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【Web更新9/29】24-39 【ヒガンバナ情報2024】等 更新!!

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赤まんま誰か地蔵に供えけり 24/09/27撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】24-39
週末定例更新のお知らせ
 なんと9月が終わってしまう!!
 夏のやり残しの「宿題」のことを考えているあいだに終わってしまう。
 
 「未来」(これから)と「私」なら変えることができる!!
 ゆっくり ゆっくり急ごう。

◆表紙画像集2024 更新 赤まんま(イヌタデ)
 道端の「赤まんま」がうれしい季節だ。
 「赤まんま」→「赤飯」→「ままごと」→「莚」(ムシロ)
 おきまりの連想だ。
 もうあの日から何年だろう!?
 あの地蔵さんに「赤まんま」供えたのは誰だろう。

◆【ヒガンバナ情報2024】 更新!!
 ヒガンバナの開花が遅れている。
 もうとっくに「お彼岸」も明けているというのに。
 でも忘れてしまったわけではなさそうである。
 「葉見ず 花見ず」の季節をしっかり観察しておきたいものだ。

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 10月テーマは「寅彦と芸術」である。
 「土佐の寅彦」詣の月でもある。とても楽しみだ!!
 詣のオプションに何を計画しようか。考えるだけでも楽しい!!


 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから26週目。
 いよいよ葉も枯れはじめた。
 最後まで蓮根を太らせてもらいたいものだ。

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2024年・「自然結実」ヒガンバナ群生地は今!!(2024/09/28) #ヒガンバナ #自然結実 #ヒガンバナの種子 #日本ヒガンバナ学会

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▼一昨日(2024/09/27)に巡った場所以外でも、これまでに「自然結実」ヒガンバナを観察していた。
 もっとも身近な場所は、いつもヒガンバナの「初見」をするところだった。
 
【福崎S(散策)】
・やっと花芽が顔を出し、花茎がのびてきた。
・なんともうれしい気分になる!!
・少なくとも2週間以上の遅れだ。
・溝と反対側の田の畦のヒガンバナはみごとに稲穂とコラボしていた。
・この後の展開が楽しみである。

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▼より身近な場所があった。
 毎日通る道端である。

【福崎M(道端)】
・こちらも花茎が伸び始めたばかりだった。
・毎日、刻々と変化を観察できるのはアリガタイ!!
・気になるのは、ここ数年連続して「自然結実」を観察してきた株からはまったく花茎が見られなかった。

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▼次は家から少し離れて、「ひとり吟行」のコースにある群生地である。

【香寺】
・ここもまた一斉に花茎がのびだした。
・場所によっては稲刈りの済んだ田のあぜに、みごとな行列をつくっていた。
・来週には「満開」むかえるだろう。
・「自然結実」もずれ込むのだろうか!?

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▼そして最後に我が家の庭である。
 庭の「定点観測地」では、どこにも「花芽」も「花茎」まったく見当たらなかった。
 遅い!!
 唯一、「大賀ハス観察池」の側の株は、すでに「満開」すぎたものもあった。

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2024年・「自然結実」ヒガンバナ群生地は今!!(2024/09/27) #ヒガンバナ #自然結実 #ヒガンバナの種子 #日本ヒガンバナ学会

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▼昨日(2024/09/27)、「自然結実」ヒガンバナ群生地巡りをした。
 とんでない「猛暑」の影響か、ヒガンバナの初見が遅れていた。
 前回(2024/09/13)からはや2週間がたっていた。

 巡ったコースはこれまでと同じく3ヶ所である。
【安富】→【夢前】→【福崎】の順番にめぐった。

▼まずは【安富】だ。
【安富】
・何と言ってもここが群生地を最初に「発見」した場所であり、ここが「原点」でもある。(2013.11.13
・西の畦は花茎がのびはじめたところだった。
・はじめての「その場所」は、花茎をのばしてきたばかりだった。
・それから、ひとつ南の畦はほぼ「満開」であった。
・となりあわせの畦でもかくもちがうものかとびっくりである。

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▼次は【夢前】だ。
【夢前】
・定点観測地の北向かい畦は、6~7分咲きというところだろうか。
・いちばんの観測地の溝のはたは、今、花茎がのびはじめたばかりだ!!
・稲刈りのすんだ田もあった。
・開花が遅れていることはたしかだった。

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▼最後が【福崎】だった。
・3カ所のなかでは、ここがいちばん遅れていた。
・道路をはさんで南側も北側もまだまだだった。
・まばらに花茎がのびてきているところがある程度だった。

 総体的には2週間以上開花は遅れている!!
 はたして、ほんとうに「猛暑」の影響だろうか!?
  
 いちばん気になるのは、ここに「自然結実」が見られるだろうか!?
 ということだ。

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第50回オンライン句会「寅の日」10月例会案内!! #寅の日 #オンライン句会 #夏雲システム

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▼たわわに実る稲穂を見ていると、寅日子先生のあの名句を思い出した。

 客観のコーヒー主観の新酒哉 (昭和3年)

 大のお気に入りである!!

▼さあ、10月もオンライン句会である。
 なんとオンライン句会「寅の日」は、記念すべき第50回をむかえる。
 「原点」にたちかえり、オンライン句会を大いに楽しみたいものである。

▼あらためて、10月例会の案内をあげておく。
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第50回オンライン句会「寅の日」10月例会実施案内

0.はじめに
 本会をオンライン句会「寅の日」と称する。
 オンライン「寅の日」から生まれたオンライン句会です。
 俳句結社「寅の日」が運営しています。
 寺田寅彦に師事します。 

0からはじめる人のためのオンライン句会です。

 本会は「夏雲システム」を利用させてもらっています。

1.原則として月一回の月例句会を実施します。

2. 参加者
 あらかじめ登録された者のみ。
 (「俳号」をきめて、【句会「寅の日」参加希望】のタイトルで楠田までメールを
 
3.投句のお題
・当季雑詠(その季節の季語を自由に詠む。)

4.句数
・5句だし
・5句選(特1・並4)特選は2点 並選は 1点 扱い
・予選句は自由 

5.【投句期間】
 2024年10月1日0時から15日23時30分まで
 
6.【選句期間】
 2024年10月16日0時から25日23時30分まで  

7.【結果発表】
 2024年10月26日から
同時に「談話室」が書き込み可能になります。

8.賞について
 ・最高得点句は最優秀句であり、その句会の「寅日子」賞とする。
 ・特別賞として、次の賞を設ける。
 「これぞ科学!!」が詠まれた句 → 「牛頓」(ニュートン)賞!!
 「よくぞそこまで観察した!!」という句 → 「藪柑子」賞!!
  特別賞は、毎回でなくてよい。
  もちろん「寅日子」賞と重なることがあってもよい。
  参加者が、選評の際に書き込むようにようにしたい。複数票を獲得したときに受賞としたい。

9.注意事項
 参加する前に「夏雲システム」、「同意事項」をよく読んでおいてください。

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▼思えば遠くまで来たもんだ!!
 第50回とは
 
 「オンライン」であることが、ここまでやってこれたことの最大の理由だと思う。
 投句・選句のときは、期限内であれば参加者の都合に合わせればよい。
 きわめて自由気ままでいいのだ。
 アリガタイことだ!!
 
