


▼寅彦のすごいところはここでとどまらないところだった。
 いくつかの提言をしていた。
 いちばん安全な方法はやはり野外でたくさんの観測を繰り返し、おのおのの場合の風向風速、太陽の高度方位、日照の強度、その他あらゆる気象要素を観測記録し、それに各場合の地形的環境も参考した上で、統計的分析法を使用して、各要素固有の効果を抽出することであろうと思われる。

 風速によってとんぼの向きの平均誤差が減少するであろうと想像される。その影響の量的数式的関係なども少し勉強すれば容易に見つかりそうに思われる。アマチュア昆虫生態学者(こんちゅうせいたいがくしゃ)にとっては好個のテーマになりはしないかという気がしたのであった。
 
とんぼがいかにして風の方向を知覚し、いかにしてそれに対して一定の姿勢をとるかということがまた単に生物学者生理学者のみならず、物理学者工学者にまでもいろいろの問題を提供するであろうと思われた。

 寅彦がこう書いて90年が経った。
 この「科学」はどこまで来ているのだろう!?
 それを私は知りたい!!
 
 最後の寅彦独特のアイロニーは、寅彦はいつでも今日的であることを意味しているのかも知れない。
 人類を幸福に世界を平和に導く道は遼遠(りょうえん)である、そこに到達する前にまずわれわれは手近なとんぼの習性の研究から完了してかからなければならないではないか。
 このとんぼの問題が片付くまでは、自分にはいわゆる唯物論的社会学経済学の所論をはっきり理解することが困難なように思われるのである。

| | コメント (0)

オンライン「寅の日」13年の歩み(4) #寅の日 #traday #寺田寅彦 #高知県立文学館 #寅彦十選

Dscn1194_20250225043201

▼寅彦の「にわかファン」である私にはとてもアリガタイ場所がもうひとつあった。
 
◆高知県立文学館

 高知城のすぐ近くにある。とてもうれしいことがいっぱいあった。
 まずここに「寺田寅彦記念室」が常設であることだ!!
 貴重な資料がストーリーをもって展示してある。さらに「寺田寅彦実験室」のビデオは必見である。
 さらにうれしいことに年末年始以外はほとんど開館されていることだ!!
 私はいつも月曜日にお邪魔した!!

▼ さて、これまでオンライン「寅の日」で読んできた119編の随筆を少し強引に4つに分類していた。
 分類基準はきわめて曖昧で勝手である!!

 A 【防災・減災】『天災は忘れられたる頃来る』 11編
 B 【科学・科学教育】『ねえ君、不思議だと思いませんか?』 88編
 C 【俳句】『歳時記は日本人の感覚のインデックス(索引)である』 13編
 D 【気象】寅彦の「雲見」!! 7編 

 この分類に基づき
【お薦め随筆】寺田寅彦の「○○随筆」十選!!
 をきめていた。

▼それらを列挙してみると次のようになる。なお数字はこれまでに読んだ回数である。

◆寺田寅彦「防災・減災」十選!!
(1) 日本人の自然観 14
(2) 天災と国防 13
(3) 津浪と人間 11 
(4) 颱風雑俎 9
(5) 神話と地球物理学 7
(6) 地震雑感 6
(7) 小爆発二件 2
(8) 流言蜚語 1
(9) 災難雑考 1
(10)銀座アルプス1

▼次は分類してみていちばん多かった【科学・科学教育】である。

◆寺田寅彦「科学(理科)教育」十選!!
(1) 科学者とあたま 12
(2) 研究的態度の養成 9
(3) 雑感(「理科教育」より) 9
(4) 科学上の骨董趣味と温故知新 7
(5) 物理学実験の教授について 6
(6) 科学に志す人へ 3
(7) マーカス・ショーとレビュー教育 3   
(8) 方則について 1
(9) 物理学の応用について 1
(10) 知と疑い 1

(つづく)


| | コメント (0)

【Web更新2/23】25-08 オンライン「寅の日」 等 更新!!

_dsc3015

紅梅やいよいよときの予感あり 25/02/22撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】25ー08
週末定例更新のお知らせ
 はやくも2月最後の週末定例更新だ。
 ついつい追われる日々になってしまう。
 そんなとき ひとり自分につぶやく
 “やらなければならないことなどなにもない!!”
 “やりたいことだけをやれ!!”
 と。

 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

◆表紙画像集2025 更新 紅梅
 “とき”は確実に来ている。
 しかし、蕾はかたい、なかなかほころばない。
 この寒波を乗り越えればと「期待」をもたせてくれる。
 さて、“とき”はいつだろう!?

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 13年の歩みをふりかえっている!!
 思えばほんとうに遠くへきてしまったものだ。
 ワクワクドキドキが失せてしまったらすぐやめよう!!
 この決意だけは「これから」も。
 これ三昧の一週間だった。

 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから47週目だった。
 あと一ヶ月で今年の植え替えの時期を迎える。
 環境が大きく変わってしまった。
 今年はどうしようかな!?

Dscn1000_20250224034801
  

| | コメント (0)

オンライン「寅の日」13年の歩み(3) #寅の日 #traday #寺田寅彦 #寅彦珈琲 #青空文庫

Dscn1629_20250223040201

▼オンライン「寅の日」の朝のルーティンは決めていた。
 まずは「寅彦珈琲」を一杯啜ることからはじめた。
 
 客観のコーヒー主観の新酒哉

▼13年間で読んできた寅彦の随筆のリストアップを続けよう。

【7回】
12 俳諧の本質的概論      
13 夕凪と夕風
14 科学上の骨董趣味と温故知新
15 神話と地球物理学
16 日常身辺の物理的諸問題   

【6回】
17 物理学実験の教授について   
18 地震雑感
19  自然界の縞模様
20 物理圏外の物理現象

【5回】
21 海陸風と夕なぎ
22 藤の実
23 量的と質的と統計的と     
24 物質群としてみた動物群

【4回】
25 ルクレチウスと科学
26 レーリー卿  
27 身長と寿命          
28 地図をながめて 
29 蓑虫と蜘蛛
30 伊吹山の句について
31 科学者と芸術家        

【3回】
32 思い出草
33 線香花火
34 金平糖 
35 春六題
36 蜂が団子をこしらえる話   
37 5月の唯物観        
38 うじの効用
39 科学に志す人へ        
40 夏目漱石先生の追憶
41 化け物の進化         
42 怪異考            
43 電車の混雑について
44 凍雨と雨水
45 とんびと油揚         
46 連句雑俎
47 とんぼ
48 マーカス・ショーとレビュー教育  
49 映画芸術

 こんな作業をしながら、随筆の断片をなつかしく思い出すのだった。

▼さらに続けよう!!

