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「天気の変化」を科学する (13) #天気の変化 #科学する #Webテキスト #高層天気図 #500hPa #300hPa #生兵法実践主義 #ジェット気流

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▼Webテキスト試案「高層天気図・数値予報図」(pdf版)をつづけよう。
 次は
 3 500hPa・300hPa 高層天気図

※高層天気図(気象庁)

●アジア 500hPa・300hPa 高度・気温・風・等風速線天気図(AUPQ35)
を開いておいて、次のことを考えてみよう。
(1)基準の高さをもういちど確認してみよう。
・500hPa (5.700 )m
・300hPa (9.600 )m

 何度でもこのアタリマエを繰り返しておこう!!

▼今すぐ温度計を持って、ハシゴかけて、駆け上って確かめたいところだ!!
 でも、それは無理!!しかし、私たちには「高層天気図」がアルぞ。 
 
(2)自分の住む地域の上空の気温を読み取ろう。
・500hPa ( )℃
・300hPa ( )℃

 「高層天気図」見ながら、自分で確かめてみると実感がちがいますよね。
 アタリマエを科学するとはそんなこと。

▼次がここでのメインかもしれない。

(3) 500hPa 高層天気図に注目して、冷たい大気のかたまり(寒気)が上空に流入し
てきたら、天気はどのように変化するでしょう。
冷たい空気(上空) →(密度大=重い)→ 下がると
暖かい空気(地表) →(密度小=軽い )→ 上がると ザアザア(シンシン)
「大気不安定!?」
●夏 → モクモク積乱雲 → 「大雨」
●冬 → ー30℃ → 「雪」
   ー36℃ → 「大雪」

 ルールをみつけたら使ってみよう。
 何度も何度も使っていたら、「ルール」はホンモノになる。
 「ルール」が使いモノになる。
 それが、生兵法実践主義!!

▼ここでのもうひとつのメインに行こう。

(4) 自分が住む地域の上空にどれほどの強さの風が吹いているか読み取ってみよう。
・500hPa (  )ノット(KT)→ (  )m / s
・300hPa (  )ノット(KT)→ (  )m/s
※1ノット(KT)=0.5m/s

a ものすごい風ですね!!台風のときの風とくらべてみよう。

b この風は主にどちらからどちらに向けて吹いていますか。

c この強い風をジェット気流といいます。
ジェット気流の影響を受けている現象にどんなことがありますか。

 びっくりしてしまいますよね!!
 そんな 強い風が 今、この上空に吹いているのかと思うと!!
 毎日の「雲見」のときに これを思い出そう!!
 

 光は東から、天気は西から!!
  
 を思い出そう!!

(つづく)

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72号コウガイビルはエサなしで3ヶ月生きのびた!!(2024/01/29) #コウガイビル #陸生プラナリア #コウガイビル研究 #教材化 #Webテキスト #JT生命誌研究館 #大阪市立自然史博物館


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▼もう年を越して、あれから3ヶ月だ!!
 人生で72番目に出会った「コウガイビル」=72号コウガイビル。
 少量の水は一緒にナイロン袋にいれていたものの、他にはなにも入れていなかった。
 あたたかいところに出してしばらくは「の」字を描き動かなかった。
 やがて、逆三角形のイチョウの葉のような頭をヒラヒラさせながら動き始めた。

 生きている!!

▼1ヶ月前にくらべたら、若干、体は小さくなったが、生きていることは確かだ!!

 72号コウガイビルはエサなしで3ヶ月生きのびたのだ!! 

 この「ふしぎ!?」を追い始めてずいぶん月日が流れていた。

◆「コウガイビル」を追う

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▼私は、なんとか「ふしぎ!?」を教材化したいと考えていた。
 おなじ「プラナリア」でも水の中で棲む水生プラナリアが、教材としての市民権をもっているのに
 陸棲プラナリア=コウガイビルをキモイ!?だけの生きものにしたくなかった。
 遅々たる歩みなろうとも

●Webテキスト「コウガイビル」

 に挑戦したいと思っていた。

▼そのためにも、今一度、
「コウガイビル」について何がどこまでわかっているのか!?
 を知りたいと思っていた。
 まったくシロウトが参考にできそうな、ふたつの研究機関を考えていた。

◆JT生命誌研究館 

◆大阪市立自然史博物館

 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

(つづく)

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【Web更新1/28】24-04 オンライン「寅の日」等 更新!!

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粛々と春待つホシノヒトミ哉 24/01/25撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】24-04
週末定例更新のお知らせ
 はや1月最後の週末定例更新となった。
 たった1ヶ月で、こんなにも多くのことが…

 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

◆表紙画像集2024 更新 ホシノヒトミ オオイヌノフグリ
 野にホシノヒトミが瞬きはじめた。
 寒の風にも耐えて、春を待つその姿は愛おしい。
 「ホシノヒトミ」を使い始めたら、もうそうしか見えなくなってしまった。

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 2月テーマは「寅彦と科学・非科学」である。
 あらためて科学的って!? 考えてみたいものだ。

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 試案「高層天気図・数値予報図」のテキスタイルを楽しみたいと思う。
 そのなかで、可能性をさぐりたい。

◆「日本理科教育」をプロットする!! 更新!!
 久しぶりの更新である。
 どんなに遅々たる歩みになろうとも、歩みをとめたくはなかった。
 次なる展開を楽しみに。

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 1ヶ月のあいだに2冊の【お薦め本】を書くことができた。
 うれしい!! さて、来月は!?


