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2025年・実生ヒガンバナ(2019年採集分)は今!!(2025/01/30) #日本ヒガンバナ学会 #ヒガンバナの種子 #実生ヒガンバナ実験

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▼3倍体であるはずのないヒガンバナの「種子」!!
 しかし、2019年の秋に採集・回収した「自然結実」ヒガンバナの「種子」は530個!!
 その「種子」を使った実生実験をはじめたのは2020年の春からだった。
 今年は、それから6年目であった。
 昨年の秋に「出葉」してきた<葉の季節>は今もつづいていた。
▼「自然結実」ヒガンバナの群生地ごとにに実生実験をしていた。
 2025/01/30に観察した報告をする。

 まず【安富】【夢前】の鉢が置いてある場所からだ。
【安富】
・「出葉」している鉢はかわらず2つである。(24㎝、27㎝)
・育苗トレーからのものは2枚が「出葉」。(12㎝、13㎝) 
【夢前】
・「出葉」している鉢は、これまでとかわらず3鉢である。
・一鉢は、1枚の葉がよく伸びてた。(25㎝)
・一鉢は、3枚の葉が伸びていた。(10~16㎝)
・一鉢は葉が4枚ものびてきていた。(22~25㎝)
・前回にくらべると葉はずいぶん伸びてきている!!

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▼次は群生地【福崎】である。

【福崎】
・「出葉」している鉢は昨年と同じく12鉢である。
・二枚以上の葉をのばしている鉢は多数ある!!葉が9枚の鉢もあった。
・複数枚の葉をのばしている鉢ではすごいことが起こっていた。伸びた葉の密集はすごかった!!
 明らかに「分球」(球根が2つに分かれる)をしている。これがより明確になっていた!!
・「分球」した株も葉はよくのびていた。合計11枚(4+7)の葉。
・葉の長さは、今のところいちばんよく伸びた葉で28㎝であった。
・総体的に「出葉」は15~28㎝とさらに成長してきていた。元気だ!!

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【その他】
・「出葉」している鉢はここも前回と同じく3つあった。
・「分球」した株の葉もよく伸びていた。

【育苗トレー】から
・前回同様に5鉢までが「出葉」していた!!
・2枚以上「出葉」しているものばかりであった。
・葉が6枚のものもあった。(16~22㎝)

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▼結論として、「出葉」している鉢の数は昨年の秋と同じく26鉢である!!
これまでの実験の結果をまとめると次のようになる。

◆【2019年採集分の実生実験】の現段階での結果(2025/01/30)

【2019年】 530個の「種子」採集・回収

【2020年】
・発芽率  140/530×100=26.4 %
・出葉率  54/140×100=38.6%
 全体で  54/530×100=10.6%

【2021年】
・2年目の出葉率 27/54×100=50.0%

【2022年】
・3年目の出葉率 27/54×100=50.0%

【2023年】
・4年目の出葉率 26/54×100=48.1%

【2024年】
・5年目の出葉率 26/54×100=48.1%

【2025年】(2025/01/30現在)
・5年目の出葉率 26/54×100=48.1%


 「出葉率」は、あえて昨年(2025年)の結果の継続とした。
 今年の秋の結果をもって、6年目の出葉率としたい。
 「出葉率」は、現段階では基本的にはこまま維持できると考えている。
 「分球」がどこまで進むかにも注目しておきたい。

 このなかから花茎が伸びてきて「開花」することがあるだろうか!?
 それはいつだろう!?

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2025年・実生ヒガンバナ(2019年以前分)は今!!(2025/01/29) #日本ヒガンバナ学会 #ヒガンバナの種子 #実生ヒガンバナ実験 #3倍体

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日本のヒガンバナは、3倍体だから「種子」をつくらない!!
 このアタリマエがすぐには納得できなかった。
 あんなみごとな花を咲かせるのに、「種子」をつくらないなんて!?
 なかには変わりダネがいて、「自然結実」して「種子」をつくることもあるのでは!?
 「自然結実」したヒガンバナの群生地をはじめてみつけたのは2013年だった。
 「自然結実」したヒガンバナの花茎を採集し、「水栽培」して「種子」手に入れたのは2014年だった。
 その「種子」を使い「種子」から育てる実生実験をはじめたのは2015年からだった。
 前回の観察報告から年が変わっていた。

▼実生実験中の9つの植木鉢(2019年以前採集分)を明るいところに出して、少していねいに観察してみた。
 実生実験開始が古い順番に詳しく見ていった。

●2014年「種子」採集→2015年実生実験開始→植木鉢3つ

・「出葉」しているのは一鉢だけ。
・葉の数は、前回と変わらず8枚!!
・葉の長さは17~38㎝と大きく伸びていた !!
・葉はよりたくましく伸びてきていた。
・もうそろそろコヒガンバナ(2倍体)と同じように!?

 

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▼次は2016年に採集・回収した分である。

●2016年「種子」採集→2017年実生実験開始→植木鉢3つ

・こちらも「出葉」しているのは一鉢だけである。
・「分球」はより顕著になっていた!! 野ではこのようにして殖えていくのが普通なんだろう。
・葉の数は変わらず6枚と7枚である。全部で13枚だ!!
・葉の長さは6枚(18~24㎝)、7枚(17~25㎝)。
・掘ってみて地下の「分球」の様子を見てみたい衝動にかられるが。

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▼最後は2018年採集・回収分である。

●2018年「種子」採集→2019年実生実験開始→植木鉢3つ
・「出葉」している鉢はこれまでと同じ二鉢だ。(A、Bのみ)
・「出葉」している葉の枚数Aは1枚、Bは12枚だ!!
・葉の長さはAの方は
 A… 25㎝
・Bの12枚の葉はAよりよくのびていた!!
 B… 10~28㎝

 

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 実生実験開始から10年目だ!!
 秋にはこの9鉢のなかからコヒガンバナのように花茎がのびてきて「開花」するものが出てくるだろうか!?
 その日はまだまだ先のことだろうか!?

 

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2025年・実生コヒガンバナのは今!!(2025/01/28) #コヒガンバナの出葉 #コヒガンバナの種子 #2倍体 #実生コヒガンバナ #日本ヒガンバナ学会

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▼種子から育てている実生コヒガンバナは、育てはじめてから11年目だった。
 今は<葉の季節>を謳歌していた!!
 前回の報告からずいぶん葉も成長してきていた。
▼全部で16鉢で育てていた。
 鉢を置いている場所ごとに観察してみた。
 倉庫の壁沿いに10鉢を置いていた。
 これらの鉢のうち、2024年は6鉢で花茎をのばし開花した!!
 現在のところ葉をのばしているのは8鉢だ。
 まったく葉の見られない鉢は2つだ。
 よく葉をのばした鉢では40~50㎝にも伸びた葉がたくさん見られた。
 葉の数の最高は17枚もあった。

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▼次に6鉢は、庭の光のよくあたるところに置いていた。
 2024年には、このうち一鉢から、開花した。
 予想に反して、光のよくあたるところの方が、葉の成長はあまり伸びていなかった。
 そのぶん葉は分厚くたくましく感じるが。

 さて、この16鉢のうちいくつから「開花」がみられるだろう!?