【2回】
50 からすうりの花と蛾
51 コーヒー哲学序説
52 西鶴と科学
53 コスモスとアリ(柿の種)
54 小爆発二件
55 団栗             
56 俳句の形式とその進化     
57 子規の追憶          
58 俳諧瑣談
59 物理学と感覚
60 柿の種 
61 アインシュタイン        
62 視角             
63 沓掛より           
64 夏の小半日          
65 花物語
66 カメラをさげて        

【1回】
67 音の世界
68 においの追憶
69 毛ぎらい           
70 エレベーター         
71 流言蜚語           
72 田園雑感            
73 路傍の草
74 日本楽器の名称         
75 火山の名について       
76 歌の口調
77 詩と官能            
78 感覚と科学
79 蓑虫
80 案内者            
81 災難雑考
82 方則について         
83 新春偶話            
84 物理学の応用について     
85 知と疑い
86 自然現象の予報        
87 静岡地震被害見学記
88 小さな出来事         
89 三斜晶系           
90 やもり物語          
91 夏              
92 秋の歌            
93 疑問と空想           
94 透明人間           
95 製陶実演           
96 向日葵            
97 竜舌蘭
98 映画の世界像
99 映画の時代
100 庭の追憶
101  漫画と科学  
102 鉛をかじる虫
103 新星(「小さな出来事」)
104 凌霄花(「花物語」)
105 森の絵
106 震災日記より
107 ピタゴラスと豆
108 言語と道具
109 ラジオ雑感
110 鐘に釁る
111 随筆難
112 アインシュタインと教育観    
113 なぜ泣くか
114  夢
115 こわいものの征服
116 病室の花
117 瀬戸内海の潮と潮流    
118 塵埃と光
119 銀座アルプス

 回数については、カウントの仕方にけっこう曖昧なところがあるので、これが絶対回数とは限らない。
 それにしても、これだけリストアップすると圧巻でもある。!!
 なによりうれしいのは、今すぐにも誰でも読めることだ!!
 アリガタイ!! 青空文庫 深謝 <(_ _)>

◆作家別作品リスト:No.42 寺田寅彦 (青空文庫)

▼この他に、番外編として、中谷宇吉郎の随筆を読んだこともある。

【番外編】 
1 「指導者としての寺田先生」(中谷 宇吉郎) 
2 「寺田寅彦の追想」(中谷宇吉郎)     
3 「「茶碗の湯」のことなど」(中谷宇吉郎)

 こちらも今すぐ読むことができるのはアリガタイ!!

◆作家別作品リスト:No.1569 中谷宇吉郎 (青空文庫)

(つづく)

| | コメント (0)

オンライン「寅の日」13年の歩み(2) #寅の日 #traday #寺田寅彦 #寺田寅彦記念館友の会 #青空文庫

Dscn4392_20250222052401

▼オンライン「寅の日」13年の歩みを語るうえではずすことができないのが「寺田寅彦記念館友の会」との出会いである。

◆寺田寅彦記念館友の会

 ずいぶんお世話になってきた。
 すべてをここから教えてもらってきたと言っても過言ではない!!
 寅彦の「にわかファン」であった私にはなんとも心強い味方だった。

▼さて、そのオンライン「寅の日」を<いつ どのように>進めていったのだろう。
【いつ】
 12日に一回、干支「とら」(寅)の日に!!
 一週間に一度はちょっとしんどい、月一度では間延びしすぎる。そこで「寅」の日にやる。12日に一度巡ってくる干支の「とら」の日にやる。  

【どのように】
 オンラインで指定された寅彦の随筆を青空文庫で読む!!
・前月の20日ごろ予告(作品と月別テーマ)
・私の【理科教師日記】(https://rikadiary.cocolog-nifty.com/kusuda/)で展開
・よりpublicな場での展開はこれからの課題!!(メリットとデメリット)
・Facebook版・サイエンスカフェ「寅の日」(2019.03.10設置)

【参加者は】 
ネットにツナガレバ誰でも参加できる!!

▼ではこの3月末までの13年間(2012.04.01~2025.03.31)でどのくらいの実施回数になるのだろう。
 自分で言いながら、この驚異的な回数に感動してしまうのである。(完全に自画自賛モード!!)
 
 406回!!

・定例 2~3回/月
・特番オンライン「寅の日」毎年12/31(寅彦忌 1935.12.31没)
『日本人の自然観』(1935.10発表)

 飽きもせず、同じペースでここまできた!!
 一度も欠けることなく!!
 自分で面白くなくなったら、すぐやめようと思っていた。
 ここまで続いたのは
 寅彦は「いつ」「何度」読んでも面白い!!
 を証左するものにほかならない。

▼では具体的に寅彦のどんな随筆を読んできたのだろう。
 読んだ回数の多いものから、そのベストテンをあげてみよう。

【14回】
1 日本人の自然観      

【13回】 
2 天災と国防  

【12回】
3 科学者とあたま       

【11回】
4 俳句の精神         
5 天文と俳句         
6 科学と文学  
7 津浪と人間         

【9回】
8 颱風雑俎   
9 茶わんの湯          
10 研究的態度の養成   
11 雑感(「理科教育」より)   

(つづく)

| | コメント (0)

オンライン「寅の日」13年の歩み(1) #寅の日 #traday #寺田寅彦 #サイエンスコミュニケーター #青空文庫

Dscn4707_20250221061701

▼昨日、3月のオンライン「寅の日」の提案も終えた。
 少し気がはやいが、3月終われば13年の歩みを終えたことになる。
 13年!!
 思えば遠くへ来たものだ。
 今一度、この13年の歩みをふりかえってみたい。
 ひょっとしたら、「こらから」も見えてくるかも知れないから。

▼オンライン「寅の日」をはじめるちょうど一年前、私は「サイエンスコミュニケーター宣言」を始めていた。
 
●サイエンスコミュニケーター宣言(1) (2011/04/01記)

 具体的なイメージがあるわけではなかった。
 しかし、<サイエンスコミュニケーター>というコトバにはこだわりがあった。
 これが私の「これから」の「仕事」だと思っていた。

▼「これから」を模索するなかで、ひょんなことをきっかけに科学者・寺田寅彦に出会った。
 たいしてたくさんの彼の随筆を読んだわけでもなかった。
 3.11のあと、よく使われていたあのコトバ「天災は忘れられたる頃来る」を発した科学者!!
 教科書に出ていた「茶碗の湯」の作者!!
 程度の認識だった。
 随筆のいくつかを<青空文庫>で読むうちにシロウトながらある確信が生まれた。

 寺田寅彦こそは元祖・サイエンスコミュニケーターである!!

