本日(2024/01/15)、第369回オンライン「寅の日」!! #レーリー卿 #traday #寺田寅彦
▼私の「ヒガンバナ研究」!?
庭の定点ビガンバナは、光を独り占めして「稼ぎ時」だった。
このヒガンバナの「ふしぎ!?」を追い始めてどれほどの月日が過ぎただろう。
そのシロウト「研究」の一部始終を【ヒガンバナ情報○○】に記録しつづけてきた。
私にとって「研究」とは!?
▼本日(2024/01/15)は、第369回オンライン「寅の日」!!
1月テーマは
【1月テーマ】「寅彦とレーリー卿」
である。読むのは長編随筆「レーリー卿(Lord Rayleigh)」である。
本日はその二回目である。
◆本日(2024/01/15)、第369回オンライン「寅の日」!!
●「レーリー卿(Lord Rayleigh)」(2)(青空文庫より)
▼もう一度「ふりだし」にもどって、ここで私は何を読み解きたいのかをあきらかにしておこう。
・寅彦は何故に、ここまで科学者・レーリーにこだわったのか?
・寅彦にとって科学「研究」とは!?
寅彦のこだわった「レーリー」という人物をよく語った文章があった。
当時の思い出を書いたシジウィック夫人(レーリー卿夫人の姉エリーノア)の記事に拠ると「彼が人々の研究を鼓舞し、また自分の仕事の援助者を得るに成効した所以(ゆえん)は、主に彼の温雅な人柄と、人の仕事に対する同情ある興味とであった」。彼はこの教授としての仕事を充分享楽しているよに見えた。「彼の特徴として、物を観るのに広い見地から全体を概観した。樹を見て森を見遁(みのが)すような心配は決してなかった。」「いつでも大きな方のはしっこ(big end)をつかまえてかかった。」「手製の粗末な器械を愛したのも畢竟(ひっきょう)同じ行き方であった。無用のものは出来るだけなくして骨まで裸にすることを好んだ。」
もう少し気になった「つまらない」ことをプロットしてみよう。
彼の書斎は無頓着にいつでも取り散らされ、大きな机の上は本や論文でおおかた埋められてほんのわずかの面積だけが使われていた。机の片隅には彼が元服祝に貰った鳶色(とびいろ)の革函(かわばこ)が載っており、これに銭と大事な書類がしまってあった。
古い包紙やボール函や封筒なども棄てずに取っておいて使った。
彼は家族を挙げてターリングの邸内に移り、死ぬまでここでレーリーの片腕となって働いた。村人は時々「旦那様の遊戯部屋」の「実験室」についてゴルドンに質問し“That ain't much good, is it?”などと云った。
▼私の読み解きたい本命の部分があった!!
彼は自分でもしばしば言明したように、全く自分の楽しみのために学問をし研究をした。興味の向くままに六かしい数学的理論もやれば、甲虫の色を調べたり、コーヒー茶碗をガラス板の上に滑らせたりした。彼にはいわゆる専門はなかった。しかし何でも、手を着ければ端的に問題の要点に肉迫した。
彼自身は楽しみにやっていても、学界はその効績を認めない訳には行かなかった。
「それは、年寄って若い人の仕事を批評したりするといけない事になるかもしれないが、自分の熟達した仕事を追究して行くなら別に悪い事はあるまい」と答えた。
人への手紙に「私の光学上の仕事が認められたのは嬉しい。あれは外の仕事よりも一層道楽半分にやったのだが」と書いている。
寅彦は、こんな科学者・レーリーに「あこがれ」のような感情をもっていたのではないか。
そして、こよなくレーリーを「敬愛」していたのでは!?
寅彦自身の「研究」もかくありたい!!
と願っていたのではないだろうか。
道楽の科学「研究」\(^o^)/
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