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▼もうひとつどうしても報告しておかなければないないものがあった。
 それが第二世代の実生コヒガンバナ実験の今である。
 実験開始2年目!!
 前回の観察と同様だ。
 15粒の種子を蒔いて、今、「出葉」してきているのは10粒だ!!
 出葉率=10/15×100=66.7%!!
 やっぱり コヒガンバナは 二倍体!!
 鱗茎(球根)がはみ出してしまったひとつがその様子をよく教えてくれていた。
 
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第54回オンライン句会「寅の日」2月例会案内!! #寅の日 #オンライン句会 #夏雲システム

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▼寅日子先生は子規について次のように語っていた。

 写生文を鼓吹(こすい)した子規、「草花の一枝を枕元に置いて、それを正直に写生していると造化の秘密がだんだん分って来るような気がする」と云った子規が自然科学に多少興味を有つという事は当然であったかも知れない。
『仰臥漫録(ぎょうがまんろく)』に「顕微鏡にて見たる澱粉(でんぷん)の形状」の図を貼込んであるのもそういう意味から見て面白い。
 とにかく、文学者と称する階級の中で、科学的な事柄に興味を有ち得る人と有ち得ない人とを区別する事が出来るとしたら子規はその前者に属する方であったらしい。この事は子規という人とその作品を研究する際に考慮に加えてもいいことではないかと思う。(「子規の追憶」寺田寅彦 青空文庫より

▼寅日子先生に師事するオンライン句会「寅の日」は、はや54回目にもなった。
 参加メンバーは、「科学」への深い理解と興味をもっておられるようだ。
 句会を通して、はじめて知る「科学」も多かった。
 そんな「科学」の楽しみ方もあってもいいような気がする。

▼あらためて、第54回オンライン句会「寅の日」2月例会の案内をあげておく。

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第54回オンライン句会「寅の日」2月例会実施案内

0.はじめに
 本会をオンライン句会「寅の日」と称する。
 オンライン「寅の日」から生まれたオンライン句会です。
 俳句結社「寅の日」が運営しています。
 寺田寅彦に師事します。 

0からはじめる人のためのオンライン句会です。

 本会は「夏雲システム」を利用させてもらっています。

1.原則として月一回の月例句会を実施します。

2. 参加者
 あらかじめ登録された者のみ。
 (「俳号」をきめて、【句会「寅の日」参加希望】のタイトルで楠田までメールを
 
3.投句のお題
・当季雑詠(その季節の季語を自由に詠む。)

4.句数
・5句だし
・5句選(特1・並4)特選は2点 並選は 1点 扱い
・予選句は自由 

5.【投句期間】
 2025年2月1日0時から15日23時30分まで
 
6.【選句期間】
 2025年2月16日0時から25日23時30分まで  

7.【結果発表】
 2025年2月26日から
同時に「談話室」が書き込み可能になります。

8.賞について
 ・最高得点句は最優秀句であり、その句会の「寅日子」賞とする。
 ・特別賞として、次の賞を設ける。
 「これぞ科学!!」が詠まれた句 → 「牛頓」(ニュートン)賞!!
 「よくぞそこまで観察した!!」という句 → 「藪柑子」賞!!
  特別賞は、毎回でなくてよい。
  もちろん「寅日子」賞と重なることがあってもよい。
  参加者が、選評の際に書き込むようにようにしたい。複数票を獲得したときに受賞としたい。

9.注意事項
 参加する前に「夏雲システム」、「同意事項」をよく読んでおいてください。

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▼句会参加の楽しみとは!?
 いっぱいありそうな気がするが、特に気に入っている楽しみは
・人の句に「科学」をみつけ学ぶ楽しみ
・自分の句を「評」してもらえる。ひとに「評」してもらって気づくことも多い。
・フラットな学び合い!!

さあ、2月も!!  

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【Web更新1/26】25-04 オンライン「寅の日」 等 更新!!

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今こそや稼ぎどき寒ヒガンバナ 25/01/25撮影@福崎

■楠田 純一の【理科の部屋】25ー04
週末定例更新のお知らせ
 はやくも1月最後の週末定例更新である。
 ゆっくり 急ぐ!!
 今年の「抱負」だった。
 思っている以上に「ゆっくり」の難しさを実感している。
 ついつい慌てて急いでしまうのだ。
 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

◆表紙画像集2025 更新 寒ヒガンバナ
 寒中にヒガンバナとは!?
 旬はずれの話をなぜに!?
 ちがう!!
 植物「ヒガンバナ」にとっては今こそ旬!!
 今こそ「稼ぎどき」なんだ。光を“ひとりじめ”して!!

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 2月オンライン「寅の日」のテーマは「寅彦と生きもの観察」である。
 寅彦のするどい「観察眼」に大いに学びたいものである。

◆新・クラウド「整理学」試論 更新!!
 「Twitter的」であることの意味は!?
 どこまでもホンモノの「不易流行」を追いたいものだ。

◆「動く大地」を 科学する 更新!!
 1月中に目標としていたところのいくつかへは行くことができた。
 さて次なる「ふるさと巡検」は!?

 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから43週目である。
 なぜか観察池の水が減ってしまった。
 ひょっとして、またして底に!?
 再び水を入れて様子を見てみよう。

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子規庵の糸瓜(6年目)から種子を採取した!!(2025/01/25) #子規庵 #糸瓜の種子 #ヘチマタワシ


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▼そもそものはじまりは、2019年に二度目の子規庵の訪問のときだった!!
 このとき、私は5粒の糸瓜の種子を「おすそ分け」してもらった。
 その年から、「子規庵の糸瓜」として育てはじめた。
 5粒の種子は、4粒が発芽した。
 その後、毎年育て続けて今日にいたっている。
 その後、オンライン句会「寅の日」を開設したこととも深く関係しているのかも知れない。

▼「子規庵の糸瓜」6年目をふり返っておこう。
・「子規庵の糸瓜」6年目の種子を蒔いた!!(2024/05/03) #子規庵 #糸瓜 #糸瓜の種子
・子規庵の糸瓜(6年目)を植え替えた!!そして…(2024/05/30) #子規 #子規庵 #糸瓜 #子規博物館 #コウガイビル
・子規庵の糸瓜(6年目)は順調にのびてきた!!(2024/07/10) #子規 #子規庵 #糸瓜 #子規記念博物館
・子規庵の糸瓜(6年目)を収穫した!!(2024/11/13) #子規庵 #糸瓜

▼昨年の11月収穫後、縁側の日当りのよいところで「自然乾燥」にまかせて放置していた。
 乾燥が不完全でまだ緑を残すものもあったが、それは成熟していない小さなものばかりだった。
 完全乾燥した12本の糸瓜から「種子」を採集した。
 方法は意図も簡単だった!!
 ヘタ(糸瓜の底)をとって、箕の上でトントンとすれば、いっきょに「種子」がこぼれ落ちてくる。
 自然界では、こうして「種子撒き」をするのだろう。
 「種子」が完全に出てきたことを確認すれば、今度は「ヘチマタワシ」とりである。
 乾燥してペリペリになった皮を、表皮の繊維を利用しながら剥いでいけば、これも簡単にとれた。
 この一年間をふり返りながら作業をすすめた!!