 ▼ひとりで気儘に寅彦の随筆を読むのも楽しいが、せっかだからもっと多くの人と一緒に読んだら面白いだろうなと思っていた。そんなとき出会ったのが、次なる一文だった。その一文はここにあった。
 ◆『寺田寅彦 漱石、レイリー卿と和魂洋才の物理学』(小山 慶太著 中公新書 2012.1.25)

一九二八年(昭和3年)の春ころから、高嶺と寅彦は毎週一度のペースで、二人だけの昼食会を催すことになる。高嶺はこの日を「寅の日」、一方の寅彦は「高嶺デー」と呼んでいた。(中略)学問の話もしたが、それ以外に気楽なテーマもよく話題にのぼったという。“高等遊民”を彷彿させる二人の姿が浮かんでくる。(同書 P15より)

 コレだ!!
 と思った。名前はきまった。「寅の日」だ。
 残念ながらリアル「昼食会」を楽しむことはできないかも知れないが、もっと楽しい面白いことができるかも知れない。
 時代はネットの時代!!そうだオンラインでいこう!!

 オンライン「寅の日」!!

▼かくして13年前の4月にオンライン「寅の日」は次なる呼びかけからはじまった。

*********************************************************************************
「ねえ君、不思議だと思いませんか?」を口癖とした寺田寅彦は「ふしぎ!?」の謎解き名人だった。その寅彦は日本の元祖サイエンスコミュケーターと呼んでもいいだろう。
 今こそ、その「寺田寅彦」から多くを学びたい。
幸いなことに寅彦の書いた文章はオンライン(青空文庫)で誰でも、いつでも、どこからでも読ませてもらうことができる。
 そこで寅彦の書いたみごとな文章を一緒に読ませてもらいながら、
私たちにとって「科学」とはなにか。
 不思議の謎解きの面白さ・醍醐味はどこにあるのか。
 これからの「科学」はどうあるべきなのか等などを
オンラインで多くの人と一緒に学んでいこうというのがこの オンライン「寅の日」!!
                                  12/04/01 (日)
*********************************************************************************

(つづく)

| | コメント (0)

2025年3月のオンライン「寅の日」は #防災減災2 #traday #寺田寅彦

Dscn0155_20250220035401

▼寅彦は警鐘をずっと鳴らし続けていた!!
 「津浪と人間」のなかで、次のように言っていた。

 しかし困ったことには「自然」は過去の習慣に忠実である。地震や津浪は新思想の流行などには委細かまわず、頑固に、保守的に執念深くやって来るのである。紀元前二十世紀にあったことが紀元二十世紀にも全く同じように行われるのである。科学の方則とは畢竟(ひっきょう)「自然の記憶の覚え書き」である。自然ほど伝統に忠実なものはないのである。(「津浪と人間」青空文庫より

▼2025年3月のオンライン「寅の日」の計画をたてる時期である。
 3月は、1月に引き続きのテーマ「防災・減災」で行きたい。

【3月テーマ】「寅彦と防災・減災2」

 2025年3月のオンライン「寅の日」は2回ある。

■2025年3月のオンライン「寅の日」!!
◆第405回オンライン「寅の日」 …3/10(月)
◆第406回オンライン「寅の日」 …3/22(土)

▼警鐘「天災は忘れられたる頃来る」に関連しての随筆を多く遺してくれていた。
 アリガタイ!!
 90年の時空を超えて今も響いてくるのである。
 寅彦はいつ読んでも今日的だ!!
 3月は2作品を読みたい。「神話と地球物理学」とほぼ100年前に書いた「地震雑感」である。

■2025年3月のオンライン「寅の日」!!

◆第405回オンライン「寅の日」 …3/10(月)「神話と地球物理学」(青空文庫より)

◆第406回オンライン「寅の日」 …3/22(土)「地震雑感」(青空文庫より)


▼「防災・減災対策」もどんどんあらたな知見にもとづき更新していく必要がある!!
 納得デアル!!
 加えて今一度、寅彦の警鐘にも耳を傾けてみたいものだ。

| | コメント (0)

【Web更新2/16】25-07 「動く大地」を科学する 等 更新!!

_dsc2912

撮り鉄の畦に並びて余寒かな 25/02/15撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】25ー07
週末定例更新のお知らせ
 はや2月半ばをすぎてしまった。
 「時間」は止まりも、遡行もしない!!
 このアタリマエ!!
 「はや」と感じるか、「まだ」と見るかは私次第だろうか!?

 さあ、今週も ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

◆表紙画像集2025 更新 ホトケノザ
 ホトケノザは、光の春の畦によく似合う!!
 ホシノヒトミとセットで。
 その畦に「撮り鉄」さんたちをよくみかけるようになった。
 播但線にめずらしい列車が走っているのかな!?
 風はまだ冷たかった!!

◆「動く大地」を科学する 更新!!
 <ふるさと巡検>をつづけている。
 こんな面白いことをなんでもっと早くからやらなかったのだろう!?
 はじめて知ることばっかりだから面白いのかも!?
 さあ、次は 

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 2月テーマは「寅彦と生きもの観察」。
 生きもの観察の面白さを寅彦からおおいに学びたい。
 90年の時空を超えて今も新鮮!!

 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから46週目である。
 観察池の水もぬるみだした。
 今年の植え替えまで、一ヶ月半となった。
 この泥の下にどんな蓮根が眠っているのだろう。
 楽しみでもある。

Dscn9820_20250217035301


| | コメント (0)

「動く大地」を科学する(62) #動く大地 #現在進行形 #科学する #ふるさと巡検 #地質図 #住吉山 #高倉山 #頁岩 #地質図表示システムNavi #付加体 #シロウト地質学

Dscn9622

▼2つの低山
・住吉山(200.4m)
・高倉山(257.4m)
 の「山歩き」をしながらも、ずっと気になっていた。
 この山々の「動く大地」の物語だ!!
 いつごろ どのようにして この山になったのだろう!?

▼ここはやっぱりシロウト「地質学」の発動である。
 やっぱりあの便利な「地質図」を参考にさせてもらおう。

●地質図表示システムNavi

 シームレスでこの山の部分に移動して見てみる。
 広い地域から、ここにスポットをあててみる作業もなかなか面白い。

▼「凡例表示」にしてみた。
 いきなりきた「付加体」!!
 そして、次なる表示が

 形成時代: 中生代 前期ジュラ紀〜中期ジュラ紀 バッジョシアン期
 岩石: 混在岩 前期-中期ジュラ紀付加体

 全部の理解はとてもできない。
 わかることだけ少しずつ少しずつツナイデみよう。
 「中生代」「ジュラ紀」「付加体」「混在岩」…

▼わからないままも、「山歩き」のあいだずっとみかける「岩石」は意識していた。
 「頁岩」: 本のページをめくるようにもろい。まさにページ岩!!
 どんな岩石が「混在」しているのかな!?

