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サイエンスコミュニケーター宣言(460) #私の研究 #ヒガンバナ研究 #大賀ハス #クモ学 #コウガイビル #丹生 #燐寸

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▼サイエンスコミュニケーターとしての「現在地」を確かめる最後の座標軸にいこう。

(6) 「私の研究」をすすめる!!

 ポンコツ度を増すばかりの私にも、追い続ける「ふしぎ!?」がいくつかあった。
 ふたつの相反する持病「ばっかり病」「あれもこれも病」を抱えつつも、この「ふしぎ!?」を「科学する」ことは、私がサイエンスコミュニケーターでありつづけるためのアリバイ証明のようなものだった。

▼具体的に追い続ける「ふしぎ!?」をあげていってみよう。
 そして、その「現在地」を。

◆【ヒガンバナ情報2024】
・<葉の季節>にシフトしてきている。
・いよいよ植物「ヒガンバナ」の観察をすすめるときだ!!
・長引いた「猛暑」は、ヒガンバナにどんな異変をもたらしただろう!?
・「自然結実」はみつけることができるだろうか!?
・実生ヒガンバナ実験、実生コヒガンバナの今は!?

◆【大賀ハス観察日記】
・17年目の「大賀ハス観察池」。
・「あこがれの4日間」は6回訪れてきた。そして、その成果は!?
・観察池は「マイビオトープ」としての役割がある。
・「初霜」「初氷」はいつ!?

▼「ふしぎ!?」を追い続けるふたつの「生きもの」

◆「クモ学」のすすめ
・冬の「クモ学」に興味があった。 
・彼女たちはいつごろまで!?

◆「コウガイビル」を追う
・73号コウガイビルまできていた。
・「生命」とは!? 「再生」とは!?
・その「ふしぎ!?」はつづく。
・Webテキスト「コウガイビル」の可能性は!?

▼長く長く間歇的に繰り返す「ふしぎ!?」あった。

◆「丹生」を追う
・この「ふしぎ!?」には長い歴史があった。
・次なる展開は私にも見えない。
・「お水送り」「お水取り」探訪を再開したいものだ。

◆「燐寸(マッチ)一本 化学の元!!」
・ファラデーは、あのロウソクにどのようにして火をつけたのか!?
・この「ふしぎ!?」を置き去りにしたくなかった。
・燐寸(マッチ)が教えてくれる近代化学の歴史!!


 「ふしぎ!?」を追う「研究」に終わりはない。
 
 6つの「座標軸」での「現在地」の確かめはここまでとする。
 反芻すれば「これから」が見えてくるかな。
 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!
  
(了)

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サイエンスコミュニケーター宣言(459) #日本理科教育史 #現代理科教材発展史 #スライム #究極のクリップモーター

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▼「現在地」の検証。第5の「座標軸」に行く。

(5) 日本理科教育史を現在進行形のかたちでまとめる。

 またまた大げさな話である。
 ポンコツひとりには限界があった。

▼しかし、どうしてもやりつづけたいプロジェクトがあった。
 それが

◆「日本理科教育史」をプロットする!!

 である。
 授業現場の人間が語る「日本理科教育史」!!。
 そこには今まで語られることのなかった等身大の「日本理科教育史」があるハズ!!
 今こそ語られなければ、消えてしまう「歴史」がアル!!
 作業は遅々として進んでいなかった。
 でもやっぱり続けたかった。

▼さらに、もうひとつどうしてもやり続けたいプロジェクトがあった。
 それが

◆「現代理科教材発展史」!!

 である。まだまだ現在進行形で行きたい。
 進行中具体例もいくつかはあった。

◆現代理科教材発展史『スライム』

◆現代理科教材発展史「究極のクリップモーター」

 いずれもここしばらく更新していない。
 まだまだ「現代」までの更新が必要だろう。
 また、他の人からのもっとスゴイ「現代理科教材発展史」ネタはいっぱいあるだろう。
 なにしろ、理科にモノ(教材)があるのだから!!
 
 ▼それらの2つのプロジェクトともに、「更新」を続けなければ面白くない!!
  
 「日本理科教育史」に関わってきた、いや今現在、関わっている多くの人と一緒に取り組みたい!! 
 ネットワークの時代だ。
 せっかくのヒューマンネットワークを大いに活用しながら
 これまで語られることのなかった等身大「日本理科教育史」を!!
 今こそ!!

(つづく)

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本日(2024/10/29)、第393回オンライン「寅の日」!! #映画芸術 #traday #寺田寅彦

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▼野のヒガンバナはすっかり<葉の季節>にシフトしていた。
 枯れてしまった花茎は、無惨にも絡み合い倒れている。
 しかし、よく観察してみると、なかには凜として直立した花茎がある。
 その花茎の先を見ると、子房部が膨らみはじめている。
 おおっ、「自然結実」だ!!

▼本日(2024/10/29)は、第393回オンライン「寅の日」である。
 10月のテーマは、「寅彦と芸術」である。

【10月テーマ】「寅彦と芸術」

 本日は「映画芸術」の2回目を読む。

◆本日(2024/10/29)は、第393回オンライン「寅の日」!!

●「映画芸術」(2)(青空文庫より)


▼シロウトが考えるのに、もっともキモの「モンタージュ」のところまできていた。
 後半のキモはここからはしまった。

あらゆる芸術のうちでその動的な構成法において最も映画に接近するものは俳諧連句であろうと思われる。

 本論考の本意はここにあると思った。先日の「連句」のお話と関連して興味深い論考がつづく。
そうして序破急と言いあるいは起承転結と称する東洋的モンタージュ手法がことごとく映画編集の律動的原理の中にその同型(ファクシミレ)を見いだすのである。

 要するにこれらのモンタージュの要訣(ようけつ)は、二つの心像の識閾(しきいき)の下に隠れた潜在意識的な領域の触接作用によってそこに二つのものの「化合物」にも比較さるべき新しいものを生ずるということである。

 それで映画や連句のモンタージュが普遍的な効果を収めうるためには、作者が示そうとする「通路」が国道であり県道であることが必要である。そうでないときは作者の一人合点(ひとりがてん)に陥って一般鑑賞者の理解を得ることは困難である。

▼さらに発展的に論考がつづく。
 「映画」や「連句」にまったく不案内な私は、ただ私に響いてくるコトバを拾ってみる。
 映画や連句の場合においても、一つ一つの顕在的な映像の底にかくれた潜在的内容が多量に存在している。モンタージュの秘密は、この潜在的内容の言葉で文章をつづって行く方法にあるとも言われる。

 映画と連句とが個々の二つの断片の連結のモンタージュにおいてほとんど全く同一であるにかかわらず、全体としての形態において著しい相違のあるのは、いわゆる筋が通っているのと通っていないのとの区別である。多くの映画は一通りは論理的につながったストーリーの筋道をもっているのに、連句歌仙(かせん)の三十六句はなんらそうした筋をもたないのである。

 言葉の節約によって始めて発見されたおもしろい事実は、発声映画によって始めて完全に「沈黙」が表現されうるということであった。無声映画ではただわずかに視覚的に暗示されるに過ぎなかった沈黙と静寂とが発声映画によってはじめて力強い実感として表現されるようになったのである。

 そして、こう締めくくられていた。
それには高く広き教養と、深く鋭き観察との双輪を要する事はもちろんである。「レオナルド・ダ・ヴィンチが現代に生まれていたら、彼は映画に手を着けたであろう」とだれかが言っているのは真に所由のあることと思われる。

 そう言えば、長い間映画館で「映画」見たことないな。
 今度、一度…!!