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▼回収した12本の「ヘチマタワシ」と「種子」をならべてみると、なんともそれは圧巻の景だった。
 この「種子」をいろんなところに「おすそ分け」したい気分になってきた!!
 7年目はいつからはじめようかな。 o(^o^)o ワクワク

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「動く大地」を科学する(56) #動く大地 #現在進行形 #科学する #ふるさと巡検 #日光寺山 #石灰岩 #頁岩 #チャート #付加体 #フズリナ #ペルム紀 #プレートテクトニクス

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▼日光寺山を下りるときに見た頁岩
 山を下りて見る日光寺山の景
 沢にころがっている石ころ(岩石)
 すべてが登る前とはちがって見えてくるが不思議だった。

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▼今一度、「町史」を参考に「日光寺山」を見直してみよう。
 まずは「加西層群」からだ。

 加西層群 この地層群は加西市北条町から北へ約20㎞、東西方向へ約18㎞の三角形に近い形で分布する。そして岩相上からA、B、Cの三累層に区分される。これら累層のうち福崎町に分布するのはA、Cの2累層で、前者は市川の東岸に、後者は西側にみられる。
 A層 最もよく観察できるのは日光寺山の参道沿いで、ここでは泥からなる頁岩、粘板岩(一括して泥岩と呼ぶ)が優勢で、それに砂岩、チャート、緑色岩のブロックやレンズをはさんでいる。またこのほか日光寺山山頂の峰続きの西側に緑色岩にはさまれた石灰岩が、やはり泥岩中に介在する。

 そうその「石灰岩の採石場跡」らしきものを見たのだった。
▼それだけではなかった。
 その石灰岩中から超有名な「フズリナ(紡錘虫)」の化石がみつかっていた。
 「フズリナ」は、ペルム紀(古生代)に海の底でたい積した化石。
 また周辺のチャートからは三畳紀とジュラ紀の放散虫の化石、頁岩からはジュラ紀の放散虫の化石がみつかっているという。
 暖かい南の海でできた「石灰岩」、そして「フズリナ」
 海底で堆積しつづけた放散虫→「チャート」
 山はまるごと「化石」だった!!
 それだけではなかった。
 「石灰岩」「チャート」(放散虫)をプレートにのせて移動し、ジュラ紀(中生代)の終わりに大陸から運び込まれた泥(頁岩)に混ざって付加した!!これぞ付加体!?
 シロウトが少し大げさに言えば

 「日光寺山」は、プレートテクトニクスを具現化した山!!

▼今回、全面的に参考にさせてもらった本がある。

◆【お薦め本】『石と地層と地形を楽しむ はりま山歩き』(橋元 正彦著 神戸新聞総合出版センター)
 
 である。この本では亀坪の日光寺参道入り口から登るコースが紹介されていた。
 道脇の頁岩中に見られるチャートの岩塊の紹介もあった。
 またぜひ再度登って見たい山である。

(つづく)

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2025年2月のオンライン「寅の日」は #生きもの観察 #traday #寺田寅彦

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▼前の柿の木に「ミノムシ」がぶら下がっていた!!
 「ふしぎ!?」だ。毎年ほぼ同じ位置にぶら下がっているのはどうしてだろう!?
 なかの主はほんとうに生きているのかな!?

 この古木を舞台にいろんな生きもののドラマがあった。
 あのゲホウグモがみごとな「糸ワザ」を披露してくれたのも
 コウガイビルが這い上っているのを観察したのも
 木の下の道沿いのコケのなかにクマムシを発見したのも
 これからもいろんな生きもの「ふしぎ!?」見せてくれるかな。
 寅日子先生ならどんな「観察」をしただろう!?

▼2025年2月のオンライン「寅の日」の計画をたてる時期である。
 2月は、寅日子先生の「生きもの観察」の科学から学びたい。

【2月テーマ】「寅彦と生きもの観察」

 2025年2月のオンライン「寅の日」は3回ある。

■2025年2月のオンライン「寅の日」!!
◆第402回オンライン「寅の日」 …2/02(日)
◆第403回オンライン「寅の日」 …2/14(金)
◆第404回オンライン「寅の日」 …2/26(水)

▼寅日子先生の書いた随筆のなかから「生きもの」関連ものをさがしていて驚いてしまった。
 その数の多さに!!
 適当に3つを選んでみた。なにが面白いかは、またそのときに。
・「蓑虫と蜘蛛」
・「とんびと油揚」
・「とんぼ」(「三斜晶系」より)

■2025年2月のオンライン「寅の日」!!

◆第402回オンライン「寅の日」 …2/02(日)「蓑虫と蜘蛛」(青空文庫より)

◆第403回オンライン「寅の日」 …2/14(金)「とんびと油揚」(青空文庫より)

◆第404回オンライン「寅の日」 …2/26(水)「とんぼ」(「三斜晶系」青空文庫より)

▼寅日子先生の「観察眼」の鋭さ、随筆の表現力からもおおいに学びながら、
 「科学する」ことの面白さ!!
 を楽しみたい。

 さあ、あの「ミノムシ」いつ、どう動くかな!? 

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Twitter(X)はじめて5,600日目に思うこと!! #Twitter #Twitter的 #不易流行 #動く大地

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▼季節は巡る!!
 ひとり吟行で出会う蝋梅がみごとである。
 まちがいなく季節はすすんでいる。
 はやいのか遅いのかその感覚が鈍くなってしまった。
 しかし、季節は巡り回っていることは確かだ!!

▼Twilogが教えてくれた。
 本日がTwitter(X)はじめて5,600日目であることを。
 ひょんなことがきっかけではじめたのが
 2009/09/23!!
 ずいぶん遠くへきてしまったものだ。
 X(旧Twitter)をとりまくネット環境も大きく変わってきた。
  
▼私は今年のはじめに「新年の抱負」として、
(2)「不易流行」を追う!!
 ・ホンモノの「流行」は、「不易」を内包する!!
 ・ホンモノの「不易」は、「流行」を創造する!!
 をあげた。ポンコツが語れば少しピントがずれた話かも知れないが
 私はどこまでも「流行」を追いたかった。
 X(旧Twitter)にはホンモノの「流行」があると思っていた。
 ダカラきっと「不易」を。

▼その「不易」を自分勝手なコトバにして使っていた。
 それが Twitter的!!
 「Twitter的」とは
 私の勝手な造語である。6つのキーワード・概念からなる。
 Twitter(X)そのものだけを意味しない!!