 「物語」が見えてくるまでの道のりはまだまだ遠いようだ!!
 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

(つづく)

Dscn9342_20250216044501

Dscn9602_20250216044601

Dscn9646_20250216044601

9669s


| | コメント (0)

「動く大地」を科学する(61) #動く大地 #現在進行形 #科学する #ふるさと巡検 #地質図 #住吉山 #高倉山 #頁岩 #シロウト地質学

Dscn9482_20250215041401

▼住吉山の頂上から尾根づたいに歩いた。
 まさに「地図」を歩くという感覚だ。
 なんともそれだけでけっこう楽しいものである。
 これがほんとうの「山歩き」か!?
 またまた大げさな。
▼何度もアップダウンを繰り返した。
 周囲の景も気になった。
 大木が根こそぎ倒れているのを何度か見た。
 そんな強風が!?
 木立のあいまから北方を見れば、「日光寺山」が見えた。
 「地図」上の現在地をイメージしながらすすんだ!!

Dscn9440_20250215041801

Dscn9444_20250215041901

Dscn9450_20250215041901

Dscn9471_20250215042001

▼やがて三角点が見えてきた。
 高倉山の頂上だ!!
 頂上には少しだけ雪が残っていた。
 北西の一角に景が開けていた。
 あれが七種山だろうか!?さらには中国山地のはしが遠望できた!!
 

Dscn9478_20250215042901
  
Dscn9488_20250215043001

Dscn9491_20250215043101

Dscn9500_20250215043201

Dscn9508_20250215043201

Dscn9513

Dscn9522_20250215043301

▼頂上でゆっくり昼食(おにぎり)をして、次に向かった。
 またまたアップダウンを繰り返して「分岐点」に到達した。
 そこから少し南の方に向かい下山しようと思ったが、今回はあまり無理をせずに来た道を帰ることにした。
 ここらあたりがポンコツの限界かな。
 それにしても、低山の「山歩き」もなかなか楽しいものだ!!

(つづく)

Dscn9560

Dscn9563

Dscn9584_20250215045401

Dscn9587_20250215045401

| | コメント (0)

本日(2025/02/14)、第403回オンライン「寅の日」!! #とんびと油揚 #traday #寺田寅彦

Dscn1790_20250214052401

▼数年前思いきって手に入れてしまった!!
●『寺田寅彦全集 科学編 全六巻』(岩波書店 1985.12.2 第2刷)
 第一巻から第五巻は英文、第六巻のみ邦文というシロモノだった。
 私にはとても歯が立ちそうにない。
 しかし、ときどきその頁を開いてみている。
 それは科学論文を読むと言うより、私だけの「寺田寅彦 科学資料館」を訪ねるという気分になるのだった。
 また寅彦に尋ねてみよう。
 「科学する」とは!?

▼本日(2025/02/14)は、第403回オンライン「寅の日」である。
 2月のテーマは、寅彦の「生きもの観察」の科学から学びたい!!

 【2月テーマ】「寅彦と生きもの観察」

 その二回目である本日は、「とんびと油揚」を読む。
  
◆本日(2025/02/14)、第403回オンライン「寅の日」!!

●「とんびと油揚」(青空文庫より)

▼「科学する」と「観察」がどうツナガルのか!?
 寅彦の名随筆にまなんでみよう。
 昭和戦後時代で、もっともよく教科書に掲載された作品らしい。
 「ふしぎ!?」の追求は「疑い」からはじまった。

そんな高さからでもこの鳥の目は地上のねずみをねずみとして判別するのだという在来の説はどうもはなはだ疑わしく思われる。

 ナラバの展開が実に面白い!!
 
視覚によらないとすると嗅覚(きゅうかく)が問題になるのであるが、従来の研究では鳥の嗅覚ははなはだ鈍いものとされている。

  しかし、これはずいぶん心細い実験だと思われる。原著を読まないで引用書を通して読んだのであるからあまり強いことは言われないが、これだけの事実から、鷙鳥類(しちょうるい)の嗅覚(きゅうかく)の弱いことを推論するのははなはだ非科学的であろうと思われるし、ましてや、とんびの場合に嗅覚がなんらの役目をつとめないということを結論する根拠になり得ないことは明らかである。

▼そして、いよいよキモである<作業仮説>の展開となる。

 上述のごとく、視覚による説が疑わしく、しかも嗅覚否定説の根拠が存外薄弱であるとして、そうして嗅覚説をもう一ぺん考え直してみるという場合に、一番に問題となることは、いかにして地上の腐肉から発散するガスを含んだ空気がはなはだしく希薄にされることなしに百メートルの上空に達しうるかということである。ところが、これは物理学的に容易に説明せられる実験的事実から推してきわめてなんでもないことである。

 そして、<実験>の提案である。
 たとえば長方形の水槽(すいそう)の底を一様に熱するといわゆる熱対流を生ずる。その際器内の水の運動を水中に浮遊するアルミニウム粉によって観察して見ると、底面から熱せられた水は決して一様には直上しないで、まず底面に沿うて器底の中央に集中され、そこから幅の狭い板状の流線をなして直上する。

 そして、最後はプロ達に問題をなげかける。
 とんびの場合にもおそらく同じようなことが言われはしないかと思う。それで、もし一度とんびの嗅覚(きゅうかく)あるいはその代用となる感官の存在を仮定しさえすれば、すべての問題はかなり明白に解決するが、もしどうしてもこの仮定が許されないとすると、すべてが神秘の霧に包まれてしまうような気がする。

 寅彦がこう書いてから91年!!
 <事実>はどうなんだろう!? 私も知りたい!!
 
 「科学する」=「仮説」を立ててから「観察」する を学ぶ!!

 Dscn1804_20250214052401


| | コメント (0)

「動く大地」を科学する(60) #動く大地 #現在進行形 #科学する #ふるさと巡検 #地質図 #住吉山 #高倉山 #頁岩 #シロウト地質学

Dscn9411

▼シロウト地質学をめざして<ふるさと巡検>をつづけていた。
 次のターゲットもきめていた。
・住吉山(200.4m)
・高倉山(257.4m)
いずれも低山である。いつかはと思いつつも今回がはじめてであった。
 家からも見える山だった。

▼天気は快晴ということではなかったが、そのあとの悪天候を考え一昨日(2025/02/11)、この低山登山に挑戦してみた。
 近づいて見ると、なかなかりっぱな姿をしていた。
 麓には慰霊塔が立っていた。
 それを過ぎて、大きなタンク(配水池)の左に住吉山の登山口があった。
 落ち葉を踏みしめすすむ。
 ときどき見かける岩石は「頁岩」だろうか。
 ちょっ青っぽいのは「砂岩」!?

