【お薦め本】『みんなの高校地学』(鎌田浩毅・蜷川雅晴著 講談社)

▼今ゆっくりゆっくり進めている「動く大地」を科学する のシリーズも、
毎日の「雲見」や【宇宙見物】も、考えてみるとみんな同じ科学だった。
「物理」「化学」「生物」「地学」の領域で言えば、みんな「地学」だった。
今もなお道楽の科学として、つきあっているのも「地学」だった。
▼そんななじみの「地学」の<キホン>を、わかりやすく語ってくれいる本と出会った!!
それが、今回の【お薦め本】だ。
◆【お薦め本】『みんなの高校地学 おもしろくて役に立つ、地球と宇宙の全常識』(鎌田浩毅・蜷川雅晴著 講談社 2024.12.20)
「全常識」なんて言われるちょっとビビッテしまうな。
「高校理科」なんて言われも、半世紀以上前の話だ。そんな私が勝手に読んだ第一感想文のようなものだ。人への【お薦め本】と言うより、後の自分のための「記録」として残しておきたいと思った。
例によって3つのお薦めポイントをあげておく。
(1)防災・減災対策としての「高校地学」の提案!!
(2)私の「地学」にカスタマイズための教科書!!
(3)「地学」情報最前線を知ることができる!!
▼ではひとつずつ行こう。
(1)防災・減災対策としての「高校地学」の提案!!
この本を読んでしまって、これを書いているのかというとそれは正確ではなかった。
読んだのは
・まえがき
・序章 日本列島と巨大地震
・おわりに 高校地学のエッセンス
だけである。
正直に言うと「なかみ」に相当する 第1章「地球の姿としくみ」~第4章「はてしなき宇宙の構造」は、パラパラとベージをめくっただけだった。
そんな状態でどうしても【お薦め本】にあげたいと思ったのは、「まえがき」のなかで 次なる一文をみつけたからです。
とはいえ、自然が引き起こす巨大災害を、人が完全に防ぐことは不可能でしょう。われわれは災害をできるかぎり減らすこと、すなわち「減災」しかできません。
では、最も効果的な「減災」の手段とは何でしょうか。結論から言えば、それはやはり「地学を勉強すること」だと言えます。(同書「まえがき」P5より)
まったく同感です!!
だからこそ、この本はやっぱり今最高の【お薦め本】です。
(2)私の「地学」にカスタマイズための教科書!!
次に決定づけたのはこの本のタイトルです。
『みんなの高校地学』の「みんなの」がいいです。
「みんな」が宇宙船「地球号」の乗り組み員です。
これは間違いのない事実です。
住む家を探すときには明日の暮らしを考えることも大切ですが、子どもたちが大きくなった日のことも視野に入れる必要があります。「長尺の目」で見るとは、いま現在の居心地を考えるだけでなく、もっと長い目で物事をみつめることです。
こうした視座の大切さを、本書で「高校地学」を学びなおすことによって身につけていただきたいと願っています。人類の地球という「居場所」を考えるうえで、地学は大きなヒントを与えてくれるからです。(同書P325より)
ちょっとここまでだけではアリキタリですね。
私がここでどうしても力説しておきたいことがもうひとつあります。
『みんなの「高校地学」』の有意性を理解するだけでなく、誰もが私の「地学」を楽しみながら構築してほしいのです。
それが楽しく学び続ける最大の秘訣だと思っています。
私の「地学」にカスタマイズするためのヒントがここにあります!!
▼最後のお薦めポイントに行こう。
(3)「地学」情報最前線を知ることができる!!
「高校地学」の特徴として、次のようにあがっているのです。
高校地学はたいへん広い領域の現象を扱いますが、他の科学分野とは違う特徴を諸っています。そのひとつは高校生に学問の最先端の内容をすぐ教える、という点です。
……
これに対して、地学の内容は、なんと21世紀に展開中の地球温暖化や磁場の消滅やプルームテクトニックスまで教科書で扱われているのです。
よって、私たちが授業で扱うときも、先週発表された論文に書いてある内容を紹介したりすることがあります。その第一の理由は、地学は地震・火山・気象・天文・宇宙など、われわれの生活に身近な材料が多いからです。(同書P325より)
これはある面、授業「理科」の有効性を説いてくれているのです。
それは、イベント「理科」から授業「理科」への途を示唆してくれているのかも知れません。
「もっと学びたい人へ」として、参考文献が多数紹介してあるのもとても役に立ちそうです。
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