 

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【Web更新10/27】24-43 オンライン「寅の日」 等 更新!!

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烏瓜未来刻む振り子哉 24/10/26撮影@福崎


■楠田純一の【理科の部屋】24-23
週末定例更新のお知らせ
 10月最後の週末定例更新になる。
 すぎ来たる一週間は、はやなつかしくすらある。
 「これから」の一週間は、いつも楽しい!!
 さて
 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

◆表紙画像集2024 更新 烏瓜(カラスウリ)
 いつのまにやら色づいた烏瓜が、秋風にゆれていた。
 まるで「未来」を刻みつづける「振り子時計」のように
 「時間」はとまらない!!

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 「寅の日」三昧の一週間だった。
 「土佐の寅彦」詣の余韻はまだ残っていた。
 ふと詣でであった景が浮かんでくる。次回を計画してみたくなる!!
 
◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 「現在地」の検証がつづく。
 どこまでも「これから」の見えてくるものでありたい。
 
 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから30週目!!
 蓮の葉は、完全に枯れてしまった。
 池の底の「蓮根」の様子を見てみたくなるが。
 マイビオトープとしての役割がまだ残っていた。

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第51回オンライン句会「寅の日」11月例会案内!! #寅の日 #オンライン句会 #夏雲システム

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▼よくわからぬままも、<俳句修業>を続けていると、ナルホドと思う寅日子先生のコトバによく出会う!!
 やっぱり凄い!!

 季題の中でも天文や時候に関するものはとにかく、地理や人事、動物、植物に関するものは、時を決定すると同時にまた空間を暗示的に決定する役目をつとめる。少なくもそれを決定すべき潜在能をもっている。
 (「俳諧の本質的概論」より)

▼先日、寅日子先生と「連句」について学ぶ機会があった。
 実に興味深いお話であった。
 またあらたな「未知なる世界」が開けていくようで楽しい。
 ゆっくり ゆっくり 急ぎたいものだ!!

▼オンライン句会の方は、11月で51回目になる。
 あらためてその案内をあげる。

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第51回オンライン句会「寅の日」11月例会実施案内

0.はじめに
 本会をオンライン句会「寅の日」と称する。
 オンライン「寅の日」から生まれたオンライン句会です。
 俳句結社「寅の日」が運営しています。
 寺田寅彦に師事します。 

0からはじめる人のためのオンライン句会です。

 本会は「夏雲システム」を利用させてもらっています。

1.原則として月一回の月例句会を実施します。

2. 参加者
 あらかじめ登録された者のみ。
 (「俳号」をきめて、【句会「寅の日」参加希望】のタイトルで楠田までメールを)
 
3.投句のお題
・当季雑詠(その季節の季語を自由に詠む。)

4.句数
・5句だし
・5句選(特1・並4)特選は2点 並選は 1点 扱い
・予選句は自由 

5.【投句期間】
 2024年11月1日0時から15日23時30分まで
 
6.【選句期間】
 2024年11月16日0時から25日23時30分まで  

7.【結果発表】
 2024年11月26日から
同時に「談話室」が書き込み可能になります。

8.賞について
 ・最高得点句は最優秀句であり、その句会の「寅日子」賞とする。
 ・特別賞として、次の賞を設ける。
 「これぞ科学!!」が詠まれた句 → 「牛頓」(ニュートン)賞!!
 「よくぞそこまで観察した!!」という句 → 「藪柑子」賞!!
  特別賞は、毎回でなくてよい。
  もちろん「寅日子」賞と重なることがあってもよい。
  参加者が、選評の際に書き込むようにようにしたい。複数票を獲得したときに受賞としたい。

9.注意事項
 参加する前に「夏雲システム」、「同意事項」をよく読んでおいてください。

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▼「連句」「連歌」も「座の文芸」であると教えられた。
 「句会」にもその考えが共通すると思う。
 さらには、とんでもない仮説をもっていた。

 「句会」には「共愉の科学」(convivial science)に通ずるものがある!!

 さあ、11月も。

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サイエンスコミュニケーター宣言(458) #理科の部屋 #理科教育コミュニティ

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▼まだまだ「土佐の寅彦」詣の余韻のなかにいた。
 ゆっくりゆっくり次を急ごう。
 サイエンスコミュニケーターとしての「現在地」を確かめていた。
 次の「座標軸」は

(4)あらたな理科教育コミュニティの構築!

 である。
▼「土佐の寅彦」詣の余韻の影響だろうか。
 「あらたな」と聞いて、すぐさま寅彦のあのコトバを思いだした。

自分は繰返して云いたい。新しい事はやがて古い事である。古い事はやがて新しい事である。

「科学上の骨董趣味と温故知新」より)

 私にとって、「理科教育コミュニティ」と言えばやはり【理科の部屋】だった。

◆情報は発信するところに集まる~【理科の部屋】とは~ 

▼もうすぐ31年の「歩み」になる。
 すっかり「更新」がおろそかになっているが、覚え書き的「30年史」があった。

◆【理科の部屋】30年史年表

もっともっと多くの人の「30年史」を知りたいものだ。
 
▼「あらたな」歩みは、どこまでも「不易流行」を追い続けるものでありたい。

 理科教育コミュニティの「不易流行」を!!

 ホンモノの「流行」は、「不易」を内包する!!
 ホンモノの「不易」は、「流行」を創造する!!

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2024年秋・「土佐の寅彦」詣(3) #土佐の寅彦 #ブラタモリ #西分漁港 #メランジュ #チャート #プレートテクトニクス

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▼「土佐の寅彦」詣二日目。
 いつもの定番スポットに加えて、今回ぜひ訪れみたい「ゆかりの地」があった。
 そのヒントは「ブラタモリ」にあった。

●「高知の町はなぜ龍馬を生んだ?」(2017年9月30日放送)
 ~地形の奇跡が生んだ“日本の夜明け”~

▼その番組でとりあげられた「西分漁港」に行ってみたいと思った。
 朝早く「高知駅」より列車にのりこんだ。
 40分かかって「西分駅」についた。
 海岸に出てみた。
 おおっ、太平洋だ!! 
 ふだん山の中に暮らしている人間は、それだけで感動してしまうのだった。 
 砂浜に出たり、サイクリング道路を歩きながら「西分漁港」に向かった。
 なかなか着かない。ちょっと不安になって、たまたま砂浜を散策しておられた老夫婦に尋ねてみた。
 「以前にブラタモリに取り上げられていた!?」
 「?(゚_。)?(。_゚)?」
 そこで、少しくわしく内容を話してみた。そしてたら、いきなり飛び出してきたコトバにびっくりだった!!
 