Dscn9257_20250213040001

Dscn9266

Dscn9301_20250213040201

Dscn9309_20250213040201

Dscn9328_20250213040301

Dscn9337_20250213040301

Dscn9343_20250213040301

Dscn9349_20250213040501

Dscn9365

▼少し坂になっているところ登ると、唯一下の大地が展望できるところに出た。
 たとえ低山とは言え、高いところからいつも暮らしている大地をながめるのはとてもいい!!
 まったくちがった「景」が見えてきた。
 「ため池」の多いのにあらためて驚く!!
 播磨平野はなかなかの絶景である。
 望遠にしてみて驚いた。
 播磨灘(瀬戸内海)!! ひょっとしてあれは家島諸島!?

Dscn9635

Dscn9630_20250213042601

Dscn9398

▼そして、しばらく登るとやっと(たいそうに言うが、私にはやっぱり「やっと」なんだ。)頂上に着いた。
 三角点があった。
 山の会の「標識」アリガタイ!!
 頂上からの展望はなかった。
 曇り空の上空を見上げた。

(つづく)

Dscn9404

Dscn9424_20250213043801

Dscn9437


| | コメント (0)

「動く大地」を科学する(59) #動く大地 #現在進行形 #科学する #ふるさと巡検 #地質図 #岩石標本 #地質図表示システムNavi #シロウト地質学

Dscn9217_20250211051401

▼あの山には、まだ雪が残っている!!
 あの高い山はどこだろう!?
 あの山の「地質」は!?
 どんな「歴史」をもつのかな!?

▼すっかり「地質図」に嵌まっていた。

●地質図表示システムNavi

 遠く離れたあの山の「地質」がすぐさまわかるのが面白い!!
 シームレスだから、自由自在に移動できた。
 「凡例表示」を使えば、とてもくわしい情報がわかる。
 「岩石名」「火成岩」「地質時代」「付加体」等々一発でわかる。
 こんなの使わせてもらわなければモッタイナイ!!

▼シームレスだから、ふるさとの町内にかぎらず範囲をひろげていけるのがとってもうれしい。
 「大地」はツナガッテいるのだから
 「福崎」→「はりま」→「兵庫」→「近畿」→「日本列島」
 なんだか「地質図の旅」をしているような気分になる。
 今度旅にでるときは、これを見てから行きたいな。
 見える景が、ちがって見えてくるかも知れないな。!!

▼でもやっぱり今は、「ふるさとの大地」にこだわりたいな。
 この「地質図」情報をツナイデ
 ふるさとの「動く大地」の物語を語れるようになりたいな。 

「ふるさと巡検」をつづけながら
 道はまだまだ遠いな!!

(つづく) 

Dscn9136

| | コメント (0)

【Web更新2/09】25-06 【ヒガンバナ情報2025】 等 更新!!

_dsc2706

菜の花や生野峠を眺めたり 25/02/08撮影@福崎

■楠田 純一の【理科の部屋】25ー06
週末定例更新のお知らせ
 「立春」を過ぎて、最強寒波とは皮肉なものだ!!
 今さらのごとく痛感する。
 誰もが身につておきたい「シロウト学」は
 「シロウト気象学!!」
 と
 「シロウト地質学!!」
 だ。

 今週も ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

◆表紙画像集2025 更新 菜の花
 菜の花が雪をかぶっていた。
 まるでうらめしく生野峠の方をにらんでいるようにも見えた。
 しかし、「これぐらいでは…」とたくましく微笑んでいるようにも。
 菜の花のまわりには、あたたかい空気のバリアでもあるのだろうか。
 
◆【ヒガンバナ情報2025】 更新!!
 こんな時期にヒガンバナとは!?
 でも植物「ヒガンバナ」にとっては大切な時期だ。
 「種子」から育てている実生ヒガンバナのレポートである。

◆「動く大地」を科学する 更新!!
 「シロウト地質学」への道のりは平坦なばかりではなかった。
 だからこそ面白いとも言える。
「地質図」の面白さが少しずつであるがわかってきた。
 さあ、これから…

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!! 
 今年も節分に「立春の卵」を立てた!!
 この小さな小さな大実験を「継承」していきたいものだ。
 さて、いつまで立ち続けるだろう!?

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!?
 こんなときこそ Webテキスト試案「高層天気図・数値予報図」を使ってみたいものだ。
 「シロウト気象学」のためにも。

 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから45週目だ!!
 観察池の氷のうえにも雪が降っていた。
 春は遠い!!

 Dscn9114_20250210034601


| | コメント (0)

「動く大地」を科学する(58) #動く大地 #現在進行形 #科学する #ふるさと巡検 #地質図 #岩石標本 #町史 #産総研地質調査総合センター #地質図表示システムNavi #シロウト地質学

Dscn6761_20250209045201

▼今までおぼろげであった「夢」が少し鮮明になってきた!!
 
 ふるさとの大地 まるごと「岩石標本箱」化!! 

 シロウトの私には遠大すぎるプロジェクトかも知れない。
 しかし、どうしてもやってみたいことだ。

▼今一度、プロジェクトのための参考資料を見直してみよう。
 これまでにいちばんに参考にさせてもらってきたのは次だろう。

◆「福崎町史 第三巻」資料編Ⅰ
●福崎町地形・地質図(福崎町史第三巻付図Ⅰ)

 「福崎町の地形・地質図とその説明」を読ませてもらっていると今さらながらはじめて知ることも多い!!
 最高の参考資料であることは確かだ。
 しかし、ポンコツ頭の私にはなかなかすぐには理解できないことも多い。
 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

▼ふるさとの地域を特化しなくて、それをより一般化したものはないものだろうか。
 あった!!
 すごれもの資料が。それも今すぐ誰もが参考できる便利な資料が!!

◆ 産総研地質調査総合センター / Geological Survey of Japan, AIST
 
●地質図表示システムNavi

 は最高にアリガタイ!!
 ・シームレスに表示してくれるのもありがたい。
 ・「凡例」も一発に表示してくる!!
 ・日本中のどこでも、自由自在に「地質図」を楽しめる!!
 ・これは使わしてもらわなければモッタイナイ!!
 ・シロウト地質学必携のアイテム!!

▼「地質図」を楽しめる最高のアイテムとの出会いはうれしい。
 「あの山」はどんな「岩石」からできているのかな!?
 その歴史はどうかな!?
 いますぐ誰にもわかる!!
 「凡例」を表示させればすぐわかる!!面白い!!

 シロウト地質学がますます面白くなってきた!!
 ふるさとの大地のうえで暮らすみんなの「シロウト地質学」!!
 ゆっくり ゆっくり 急ごう !!