 客観と主観の交錯するところに「句会」の醍醐味がある!!
 

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【Web更新9/22】24-38 オンライン「寅の日」等 更新!!

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露草やいつまでも畦ひとり占め 24/09/20撮影@福崎

■楠田 純一の【理科の部屋】24-38
週末定例更新のお知らせ
 「暑さ寒さも彼岸まで」!!
 ひょっとしたら、これもやっぱり「科学」かも知れない。
 いっきょに秋めいてきた。
 さあ!! 次のステージにむかおう。
 
 ゆっくり ゆっくり 急いで。

◆表紙画像集2024 更新 露草
 いつまでも田の畦の一角に露草がのさばっていた。
 この花を見ると「ツケクサ」を思い、「オオボウシバナ」を思い出す。
 来年こそ、再び「オオボウシバナ」の里をたずねたいものだ。


◆オンライン「寅の日」 更新!!
 8月・9月テーマとした「寺田物理学」を終える。あらたな「宿題」も生まれた!!
 また挑戦したいものだ。
 10月テーマは「寅彦と芸術」だ。あらたな寅彦の魅力と出会えるかな。
 楽しみである。


◆【大賀ハス観察日記】 更新!!
 観察池の果托から、大賀ハスの実を収穫した。
 「あこがれの4日間」の成果である。
 ここまで来てこそ、「花」って何!?が問える。


◆【ヒガンバナ情報2024】 更新!!
 遅れている!!
 それは確かである。「猛暑」がどう影響しているのか知りたいものだ。
 それにして、走りモノはしっかり「彼岸」に間に合わせた。
 全国のヒガンバナスポットの様子を知りたいものだ。


◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 「動く大地」を科学する は遅々たる歩みである。
 「猛暑」も遠ざかりつつある。フィールドワークの再開も楽しみである。


  大賀ハス観察池も蓮根の植え替えから25週目。
 6号大賀ハスの果托には、ひとつだけ「実」が黒ずんでいた。


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本日(2024/09/23)、第390回オンライン「寅の日」!! #物質群として見た動物群 #traday #寺田寅彦

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▼私は今、実に気儘に「科学する」を楽しんでいる!!
 「科学する」対象も次々と変わる。
 ・「静電気」
 ・「煮干しの解剖」
 ・「植物の世界」
 ・「原子論」
 ・「天気の変化」
 等など、そして今の進行形は 「動く大地」 デアル!!

 そもそもの「科学する」ことの面白さ、楽しさを教えてくれたのは科学者・寺田寅彦である。
 
▼本日(2024/09/23)は、第390回オンライン「寅の日」である。
 9月のテーマは、8月につづいて「寺田物理学」についてである。

【9月テーマ】「寺田物理学の行方2」

 その最終回の本日は「物質群として見た動物群」を読む。

◆本日(2024/09/23)は、第390回オンライン「寅の日」!!

●「物質群として見た動物群」(青空文庫より)


▼いきなり「それって科学!?」という話からはじまった。

 せんだって、駿河湾(するがわん)北端に近い漁場における鰺(あじ)の漁獲高と伊豆(いず)付近の地震の頻度(ひんど)との間にある関係があるらしいということについて簡単な調査の結果を発表したことがあった。このように純粋に物質的な現象、すなわち地震のような現象と、生物的、かつ人為的要素の錯雑した漁獲といったようなものとの間の相関を取り扱うことが科学的に許容されるかどうかという問題については、往々物理学者の側でもまた生理学者の側でも疑問をさしはさむ人が存するようである。

 面白い!!
 これらはむしろ当然なことと言わなければならない。いわゆる「大数」の要素の集団で個々の個性は「充分複雑に」多種多様であって、いわゆる「偶然」の条件が成立するからである。

 具体例をあげながら指摘する。
これはわれわれには非常におもしろく有益な試みであると思われるが、これも「人間のことに物理的方法に適用しない」という通有の誤解のために、あまり一般には了解されないようである。これも遺憾なことと思われる。こういう試みは、もっともっといろいろの方面に追求されるべきはずのものである。
 

▼いつもいっきょに「寅彦ワールド」に引き込まれていくのは、痛快である。

もちろんそういう簡単な無機的な現象の実験から、一足飛びに有機的現象の機構を説明しようというのならば、それは問題外であるが、研究者のほうではそれほど大胆な意図はもちろんあるはずはない。ただ遼遠(りょうえん)な前途への第一歩を踏み出そうとする努力の現われに過ぎないのである。しかしこの意図はほとんど常に誤解されがちである。「生物の事は物理ではわからぬ」という経典的信条のために、こういう研究がいつもいつも異端視されやすいのは誠に遺憾なことである。

 最後のコトバは示唆的である。
 科学の進歩を妨げるものは素人(しろうと)の無理解ではなくて、いつでも科学者自身の科学そのものの使命と本質とに対する認識の不足である。深くかんがみなければならない次第である。

こう寅彦が言ったのは、1933(昭和8)年。
それから91年!!
「寺田物理学」の現在地は!?
  