 Twitter的=
「リンク」
「シェア」
「フラット」
「等身大」
「リアルタイム」
「アクティブ」

 巡り回ってくる季節のなかで今、もっともTwitter的でありたいのは
 「動く大地」を科学する!!
 である。
 
 

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本日(2025/01/21)、第401回オンライン「寅の日」!! #津浪と人間 #traday #寺田寅彦

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▼寅彦は随筆のなかで、ウェゲナーの「大陸移動説」について、次のようにふれていた。

  出雲風土記(いずもふどき)には、神様が陸地の一片を綱でもそろもそろと引き寄せる話がある。ウェーゲナーの大陸移動説では大陸と大陸、また大陸と島嶼(とうしょ)との距離は恒同(こうどう)でなく長い年月の間にはかなり変化するものと考えられる。それで、この国曳(くにびき)の神話でも、単に無稽(むけい)な神仙譚(しんせんだん)ばかりではなくて、何かしらその中に或(ある)事実の胚芽(はいが)を含んでいるかもしれないという想像を起こさせるのである。(「神話と地球物理学」寺田寅彦 青空文庫より

▼本日(2025/01/21)は、第401回オンライン「寅の日」である。
 2025年1月のテーマは、「今」にもっともふさわしいテーマでもある。

 【1月テーマ】「寅彦と防災・減災」

 その二回目である本日は、先の随筆と同じ年(1933年)に書かれた「津浪と人間」を読む。
  
◆本日(2025/01/21)は、第401回オンライン「寅の日」!!

●「津浪と人間」(青空文庫より)

▼寅彦は晩年まで、警鐘を鳴らし続けていた!!
 今も響いてくるものがある。

現在の地震学上から判断される限り、同じ事は未来においても何度となく繰返されるであろうということである。

 課題はやっぱり今日的でもある。
 さて、それから更に三十七年経ったとする。その時には、今度の津浪を調べた役人、学者、新聞記者は大抵もう故人となっているか、さもなくとも世間からは隠退している。そうして、今回の津浪の時に働き盛り分別盛りであった当該地方の人々も同様である。そうして災害当時まだ物心のつくか付かぬであった人達が、その今から三十七年後の地方の中堅人士となっているのである。三十七年と云えば大して長くも聞こえないが、日数にすれば一万三千五百五日である。その間に朝日夕日は一万三千五百五回ずつ平和な浜辺の平均水準線に近い波打際を照らすのである。

 なんとも寅彦らしい表現である。
 そして、この随筆の肝要な部分になる。
 しかし困ったことには「自然」は過去の習慣に忠実である。地震や津浪は新思想の流行などには委細かまわず、頑固に、保守的に執念深くやって来るのである。紀元前二十世紀にあったことが紀元二十世紀にも全く同じように行われるのである。科学の方則とは畢竟(ひっきょう)「自然の記憶の覚え書き」である。自然ほど伝統に忠実なものはないのである。

▼ナラバどうするか!?
 さすが寅彦だ。提言することも忘れなかった。
しかしそれが出来ない相談であるとすれば、残る唯一の方法は人間がもう少し過去の記録を忘れないように努力するより外はないであろう。

人間の科学は人間に未来の知識を授ける。

それで日本国民のこれら災害に関する科学知識の水準をずっと高めることが出来れば、その時にはじめて天災の予防が可能になるであろうと思われる。この水準を高めるには何よりも先ず、普通教育で、もっと立入った地震津浪の知識を授ける必要がある。

それで日本のような、世界的に有名な地震国の小学校では少なくも毎年一回ずつ一時間や二時間くらい地震津浪に関する特別講演があっても決して不思議はないであろうと思われる。地震津浪の災害を予防するのはやはり学校で教える「愛国」の精神の具体的な発現方法の中でも最も手近で最も有効なものの一つであろうと思われるのである。

それからもう一つ意外な話は、地震があってから津浪の到着するまでに通例数十分かかるという平凡な科学的事実を知っている人が彼地方に非常に稀だということである。前の津浪に遭った人でも大抵そんなことは知らないそうである。

 「南海トラフ巨大地震」が想定される今日、今一度寅彦の警鐘に耳を傾けたいものである。

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【Web更新1/19】25-03 「動く大地」を科学する 等 更新!!

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冬菊や117の歩み語りたり 25/01/17撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】25ー03
週末定例更新のお知らせ
 はやくも2025年3回目の週末定例更新となった。
 1.17 あれから30年!!
 どこまでも「これから」を語り継ぎたいものである。
 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

◆表紙画像集2025 更新 冬菊
 寒の寒さに耐えて、庭の冬菊一輪が咲いていた。
 たくましく美しかった!!
 30年の歩みを語りかけてくるようでもあった。
 
◆「動く大地」を科学する 更新!!
 ついに「いつかは」の山に登ってみた。
 やっぱりそうだった。
 動けばそれだけ豊かに「ふしぎ!?」がふくらんでいく。
 さあ、次は…。

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 今年も【お薦め本】をはじめた。
 人に本を薦めるというより、自分自身の<学び>の記録という気がしてきた。
 さあ、今年はどんな本に出会えるかな!?


 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから42週目だった。
 観察池に張った氷の模様が、夜間の「大気の動き」を語ってくれているようでもあった。
 可視化してくれいるのはそれだけだろうか!?

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「動く大地」を科学する(55) #動く大地 #現在進行形 #科学する #ふるさと巡検 #日光寺山 #石灰岩 #頁岩 #チャート #付加体 #フズリナ #ペルム紀

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▼頂上からの展望!!
 それだけが目的ではなかった。
 フズリナの化石を含む石灰岩、その石灰岩の「採石場跡」が頂上近くにあると聞いていた。
 眼下には瀬加も見えた。
 尾根づたいに井ノ口方面へむかった。
 古い境界柱なども見られた。

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▼やがて凹み地にも見えるところに来た。
 なにしろ落ち葉の量がすごくて明確にはわからなかった。
 そんななかで、大きな岩にであった。
 標識がたっており
 「田原の雨乞いの岩(仮称)」と書かれていた。
どんな歴史があるのだろう!?

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▼「石灰岩採石場跡」と思われる凹み地の底にいくつかの岩石が残っていた。
 割ってみたが、しかと「石灰岩」と識別できる能力はなかった。
 らしい!?程度までだった。
 ましては「フズリナ」の化石をみつけることなど無理だった。

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▼こんな高い山の上に、遠く南の海の底でたい積しできた「石灰岩」があるなんて!?
 どんな「動く大地」の物語があったのだろう。
 そんなこと考えながら山をおりた。

(つづく)

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「動く大地」を科学する(54) #動く大地 #現在進行形 #科学する #地質図 #地形図 #ふるさと巡検 #日光寺山 #石灰岩 #頁岩 #チャート #付加体

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▼ついに「いつかは」の山に登ってみた。
 今回は「車道入口」の方から登り始めた。
 すでに登山を終えて、下山する方々とも出会った。
 登山道に見られるのは、風化した「頁岩」だろうか。
 やがて日光寺や鉄塔も。

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▼ついに家からよく見えていた「鉄塔」に行き着いた。
 これが「防災」に重要な役割を果たしている場所とはじめて知った。
 「鐘堂」を経て、いよいよ「日光寺」へ。

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▼ついに「日光寺」に着いた。
 そこから播磨平野を一望する大パノラマはすばらしかった。
 その景をしばし楽しんだ!!

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▼しかし、ここが日光寺山の山頂ではなかった。
 もう少し登ってみるとやがて、NHKのテレビ中継放送所が見えてきた。
 高いアンテナの下、その裏手(北側)に道標が立っていた。
 
(つづく)

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1.17 あれから30年の歳月が!!そして…

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 日光寺山 標高 408.8 m !!