(つづく)

Dscn6785_20250209045301

| | コメント (0)

「動く大地」を科学する(57) #動く大地 #現在進行形 #科学する #ふるさと巡検 #地質図 #岩石標本#シロウト地質学

Dscn8613

▼「ふるさと巡検」をつづけていた。
 思わぬところで、思わぬものに出会った!!
 屋外「岩石標本」庭!!
 なんともうれしい気分になった!!
 そうだよな。
 こんなのがいいよな。やっぱりみんな興味あるんだよなと。

▼授業でも
 「堆積岩」
 「火成岩」
 「造岩鉱物」
 などの「岩石標本箱」を利用して学習していた。
 単に「写真」を見てだけの学習にくらべればうんと効果的!!
 アタリマエ!!

▼さらにそれを発展させて、屋外に大きな「岩石標本」を利用して
 屋外「岩石標本箱」をつくるというのがいいな。
 さらに少しわがままを言って、「ふるさと」の「あの山」でとれる岩石だけでつくる
 屋外ふるさと「岩石標本箱」!!
 なんていうのが理想だな。
 「あの山」の誕生物語を添えて…。

▼翻って考えてみるに、「岩石標本箱」づくりもいいが、自分が大巨人にでもなったつもりで
 ふるさとの大地をまるごと「岩石標本箱」化!!
 というのもいいな。
 それがちょっと遅れた今年の私の「初夢」かな。
 シロウト学はときに面白い妄想を描きたがるものである。
 道はまだまだ遠いな。

(つづく)
 
 

| | コメント (0)

2025年・実生ヒガンバナ(2022年採集分)は今!!(2025/02/06) #日本ヒガンバナ学会 #ヒガンバナの種子 #実生ヒガンバナ実験

Dscn8954

▼2022年の秋、私はこれまでのように「自然結実」ヒガンバナを求めて自由に動きまわることができなくなってしまった。
 でもなかなかあきらめきれなかった。
 もっと身近に「自然結実」ヒガンバナはないかと探した。
 そうして、採集・回収した「種子」は、59個あった。

・今こそ、「自然結実」ヒガンバナを!!(2)(2022/10/25) #自然結実 #ヒガンバナの種子 #水栽培 #日本ヒガンバナ学会

▼その59個の「種子」を使って、実生実験をはじめたのは2023年の春からであった。
 そして、昨年の秋(2024/11/11)の段階で「出葉」しているものは

 【安富】1+【夢前】1+【福崎S(散歩道)】9= 11
 (2024/11/11)段階の出葉率は 11/59×100= 18.6 %

▼それから約3ヶ月、どのように状況は変化しただろう!?
・「出葉」している「種子」の個数は変わらない。
・葉は長く伸びてきている13~20㎝。
・最高は20㎝だ!!
・すべて葉は一枚である。

 【安富】1+【夢前】1+【福崎S(散歩道)】9= 11
 (2025/02/06)段階の出葉率は 11/59×100= 18.6 %

Dscn8978_20250207043101

Dscn8961_20250207043101

Dscn8933_20250207043101

▼シロウト研究には限界があることは認める!!
 私にできることは
 継続している実験を観察し続けるのみ!!

 日本のヒガンバナは3倍体で、「種子」をつくらない!?
 ほんとうかな!?ではこれは何!?
 「ふしぎ!?」を置き去りにすることはできない!!

| | コメント (0)

2025年・実生ヒガンバナ(2021年採集分)は今!!(2025/02/05) #日本ヒガンバナ学会 #ヒガンバナの種子 #実生ヒガンバナ実験

Dscn8835_20250206043301

▼2021年秋に採集・回収したヒガンバナの「種子」は
 823個!!
 あった。これは驚異的な数だった!!
 私のヒガンバナ研究史上最高の数だった。

▼その「種子」たちを使って実生実験をはじめたのは2022年の春からだった。

・823個のヒガンバナ「種子」の実生実験をはじめた!!(1)(2022/03/11) #自然結実 #3倍体 #ヒガンバナの種子 #実生実験
・823個のヒガンバナ「種子」の実生実験をはじめた!!(2)(2022/03/15) #自然結実 #3倍体 #ヒガンバナの種子 #実生実験

 そして、昨年の最終観察は2024/11/08だった。
●2024/11/08現在、「出葉」まで達した「種子」の総合計30個である!!
 現段階の暫定出葉率は 30/823×100=3.6%
「発芽・発根」したもののうちでは 30/199×100= 15.0%

▼それら約3ヶ月、実生ヒガンバナの葉はどうなっただろう。
 8枚+4枚の育苗トレーはけっこうの落ち葉に覆われてたいへんな状況になっていた。
 「自然結実」した群生地ごとに「出葉」しているものをカウントしてみた。
 
Dscn8784

Dscn8791_20250206043501

【安富】(出葉数5)
・草むらのなかでも、しっかり「出葉」しているのに驚く!!
・最長は16㎝程度である。
・3枚も「出葉」しているものがあった!!(10~12㎝)
・昨年「出葉」が見られたものは、今年も、全て見られた!!

【夢前】(出葉数0)
・今年になっても「出葉」したものが、見られなかった!!

【福崎】(出葉数16)
・やはりここが圧倒的多さである!!
・アタリマエだが、集中して(採集場所・採集日・回収日の近いモノ)、「出葉」しているところがある。
・ある場所・時期に「自然結実」ヒガンバナの株が集中しているということだろうか。
・ほとんどが複数枚「出葉」していた。最高は4枚だった。
・葉の長さはおおむね15~20㎝であった。
・昨年とまったく同じものが「出葉」をしていた。
・3ヶ月で葉が成長していることは確かである。

【その他】(出葉数9)
・ここもまた集中して「出葉」している場所があった!!
・これは、「自然結実」ヒガンバナ花茎採取場所が同じであることも意味していた。
・ここもまた多くが複数枚「出葉」していた。
・葉の長さは15~25㎝と伸びていた。
・昨年11月に「出葉」が見られたものが全てであった!!

●2025/02/05現在の「出葉」総合計=【安富】5+【夢前】0+【福崎】16+【その他】9=30 

▼結果的に「出葉」しているものの数は、昨年の11月と同じということになった。

●2025/02/05現在、「出葉」まで達した「種子」の総合計30個である!!
 現段階の暫定出葉率は 30/823×100=3.6%
「発芽・発根」したもののうちでは 30/199×100= 15.0%

これは、昨年の秋に「出葉」していたものが成長した!!
ことを意味していた。
 このあと葉たちは枯れ、春をむかえる。
 秋には再び「出葉」してくる。
 どれだけ「出葉」してくるだろう!?
 何年か先に、ここから花茎がのびてくることがあるだろうか。
 ちょっとそれには狭すぎるかな。  

Dscn8809_20250206043601

Dscn8814_20250206043601

Dscn8817_20250206043701

Dscn8842

Dscn8856_20250206043701

| | コメント (0)