 「ああっ、メランジュね!!」

 それならと、「西分漁港」の場所をくわしく教えてもらった。

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▼やっと「西分漁港」にたどり着いた。
 道路脇の「メランジュ」解説の看板がめだっていた。
 漁港に降りていった、数人で、網を巻き取る作業をされていた。
 「作業中すみません。メランジュというのは!?」
 「ああっ、それはそこや。それに向こうにいったらもっとよくわかるところあるで…」
 と、とてもくわしく教えてもらった。

 番組で登場した
 「緑色岩」「チャート」「緑色頁岩」「黒色頁岩」等など
 そして「メランジュ」とはこれか!! 感動だった。

 こここそがプレートテクトニクスを実証する現場だったのである。
 
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▼科学者・寺田寅彦にも、土佐の海岸にふれた科学論文があった。

●「土佐國南海岸の地形に就いて」(1928)

 地名、地形、地質などにくわしくない私には、読んでもよくわかないというのが正直なところだ。
 しかし、「メランジュ」「プレートテクトニクス」と無縁の話でもないような気がするのだが。
 ここもやはり寅彦「ゆかりの地」のひとつに加えたい気分だ。

 最後にいつものように「墓所」にいって、今回の「土佐の寅彦」詣の成果とオンライン「寅の日」の近況を報告した。 

(了)
 
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2024年秋・「土佐の寅彦」詣(2) #土佐の寅彦 #寺田寅彦記念館 #秋季研究会 #連句の方則 #高知地方気象台露場

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▼いよいよ「土佐の寅彦」詣の起点に向かう。
 その前に、少し時間があった。
 そこで、もうひとつの「ゆかりの地」に寄ってみた。

◆花物語文学碑(城西公園)

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 そして、ほんとうにいよいよだった。

◆寺田寅彦記念館 友の会

 私の場合、すべてがここからはじまった!!
 秋に向かう庭の木々があたたかく迎えてくれた。

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▼今回の「土佐の寅彦」詣のメインテーマは、ここでの秋季研究会参加であった。

◆寺田寅彦記念館友の会 秋季研究会
・日 時 令和 6年 10月 20日(日)  午後 2時~
・場 所 寺田寅彦記念館
・内容
 講演 「連句の方則」
 講師  市川浩司 さん
 
▼いつまでも「にわか寅彦ファン」の域を脱しきれない私にはなかなか難解なテーマであった。
 しかし、とても興味深い内容であったことは確かだ!!
 「連句」!!
 わからぬまま話の内容をプロットさせてもらう。

 「連句の方則」
一、付け(共同制作)
二、転じる(第三以下 起承転々)
三、付け合い文芸に対する認識
四、終わりに(満尾した最後の両吟歌仙より)
 
 なんとも深い、面白そうな世界だ!!
 紹介していただいた「芭蕉会議」には、さらに興味深い情報がいっぱいあった。
 ゆっくり ゆっくり 急ごう。

▼館を出て、この日最後にむかった「ゆかりの地」は

▼高知地方気象台 観測露場 

 ここには、高層気象観測のための「ウィンドプロファイラ」があった。
 日本でいちはやく「高層気象観測」の必要性を説いたのは寅彦だった。
 そんな意味で、やっぱりここは寅彦「ゆかりの地」に思えるのだった。

 なんとも充実した楽しい一日がすぎた。

(つづく)   

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2024年秋・「土佐の寅彦」詣(1) #土佐の寅彦 #寅彦の銅像 #高知県立文学館 #寺田寅彦記念室 #traday #寺田寅彦

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▼久しぶりに「土佐の寅彦」を訪ねた。
 13回目の「土佐の寅彦」詣である。
 前回から、これまでとはちがった交通手段で訪ねている。
 事情あって車での移動が無理になったので、列車を利用している。

▼そんなこともあって、定番としているスポット(ゆかりの地)巡りの順番も変えていた。
 まず最初に訪れたのは

◆「寺田寅彦銅像」

 である。日曜日の朝だったので、オーテピア近くも「朝市」でちぎわっていた!!
 旅行者らしい若者ふたりが近づいて来て会話をかわしていた。
 「ああ!!ここにあったんか。」
 「これ超有名やで」
 「高知言ったら、これでしょ!!」
 「……」
 なんかこちらまでうれしくなって話しかけようかと思ったぐらいだ。

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▼次にむかった定番スポットが

◆高知県立文学館(「寺田寅彦記念室」)

 である。常設館の方でもなかなか興味深い特別展をやっていた。
 一巡したあと、やっぱり向かったの「寺田寅彦記念室」である。
 とても貴重な生の資料は説得力をもつ!!なんども見せてもらってきたはずだが、見る度にあらたな「発見」がある。
 こちらが少しテーマをもって見せてもらうと貴重度がわかる。
 今回は「モンタージュ」だった。
 次はおきまりの三本のビデオだった。今回も二度ずつ繰り返して見た。
 特にビデオの最後のコトバは、オンライン「寅の日」にツナガルものだと思っている。
(1) 「渦巻きの実験」 「物理学圏外の物理的現象」(青空文庫より)

広大無辺の自然にはなお無限の問題が伏在しているのに、われわれの盲目なためにそれを問題として認め得ない結果、それが存在しないかのように枕(まくら)を高くしているのである。

(2) 「地滑りの実験」 「自由画稿」はしがき(青空文庫より)
どんな瑣末さまつな科学的知識でも、その背後には必ずいろいろな既知の方則が普遍的な背景として控えており、またその上に数限りもない未知の問題の胚芽(はいが)が必ず含まれているのである。

(3) 「割れ目と生命の実験」 「空想目録」二 製陶実演 (青空文庫より)
学問の場合には、素材というものの価値が実は非常に重大である。いい素材を発見しまた発掘するということのほうがなかなか困難であってひと通りならぬ才能を要する場合が多く、むしろそれを使って下手(へた)な体系などを作ることよりも、もっとはるかに困難であると考えられる場合も少なくはない。そうして学術上の良い素材は一度掘り出されれば、それはいつまでも役に立ち、また将来いかなる重大なものに使用されるかもしれないという可能性をもっている。

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▼文学館から外に出ると、あまりに天気がよかったもので、少しだけ「高知城」に寄ってみた。
 公園で「おにぎり」を食べて、次にむかった。

(つづく)

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【Web更新10/20】24-42 サイエンスコミュニケーター宣言等 更新!!

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溝蕎麦や流れゆくさき未来形 24/10/17撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】24-42
週末定例の更新のお知らせ
 常時ネットにツナガル暮らしをしていると、少しだけ離れたときがあると、妙にすべてが新鮮に見えてくるから不思議だ。
 でもやっぱりこの「週末定例更新」だけは続けておく。
 「ものごとは、記憶せずに記録する。」
 のウメサオタダオの教えば守りたいものだ。

◆表示画像2024 更新 溝蕎麦
 小川の淵に、溝蕎麦がみごとに広がっていた。
 バックになっている小川の流れをながめていると、この水の「未来」がとっても気になりだした。
 瀬戸内へ、そして太平洋へ!?
 
◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 久しぶりに、サイエンスコミュニケーターとしての「現在地」を確認してみた。
 「現在地」の確認は、「これから」(「未来」)を語るものでありたい。
 立ち止まりつつ進む!!
 「未来形」でしか思考しない。
 
◆オンライン「寅の日」 更新!!
 10月テーマは「寅彦と芸術」
 11月テーマは「寅彦のツール」どんな展開になるか楽しみだ。
 「土佐の寅彦」詣の報告は、今週づける。

◆新・クラウド「整理学」試論 更新!!
 Twitter(X)はじめて、100日ごとの「記録」をみることはなかなか面白い!!
 Twitter的はどこまでも有効!!

 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから29週目。
 枯れ葉モードだ。
 風で枯れ葉がこすれ合う音はどこか寂しさを誘う。

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2024年11月のオンライン「寅の日」は #寅彦のツール #traday #寺田寅彦

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▼「土佐の寅彦」に会いに行きたい!!
 土佐(高知)の寅彦のゆかりの地を訪ねる旅を勝手に「土佐の寅彦」詣とよんでいた。
 訪ねる5つの定番スポットもきめていた。
 今回はオプションにあらたな地を加えて訪ねたいと思っている。

▼2024年11月のオンライン「寅の日」の計画をたてる時期である。
 11月は科学者・寺田寅彦が愛用した「科学のツール」をテーマとしたい。

【11月テーマ】「寅彦のツール」

 2024年11月のオンライン「寅の日」は2回ある。

■2024年11月のオンライン「寅の日」!!
◆第394回オンライン「寅の日」 …11/10(日)
◆第395回オンライン「寅の日」 …11/22(金)

▼「科学のツール(道具)」と大げさに言ったが、日常的に私たちも使用している「ツール」があった。
 寅彦が語るとなんともすごい「ツール」に思えて来るから不思議だ。
 「カメラ」と「地図」である。
 それらにふれた随筆を読んでみようと思う。
・「カメラをさげて」
・「地図をながめて」

■2024年11月のオンライン「寅の日」!!

◆第394回オンライン「寅の日」 …11/10(日)「カメラをさげて」(青空文庫より)

◆第395回オンライン「寅の日」 …11/22(金)「地図をながめて」(青空文庫より)


▼今回の「土佐の寅彦」詣にも、「カメラ」をさげて行きたいものだ。
 無手勝流「ヘタな鉄砲」方式で、どんな画像を撮ることができるだろう。
 楽しみである。
 これまで知らなかったあらたな寅彦に出会うことができるだろうか。

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サイエンスコミュニケーター宣言(457) #授業の科学 #中学校理科 #教材論 #科学するシリーズ

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▼サイエンスコミュニケーターとしての「現在地」を確認する作業をつづける。
 次の座標軸に行こう。
(3) 中学校「理科」カリキュラム全課程実践的検討!!

 直接「理科の授業」をやらなくなってずいぶん時間がすぎてしまった。
 でもやっぱり「理科の授業」へのこだわりがあった!!
 次なる思いは今もかわらずあった。

・理科の授業はサイエンスコミュニケーションの最前線である!!
・理科教師は最前線のサイエンスコミュニケーターである!! 

▼またまた大袈裟なことを言うが、【授業実践DB】づくりをめざしていた。
 拙い自分の授業の歩みを「記録化」したこともある。

私の「ふしぎ!?」からはじめて「卒業論文」にいたるまでの中学校3年間「理科」全課程を構想する!!
 新・中学校「理科」を構想する(2016年版) 
 
 読み返せば恥ずかしいかぎりであるが、やっぱり「ここから」しかはじまらないという思いである。
 遅々たる歩みになろうともこれからも進めたい。

▼「理科の授業」を語るとき、絶対にはずせないものがあった。
 それが「教材」だった。
 私の「教材論」はここまできていた。

◆新・私の教材試論
 
 私の永遠の「宿題」なのかも知れない。

▼「理科の授業」から出発して、挑戦している試みがあった。
 それが、「〇〇を科学する 」シリーズである。
 2024年になってスタートしたシリーズは2つあった。

●「天気の変化」を科学する
●「動く大地」を科学する(今も続行中!!) 

 まだまだ楽しみながら続けていきたい。

(つづく)

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本日(2024/10/17)、第392回オンライン「寅の日」!! #映画芸術 #traday #寺田寅彦

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▼12日に一度巡ってくるオンライン「寅の日」!!
 その日の朝は、「寅彦のカップ」でゆっくりコーヒーを飲むことからはじまった。
 そして、ゆっくり ゆっくり 「寅彦の世界」に入っていくのだった。

▼本日(2024/10/17)は、第392回オンライン「寅の日」である。
 10月のテーマは、「寅彦と芸術」である。

【10月テーマ】「寅彦と芸術」

 その2回目の本日は「映画芸術」を読む。
 内容もたっぷりの長編である。そこで、2回に分けて読むことにする。

◆本日(2024/10/17)は、第392回オンライン「寅の日」!!

●「映画芸術」(1)(青空文庫より)


▼不勉強で、ものをよく知らない私は寅彦の随筆を読みながらはじめて知ることも多い。
 今回は特にそのことが多かった。
 はじめて知るコトバも多い。
 だから、寅彦にこう言い切られると、「ヘェーそんなものなのか」とわからないまま納得してしまうのだった。

 

 映画は芸術と科学との結婚によって生まれた麒麟児(きりんじ)である。

しかし今日において最も総合的な芸術は映画の芸術である。

 
このようにして映画は自由自在に空間を制御することができる上に、また同様に時間を勝手に統御することができるのである。

そういう意味で、映画芸術はほんとうに時と空間をひとまとめにしたいわゆる四次元空間に殿堂を築き上げる建築の芸術であるということが了解されるであろう。

そしていよいよ「映画の成立」に入って話は具体的になってくる。
 第一にその一編の主題となるべきものからいわゆるストーリーあるいはシュジェーが定められる。これはたとえば数行のものであってもよいがともかくも内容のだいたいの筋書きができるのである。それをもう少し具体的な脚本すなわちシナリオに発展させる。

 これまでの過程はすべて「分析」の過程である。出発点における主題に含まれているものを順次にその構成要素に解きほごして行ってその各部の具体的設計を完成する過程である。

▼さて、いよいよ話は本格化していく。
 そして、本編最大のキーワード<モンタージュ>が登場する。

 こういうふうにしてできあがった部分品を今度は組み立てて行く「総合」「取り付け」の仕事がこれからようやく始まる。すなわち芸術家としての映画監督の主要な仕事としてのいわゆるモンタージュの芸術が行なわれるのである。

 このようにして選択された分析的要素の撮影ができた上で、さらに第二段の選択過程が行なわれる。それはこれらの要素を編集して一つの全体を作るいわゆるモンタージュの立場における選択過程である。

 要するに映画は截断(カッティング)の芸術である。

さらに「映画の編集過程」へと話が進む。
 最初に、<モンタージュ>の仕事をこう定義づけていた。
 たくさんな陰画(ネガチーヴ)の堆積(たいせき)の中から有効なものを選び出してそれをいかにつなぎ合わせるかがいわゆるモンタージュの仕事である。

<モンタージュ>というコトバに、示唆的なものを感ずるのは私だけだろうか。

(つづく)

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サイエンスコミュニケーター宣言(456) #道楽の科学 #等身大の科学 #共愉の科学 #サイエンスコミュニケーター

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▼やっと「秋風」を感じる季節となった。
 ふっと「ここはどこ!?」と自分に問いかけてみたくなるときがあった。
 そんなときはこれを書くようにしている。
 「サイエンスコミュニケーター宣言」もなんと456回目にもなっていた!!
▼そんな「現在地」を自分に問いかけるための6つの「座標軸」を用意していた。
 その6つとは次のようになっていた。

(1) 道楽的「科学」・道楽的「理科」の追求!
(2) サイエンスイベント・ムーブメントに参画する。
(3) 中学校「理科」カリキュラム全課程実践的検討!!
(4) あらたな理科教育コミュニティの構築!
(5) 日本理科教育史を現在進行形のかたちでまとめる。 
(6) 「私の研究」をすすめる!!