 毎日眺めているその山に実際に登ってみた。
 たしかに頂上近くにあった!!
 「石灰岩の採石場跡」と思われる場所が。
 南の暖かい海の底で、サンゴなどが堆積してできた「石灰岩」があの山のてっぺん近くで…!?
 やっぱり大地は動いている!!

▼「あのとき」も大地は大きく動いた。

 1995年(平成7年)1月17日5時46分52秒
 
 あれから、30年という歳月が経とうとしていた。

▼「あのとき」から考えつづけていた。
 私にもできることは!?

◆【授業】【大地の動きをさぐる】 

 を更新しつづける。
 30年越しの私の「宿題」とは!?
●Webテキスト「大地の動きをさぐる」(播磨版)

▼そして、直接の「授業」から離れてしまった今、
 きめている。2つのことをやりつづけようと!!

◆「動く大地」を科学する

◆オンライン「寅の日」

 まもなく「あのとき」だ!!
                 合掌 2025/01/17 朝    
 
 

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【お薦め本】『みんなの高校地学』(鎌田浩毅・蜷川雅晴著 講談社)

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▼今ゆっくりゆっくり進めている「動く大地」を科学する のシリーズも、
 毎日の「雲見」や【宇宙見物】も、考えてみるとみんな同じ科学だった。
 「物理」「化学」「生物」「地学」の領域で言えば、みんな「地学」だった。
 今もなお道楽の科学として、つきあっているのも「地学」だった。
 
▼そんななじみの「地学」の<キホン>を、わかりやすく語ってくれいる本と出会った!!
 それが、今回の【お薦め本】だ。

◆【お薦め本】『みんなの高校地学 おもしろくて役に立つ、地球と宇宙の全常識』(鎌田浩毅・蜷川雅晴著 講談社 2024.12.20)

 「全常識」なんて言われるちょっとビビッテしまうな。
 「高校理科」なんて言われも、半世紀以上前の話だ。そんな私が勝手に読んだ第一感想文のようなものだ。人への【お薦め本】と言うより、後の自分のための「記録」として残しておきたいと思った。
 例によって3つのお薦めポイントをあげておく。

(1)防災・減災対策としての「高校地学」の提案!!
(2)私の「地学」にカスタマイズための教科書!!
(3)「地学」情報最前線を知ることができる!!

▼ではひとつずつ行こう。
(1)防災・減災対策としての「高校地学」の提案!!
 この本を読んでしまって、これを書いているのかというとそれは正確ではなかった。
 読んだのは
 ・まえがき 
 ・序章 日本列島と巨大地震
・おわりに 高校地学のエッセンス
だけである。
 正直に言うと「なかみ」に相当する 第1章「地球の姿としくみ」~第4章「はてしなき宇宙の構造」は、パラパラとベージをめくっただけだった。
 そんな状態でどうしても【お薦め本】にあげたいと思ったのは、「まえがき」のなかで 次なる一文をみつけたからです。

とはいえ、自然が引き起こす巨大災害を、人が完全に防ぐことは不可能でしょう。われわれは災害をできるかぎり減らすこと、すなわち「減災」しかできません。
 では、最も効果的な「減災」の手段とは何でしょうか。結論から言えば、それはやはり「地学を勉強すること」だと言えます。(同書「まえがき」P5より)

まったく同感です!!
だからこそ、この本はやっぱり今最高の【お薦め本】です。

(2)私の「地学」にカスタマイズための教科書!!
次に決定づけたのはこの本のタイトルです。
 『みんなの高校地学』の「みんなの」がいいです。
 「みんな」が宇宙船「地球号」の乗り組み員です。
 これは間違いのない事実です。
住む家を探すときには明日の暮らしを考えることも大切ですが、子どもたちが大きくなった日のことも視野に入れる必要があります。「長尺の目」で見るとは、いま現在の居心地を考えるだけでなく、もっと長い目で物事をみつめることです。
 こうした視座の大切さを、本書で「高校地学」を学びなおすことによって身につけていただきたいと願っています。人類の地球という「居場所」を考えるうえで、地学は大きなヒントを与えてくれるからです。(同書P325より)

ちょっとここまでだけではアリキタリですね。
  私がここでどうしても力説しておきたいことがもうひとつあります。
 『みんなの「高校地学」』の有意性を理解するだけでなく、誰もが私の「地学」を楽しみながら構築してほしいのです。
 それが楽しく学び続ける最大の秘訣だと思っています。
 私の「地学」にカスタマイズするためのヒントがここにあります!!

▼最後のお薦めポイントに行こう。
(3)「地学」情報最前線を知ることができる!!
「高校地学」の特徴として、次のようにあがっているのです。

  高校地学はたいへん広い領域の現象を扱いますが、他の科学分野とは違う特徴を諸っています。そのひとつは高校生に学問の最先端の内容をすぐ教える、という点です。
 ……
 これに対して、地学の内容は、なんと21世紀に展開中の地球温暖化や磁場の消滅やプルームテクトニックスまで教科書で扱われているのです。
 よって、私たちが授業で扱うときも、先週発表された論文に書いてある内容を紹介したりすることがあります。その第一の理由は、地学は地震・火山・気象・天文・宇宙など、われわれの生活に身近な材料が多いからです。(同書P325より)

 これはある面、授業「理科」の有効性を説いてくれているのです。
 それは、イベント「理科」から授業「理科」への途を示唆してくれているのかも知れません。
  
「もっと学びたい人へ」として、参考文献が多数紹介してあるのもとても役に立ちそうです。

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【Web更新1/12】25-02 「動く大地」を科学する 等 更新!!

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蝋梅やふくらみ開く日待ちたり 25/01/11撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】25ー02
週末定例更新のお知らせ
 はやまた一週間がすぎてしまった!!
 今年もやっぱり「一週間がはやい!!」と感じてしまう。
 新年の抱負を自分のなかで<反芻>してみる。
(1)ゆっくり 急ぐ!!
(2)「不易流行」を追う!!

◆表紙画像集2025 更新 蝋梅
 何年か前に購入した鉢植えの「蝋梅」が、風前の灯火となった。
 辛うじて一粒、黄色い蕾となった。
 さらにふくらみ花開く日はあるだろうか!?
 ゆっくり ゆっくり せくことはないから!!

◆「動く大地」を科学する 更新!!
 久しぶりに再開した。
 まずは動いてみよう。「現地」に行ってみよう。
 きっとあらたに見えてくる景があるはず
 いつも無手勝流で動く それが私の流儀!!

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 ついに記念すべき400回に達した!!
 その回数に自分自身でも驚いてしまう。
 この<歩み>がひとりでも多くの人に<定着>していくことを願いながら
 ゆっくり ゆっくり急ごう!!


 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから41週目。
 確かに違う!!
 池に張った氷の模様は日々微妙にちがう。
 それは何を物語っているのだろう!?
 何を「記録」したのだろう。

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「動く大地」を科学する(53) #動く大地 #現在進行形 #科学する #地質図 #地形図 #ふるさと巡検 #辻川山

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▼ふるさと巡検を続ける。
 次なるターゲットは決めていた。

●「辻川山」 標高126m !!