2025年2月(如月)の俳句「歳時記」!! #俳句 #歳時記 #オンライン句会


Dscn8741_20250205043001

▼風はまだまだ冷たかった!!
 寅日子先生も梅が気になっていたようだ。

 梅咲くや雪解け道のわるさかな(明治三十一年)
 梅の枝に小鳥をつけて送りけり(明治31~2年)

▼今月も名句の鑑賞 より<俳句修業>をすすめよう!!
 名句の参考にさせてもらうのは、いつものように

◆NHK「俳句」 テキスト

である。ここより巻頭の名句10句を引用させてもらう。

(1) 白梅や父に未完の日暮あり 櫂 未知子
(2) 銀の爪くれなゐの爪猫柳 竹下しづの女
(3) 山国の闇恐ろしき追儺かな 原 石鼎
(4) 面とりて追儺の鬼も豆を撒く 大橋宵火
(5) 春来つつあり万感といふ言葉 清水径子
(6) 風過ぎるときに輝き薄氷 今瀬剛一
(7) みんな夢雪割草が咲いたのね 三橋鷹女
(8) バレンタインデー心に鍵の穴ひとつ 上田日差子
(9) 供養針挿しも挿したる豆腐なる 池内たけし
(10) 野を焼けば焰一枚立ちすすむ 山口青邨

▼ここからは勝手気儘なシロウト<選句>である!!
 名句ばかりだから、<選句>の作業もまた面白い。
 楽しい!!
 
【私の選んだ名句ベスト3】

(1) 白梅や父に未完の日暮あり 櫂 未知子
(10) 野を焼けば焰一枚立ちすすむ 山口青邨
(6) 風過ぎるときに輝き薄氷 今瀬剛一

【次点】

(7) みんな夢雪割草が咲いたのね 三橋鷹女

【選評】
・「未完の日暮」父への愛おしさ!!
・「焰一枚」と表現したことで、妙にリアリティを持ってくる!!
・「光の春」はこうしてやってくるのか。

・最後の「ね」の着地で優しさあふれる一句に!!

▼この紅梅はいつほころびて来るかな。
 今年もこの梅で一句詠みたいものだ。
 駄作でも、オンライン句会に投句すれば、みなさんが大いに「ふくらませて」くださるはず!!
 アリガタイ!!

●第54回オンライン句会「寅の日」2月例会案内!! 


| | コメント (0)

【Web更新2/02】25-05 【ヒガンバナ情報2025】 等 更新!!

_dsc2340

蕊たちの寄り添いホシノヒトミ哉 25/01/31撮影@福崎

■楠田 純一の【理科の部屋】25ー05
週末定例更新のお知らせ
 「立春」が過ぎた!!
 皮肉なものだ。今年最強の寒波がやってくるという。
 しかし
 確実に「光の春」はやってくる。
 小さな春をみつける一週間としたいものだ。

◆表紙画像集2025 更新 ホシノヒトミ(オオイヌノフグリ)
 「ホシノヒトミ」がすっかり私の中では定着してしまった!!
 花の期は、やっぱりこの名がふさわしい。
 自然観察も、自分流にカスタマイズして観察する方が楽しい!!
 ホシノヒトミの主役たちは、蕊たちだった。
 ヒトミが瞬くように蕊たちが寄り添った!!

◆【ヒガンバナ情報2025】 開設・更新!!
 今年も飽きもせず【ヒガンバナ情報〇〇〇】のページを開設・更新した。
 まだまだヒガンバナの「ふしぎ!?」の謎解きは、途中だった。
 今年はどんな展開が待っているだろう!? 
 楽しみである。

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 2月テーマは「寅彦と生きもの観察」だった。
 寅彦のするどく豊かな「観察眼」から、大いに学びたいものである。

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 今月の「雲見」は動き始めている!!
 「ふるさと巡検」とリンクした「雲見」またひと味かわったものになりそうである。


 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから44週目である。
 そろそろ今年の植え替えの構想を練る時期である。
 環境が大きく変わることが予想されるので、どうしようかな!?

Dscn8556

| | コメント (0)

2025年・今年も「立春の卵」を立てた!!(2025/02/02) #立春の卵 #中谷宇吉郎 #コロンブスの卵 #日本理科教育史 #板倉聖宣

Dscn8499

▼今年もやっぱり「立春の卵」を立てた!!
 
 「えっ!?、卵ないん!?」
 「えっ、また…!?」
 「はあ…、また言われたらすぐどけるから…」
 「今は卵も高いんやから」
 渋々だが許可が出た!!
  いつもの場所から少し離れたところで、この小さな小さな大実験に挑戦した。
 あえて「立春」を外した昨日「節分」(2025/02/02)に。
 ポンコツ度を増してきているのだろうか!?
 昨年までにくらべると少し時間を要したが、やっぱり立った!!
 アタリマエ!!

 いつ どこで 誰が やっても 卵は立つ!!
 ダカラ 「科学」なんだ!!  

▼この小さな小さな大実験!!
 をはじめに教えてくれたのは「雪は天から送られた手紙」で有名な中谷宇吉郎だった。

◆「立春の卵」(中谷宇吉郎 青空文庫より)

 「三点主義」!!(私は勝手にこう呼んでいた。)
 ツルツルに見える卵の殻にも、けっこう多くの小さな凸凹があった。
 その凸三点を頂点とする三角形をイメージし、それを底面とする。
 そして、卵の重心から垂線をおろし、それが描いた三角形内にあれば卵は立つ!!必ず立つ!!
 「三点主義」「三点主義」…!!繰り返し唱えれば必ず立つ!!

▼この話をすると、必ず「ああっ 、あの「コロンブスの卵」ね」という人がいる。
 「今さら、そんなアタリマエのことを…」と。
 違う!!
 この小さな小さな大実験は、「日本理科教育史」にプロットされるべきだ!!

●「日本理科教育史」をプロットする!!(46) #立春の卵 #中谷宇吉郎 #板倉聖宣
●「日本理科教育史」をプロットする!!(47) #コロンブスの卵 #立春の卵 #中谷宇吉郎 #板倉聖宣

▼ここからやや「我田引水」の話を
 ちょうど10年前の2015年もこの実験に挑戦した。
 同じく5個の卵を立て、それがいつまで立ち続けるかを毎日「記録」した。
 その「全記録」がこれだ!!

◆【立春の卵】191日の軌跡 

 毎年、立った卵をながめながら私は思う!!

 「立春の卵」は、今どこにいるのだろう!?

 中谷宇吉郎の「立春の卵」の最後にこう言っていた。

何百年の間、世界中で卵が立たなかったのは、皆が立たないと思っていたからである。  人間の眼に盲点があることは、誰でも知っている。しかし人類にも盲点があることは、余り人は知らないようである。卵が立たないと思うくらいの盲点は、大したことではない。しかしこれと同じようなことが、いろいろな方面にありそうである。そして人間の歴史が、そういう瑣細(ささい)な盲点のために著しく左右されるようなこともありそうである。

 

| | コメント (0)

本日(2025/02/02)、第402回オンライン「寅の日」!! #蓑虫と蜘蛛 #traday #寺田寅彦

Dscn8456

▼やっぱりあの柿の木に「未完」のような蓑虫がぶら下がっていた!!
 ほんとうに「生きもの」がいるのかな!?