・「科学する」面白さと「寺田物理学」
・AI(Artificial Intelligence)と「寺田物理学」
 またまたあらたな宿題がうまれてきた。
 

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2024年10月のオンライン「寅の日」は #寅彦と芸術 #traday #寺田寅彦

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 好きなもの
  イチゴ コーヒー 花美人
 懐手 して 宇宙見物 
            1934年1月2日

 元々はローマ字で記されたこのコトバは、寅彦自身の日記に書かれたものだそうだ。
 私も大好きなコトバである。
 この【宇宙見物】が気に入ってしまったので、いつも使わせてもらっている。


▼2024年10月のオンライン「寅の日」の計画をたてる時期である。
 10月は科学者・寺田寅彦の魅力をより広く深く理解するため次のようなテーマとしたい。

【10月テーマ】「寅彦と芸術」

 2024年10月のオンライン「寅の日」は3回ある。

■2024年10月のオンライン「寅の日」!!
◆第391回オンライン「寅の日」 …10/05(土)
◆第392回オンライン「寅の日」 …10/17(木)
◆第393回オンライン「寅の日」 …10/29(火)

▼さて、このテーマで何を読むか。
 およそ門外漢の私はおおいに迷ってしまうところである。
 ここは単純に「芸術」というフレーズが入った随筆にする。
 「科学者と芸術家」「映画芸術」
 「映画芸術」は長編であるから、2回にわけることにする。

■2024年10月のオンライン「寅の日」!!

◆第391回オンライン「寅の日」 …10/05(土)「科学者と芸術家」(青空文庫より)

◆第392回オンライン「寅の日」 …10/17(木)「映画芸術」(1)(青空文庫より)

◆第393回オンライン「寅の日」 …10/29(火)「映画芸術」(2)(青空文庫より)

▼さあ、あらたな魅力をみつけることができるだろうか。
 みつけたら、
「ここが面白い!!」
「ここが凄い!!」
 等と 報告しあいたいものだ。
 それが、きっとより豊かに寅彦を理解することにつながると思うから。

 
 

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「動く大地」を科学する(48) #動く大地 #現在進行形 #科学する #地質図 #地形図 #第四紀 #時間スケール

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▼私にとっては最大の難題である「時間のスケール」の問題は、おぼろげにわかりつつあった。
 しかし、見えたかと思うとすぐ消えてしまう。
 「定着」にはなかなかはいたっていなかった。

“100万年!!” 
46億の地球の歴史を一日24時間のものさしに置き換えると、100万年は20秒足らず。

 ものの本にこう書いてあった。
 なかなかにわかには信じがたい「事実」だ。

▼ずっと参考にさせてもらっている「福崎町史」の「地形・地質総括」の図表を見ていると「新生代・第四紀」のところに次のように書かれていた。
【第四紀】
 ・扇状地・沖積平野・デルタの形成
 ・低地: 段丘の形成
 ・山麓: 麓層面・扇状地の形成
 ・山頂:岩塊流の形成
 
▼一方、「福崎の地形」のところには、こうまとめられていた。

 福崎の地形
  福崎町域の地形の分布は、西および北西側には播但山地南縁の、西播山地に属する標高400~650mの小山地群、東側には加西丘陵・台地に属する標高200~400mの山地群があり、それらの中央部分を市川がほぼ南北に貫流して、その両端に市川による河岸段丘と沖積低地が広がるという配置になっている。このように、地形的な配置は比較的単純であるが、これらの地形的配置の状況をより詳しく知り、その成立の過程を探るために地形分布図を作製することにする。

 つまりは目の前の「福崎の地形」は、第四紀に形成されたということだ!!

▼さらには、
最初の「46億の地球の歴史を一日24時間のものさしに置き換えて」考えると
一日の日が変わる寸前数十秒のできごとなんだ!!
 
長い地球の歴史からすれば、たった「今」のことなんだ!!
 やっぱり「ふしぎ!?」
 でも「事実」なんだ。
「動く大地」は正しいのかも!!
 
(つづく)

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大賀ハスの実を収穫した!! #大賀ハス #蓮の実 #果托 #観察池

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▼大賀ハスを実(種子)から育て始めて17年目!!
 今年も「観察池」では、「あこがれの4日間」が5回訪れた。
 花芽が出てきたのは6つあったが、花まで到達したの5つだった。
 「あこがれの4日間」が終わったあと、果托はどんどん黒くなり、「実」ができていた。

▼「実」がこぼれ落ちないようにネットをかぶせていた。
・3号の果托は、池の泥の中に倒れ込んでしまっていた。
・4号、5号の果托から「実」がこぼれ落ちようとしていた。
・6号の果托はまだ緑を残していた。

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▼最終的に収穫できた「実」は次のようになった。
・1号… 0個
・3号… 3個
・4号… 2個
・5号… 5個
・6号… 1個 おそらく?

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▼「観察池」はこのあと「マイビオトープ」、「初霜」「初氷」の観察池としての役割がある。
 もちろん地下の蓮根を太らせるという重要な仕事も。
 

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2024年・ついにヒガンバナの「初見」だった!!(2024/09/15) #ヒガンバナ情報 #開花情報 #日本ヒガンバナ学会 #走りもの変わりだね

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▼えっ、まさか!?
 あの草むらのなかの「赤い」かたまりはヒガンバナ!?

 近づいて見ると、やっぱりヒガンバナだった!!
 それに花はすでに「満開」をすぎたものも見られた。

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▼これが、今年のヒガンバナの「初見」だった!!(2024/09/15)
 先日(2024/09/13)、「初見」を期待して、広範囲に動いたばかりだというのに。
 なんと「初見」の場所は、家から歩いて数百メートルの場所だった。
 まさに「灯台もと暗し」だ!!
 でも、それは例年の「定点観測」とはちがう場所だった。
 いくつか設けている「定点観測」の場所では、まだまったく花茎はのびて来てはいなかった。
 なぜだろう!?
「ふしぎ!?」だ!!

▼今年、もうひとつ「ふしぎ!?」に思っていることがあった。
 例年、夏の終わりにヒガンバナ開花に先立ち、花茎をのばし開花してくる「キツネノカミソリ」の姿がまだまったく見られないのである。
 同じリコリスの仲間の「夏ズイセン」は見られることは見られたが、例年の場所に見られないところもあった。
 今年の夏の「猛暑」は、リコリスの仲間になにか「異変」をもたらしいるということはないだろうか!?

▼「異変」と言えば、ヒガンバナの「自然結実」になにか影響はないだろうか!?
 本来3倍体である日本のヒガンバナは「結実」して「種子」をつくることがないと言われている。
 しかし、私は2013年の「自然結実」群生地発見以来、たくさんの「結実」「種子」を見てきている!!
 それでは今年は!?
 今年の展開が楽しみである!!

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【Web更新9/15】24-37 【ヒガンバナ情報2024】等 更新!!