▼さっそく、「現在地」を確かめていこう。
(1) 道楽的「科学」・道楽的「理科」の追求!
 私は勝手気ままに「〇〇の科学」をつくり遍歴を繰り返していた。
 今、いちばん私の「現在地」を象徴する「科学」は次の3つだ。
・道楽の科学
・等身大の科学
・「共愉の科学」(convivial science)!!

▼次の「座標軸」に行こう。
(2) サイエンスイベント・ムーブメントに参画する。
 ポンコツ度を増す度に、体力的にも制限がでてきた。
 動ける範囲も限られてきた。
 あらたな「参画」「参加」の方法を模索したいと思っている。
 これもあらたな道へのチャンスかも知れない。

(つづく)

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【Web更新10/13】24-41 【ヒガンバナ情報2024】等 更新!!

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コムラサキの枝ゆらして祭り哉 24/10/11撮影@福崎

■楠田 純一の【理科の部屋】24-41
週末定例更新のお知らせ
 はや10月半ばである!!
 なぜ月日はかくもはやく過ぎてしまうのだろう。
 ふと昔読んだ(はず)の『忘却の整理学』を本棚からひっぱりだしてきた。
 「忘却」という名の「整理学」!!
 なにか新鮮な響きが。
 さて、どんな一週間になるのだろう!?

◆表紙画像集2024 更新 コムラサキ
 コムラサキの実がたわわに実っていた。
 また一年たってこの季節になった。
 秋祭りの神輿が、近くの道を通り、太鼓の響きが枝をゆらしそうだ。
 
◆【ヒガンバナ情報2024】更新!!
 ヒガンバナ三昧の一週間だった。
 いよいよ野に燃え立つ松明の行列が見られる季節となった。
 植物「ヒガンバナ」の観察は、ここからはじまる。
 「葉」は!?
 「自然結実」は!?

 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから28週目である。
 すっかり「枯れ蓮」の季節にシフトしつつあった。
 6号の果托をつけた花茎は風で折れてしまった。 
 
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Twitter(X)はじめて5,500日目に思うこと!! #Twitter #Twitter的 #higanbana #日本ヒガンバナ学会

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▼庭の定点ヒガンバナがついに「満開」となった!!
 とりわけ赤と白のヒガンバナのコラボがみごとなものだ。
 やっぱり例年にくらべ二週間ばかりの遅れだろうか。
 10年前はどうだったんだろう!?
▼Twilogが教えてくれた。
 本日がTwitter(X)はじめて5,500日目であることを。
 ひょんなことがきっかけではじめたのが
 2009/09/23!!
 ずいぶん遠くへきてしまったものだ。
 Twitter(X)をとりまく環境も大きく変わってしまった!!
 X(旧Twitter)と表現する方がいいのかもしれないが。
▼Twitterはじめた頃もやっぱりヒガンバナの「ふしぎ!?」を追っていた。
 ヒガンバナ情報収集に
 「#higanbana」!!
 大きな威力を発揮してくれた。
 自分の身の回りのヒガンバナ情報に「#」(ハッシュタグ)をつけてつぶやいた。
 瞬時に全国のヒガンバナ情報に繋がった!!
 驚くべき「ツール」だと思った。
▼その「ツール」の威力を自分勝手なコトバにしてみた。
 それが Twitter的!!
 「Twitter的」とは
 私の勝手な造語である。6つのキーワード・概念からなる。
 Twitterそのものだけを意味しない!!

 Twitter的=
「リンク」
「シェア」
「フラット」
「等身大」
「リアルタイム」
「アクティブ」

 最初の3つ「リンク」「シェア」「フラット」は『インターネット的』からのパクリである。
 後の3つ「等身大」「リアルタイム」「アクティブ」は体験的に感じたことを追加した。
 
 これからもずっと「Twitter的」は有効であると思っている!!

 「#日本ヒガンバナ学会」で今度は何が見えてくるかな。

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2024年・実生コヒガンバナのは今!!(2024/10/12) #コヒガンバナの出葉 #コヒガンバナの種子 #2倍体 #実生コヒガンバナ #日本ヒガンバナ学会

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前回の観察から、10日が経っていた。
 ひとつだけ元気だった花茎の先にある花の子房部は膨らんできているように見えた。
 「種子」をつくろうとしているのだろうか!?
 その花茎の足元を見ると、あきらかに葉がでてきていた。

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▼他の鉢の様子はどうだろう!?
 いくつかの鉢で「出葉」がすすんでいた。
 とりわけ、今年は花茎をのばしてこなかった鉢の出葉が目立った。
 「来年こそは!!」
 と、来年の秋にむけて準備をはじめたのだろうか。

▼ 葉は、来年の春まで光合成をして、地下の球根に「栄養」を蓄積しつづける。
 「臨界点」に達すれば、来年こそは花茎をのばしてくるだろう。
 はたして !?
 この後の展開が楽しみである。

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▼ 昨年から光のよくあたる場所に置いた6つ鉢。
 そのうち2つの鉢で「出葉」がすすんでいた。
 葉は心持ち、肉厚がでてきて丈夫になったような気がする。

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2024年・ヒガンバナの花茎の足元に注目しよう!!(2024/10/11) #ヒガンバナ #自然結実 #ヒガンバナの出葉 #日本ヒガンバナ学会

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▼継続して観察しているヒガンバナ群落の一部の花がすっかり萎れてしまっていた!!
 花茎の足元に目をやると
 葉だ!!
今まで見られなかった葉が出てきているのだった。
 よく観察してみると、花茎そのものの足元だけでなく、少し離れた位置からも葉が出てきていた。
▼「葉の季節」のはじまりだ!!
 「花の季節」が終わったら、「葉の季節」へとシフトしていくのだった。
 「葉見ず 花見ず」(ハミズハナミズ)
  はヒガンバナの一年をかけたみごとな「戦略」だった。
 今こそ観察しておきたいものだ。

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▼もうひとつの「ふしぎ!?」があった。
 こんなにみごとな花を咲かせたヒガンバナ!!
 花ナラバ実(種子)をつくらないのか!? 
 「3倍体」それだけではなかなか納得できない、なかには「種子」をつくる「変わりダネ」はいないだろうか。
 萎れた花の子房部が膨らんでくることはないだろうか!?
▼「自然結実」の観察は、もう少し先の話かもしれない。
 咲き終わってから、しばらくして ヒガンバナをいっぱい観察したところに出かけていってみたいものだ。