 これまでずっと、生きものの「ふしぎ!?」はこの2つに注目すれば謎は解けると思ってきた。
・「食べる」=個体維持
・「仲間をふやす」=種族維持
 謎解きのための観察も同様だった。
 この後の展開もゆっくりゆっくり観察してみよう。

▼本日(2025/02/02)は、第402回オンライン「寅の日」である。
 2月のテーマは、寅日子先生の「生きもの観察」の科学から学びたい!!

 【1月テーマ】「寅彦と生きもの観察」

 その一回目である本日は、「蓑虫と蜘蛛」を読む。
  
◆本日(2025/02/02)は、第402回オンライン「寅の日」!!

●「蓑虫と蜘蛛」(青空文庫より)

▼もう100年以上前に書かれた作品である。
 大正時代、昭和初期によく教科書に掲載されていたというだけあって、なかなか面白い「科学読み物」である。
 では読み始めてみよう。
 日常の「蓑虫」観察の話からはじめて、こんなモノローグが出てきたりして、うんと身近な話に引き寄せてくれる。

そして自分自身の生活がなんだかこの虫のによく似ているような気のする時もあった。

 寅彦の「観察」はなかなかアクティブだった。
 ぶらぶらする竿の先を、ねらいを定めて虫のほうへ持って行った。そして開いた鋏の刃の間に虫の袋の口に近い所を食い込ませておいてそっと下から突き上げると案外にうまくちぎれるのであった。それでもかなりに強い抵抗のために細長い竿は弓状に曲がる事もあった。幸いに枝を傷つけないで袋だけをむしり取る事ができたのである。

 なかんずく大きなのを選んで袋を切り開き、虫がどうなっているかを見たいと思った。竿(さお)の先の鋏(はさみ)をはずして袋の両端から少しずつ虫を傷つけないように注意しながら切って行った。袋の繊維はなかなか強靱(きょうじん)であるので鈍い鋏の刃はしばしば切り損じて上すべりをした。やっと取り出した虫はかなり大きなものであった、紫黒色の肌がはち切れそうに肥(ふと)っていて、大きな貪欲(どんよく)そうな口ばしは褐色(かっしょく)に光っていた。袋の暗やみから急に強烈な春の日光に照らされて虫のからだにどんな変化が起こっているか、それは人間には想像もつかないが、なんだか酔ってでもいるように、あるいはまだ長い眠りがさめきらないようにものうげに八対の足を動かしていた。

 なんともリアリティのある「観察」だ。
▼さらに話の展開は次に進む。
 「食物連鎖」「進化」と「生きもの世界」へと展開していく。
 ある蜘蛛が、ある蛾(が)の幼虫であるところの簔虫の胸に食いついている一方では、簔虫のような形をしたある蜂(はち)の幼虫が、他の蜘蛛くもの腹をしゃぶっている。このような闘争殺戮(さつりく)の世界が、美しい花園や庭の木立ちの間に行なわれているのである。人間が国際連盟の夢を見ている間に。

つまりわれわれの先祖が簔虫(みのむし)や蜘蛛の先祖と同じであってもいいような気がして来る。

こうして私の庭での簔虫と蜘蛛の歴史は一段落に達したわけである。
 しかしこれだけではこの歴史はすみそうに思われない。私は少なからざる興味と期待をもってことしの夏を待ち受けている。

寅彦の「生きもの観察」「科学読み物」はなぜ面白いのか?
国語教科書で頻繁に取り上げられてきたのはなぜか?
私なりの作業仮説をたててみた。

(1) 「物語」がある。
 どの作品にもストーリーがあった。「物語」性がある。
 単なる観察したことの報告ではない。ひとつの作品を読むだけで、何冊もの「絵本」でも読んだような気分になるのである。

(2) 観察の描写が具体的である。
 きわめて具体的に描写することによって、読者自らが観察をしているような気分にならせるのである。
これは、寅彦の「観察眼」だけでなく、巧みな文章力・表現力によるものだろう。

(3) 興味・関心を喚起するものがある。
 自分でも「観察してみよう」という気持ちにさせてくれる。

 さあ、あと2回も楽しみである!!

| | コメント (0)

2025年2月(如月)の「雲見」は!? #雲見 #もくもくシール

Dscn8439

▼はやくも2月(如月)だ!!
  2月(如月)の「雲見」を予想する前に1月の「雲見」のまとめをもくもくシールセットによる「雲見」カレンダー(理科ハウス)でふり返っておこう。
 使用した十種雲形シールは次のようになった。

・快晴    6     
・巻雲    0 
・巻積雲   3 
・巻層雲   2     
・高積雲   2
・高層雲   1 
・層積雲   1  
・積雲   13     
・層雲    0
・乱層雲   3 
・積乱雲   0

 1月で目立ったのは「積雲」13「快晴」6である。
 反対に「乱層雲」3も目立つ。大ざっぱに言えば、雨(雪)は少なく「冬晴れ」がつづいたということだ。
 上旬、中旬はよく冷え込んだという印象だ。
 そこで、再びアメダスの「記録」を利用させてもらって最高気温~最低気温をメモしてみた。
 冬日=最低気温が0℃未満の日は20日もあった。
 冬日は、1月20日までに17日もあった。
 「記録」は「記憶」を呼び覚ましてくれる。

▼2025年2月(如月)の「雲見」の予想に入ろう。
 まず前年の2024年2月の天気図を参考にしてみる。

◆日々の天気図 2024年2月 (気象庁)
・いきなり「立春」寒波が予想されている。
・大雪が心配である。
・「西高東低」の気圧配置はいつごろまで続くだろう。
・今年の「春一番」はいつごろになるだろう!?
・もくもくシールで言えば何が多くなるかな。

▼2月も「雲見」の旅 計画は継続したい。+「低山登山」計画を加えたい。
【2025年2月 「雲見」の旅・山】
・「動く大地」を科学するとセットで考えていた地域の低山登山と「雲見」を一緒に計画したい。
・「雲見」の旅 は企画中!!
・地域の低山登山(ふるさと巡検)の1月目標は達成した!!
・さあ、2月は「あの山」へ。

▼動いて「科学する」がいかに楽しいか、面白いか が蘇りつつある。
 
●「天気の変化」を科学する
●「動く大地」を科学する

 さあ、2月はどんな「雲見」になるだろう!?


| | コメント (0)

« 2025年1月 | トップページ | 2025年3月 »