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子規忌にはそろり間に合う糸瓜哉 24/09/14撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】24-37
週末定例更新のお知らせ
 はや9月半ばである。
 でもまだこの「暑さ」はつづいていた!!
 どこまで!?
 あらためて私たちは「地球号」の住人であることを自覚する。
 「大気の物理学実験室」に暮らしていることも!!

◆表紙画像集2024 更新 糸瓜
 子規忌(糸瓜忌)が近づいて来た。
 子規庵でおすそ分けしてもらった「子規庵の糸瓜」が、今年も大きくなってきた。
 糸瓜の数が少ないかと思っていたが、ここへきて次々となりだした。
 アリガタイ!!

◆【ヒガンバナ情報2024】 更新!!
 実生コヒガンバナは、今年は7鉢も開花した。
 野のヒガンバナは、この「暑さ」の影響か 開花期遅れているように思えた。
 全国からのヒガンバナ情報が楽しみである。

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 2ヶ月つづけて、「寺田物理学」をテーマしてきた。
 あと一回ある。
 何が見えてきたのか 大きなことは言えないが
 「物理学」が少しだけ面白いものと見えてきたかも。

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 今年14冊目の【お薦め本】を書いた。
 本の紹介をすると言うより、自分の読書メモ・覚え書きのようなものになった。
 なにより自分自身の「記録」として残しておきたい。

 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから24週目だった。
 池の周囲に育っていた朝顔の蔓が、大賀ハスに巻き付いてたいへんなことになっている。
 取り除く作業が必要かも知れない。
 「蓮の実」の収穫もそろそろ !!

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2024年・ヒガンバナの「初見」はまだだった!!(2024/09/13) #ヒガンバナ情報 #開花情報 #日本ヒガンバナ学会 #巾着田

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▼一昨日(2024/09/13)、ヒガンバナの「初見」を期待して少し広範囲に動いてみた。
 「自然結実」ヒガンバナ群生地をみつけた「安富」
 その翌年に群生地をみつけた「夢前」
 かなり入念に観察したつもりだが、「花芽」が顔を出し、花茎がのびてきているはひとつもみつけることができなかった。
 豊かに実る稲穂とのコラボは、今のところまったく見られなかった。

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▼「福崎」にもどり、例年の「初見」の場所にも行ってみるが、のびてくる花茎をみることはできなかった。
 むき出しになった「球根」が見られるのみだった!!
 例年、真っ赤に燃える松明の行列が見られる畦も、そのきざしもまったくなかった!!

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▼やっぱり例年にくらべ遅れている!!
 それは確かだ。
 やっぱり つづくこの「猛暑」の影響だろうか!?
 以前に 地温が「25℃以下」というのが、ひとつの目安であると聞いたことがある。
 それはほんとうだろうか!?
 「水」も関係しているように思うが

▼全国のヒガンバナスポットではどうだろう!?
 あの「巾着田」ではどうだろう。

◆埼玉県日高市・曼珠沙華の里「巾着田」公式ホームページ - 秋 ...

 やっぱり遅れているのかな!?
 あなたの地域ではどうですか!?

 

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【お薦め本】『三つの石で地球がわかる』(藤岡換太郎著 講談社 ブルーバックス)

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▼ポンコツ度がますます加速してきた。
 同時にいくつかのことを考えることができない。
 けっこう「三つ」にこだわていた。
 木村学氏は『地質学の自然観』のなかの「これから論文を書こうとする若い読者のために」で次のようにのべていた。

 私は多くても論点は三つまでと決めています。
  なぜなら、これもまた読者の立場に立ってみましょう。三つ以上は多すぎる、と思うからです。人間の記憶能力のキャパシティーで、すとんと腑に落ちるのはせいぜい三つまででしょう。また、だらだらと並べるとインパクトが下がります。プライオリティーの低い論点は、重要な三つに比べて、明らかに比重を下げて一括するなどの書き方が必要と思います。(同書 P224より)

 私のようなポンコツにもずいぶん示唆的です。
 
▼その「三つ」にこだわった本に出会った。
 その本のタイトルからして、とても気に入った!!
 【お薦め本】にあげることにした。

 ◆【お薦め本】『三つの石で地球がわかる』(藤岡換太郎著 講談社 ブルーバックス 22017.5.20)

こちらの方も「三つ」にこだわってみよう。
 【お薦め】ポイントをさきに「三つ」あげてみる。

(1)石の科学を単純化することで、使える科学にしてくれている。
(2)中学理科の根拠を再確認できる。
(3)プレートテクトニクスを学ぶ基礎知識を教えてくれている。

▼ではひとつずつ行こう。
(1)石の科学を単純化することで、使える科学にしてくれている。
 えっ!?
 ほんとうに「三つ」でいいの? 正直に言うと最初は半信半疑だった。
 それを見透かしたように、著者は「まえがき」のなかで強く言い切っていた。

 この本は、そういう不満に応えるために書きました。石の名前は、いくつも覚える必要はありません。基本的には、たった三つ、覚えるだけでいいのです。
 三つの石を覚えるだけで、石というものの本質がわかります。たくさんあるほかの石のことも体系的に頭に入ります。さらには、石がどう進化したかがわかります。生きもののように石も長い年月かけて進化しているのです。
 そして、石の進化とはすなわち、石によってできている地球の進化でもあります。
地球が現在の姿になるまでに進化してきた歴史は、三つの石の物語でできているのです。(同書P4より)

 さて、みなさんはこう言われて「三つ石」は何かわかりますか!?
 本文を読む前に私は<予想>してみました。 
 「二つ」まで当たりました!!
 もう「一つ」だけはわかりませんでした。少しだけ余談になりますが、偶然先日訪ねて行った「新温泉町・山陰海岸ジオパーク館」で、この石の<ホンモノ>と出会いました。
 <ホンモノ>を見た後に、もういちどこの本の説明を読んでみました。
 ナルホド!! 
 です。
 「三つ石」それぞれに一つの章を設けてくわしく基本から説明されています。

(2)中学理科の根拠を再確認できる。
 わかっているつもりで教えてきた「中学校理科」の石の知識を、あらためて「科学する」ことができました。具体的に語ってくれているのもアリガタイ!!