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2024年・庭の定点ヒガンバナは今!!(2024/10/10)#ヒガンバナ #不稔性 #殖え方 #分球 #日本ヒガンバナ学会

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▼庭で定点観測をつづけるヒガンバナが、やっと花茎をのばしてきた!!
 遅い!!
 でもうれしい。
 例年にくらべても遅かった昨年よりもさらに遅かった。
 
●庭の定点ヒガンバナは今!!(2023/10/06)#ヒガンバナ #不稔性 #殖え方 #分球 #日本ヒガンバナ学会

▼定点はA~Eまで5地点あった。
 それぞれについて、昨年と比較しながら見ていこう。
【A定点ヒガンバナ】
・もっとも古株のヒガンバナである。
・継続観察をはじめてからも25年以上がすぎる。
・そのなかでも今年がいちばん遅いだろうか。
・「分球」によって殖えていっていることがよくわかる。
・「満開」までにはまだまだである。

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【B定点ヒガンバナ】
・赤白のヒガンバナがコラボする地点である。
・シロバナヒガンバナが今年は元気だ。遅れたが楽しみだ!!
・赤の方が早く咲いていた。
・みごとなコラボかみられるまではあと数日か。

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▼次は大きな植木鉢で育てていた。
【C定点ヒガンバナ】
・東京から引っ越してきた株である。
・もういくつぐらいに「分球」しただろう?それにも興味あるが
・「満開」までは数日か?

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▼最後は、いつしか庭に侵入してきた古株である。
【D定点ヒガンバナ】
・ここの「開花」がいちばんすすんでいる。
・萎れ始めている花もある。
・花茎の先端の子房部に注目だ。
・「自然結実」はあるか!?

【E定点ヒガンバナ】
・おそらくDから、「分球」してきたものだろう。
・こちらは、今が盛りだった。

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 いずれにしても、毎日の変化が目の前で見ることができるのはアリガタイ!!
 さて、この後の展開は!?


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【Web更新10/6】24-40 【ヒガンバナ情報2024】等 更新!!

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遅れても遅れてもなほ曼殊沙華 24/10/05撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】24-40
週末定例更新のお知らせ
 今年の「週末定例更新」も40回目になった。
 ほぼ一年の3/4を通過というところである。
 一週間のblog書き込みを関連ページにリンクして、表紙画像を更新して、一句を詠む!!
 おきまりの定番「作業」である。
 この「作業」を通して、一週間の自分自身も「更新」されるような気分になるのである。
ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

◆表紙画像集2024 更新 彼岸花・曼珠沙華
 やっと来た!!
 ほぼ2週間の遅れである。遅れに遅れてもやっぱり彼岸花!!
 彼岸花は、私の人生にとって特別の意味を持つ「植物」だったのだ。

◆【ヒガンバナ情報2024】更新!!
 1998年に自分のHPをもつと同時にはじめた【ヒガンバナ情報】のページは、今年で27年目であった。
 思えば遠くへきたもんだ!!
 遅れてきたヒガンバナにどんな「異変」が見られるだろう!?
 全国からの多くの情報に期待しながら、「これから」も観察をつづけたい。

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 「雲見」、俳句「歳時記」だけの更新である。
 Webテキスト試案の活用の機会をひそかに待っている。

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 10月テーマは「寅彦と芸術」だ。
 自分には縁遠いテーマだと思いつつ、読みすすめるとやっぱり寅彦は面白い!!
 寅彦はいつでも、「これから」の人。

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 お薦め本『うんこ虫を追え』を書いた。
 この絵本で描かれている「発見」の展示されている国立科学博物館特別展「昆虫」は、2024/10/14(月・祝)までだそうだ。
 
 
 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから27週目。
 葉の枯れは、どんどん進む。
 6号の果托も、途中でおれてしまった。

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2024年・植物「ヒガンバナ」の観察は、今からこそ!!(2024/10/04) #ヒガンバナ #自然結実 #ヒガンバナの種子 #日本ヒガンバナ学会

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▼いくつか設けている定点観測地のうち、いくつかがヒガンバナ開花が盛りをむかえた。
 シロバナヒガンバナも!!
 いや、ところによっては盛りをすぎて、花が白み始めたところもある。
 やはり2週間ばかり遅れた開花であった。 
 「猛暑」だけでなく、「水」不足も関係しているように思われる。

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▼さあ、いよいよである!!
 植物「ヒガンバナ」の観察は、今からが本番だ!!
 花茎の足元を観察してみよう。
 
 「葉見ず 花見ず」(ハミズハナミズ)の里名の観察眼に学ぼう!!

▼もうひとつぜひ観察してみたいのが、花のこの後である。
 こんなみごとな花をいっぱい咲かせたのである

 日本のヒガンバナは、「3倍体」であるから「種子」をつくらない!! 
 ほんとうかな!?
 こんなにいっぱいあるのだから、なかには「変わりダネ」がいても
 「自然結実」ヒガンバナをみつけよう。

▼と言いながら、自分でも少し不安な「仮説」を立てている。
・今年の「猛暑」は、ヒガンバナの開花期を遅らせただけでない。
・リコリス(「ヒガンバナ」の仲間)に異変をもたらした。
・例年観察している「キツネノカミソリ」から、花茎がのびてくることがなかった。
・「自然結実」ヒガンバナ群生地の様子が少しおかしい!?

 今、いっぱい花が咲いている場所に何日後・一ヶ月後に訪れて植物「ヒガンバナ」を観察しよう。

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本日(2024/10/05)、第391回オンライン「寅の日」!! #科学者と芸術家 #traday #寺田寅彦

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▼オンライン「寅の日」をはじめて13年目!!
 でもやっぱりまだまだ「にわか寅彦ファン」だった。
 寅彦の随筆を読むだけでなく、寅彦の「ゆかりの地」巡ったり、愛用していたものに接したりすることは、少しでも「寅彦の世界」の空気に近づけることになるかも知れない。
 なんとも楽しいひとときでもある。

▼本日(2024/10/05)は、第391回オンライン「寅の日」である。
 10月のテーマは、「寅彦と芸術」である。

【10月テーマ】「寅彦と芸術」

 その初回の本日はズバリ「科学者と芸術家」を読む。

◆本日(2024/10/05)は、第391回オンライン「寅の日」!!

●「科学者と芸術家」(青空文庫より)


▼「科学」もよく理解していない私が、全く門外漢の「芸術」のことまではとても…
 ところが
 読み始めると、なんとなくわかったつもりになって、面白く思えてくるからやっぱり寅彦は凄い!!

