2024年・実生ヒガンバナ(2019年採集分)は今!!(2024/11/07) #日本ヒガンバナ学会 #ヒガンバナの種子 #実生ヒガンバナ実験
▼2019年の秋に採集・回収した「自然結実」ヒガンバナの「種子」は530個。
その「種子」を使った実生実験をはじめたのは2020年の春からだった。
今年は、それから5年目であった。
今年も<葉の季節>には「出葉」してきたいた。
▼「自然結実」ヒガンバナの群生地ごとにに実生実験をしていた。
2024/11/07に観察した報告をする。
まず【安富】【夢前】の鉢が置いてある場所からだ。
ヤツデの落ち葉の清掃でたいへんだった。
【安富】
・「出葉」している鉢はかわらず2つである。(17㎝、22㎝)
・育苗トレーからのものは2枚が「出葉」。(9㎝、13㎝)
【夢前】
・「出葉」している鉢は、これまでとかわらず3鉢である。
・一鉢は、1枚の葉がよく伸びてた。(20㎝)
・一鉢は、3枚の葉が伸びていた。(9~11㎝)
・一鉢は葉が4枚ものびてきていた。(20~24㎝)
・昨年にくらべると葉はずいぶん伸びてきている!!
▼次は群生地【福崎】である。
【福崎】
・「出葉」している鉢は昨年と同じく12鉢である。
・二枚以上の葉をのばしている鉢は多数ある!!葉が9枚の鉢もあった。
・複数枚の葉をのばしている鉢ではすごいことが起こっていた。
明らかに「分球」(球根が2つに分かれる)をしている。これがより明確になっていた!!
・「分球」した株も葉はよくのびていた。合計10枚の葉。
・葉の長さは、今のところいちばんよく伸びた葉で26㎝であった。
・総体的に「出葉」は10~30㎝とよく成長してきていた。元気だ!!
【その他】
・「出葉」している鉢はここも前回と同じく3つあった。
・「分球」した株の葉もよく伸びていた。
【育苗トレー】から
・昨年同様に5鉢までが「出葉」していた!!
・2枚以上「出葉」しているものばかりであった。
・葉が6枚のものもあった。(14~18㎝)
▼結論として、「出葉」している鉢の数は昨年と同じく26鉢である!!
これまでの実験の結果をまとめると次のようになる。
◆【2019年採集分の実生実験】の現段階での結果(2024/11/07)
【2019年】 530個の「種子」採集・回収
【2020年】
・発芽率 140/530×100=26.4 %
・出葉率 54/140×100=38.6%
全体で 54/530×100=10.6%
【2021年】
・2年目の出葉率 27/54×100=50.0%
【2022年】
・3年目の出葉率 27/54×100=50.0%
【2023年】
・4年目の出葉率 26/54×100=48.1%
【2024年】
・5年目の出葉率 26/54×100=48.1%
昨年の「出葉率」と同じである。
この「出葉率」は、基本的にはこまま維持できると考えている。
「分球」が進んできていることにも注目しておきたい。
いつの日か、あのコヒガンバナのように、花茎が伸びてきて「開花」するだろうか!?
それはいつ!?
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