 私が理科の先生だったら、やはりカレー鍋のたとえを持ち出すでしょう。第2章でも玄武岩をいろいろの「具材」が溶け込んだカレーに見立て、それが冷えるとさまざまな具材が結晶になって出ていくために、カレーがさまざまに変化するという話をしました。
 そのときは個々の具材、つまり造岩鉱物の名前は出しませんでしたが、あらためて中学校の授業として考えると、造岩鉱物の名前もあげて、マグマの結晶分化について説明したいと思います。そこで、以下は、その考えに沿って話を進めていきます。(同書P157より)
 
アリガタイ!!
 授業づくりの参考になることはまちがいない。
 あえて専門家としての苦言を呈してくれているのもアリガタイ!!
 教科書に書かれていることを絶体的なものであると教える側が鵜呑みにして、それを丸暗記させるようなことだけは、説対にしてほしくないと思います。(同書P162より)

▼では最後のお薦めポイントにいきます。
(3)プレートテクトニクスを学ぶ基礎知識を教えてくれている。
 実はこの本のサブタイトルは
 「岩石がひもとくこの星のなりたち」
 となっています。
 そうです、「三つの石」に徹底してこだわりぬくことによって、ドラスティクな「地球進化」の物語を語ってくれているのです。

 三つの石によって、地球にはほかの惑星にはない特徴ができあがりました。まず層構造が生まれ、プレートがつくられ、プレートテクトニクスが起きて、水が大循環して地球内部へと運ばれるようになりました。水は生命をつくる一方で、地下深くに運ばれることによって島弧をつくり、島弧が衝突・集積することで大陸が誕生しました。私たち人間を含めた、多くの地球生命が住める場所ができたのです。三つの石が地球を特別な星へと進化させたのです。(同書P190より)

 面白いです!!
 「三つ」へのこだわりのおかげで、ポンコツ頭も「整理」しながら読むことができました。

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本日(2024/09/11)、第389回オンライン「寅の日」!! #日常身辺の物理的諸問題 #traday #寺田寅彦

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▼科学者・寺田寅彦は「柿の種」(青空文庫より)のなかで次のようなことを言っていた。
 

日常生活の世界と詩歌の世界の境界は、ただ一枚のガラス板で仕切られている。
 このガラスは、初めから曇っていることもある。
 生活の世界のちりによごれて曇っていることもある。
 二つの世界の間の通路としては、通例、ただ小さな狭い穴が一つ明いているだけである。
 しかし、始終ふたつの世界に出入していると、この穴はだんだん大きくなる。
 しかしまた、この穴は、しばらく出入しないでいると、自然にだんだん狭くなって来る。

 これは「日常生活の世界」と「詩歌の世界」だけでなく
 「日常生活の世界」と「科学の世界」でも言えることもしれない。

▼本日(2024/09/11)は、第389回オンライン「寅の日」である。
 9月のテーマは、8月につづいて「寺田物理学」についてある。

【9月テーマ】「寺田物理学の行方2」

 である。その一回目の本日は「日常身辺の物理的諸問題」を読む。


◆本日(2024/09/11)は、第389回オンライン「寅の日」!!

●「日常身辺の物理的諸問題」(青空文庫より)


▼のっけから、「科学」(「物理学」)は「日常」なかにゴロゴロあるよと語りかけてくる。

 毎朝起きて顔を洗いに湯殿の洗面所へ行く、そうしてこの平凡な日々行事の第一箇条を遂行している間に私はいろいろの物理学の問題に逢着(ほうちゃく)する。そうしていつも同じようにそれに対する興味は引かれながら、いつまでもそのままの疑問となって残っているのである。今試みにその中の二三をここにしるすことにする。

そして、まず第一にこれをあげる。
 第一は金だらいとコップとの摩擦によって発する特殊な音響の問題である。普通の琺瑯引(ほうろうびき)の鉢形(はちがた)の洗面盤に湯を半分くらい入れる。そうしてやはり琺瑯引きでとっ手のついた大きい筒形のコップをそのわきに並べて置き、そうしてコップの円筒面を鉢の縁辺に軽く接触させる。そうして顔を洗うために鉢(はち)の水が動揺すると、この水の定常振動と同じ週期で一種の楽音を発することがしばしばある。それでよく気をつけて見ると、これは鉢の縁とコップとの摩擦によって起こる鉢の振動のためらしい事がわかった。

 かように「ふしぎ!?」は「日常」にゴロゴロだ!!
 それを力説するだけでなく、寅彦の本意に入っていく。
それにもかかわらず物理学をデモンストレートする先生がたはなかなかこの目前の好個の問題を手に取り上げて落ち着いて熟視しようとはしないのである。

しかし私の希望するところはだれか日本人でこの方面に先鞭(せんべん)をつけてくれる人があればいいと思うのであるが、日本ではたいてい西洋の学者がまずやり始めて、そうして相当流行問題になって来ないと手を着ける人が少ないようであるから、まず当分はこれらも例の「ばからしい問題」として、私の洗面台とそうして東京の街路の上に残されることであろう。

 ちょっと愚痴ってみて、でもいっぱいいっぱい具体例はあるではないか、とやる
 水滴の合流するしかたの統計的方則に関しては現在の物理学はほとんど無能に近いと言っても過言ではない。これに類する多くの問題は至るところに散在している。たとえば本誌(科学)の当号に掲載された田口※(「さんずい+卯」、第4水準2-78-35)三郎(たぐちりゅうざぶろう)氏の「割れ目」の分布の問題、リヒテンベルク放電像の不思議な形態の問題、落下する液滴の分裂の問題、金米糖(こんぺいとう)の角(つの)の発生の問題、金属単晶のすべり面の発生に関する問題また少しちがった方面ではたとえば河流の分岐の様式や、樹木の枝の配布や、アサリ貝の縞模様しまもようの発生などのようなきわめて複雑な問題までも、問題の究極の根底に横たわる「形式的原理」には皆多少とも共通なあるものが存在すると思われる。

▼寅彦の本意(意図)は、後半になっていよいよ深まっていく。

しかし以上のいわゆる非再起的の場合でも、統計的の意味ではちゃんと決定的再起的である。そうして「方則」も統計的には立派に存在しているのである。翻って従来の決定派の物理学について考えてみても一度肉眼的領域を通り越して分子原子電子の世界に入ればもはやすべての事がらは統計的、蓋然的がいぜんてきな平均とその変異との問題にほごされてしまう。のみならず今日ではその統計的知識にさえもある不可超限界が置かれようとしているのである。

 そして、こう言い切る。
 それは私が結局何物もないところに何物かを求めているためであろうか。それがそうではない証拠にはちゃんと眼前の事象が存在している。すなわち事象は決してめちゃくちゃには起こっていない。ただわれわれがまだその方則を把握(はあく)し記載し説明し得ないだけである。

最後にはこう述べていた。
そうかと言ってみずからこれらの多くの問題のどれもに手を着けることは到底不可能である。それで私が今本誌の貴重な紙面をかりてここにこれらの問題を提出することによって、万一にも、好学な読者のだれかがこの中の一つでもを取り上げて、たとえわずかな一歩をでも進めてくれるという機縁を作ることができたら、その結果は単に私の喜びだけにはとどまらないであろうと思うのである。

 寅彦がこう書いてから 93年!!
 寺田物理学はどこまで!?