  しかし科学者と芸術家の生命とするところは創作である。他人の芸術の模倣は自分の芸術でないと同様に、他人の研究を繰り返すのみでは科学者の研究ではない。もちろん両者の取り扱う対象の内容には、それは比較にならぬほどの差別はあるが、そこにまたかなり共有な点がないでもない。科学者の研究の目的物は自然現象であってその中になんらかの未知の事実を発見し、未発の新見解を見いだそうとするのである。

 「科学者」の楽しみが語られる。
 世間には科学者に一種の美的享楽がある事を知らぬ人が多いようである。しかし科学者には科学者以外の味わう事のできぬような美的生活がある事は事実である。たとえば古来の数学者が建設した幾多の数理的の系統はその整合の美においておそらくあらゆる人間の製作物中の最も壮麗なものであろう。物理化学の諸般の方則はもちろん、生物現象中に発見される調和的普遍的の事実にも、単に理性の満足以外に吾人の美感を刺激する事は少なくない。

 ニュートンが一見捕捉しがたいような天体の運動も簡単な重力の方則によって整然たる系統の下に一括される事を知った時には、実際ヴォルテーアの謳(うた)ったように、神の声と共に渾沌(こんとん)は消え、闇やみの中に隠れた自然の奥底はその帷帳(とばり)を開かれて、玲瓏(れいろう)たる天界が目前に現われたようなものであったろう。

この種の美感は、たとえば壮麗な建築や崇重な音楽から生ずるものと根本的にかなり似通ったところがあるように思われる。

▼次は「芸術家」についてであった。
 

 また一方において芸術家は、科学者に必要なと同程度、もしくはそれ以上の観察力や分析的の頭脳をもっていなければなるまいと思う。

いかなる空想的夢幻的の製作でも、その基底は鋭利な観察によって複雑な事象をその要素に分析する心の作用がなければなるまい。もしそうでなければ一木一草を描き、一事一物を記述するという事は不可能な事である。そしてその観察と分析とその結果の表現のしかたによってその作品の芸術としての価値が定まるのではあるまいか。

 さらには、こう言い切る!!
広い意味における仮説なしには科学は成立し得ないと同様に、厳密な意味で現実を離れた想像は不可能であろう。科学者の組み立てた科学的系統は畢竟(ひっきょう)するに人間の頭脳の中に築き上げ造り出した建築物製作品であって、現実その物でない事は哲学者をまたずとも明白な事である。また一方において芸術家の製作物はいかに空想的のものでもある意味において皆現実の表現であって天然の方則の記述でなければならぬ。

 もう少し進んで科学は客観的、芸術は主観的のものであると言う人もあろう。しかしこれもそう簡単な言葉で区別のできるわけではない。万人に普遍であるという意味での客観性という事は必ずしも科学の全部には通用しない。

 このあたりからはじまって、いよいよ本格的に寅彦の「科学者論」「芸術家論」が展開される。

  これは1916(大正5)年、今から100年以上前に発表された文章である。
  いつまでも「にわか寅彦ファン」の私は思う!!

 寅彦の提言は、それから100年経った「これから」こそ有効だ!!
 寅彦の軸足は、いつも「科学」にあった!! 

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2024年・実生コヒガンバナのは今!!(2024/10/02) #コヒガンバナ #コヒガンバナの種子 #2倍体 #実生コヒガンバナ #日本ヒガンバナ学会

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▼私はかなりショックを受けていた。
 「種子」から育てる実生実験をはじめて10年目の今年は、ついに7鉢でも「開花」を迎えていた。

・2024年・実生コヒガンバナの開花がすすむ!!(2024/09/09)

 ところが次々と花茎が折れ倒れて、花は萎れてしまっていた。
 今も立つ花茎は、一本だけになってしまっていたのだ。
 
▼かろうじて立つ花茎の先の萎れた花の子房部は、心持ち「膨らんで」いるようにも見えた。
 昨年とは大きなちがいだった。

・実生コヒガンバナは今!!(2023/10/04)

 昨年の3鉢にくらべ7鉢でも「開花」してきただけに大いに「結実」を期待していただけに残念だ!!

▼昨年とのちがいは、花茎が倒れ萎れてしまっただけではなかった。
 昨年のように花茎の足元から、「葉」が顔出しているということはなかった。
 どの鉢からも「葉」は見られなかった!!

 これは単に遅れているだけだろうか!?
 実生コヒガンバナに何か「異変」が起きているということはないだろう!?

▼昨年からのそもそもの「ふしぎ!?」が、頭をもたげてきた。

・コヒガンバナは「2倍体」ダカラ 「種子」をつくってアタリマエ!?

 ほんとかな!?
 どうやって「受粉」したのかな!?
 「自家受粉」!?
 「ふしぎ!?」はまだまだつづく!!

 

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【お薦め本】『うんこ虫を追え』(舘野 鴻 文・絵 福音館)

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▼私はここ15~16年のあいだにとても「ふしぎ!?」な生きもの三つに出会った。
・クマムシ
・ゲホウグモ
・コウガイビル
それらは、少し大袈裟に言えば私のこれまでの「生きもの観」「生命観」「動物観」を根底的にひっくりかえすものであった。
その「ふしぎ!?」は、今なお追いつづけている。
これら生きものについて共通することがあった。それらはみんな共通して我が家の庭で出会ったということである。
最高の「ふしぎ!?」は、もっとも身近にある!!
はほんとうだった。
 
▼ちょっとこういう言い方をするのもおこがましいが、同じように生きものの「ふしぎ!?」を追いかける人と出会った。
 その人が書いた絵本が今回の【お薦め本】である。

【お薦め本】『うんこ虫を追え』(たくさんのふしぎ傑作集)(舘野 鴻 文・絵 福音館 2024.5.10)

 さすが「たくさんのふしぎ傑作集」に選ばれているだけのことはある。
 じつに面白い!!
 いっきょに読んでしまった。

 いつものように【お薦めポイント】3つを先にあげておく。

(1)「ふしぎ!?」を追う楽しさを教えてくれている。
(2)「ふしぎ!?」を追う方法が学べる。
(3)きっと自分でも「ふしぎ!?」を追ってみたくなる。

▼ではひとつずついきましょう。
(1)「ふしぎ!?」を追う楽しさを教えてくれている。
こんな一文からはじまります。

 オオセンチコガネという虫がいる。
 宝石のようにキラキラ輝き、まるっこい体に短い手脚もかわいい。
 そして、この虫の大好物は……うんこ。つまりうんこ虫だ。
 うんこに宝石、このギャップたまらなく魅力的。(同書P1より)

 なんでまた「うんこ虫」なんだ!?
 そんな疑問は、読み進めればすぐにわかってきます。
 「あとがき」に相当する巻末の「わらない。だからおもしろい。」の文は次のようにはじまっています。
 草も虫もケモノも、産まれて死んでいくのはみんな同じ、嫌いな虫も「何をしているんだろう」とか、「頑張ってるんだな」とか、そんなことをふと感じた瞬間に、ちょっと愛おしく見えてくるものです。虫だけではなく、身の回りにある全てのものでも、「知れたい」と思ってじっくり観察していると、その観察対象は自分にとって特別なものになり、不思議と輝いてきて、それまで自分が知らなかったあたらしい世界が見えてきます。おじさんになった私は、今でもそうです。(「わからない。だからおもしろい。」より)

 まったく同感です!!
 「ふしぎ!?」を追いかけるとはそういうことだと思います。

ではふたつ目に行きましょう。
(2)「ふしぎ!?」を追う方法が学べる。
まずは展開をプロットしてみよう。 
「飼ってみる。」
「ちゃんと飼ってみる。」 
「掘り出し。」   
「失敗」
「一瞬のよろこび、そしてまた失敗」
 ナルホド!!うまいな!!
 さすが絵本作家だ。わかりやすい楽しい絵もともなって、この世界に引き込まれていく。
 そして、次だ!!これはホンモノだと思ったのは
「オレフン!」
 なに!?そこまでやるのか!!
 この人の「ふしぎ!?」追う姿勢は半端ではなかった。徹底していた。
姿勢だけではなかった。全てが本格的であった。
「オオセンチタワー。」 
「牧場を掘ってみる。」
「オオセンチタワーの衝撃。」
「オオセンチコガネの育児塊はこう作られる」
「なぜ地下深くに育児塊を作るのか。」
等々とつづいていく。
次々と「ふしぎ!?」が生まれてくる。
その「ふしぎ!?」をどのように「科学する」か、が具体的に語られている。
実に痛快で面白い!!勉強になるな!!