▼すごい低山であるが、ふるさとではもっとも人の集う山かも知れない。
 柳田國男のゆかりの地でもあった。
 「学問成就の道」の頂上の山。
 登山道の道脇には
 ・松岡家五兄弟の石像(柳田國男の兄弟)
 ・多くの歌碑
 等があり散策するのにまったくあきない。

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▼頂上はすぐだった!!
 頂上には展望台が設置されていた。
 南方面を展望するパネルと西方面を展望するパネルが用意されていた。
 南方面にあの「春日山」(198m)見えた。
 歌人 岸上大作の歌碑がたっていた。

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▼山を東にくだり、北野天満宮へもお詣りした。
 少しずつ「高さ」の感覚が定着してかも。
 後に「地質図」をみながら、この山の生い立ちを想像してみるのだった。
 
(つづく)

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本日(2025/01/09)、第400回オンライン「寅の日」!! #天災と国防 #traday #寺田寅彦

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▼寅彦の鳴らし続けた警鐘について、弟子である中谷宇吉郎先生は次のように語っていた。

  実はこの言葉は、先生の書かれたものの中には、ないのである。しかし話の間には、しばしば出た言葉で、かつ先生の代表的な随筆の一つとされている「天災と国防」の中には、これと全く同じことが、少しちがった表現で出ている。
 ……
 もともとこの言葉は、書かれたものには残っていないが、寅彦の言葉にはちがいないのであるから、別に嘘うそをいったわけではない。面白いことには、坪井忠二(つぼいちゅうじ)博士なども、初めはこの言葉が、寅彦の随筆の中にあるものと思い込んでいたそうである。それでこれは、先生がペンを使わないで書かれた文字であるともいえる。(「天災は忘れた頃来る」中谷宇吉郎 青空文庫より

▼本日(2025/01/09)は、記念すべき第400回オンライン「寅の日」である。
 2025年1月のテーマは、「今」にもっともふさわしいテーマである。

 【1月テーマ】「寅彦と防災・減災」

 その一回目である本日は、中谷宇吉郎先生も指摘していた「天災と国防」を読む。
  
◆本日(2025/01/09)は、第400回オンライン「寅の日」!!

●「天災と国防」(青空文庫より)

▼「えっ、いつ書かれたものなんだろう!?」
 思わずそう思ってしまった!!
 最後を見ると、「昭和九(1934)年十一月」となっていた。
 91年の時空を超えてぐいぐいと引き込まれていく。

気象学的地球物理学的にもまたきわめて特殊な環境の支配を受けているために、その結果として特殊な天変地異に絶えず脅かされなければならない運命のもとに置かれていることを一日も忘れてはならないはずである。

 しかしここで一つ考えなければならないことで、しかもいつも忘れられがちな重大な要項がある。それは、文明が進めば進むほど天然の暴威による災害がその劇烈の度を増すという事実である。

 文明が進むに従って人間は次第に自然を征服しようとする野心を生じた。そうして、重力に逆らい、風圧水力に抗するようないろいろの造営物を作った。そうしてあっぱれ自然の暴威を封じ込めたつもりになっていると、どうかした拍子に檻(おり)を破った猛獣の大群のように、自然があばれ出して高楼を倒壊せしめ堤防を崩壊(ほうかい)させて人命を危うくし財産を滅ぼす。その災禍を起こさせたもとの起こりは天然に反抗する人間の細工であると言っても不当ではないはずである、災害の運動エネルギーとなるべき位置エネルギーを蓄積させ、いやが上にも災害を大きくするように努力しているものはたれあろう文明人そのものなのである。
 
 やがて気になりだした。中谷宇吉郎先生が指摘した警鐘と「全く同じことが、少しちがった表現」で出てくるのはどこだろう?
 このあたりだろうか。
 それで、文明が進むほど天災による損害の程度も累進する傾向があるという事実を充分に自覚して、そして平生からそれに対する防御策を講じなければならないはずであるのに、それがいっこうにできていないのはどういうわけであるか。

そのおもなる原因は、畢竟(ひっきょう)そういう天災がきわめてまれにしか起こらないで、ちょうど人間が前車の顛覆(てんぷく)を忘れたころにそろそろ後車を引き出すようになるからであろう。

▼たしかに「時代がちがう!!」の指摘もあるだろう。
 しかし、もう少し寅彦のコトバに耳を傾けてみよう。

 しかし昔の人間は過去の経験を大切に保存し蓄積してその教えにたよることがはなはだ忠実であった。

時の試練を経ない新様式の学校や工場が無残に倒壊してしまったという話を聞いていっそうその感を深くしている次第である。やはり文明の力を買いかぶって自然を侮り過ぎた結果からそういうことになったのではないかと想像される。

古い民家の集落の分布は一見偶然のようであっても、多くの場合にそうした進化論的の意義があるからである。そのだいじな深い意義が、浅薄な「教科書学問」の横行のために蹂躙(じゅうりん)され忘却されてしまった。そうして付け焼き刃の文明に陶酔した人間はもうすっかり天然の支配に成功したとのみ思い上がって所きらわず薄弱な家を立て連ね、そうして枕(まくら)を高くしてきたるべき審判の日をうかうかと待っていたのではないかという疑いも起こし得られる。

 戦争はぜひとも避けようと思えば人間の力で避けられなくはないであろうが、天災ばかりは科学の力でもその襲来を中止させるわけには行かない。その上に、いついかなる程度の地震暴風津波洪水(こうずい)が来るか今のところ容易に予知することができない。

天災の起こった時に始めて大急ぎでそうした愛国心を発揮するのも結構であるが、昆虫(こんちゅう)や鳥獣でない二十世紀の科学的文明国民の愛国心の発露にはもう少しちがった、もう少し合理的な様式があってしかるべきではないかと思う次第である。

時代は二十一世紀になった。
それも四半世紀目にもなる今年!!寅彦が鳴らし続けた警鐘は時空超えて「今」も響いてくるのである。

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「動く大地」を科学する(52) #動く大地 #現在進行形 #科学する #地質図 #地形図 #ふるさと巡検 #春日山 #相生層群 #福住層群

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▼「春日山」の頂上に立って
ふるさとの大地を展望する大パノラマを満喫していた。
 「春日山城」の歴史にも興味出てきた。
 天正6年(1578)に落城したという。
 なんと450年近くも前の「昔」のことである。

▼私が今知りたい「昔」は、もう少し遠大な「昔」だった。
・そもそもこの山は、どのようにして「山」になったのだろう!?
・それはどのぐらい「昔」のことなんだろう!?
・その「歴史」は、「春日山城」の「歴史」とも深く関係しているのでは!?
 その謎解きのヒントは「岩石」「地層」にあると思っていた。

▼どこまでもシロウトの私には、この貴重なヒントをよく理解していなかった。
 登山道の途中で見た岩石は「頁岩」かな!?
 山頂部にくると岩石の様相があきらかに変わってきた。
 その程度にしかわからなかった。