 私たちは「日常」のなかで、あの「小さな穴」を行ったり来てして「科学」を楽しんでいるかな!?

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2024年・実生コヒガンバナの開花がすすむ!!(2024/09/09) #コヒガンバナ #コヒガンバナの種子 #2倍体 #実生コヒガンバナ #日本ヒガンバナ学会

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▼コヒガンバナの「種子」から育てた実生コヒガンバナ。
 実生実験をはじめて10年目の今年!!
 いよいよ花茎を伸ばし開花し始めた。もう「満開」に達したものもある。
 倉庫の西に置いた10鉢、そのうち花茎が伸びてきたのは6鉢。
 花茎の長さを測ってみた63㎝、62㎝、63㎝、43㎝、67㎝、57㎝
 花茎が60㎝を越えたものは、ほぼ満開に近かった。

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▼日の当たる庭に出したのは6鉢、そのうち花茎が伸びてきて開花したのは1鉢だけ。
 花茎の長さは50㎝。 
 もう「満開」を過ぎたかのようだった。
 
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▼現在のところ花芽が顔を出し花茎が伸びてきたのは7鉢だ。
 これまで地上にはなにも見えなかったのに
 またたくまにスルスルと花茎をのばし、開花する姿は
 やっぱり「ふしぎ!?」だ!! 

 花茎をのばして来なかった他の鉢の球根はどうしているんだろう!?
 今年はやめた!!といつ判断したのだろう。
 来年はどうだろう!?

 やっぱり、ここにも「臨界点」があるのだろうか!?

▼もうひとつの「ふしぎ!?」があった。
 昨年は、3鉢で「開花」し、その後に「種子」らしきものをつくった。
 いつ、どのように「受粉」したのだろう!?
 今年は、そのあたりをよく観察しておきたい。
 
 ここへきて「コヒガンバナは2倍体!!」にやっと納得するのだった。
 栗田子郎先生に見てもらいたかったなあ!!

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【Web更新9/8】24-36 サイエンスコミュニケーター宣言 等 更新!!

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いつまでも旅立ち迷う白露かな 24/09/06撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】24-36
週末定例のお知らせ
 9月にはいって、実質的な一週間がすぎた。
 でもやっぱり「夏」はすぎさらなかった。
 暑い!!
 日々の暮らしがいかにこの「天気」の影響を受けているかを思い知った。
 さあ 次の一週間は!?

◆表紙画像集2024 更新 仙人草
 「白露」は過ぎた!!
 ひとり吟行の時間帯を通常にもどしたいが、なかなか決断が着かない。
 まだまだのこの暑さでは
 仙人草の「白」が、そこかしこの土手に目立つ!!
 それだけが「白露」を気づかせてくれた。

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 日本海にむけての「雲見」の旅。
 それはゆっくりすすむ 「動く大地」を科学する とリンクする旅だった。
 まだまだ学びたいこといっぱいだ。
 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 毎月の「雲見」と俳句「歳時記」だけの更新。
 それが Webテキスト『天気の変化』とどうツナガルのか!?
 つづけながら考えてみよう。

◆【ヒガンバナ情報2024】 更新!!
 実生コヒガンバナは、昨年とほぼ同時期に花茎をのばし、開花してきた。
 今のところ7鉢から、花芽が顔を出し花茎がのびてきた。
 野のヒガンバナの「初見」はまだだ。
 この「猛暑」はやっぱり影響しているのだろうか。

 大賀ハス観察池。蓮根の植え替えから23週目!!
 遅れてきた6号大賀ハスの果托には、たったひとつだけ「実」になろうとしていた。
 他の「実」の収穫は急いだ方がよさそうだ。
 
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「動く大地」を科学する(47) #動く大地 #現在進行形 #科学する #地質図 #加西層群 #中生代ジュラ紀 #泥岩 #化石

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▼またまた大げさな話をする。
「慣れ」というものは実に不思議なものであ。
 当初は、「地質図」を読み解くなどという作業はとうてい私には無理だと思っていた。
 ところが徐々にこの頃、目の前の山々が「地質」「地質時代」と結びつけて見えるようになってきたのである。
▼七種の山々の「生野層群」につづいて、市川の西岸で残っている最後の地層は、「加西層群」 である。
 「地質図」の凡例の表記にはこう書いてあった。

●中生代 ジュラ紀古世 加西層群C 層 丹波帯 

再び「加西層群」について読んでみる。

加西層群 この地層群は加西市北条町から北へ約20㎞、東西方向へ約18㎞の三角形に近い形で分布する。そして岩相上からA、B、Cの三累層に区分される。これら累層のうち福崎町に分布するのはA、Cの2累層で、前者は市川の東岸に、後者は西側にみられる。 

▼ではそのC層の解説を読んでみる。
 C層 福崎町では市川の西岸に分布する。しかし、本層は多可郡八千代町大屋村付近から市川町瀬加の谷を流れる岡部川にそって走る断層より北側に主として分布し、この断層と安富断層によってA層と接している。C層の岩相は泥岩にチャートのレンズ、緑色岩のほか、A層に比べ多くの砂岩をはさむのが特徴である。この地層が最もよく観察できる多可郡八千代町の笠形谷では、下位から黒色泥岩に2㎝前後の厚さのチャートレンズをはさむ下部層、泥岩にチャートレンズをともなった緑色岩をはさむ中部層、砂岩および砂岩のブロックやレンズを多くはさむ上部層に区分される。福崎町内の本層は砂岩のブロックをしばしばはさむので上部層に対比されるのかも知れない。

▼この層の「化石」については、つづけてこう書かれていた。

 化石は福崎町内では確認されていない。しかし、多可郡八千代町内では数多くみつかっており、それらはいずれも中生代ジュラ紀古世の放散虫化石である。したがって市川東岸に分布するA層よりはやや古い。

 
やっぱり「化石」は、地層の年代の謎を解く「鍵」であるのだ!!
 これで実におぼろげであるが、町内の「地史」が見えてきつつあった。

(つづく)

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新温泉町・山陰海岸ジオパーク館を訪れた!!(2) #新温泉町 #山陰海岸 #ジオパーク #日本海形成 #プレートテクトニクス

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▼いよいよ入館した!!
 いきなりビデオを見せていただいた。アリガタイ!!
 山陰海岸ジオパークを概観するすばらしいものだった。
 必見だ!!