「ふしぎ!?」(疑問)→仮説→実験・観察→結果→考察(「驚きの発見」)
 そして、あらたな「ふしぎ!?」  

著者のコトバを借りよう。

 謎を探究していくと、とんでもない発見をしてしまうことがある。
 けど、それはもともと自然界にあること。
 答えは最初からそこにある。
 私たちが知らないことや見えていないことは、まだまだ山ほどあるのだ。
 謎は次から次にあらわれて、どこまでもつづいていく。(同書P38より)

▼最後のお薦めポイントに行きましょう。
(3)きっと自分でも「ふしぎ!?」を追ってみたくなる。
 これが本命中の本命なのかも知れない。
 これも、著者の誘いのコトバを借りよう。

 みなさん、本に書いてあることが全てではありません。あなたが私と同じことをやってみたとき、違うことが目の前で起こるかもかもしれない。それは誰も知らなかったことだったりします。やってみなければわからないのです。やればやるほどわからない。それが自然界です。わからないからおもしろい。おもしろいから納得いくまでやってみる。そんなことをみなさんと分かち合えたらなと思っています。
 (「ハードカバー版によせて 舘野 鴻」より )

 【アタリマエ!!の蛇足 ふたつ】
その1 絵本だから、とても絵が美しい!!わかりやすい!!面白い!!

その2 これはリクエスト!!
ハードカバー版帯に「国立科学博物館 特別展「昆虫」にて」
(会期2024年7月13日(土)~10月14(月・祝)
「この絵本で描かれている「発見」を展示!」と書かれている。
地方でもその「展示」の機会があるとうれしいな!!

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2024年10月(神無月)の俳句「歳時記」!! #俳句 #歳時記 #オンライン句会

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▼団栗と言えば、『ホトトギス』に掲載された寅日子先生の「団栗」(青空文庫より)を思い出す。
 俳句もきっと多く詠まれているのだろうとさがしたが、一句しかみつけることができなかった。

 懸崖や団栗落つる驀地(まつしぐら) (明治31-32年)

 それが、とても気に入ってしまった。

▼さあ、今月も名句の鑑賞 より<俳句修業>をはじめよう!!
 名句の参考にさせてもらうのは、いつものように

◆NHK「俳句」 テキスト

である。ここより巻頭の名句10句を引用させてもらう。

(1) 晩秋の水にしづんでゆく錨 鴇田智哉
(2) 落鮎や日にゝ水のおそろしき 千代女
(3) 見えさうな金木犀の香なりけり 津川絵理子
(4) 秋深し芭蕉の筆に甲斐の二字 廣瀬直人
(5) 目つむれば蔵王権現後の月 阿波野青畝
(6) 長き夜のところどころを眠りけり 今井杏太郎
(7) 火祭や焰の中に鉾進む 高浜虚子
(8) 森に降る木の実を森の聞きゐたり 村越化石
(9) 止め椀は会津塗りなり紅葉宿 伊藤敬子
(10) 地獄絵の中まで紅葉明りかな 南うみを

▼次はシロウトの勝手な<選句>である!!
 名句ばかりだから、選句もけつこう楽しいもんだ。
 
【私の選んだ名句ベスト3】

(3) 見えさうな金木犀の香なりけり 津川絵理子

(8) 森に降る木の実を森の聞きゐたり 村越化石

(10) 地獄絵の中まで紅葉明りかな 南うみを

【次点】

(6) 長き夜のところどころを眠りけり 今井杏太郎

【選評】
・あるあるの景だ。例年ヒガンバナにつづけては、この「金木犀」の香だった。遅れている!!
・団栗だろうか!?この音は思いの外大きいのである。驚いてしまう。
・「紅葉明かり」は別世界へ連れて行ってくれる。

・「ところどころ」がいいな。眠れなかったではなく、この方がリアリティがある!!


▼俳句修業の究極は「句会」参加である。
 オンライン句会「寅の日」も、記念すべき50回目に入っている。
 あなたもやってみませんか。

●第50回オンライン句会「寅の日」10月例会案内!! 


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2024年10月(神無月)の「雲見」は!? #雲見 #もくもくシール

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▼さあ、 10月(神無月)の「雲見」だ。
 10月の「雲見」を予想する前に9月の「雲見」のまとめをもくもくシールセットによる「雲見」カレンダー(理科ハウス)でふり返っておこう。
 使用した十種雲形シールは次のようになった。

・快晴    3     
・巻雲    0 
・巻積雲   4 
・巻層雲   1     
・高積雲   1  
・高層雲   3 
・層積雲   3   
・積雲   14    
・層雲    0
・乱層雲   1
・積乱雲   0

  一日一枚のシールを原則としている。朝の9時現在の観測を基準としている。
  9月で目立ったのは、「積雲」14だ!!
  まだまだ「真夏の空」がつづいていたんだ。
  9月もアメダスの記録(「福崎」)から最高気温~最低気温をメモしてみた。
 「夏日」=「日最高気温が25℃以上の日」  5日
 「真夏日」=「日最高気温が30℃以上の日」 14日!!
 「猛暑日」=「日最高気温が35℃以上の日」 11日!!
 あらためてこのアタリマエ!!
 気温は正直だ!!気温は「科学」だ!!
 やっぱり異常なほどの「猛暑」だったんだ。
 そのためか!?ヒガンバナの開花は2週間以上遅れている。

▼2024年10月(神無月)の「雲見」の予想に入ろう。
 まず前年の天気図を参考にすることにする。
 2023年10月の天気図を参考にしてみる。

◆日々の天気図 2023年10月 (気象庁)
・気になるのはこの「猛暑」だ。もう「猛暑日」はないだろうか!?
・遅れているヒガンバナの「満開」はいつごろになるだろう。
・「自然結実」ヒガンバナを見ることができるだろうか!?
・「天気は西から」が顕著になるのはいつごろからだろう。
・「秋晴れ」の「快晴」シールは何枚ぐらい貼るかな?
・「秋祭り」の天気は!?
・もくもくシールはなにがふえるかな。

▼次は「雲見」の旅 計画だ。
【2024年10月 「雲見」の旅】
・13回目の「土佐の寅彦」詣!!
・これと同時に、「動く大地」を科学する(四国編)をオプションで考えたいな。 
・「自然結実」ヒガンバナ群生地巡りと「雲見」。
・地域の低山登山と「雲見」、さてどの山から。

▼やっと「動く」のに快適なシーズンがやってきた。
 動きながら
 「空」にいっぱい学びたいものだ!!

 「雲見」と【宇宙見物】で!!
 

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