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▼以前に「福崎町史 第三巻」資料編Ⅰを参考にさせてもらいながらまとめたことを反芻してみよう。
  ひとつの山で 2つの地質時代が同居していた。
 ・山頂部 相生層群 中生代白亜紀
 ・基盤部 福住層群 古生代

【福住層】

 福住層
 福崎町南東、八千種付近から加西市福住町方面にかけて分布している。この地層は主として中粒~細粒の灰緑色砂岩からなっている。一般に厚さ数㎝~数10㎝の層状をなし、その間に、しばしば黒色泥岩やシルトの薄層をはさむ。また灰緑色砂岩と互層をなす部分もある。砂岩層で最も厚いものは約50mの層厚をもっている。砂岩層をよく観察すると、まれに粗粒な部分があるほか、細粒な部分では、しばしばクロスラミナが認められ、これらを運んできた流れがよく変化する堆積環境であったことを暗示している。

●古生代(約2億5000万年以前)
・八千種南部のペルム系福住層とさらに南のペルム系龍野層群 
・両者は古太平洋に面した大陸斜面上や海溝で形成
・その際、南の暖かい海域に堆積したチャート・石灰岩・緑色岩などがプレートの移動につれて北上した。
・それらの岩石が海溝から大陸の下に沈み込むプレートからはぎとられて、堆積しつつあった福住層や龍野層群中に入り込んだ(付加)
・したがって、当時の福崎町とその周辺一帯は大陸の縁に位置した海底

【相生層群】

相生層群は八千種にある春日山(飯盛山)の山頂部にみられる。

一方、春日山山頂を構成する相生層群は、加西市北条町の東に分布する流紋岩質角礫凝灰岩の一部で、灰白色ないし灰緑色を呈し、しばしば浮石や類質片を含む。顕微鏡下ではカリ長石、斜長石、石英のほか、少量の黒雲母の斑晶がみられる(後藤ほか、1986年)


●中生代白亜紀(約1億4000万年から6500万年前)
・約1億5000万年前にできあがった町域の基盤はまだ海底だった。
・白亜紀に入って、この基盤はやっと隆起して陸化した。
・白亜紀古世(前半)には各地で火山活動が起こり、大地が陥没したりして湖が出現している。
・この状態は白亜紀新世までつづいた。
・いまから約8~9000万年前、福崎町とその周辺も猛烈な火山活動の洗礼を受ける。
・福崎町の北西で噴火した火山群は多量の火砕流や砕屑物を噴出し、おそらく町内全域を埋めつくした。
・それらは生野層群や相生層群として七種山や春日山に残っている。
・そして、約7000万年前にはこのうず高く積もった火山噴出物の地下に花崗岩のマグマが貫入した。
・こうして中生代は終わりを迎える

 「春日山」のもうひとつの遠大な「歴史」を語るためには
 まだまだ反芻作業が必要なようだ。
 面白い!!

(つづく)

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「動く大地」を科学する(51) #動く大地 #現在進行形 #科学する #地質図 #地形図 #ふるさと巡検 #春日山 #ふるさとパノラマ

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▼まずは動くことから始めようと思っていた。
 自転車でふるさとを巡ってみようと思っていた。
 名付けて「ふるさと巡検」!!
 
▼最初に向かったのは「春日山」!!
 家から見えていた。
 今年も我が家から「初日の出」がそこからのぼってくるのを見た山だ。
 その日はいろんなところを「巡る」のに重点を置き、登るつもりはなかった。
 「登山口」に立ったとき、人に出会った。ついたずねてしまった。
 「この山はどのくらいで登れますかね?」と。
 恥ずかしながら、私は毎日のように見るこの山に登ったことがなかったのだ。
 出会ったおじさんは実にていねいに「登山道」について教えてくださった。
 アリガタイ!!

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▼せっかくの機会だから登ってみることにした。
 「30分もあれば…」というおじさんのコトバどおり、私でも比較的簡単に登れた。
 いつもこの山の目印にしていたシラカシ(?)の大木が見えてきた。
 頂上には「198m」の標識が立っていた。
 頂上からふるさとの大地を展望する「大パノラマ」は最高!!
 アタリマエだが我が家もそこから見えた!!

▼そこは「春日山城跡」でもあった。
 「食糧貯蔵庫」跡が遺されていた。
 「春日山城」の歴史を詳しく語る看板が立っていた。
 なんと【公式】のページも用意されていた。

◆春日山【公式】福崎町の山
 
(つづく)

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【Web更新1/5】25-01 「動く大地」を科学する 等 更新!!

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万両や下り坂にも未来あり 25/01/03撮影@福崎

 

■楠田 純一の【理科の部屋】25ー01
 週末定例更新のお知らせ
 2025年最初の週末定例更新のお知らせである。
 ちょっとうれしいことがあった。
 このblogにつけておいた「アクセスカウンター」がついに
 100万!!を突破したのだ。
 いつの頃からカウントしているのか、今となっては忘れてしまったが
 なんともうれしい数であることは確かだ!!
 これを励みにして、可能なかぎりつづけてみようと思う。
 とりあえず
 「100万突破!!」に深謝。

◆表紙画像集2025 更新 マンリョウ
 祝いの赤い実「センリョウ」「マンリョウ」「ナンテン」「ヤブコウジ」等など
 そこかしこに赤い実が
 祝いの気分を盛り上げてくれている!!
 今年はこの実たちの「花」を記録したいものだ思っている。

◆「動く大地」を科学する 更新!!
 久しぶりの本シリーズ再開である。
 私にはまだまだわかっていないことが多すぎる。
 あせらず ゆっくり ゆっくり 急ごう。

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!  
今年こそ新しい展開に期待したい。
 「雲見」、俳句「歳時記」+ !?の展開。
 
◆オンライン「寅の日」 更新!!
 1月テーマは「寅彦と防災・減災」
 1/9はついに第400回オンライン「寅の日」である。
 1/17は、あれから30年である。
 寅彦の鳴らし続けた警鐘に耳を傾けよう。

 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから40週目。
 池に張る氷の模様は、微妙に日ごとにかわっていた。
 これがまた面白い。

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「動く大地」を科学する(50) #動く大地 #現在進行形 #科学する #地質図 #地形図 #時間スケール #プレートテクトニクス #地域の地質史

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「動く大地」を科学する の「これから」にいくつかの課題があった。
(1)徹底した「地域」へのこだわり!!
 ・知りたいのは「あの山」の生い立ち
 ・「あそこ」を流れる川のこと
 ・あの坂はなぜ!?
 ・私の暮らす大地はいつごろどのようにして!?

(2)時間のスケールの定着!!
 ・「昔」そこは海だった。その「昔」はいつごろ!?
 ・すべての地形は、「動く大地」の「化石」!!
 ・時間のスケールをどこまで具体的にイメージできるか。

(3)空間(高さ)のスケールの納得!!
 ・あまり登山に慣れ親しんでこなかった私には、リアルな高さの感覚がなかった。
 ・可能なかぎり「あの山」の登山を
 ・「あの山」から俯瞰する地域の大地!!
 ・高さ+広がりの感覚も。

▼これらの「課題」を克服していくためには

●目の前の「地形」の歴史を読み解く!!
●徹底して「現地」にこだわってみる。きっと見えなかった「景」が!! 