 入り口のパネルがこの館のコンセプトを主張していた。
 そして、いきなり見た!!
 私が今、もっとも見たいと思っていた石を

 あのアポイ岳の「カンラン岩」!!

 もちろんホンモノだ。

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▼そして、いよいよ巨大「日本近海海底地形模型」だ。
 なんとも巨大である!!
 自分が日本列島を見下ろす超巨人にでもなったつもりで、あちらからこちらから眺めてみる。
 太平洋側から 大陸側から
 なかなか体験できない景だ!!
 地名のボタンを押すとランプが点灯する。
 あの「南海トラフ」は!?
 「日本海の海底」は!?

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▼次は、館のもうひとつのメインコーナー「ジオストーリーコーナー」!!
 ゆっくり ゆっくり 歩みながらパネルから学ぶ。
 「知識」だけなら、書籍などから学ぶことができるかも知れないが、ここはそれだけではなかった!!
 その時代に関連する「岩石」「化石」がそこに展示してあるのだ。
 ホンモノが!!
 何度繰り返して見て回っても面白い!!
 
 「日本海形成」のジオ物語!! 

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▼館内には2Fもあり、他にも興味深いコーナーがいっぱいあった。
 「玄武洞」のコーナーもあった。
 なかでも面白そうな「体験コーナー」だ!!
 「鳴き砂」を体験したり、顕微鏡観察できたり、本格的に地学実験を楽しむようになっている。

 「ジオパーク館の体験コーナーで考えよう」のワークシートがいっぱい準備されていた!!
 そこかしこに「ホンモノで学ぶ!!」の主張を感じた!!
 驚くべきことがある。
 それはこんな面白い「ジオパーク館」の<入館料>が無料だということだ!!
 アリガタイ!! 深謝!!

 次はぜひ「但馬御火浦」を船で巡りたいものだ。
 
(了)

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新温泉町・山陰海岸ジオパーク館を訪れた!!(1) #新温泉町 #山陰海岸 #ジオパーク #日本海形成 #プレートテクトニクス

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玄武洞を訪れた次はここを訪れようと決めていた!!

●新温泉町 山陰海岸ジオパーク館

 列車の車窓から見える山陰海岸の景が誘ってくれていた。
 さっそく日本海が迎えてくれた!!

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▼この景がまったくのはじめてということではなかった。
 以前にホタルイカ料理をもとめてここへきたことがあった。
 そのときついでに立ち寄った「ジオパーク館」に強烈な印象をおぼえた。
 面白い!!
 きっと いつか ちゃと時間かけてと思っていた。

▼その「いつか」のときだった!!
 館の玄関先(屋外)に展示された巨大岩石標本に圧倒される。
 ホンモノに学べ!!
 を主張しているようだった。

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▼入り口のパネルに本館のメインテーマがかかげてあった。

『日本海誕生の成り立ちを語る岩石・化石を展示』

 さあ、いよいよだ!!

(つづく) 

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2024年・今年もあの実生コヒガンバナの花茎が!!(2024/09/03) #コヒガンバナ #コヒガンバナの種子 #2倍体 #実生コヒガンバナ #日本ヒガンバナ学会

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▼今年もあの種子から育てた実生コンガンバナの花茎がのびてきていた!!
 昨年に引き続きである。うれしい!!
 コヒガンバナの実生実験をはじめて10年目である。

 キツネノカミソリがまだだったので、「猛暑」のため少しおくれるのかと予想しちょっとうっかりしていた。
 あまりの乾燥を防ぐため、倉庫の壁沿いに10個の鉢を置いていた。
 そのうち4つの鉢から、コヒガンバナの「花芽」が顔を出し花茎がのびてきていた。
 のびた花茎の長さは54㎝、17㎝、36㎝、38㎝であった。

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▼今年から、あと残りの6鉢の置き場所を変えていた。
 昨年までヤツデの樹のかげらに置いていたものを、日の当たる庭に出していた。
 6鉢のうち一鉢からだけ花茎がのびていた!!
 花茎の長さはすでに41㎝までなっていた。

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▼そもそものはじまりは10年前の秋だった。
 
●コヒガンバナの種子を手に入れた。\(^o^)/ #higanbana(2014/10/26)

 そして、「種子」から育てる実生実験がはじまった。

●ヒガンバナの仲間たちの実生は…!? #ヒガンバナ(2015/04/28)

●実生「コヒガンバナ」物語の今!! #ヒガンバナ(2015/10/06)
 
 その後、毎年「出葉」を繰り返してきた。

▼そして、8年目の一昨年(2022年)、「種子」をおすそ分けしてくださった本家本元の吉田さんから「開花報告」があった。
 9年目の昨年(2023年)は、私のところでもついに3鉢から「開花」した。
 10年目の今年は、現在のところ5鉢から花茎がのびてきている。
 「2倍体」はほんとうだ。
 この後の展開がとても楽しみである!!

 それにしても「ふしぎ!?」だ!!
 花芽が顔を出し、花茎がのびてきたのは昨年とほぼ同じ時期だ。
 コヒガンバナは何を「記憶」しているのだろう!?


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2024年9月(長月)の俳句「歳時記」!! #俳句 #歳時記 #オンライン句会

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▼我らが寅日子先生は、「茗荷」はすきだったのだろうか。
 「茗荷の花」は淡黄色でなんともたよりない花だ!!
 寅日子先生が詠んだ一句があった。

 流元に茗荷の花のこぼれたり (明治32年)

▼さあ、今月も名句の鑑賞 より<俳句修業>をはじめよう!!
 名句の参考にさせてもらうのは、いつものように

◆NHK「俳句」 テキスト

である。ここより巻頭の名句10句を引用させてもらう。

(1) 岐れてもまた岐れても花野みち 富安風生
(2) 今生のいまが倖せ衣被 鈴木真砂子
(3) 踊の手ひらひら進み風の盆 福田蓼汀
(4) 曼珠沙華抱くほどとれど母恋し 中村汀女
(5) 蔓引けば踊り出でたる葛の花 青柳志解樹
(6) 鶺鴒の一瞬われに岩のこる 佐藤鬼房
(7) シャガールの金の雄鶏秋澄めり 永方裕子
(8) 燈を消し名月に対しけり 林 翔
(9) 人それぞれ書を読んでゐる良夜かな 山口青邨
(10) ランプ売るひとつランプを霧にともし 安住 敦

▼次はシロウトの勝手な<選句>である!!
 名句ばかりだから、選句も楽しいもんだ。
 
【私の選んだ名句ベスト3】

(4) 曼珠沙華抱くほどとれど母恋し 中村汀女

(5) 蔓引けば踊り出でたる葛の花 青柳志解樹

(8) 燈を消し名月に対しけり 林 翔

【次点】

(2) 今生のいまが倖せ衣被 鈴木真砂子

【選評】 
・ここはやっぱり「曼珠沙華」をいちばんにとりたい!!
・「葛の花」が土手いっぱいに目立ちはじめた。「蔓引けば」がうまいもんだ。
・9月は、やっぱり「月」をとりたい。どんな「月」が撮れるかな!?

・「いまが倖せ」と言い切りたいものだ。「衣被」がここに出てくるとは!!

▼俳句修業の究極は「句会」参加である。
 いきなりリアルの「句会」参加はハードルが高い。
 その点、オンライン「句会」は 0からはじめるのに最適だ。
 オンライン句会「寅の日」も、ついに5年目に入っている。
 あなたもやってみませんか。

●第49回オンライン句会「寅の日」9月例会案内!!


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【Web更新9/1】24-35 オンライン「寅の日」 等 更新!!

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光とり覇者のメダルや葛の花 24/08/30撮影@福崎

■楠田 純一の【理科の部屋】24-35
週末定例更新のお知らせ
 9月だ!!
 まちがいなくステージは変わる。
 こんなときはいつも「峠」(真壁仁)を思い出す。

 すぎ来しみちはなつかしく
 ひらけくるみちはたのしい。
 みちはこたえない。
 みちはかぎりなくさそうばかりだ。
 (「峠」より)

◆表紙画像集2024 更新 葛の花
 「光とり競争」の覇者=クズ !!
 マント群落として、土手や竹薮を覆う。
 葉や蔓の合間から、覇者の勲章のようにみごとな「葛の花」が見える。
 秋だ!!

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 9月テーマもつづけて「寺田物理学」を追う。
 シロウトの私にも見えてくるものがあるだろうか。
 そして問う。「寺田物理学」は今!?

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 「動く大地」を科学する シリーズはまだまだつづく。
 動きながら学ぶ!! を基本的スタンスとしてつづけたい。
 どこまで「科学」することができるだろう。

◆【ヒガンバナ情報2024】 更新!!
 リコリスの仲間で、今のところ開花を見たのは「夏ズイセン」のみである。
 キツネノカミソリ、コヒガンバナもまだである。
 ヒガンバナも当然まだである。
 「猛暑」は開花時期にどう影響するだろう!?

◆「コウガイビル」を追う 更新!!
 73号は消えた!!
 「ふしぎ!?」が消えたわけではない。
 次なる展開は!?
 Webテキスト試案「コウガイビル」の可能性は!?

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性は!? 更新!!
 9月の「雲見」のみ更新した。
 9月の空は !?


 大賀ハス観察池は蓮根の植え替えから22週目。
 6号大賀ハスの「あこがれの4日間」は終わった。
 果托に残った子房部は、11だ!!
 4号大賀ハスの果托から、「蓮の実」がこぼれはじめた。

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2024年9月(長月)の「雲見」は!? #雲見 #もくもくシール

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▼さあ、 9月(長月)の「雲見」だ。
 9月の「雲見」を予想する前に8月の「雲見」のまとめをもくもくシールセットによる「雲見」カレンダー(理科ハウス)でふり返っておこう。
 使用した十種雲形シールは次のようになった。

・快晴    2     
・巻雲    1 
・巻積雲   1 
・巻層雲   0     
・高積雲   0  
・高層雲   1 
・層積雲   0   
・積雲   18    
・層雲    0
・乱層雲   3
・積乱雲   5

  一日一枚のシールを原則としている。朝の9時現在を基準としている。
  8月で目立ったのは、「積雲」18と「積乱雲」5だ!!
  いかにも「真夏の空」だったんだ
  8月もアメダスの記録(「福崎」)から最高気温~最低気温をメモしてみた。
 「夏日」=「日最高気温が25℃以上の日」  2日
 「真夏日」=「日最高気温が30℃以上の日」 8日!!
 「猛暑日」=「日最高気温が35℃以上の日」 21日!!
 やっぱり異常なほどの「猛暑」だった。
 9月はどうなるだろう!?

▼2024年9月(長月)の「雲見」の予想に入ろう。
 まず前年の天気図を参考にすることにしよう。
 では昨年の2023年9月の天気図を参考に見てみよう。

◆日々の天気図 2023年9月 (気象庁)
・やっぱり気になるのは「台風」である。
・それにともなっての「大雨」「記録的豪雨」「線状降水帯」!!
・「秋晴れ」はいつだろう!?
・個人的には「ヒガンバナ開花」が気になる。この「猛暑」はどう影響するだろう!?
・秋のお彼岸に間に合うのかな!?
・まだ「猛暑」はつづくのだろうか。もう「残暑」よんでいいのかな。
・もくもくシールはなにがふえるかな。
・「雲見」とあわせて【宇宙見物】(月)も楽しみだ!!

▼次は「雲見」の旅 計画だ。
【2024年9月 「雲見」の旅】
・「動く大地」を科学する とセットの「雲見」の旅は実に楽しかった。(玄武洞)
・この続編の旅を計画したい。(日本海!!)
・あらたな吟行コースの開発を!!
・ヒガンバナを求めて 動きたい!!

▼「雲見」と【宇宙見物】は私の究極の道楽!!
 9月も存分に「空」を楽しみたいものである。

 できればこれを「共愉の科学」に!!
 それが、私の夢でもある。

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