▼さらにはダイナミックでドラスティクな「動く大地」とツナイデ考えてみる。

●「プレートテクトニクス」「付加体」のより深い理解!!

▼さあ、まずは動きはじめてみよう。
 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

(つづく)

  

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「動く大地」を科学する(49) #動く大地 #現在進行形 #科学する #地質図 #地形図 #Webページ

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▼気づけばずいぶん久しぶりになっていた。
 前回にこれを書いたのは、2024/09/19である。

・「動く大地」を科学する(48) #動く大地 #現在進行形 #科学する #地質図 #地形図 #第四紀 #時間スケール

▼このシリーズを終わるつもりはまったくなかった。
 歩みが遅々たるものになっているだけだった。
 「これから」も続けるために、「これまで」をWebページ化してみた。

◆「動く大地」を科学する 

▼このページを見ながら、今一度「これまで」をふりかえってみた。
 やはり自分自身のやってきた「授業」からはじめていた。

◆【大地の動きをさぐる】実践DB

 これをなぞるように「科学する」を進めた。
▼「科学する」を進めるなかで、あらためて認識したことも多い。
 究極の「ねらい」は、

●自分自身が暮らす大地を現在進行形でとらえる!!

 ことである。
 「これから」の課題も多いことがわかってきた。

(つづく)

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2025年1月(睦月)の俳句「歳時記」!! #俳句 #歳時記 #オンライン句会

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▼寅日子先生(寺田寅彦)は、夏目漱石先生になんともストレートな質問をした。
 「俳句とはいったいどんなものですか」と。
 漱石先生の答えはこうだった。

その時に先生の答えたことの要領が今でもはっきりと印象に残っている。「俳句はレトリックの煎(せん)じ詰めたものである。」「扇のかなめのような集注点を指摘し描写して、それから放散する連想の世界を暗示するものである。」「花が散って雪のようだといったような常套(じょうとう)な描写を月並みという。」「秋風や白木の弓につる張らんといったような句は佳よい句である。」「いくらやっても俳句のできない性質の人があるし、始めからうまい人もある。」こんな話を聞かされて、急に自分も俳句がやってみたくなった。(「夏目漱石先生の追憶」青空文庫より

▼さあ、今年も名句の鑑賞 より<俳句修業>にはげもう!!
 名句の参考にさせてもらうのは、いつものように

◆NHK「俳句」 テキスト

である。ここより巻頭の名句10句を引用させてもらう。

(1) 濤が波押し上げてゐる淑気かな 本宮哲郎
(2) 青空にきず一つなし玉の春 一茶
(3) をりからの雪にうけたる破魔矢かな 久保田万太郎
(4) さまざまに世を捨てにけり歌かるた 綾部仁喜
(5) 松飾松は山よりたまわりぬ 小澤 實
(6) 飾り蝦嶄然として歯朶の中 内藤鳴雪
(7) 福寿草ひらきてこぼす真砂かな 橋本鶏二
(8) 鏡餅ひらくや潮の満ちきたり 林 徹
(9) 金星の生まれたてなるとんどかな 大峯あきら
(10) 手を膝にのせかまくらの客となる 小原啄葉

▼今年も勝手なシロウト<選句>である!!
 名句ばかりだから、<選句>の作業も迷うばかりだ。
 それがまたけっこう楽しいもんなんだ。
 
【私の選んだ名句ベスト3】

(9) 金星の生まれたてなるとんどかな 大峯あきら
(7) 福寿草ひらきてこぼす真砂かな 橋本鶏二
(2) 青空にきず一つなし玉の春 一茶

【次点】

(10) 手を膝にのせかまくらの客となる 小原啄葉

【選評】
・今の「金星」を見ればうんとなっとくできる名句だ!!
・「ひらきてこぼす」の景が見えてくる。おみごと!!
・冬晴れの景を一茶はこう詠むか。さすが一茶!!

・「手を膝にのせ」から見えてく景は、なんと多くを語ることか!?

▼漱石先生もびっくりの<選句>かも知れない。
 それが許されるのが「俳句の世界」の面白いところだ。
 究極の<俳句修業>は、やはり「句会」参加だ。
 オンライン句会なら、今すぐでも 

●第53回オンライン句会「寅の日」1月例会案内!! 


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2025年1月(睦月)の「雲見」は!? #雲見 #もくもくシール

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▼新しい年だ!!
 今年も究極の道楽「雲見」【宇宙見物】は続けたいものだ。
 1月(睦月)の「雲見」を予想する前に12月の「雲見」のまとめをもくもくシールセットによる「雲見」カレンダー(理科ハウス)でふり返っておこう。
 使用した十種雲形シールは次のようになった。

・快晴    7     
・巻雲    2 
・巻積雲   2 
・巻層雲   4     
・高積雲   2
・高層雲   0 
・層積雲   3  
・積雲    8    
・層雲    1
・乱層雲   2 
・積乱雲   0

 12月で目立ったのは「積雲」8「快晴」7である。
 反対に「乱層雲」2も目立つ。大ざっぱに言えば、雨は少なく天気はよかったのだ。
 急激に冷え込んで来たという印象が強かった。
 そこで、再びアメダスの「記録」を利用させてもらって最高気温~最低気温をメモしてみた。
 最低気温が0℃をきったのは13日もあった。
 「記録」は「記憶」を呼び覚ましてくれるものだ。アタリマエ!!

▼2025年1月(睦月)の「雲見」の予想に入ろう。
 まず前年の2024年1月の天気図を参考にしてみる。

◆日々の天気図 2024年1月 (気象庁)
・一年前の「1/1」はしっかり「記録」されていた!!
・寒かっただろうな。今年の能登はどうだったのだろう!?
・今年も冬型の天気図がつづくのだろうか。
・「上がるとシンシン、下がるとカラカラ」となるだろうか。
・「大雪」の心配は!?
・「冬晴れ」で貼るシールは何が多くなるかな。
・「寒」はなおいっそう寒くなるかな。

▼今年も「雲見」の旅 計画は継続したい。+「低山登山」計画を加えたい。
【2025年1月 「雲見」の旅・山】
・「動く大地」を科学するとセットで考えていた地域の低山登山と「雲見」を一緒に計画したい。
・「雲見」の旅 企画中!!
・地域の低山登山のターゲットを決めた!!


▼昨年「科学する」シリーズのひとつとしてまとめた。今年はぜひ次なる展開を考えたい。

●「天気の変化」を科学する

 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

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新年の抱負2025!! #2025年

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ふしぎときゆつくりいそぐ去年今年 @福崎

 あけましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願いします。   2025.1.1


▼今年も、「新年の抱負」をコトバにしておきます。

(1)ゆっくり 急ぐ!!

(2)「不易流行」を追う!!
 ・ホンモノの「流行」は、「不易」を内包する!!
 ・ホンモノの「不易」は、「流行」を創造する!!

 さて、どんな一年に。

 

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