 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから44週目だった!!
 3月末に再会する予定の「蓮根」のようすが楽しみである。

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第42回オンライン句会「寅の日」2月例会案内!! #寅の日 #オンライン句会 #夏雲システム

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▼『寺田寅彦ー天然に育まれし眼差しー』(高知県立文学館)の年譜によればこうだ。

●一八九八(明治三一)年 二一歳
 7月初め頃、夏目漱石を訪ね、俳句の話を聞く。夏休み中の俳句を漱石が添削。寅彦の句は漱石により『ホトトギス』『日本新聞』に掲載される。

 夏目漱石へ送りたる句稿 その十三 に「背戸の梅」があった。

〇今朝もなきに目白が来たよ背戸の梅 (明治31ー32年) 
◎棘多くて花にもならず背戸の梅 (明治31ー32年)


▼句会の面白いところは、「他の人の世界」を楽しめるところだ。
 それは、ときには時空を超える。
 オンライン句会は、リアル句会とはまた別の楽しみもある。
 句作、選句 もある限られた期間に「自由」に作業をすすめればよい。
 自分の都合にあわせられるのでとてもうれしい!!
 寅日子先生も時空を超えて、参加してくださったらさらに面白いだろうな。

▼あらため第42回オンライン句会「寅の日」2月例会案内をあげておく。
********************************************

第42回オンライン句会「寅の日」2月例会実施案内

0.はじめに
 本会をオンライン句会「寅の日」と称する。
 オンライン「寅の日」から生まれたオンライン句会です。
 俳句結社「寅の日」が運営しています。
 寺田寅彦に師事します。 

0からはじめる人のためのオンライン句会です。

 本会は「夏雲システム」を利用させてもらっています。

1.原則として月一回の月例句会を実施します。

2. 参加者
 あらかじめ登録された者のみ。
 (「俳号」をきめて、【句会「寅の日」参加希望】のタイトルで楠田までメールを)
 
3.投句のお題
・当季雑詠(その季節の季語を自由に詠む。)

4.句数
・5句だし
・5句選(特1・並4)特選は2点 並選は 1点 扱い
・予選句は自由 

5.【投句期間】
 2024年2月1日0時から15日23時30分まで
 
6.【選句期間】
 2024年2月16日0時から25日23時30分まで  

7.【結果発表】
 2024年2月26日から
同時に「談話室」が書き込み可能になります。

8.賞について
 ・最高得点句は最優秀句であり、その句会の「寅日子」賞とする。
 ・特別賞として、次の賞を設ける。
 「これぞ科学!!」が詠まれた句 → 「牛頓」(ニュートン)賞!!
 「よくぞそこまで観察した!!」という句 → 「藪柑子」賞!!
  特別賞は、毎回でなくてよい。
  もちろん「寅日子」賞と重なることがあってもよい。
  参加者が、選評の際に書き込むようにようにしたい。複数票を獲得したときに受賞としたい。

9.注意事項
 参加する前に「夏雲システム」、「同意事項」をよく読んでおいてください。

****************************************************

▼「当季雑詠」だ。
 何を詠むのか、いろいろ迷う!!
 この迷うというのも面白い。
 さあ、梅はいつほころんでくるだろうか!?

 あなたは、何を詠むのかな!?

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本日(2024/01/27)、第370回オンライン「寅の日」!! #レーリー卿 #traday #寺田寅彦

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▼シロウトがエラソウに言うことでもないかも知れないが、科学者にも科学研究の「作風」というものがあるような気がする。
 科学者・寺田寅彦には「寺田物理学」があるように!!
 「寺田物理学」の「作風」とは!?
 それは、どこからやってきたものだろう!?

▼本日(2024/01/27)は、第370回オンライン「寅の日」!!
 1月テーマは

【1月テーマ】「寅彦とレーリー卿」

 である。読むのは長編随筆「レーリー卿(Lord Rayleigh)」である。
 本日はその三回目(最終回)である。

◆本日(2024/01/27)、第370回オンライン「寅の日」!!

●「レーリー卿(Lord Rayleigh)」(3)(青空文庫より)


▼いよいよ最後である。
 「寅彦が、かくも熱く科学者・レーリーを語ったはどうしてだろう!?」
 答えは見えてきたのだろうか?
 タムソンの演説を借りて語られたところ見てみよう。

 「レーリーの全集に収められた四四六篇の論文のどれを見ても、一つとしてつまらないと思うものはない。科学者の全集のうちには、時のたつうちには単に墓石のようなものになってしまうのもあるが、レーリーのはおそらく永く将来までも絶えず参考されるであろう。」

 「レーリーの仕事はほとんど物理学全般にわたっていて、何が専門であったかと聞かれると返答に困る。また理論家か実験家かと聞かれれば、そのおのおのであり、またすべてであったと答える外はない。」

 「彼の論文を読むと、研究の結果の美しさに打たれるばかりでなく、明晰な洞察力で問題の新しい方面へ切り込んで行く手際の鮮やかさに心を引かれる。また書き方が如何にも整然としていて、粗雑な点が少しもない。」「優れた科学者のうちに、一つの問題に対する『最初の言葉』を云う人と、『最後の言葉』を述べる人とあったとしたら、レーリーは多分後者に属したかもしれない。」
 しかし彼はまたかなり多く「最初の言葉」も云っているように思われる。

 「最初の言葉」って何!?
 「最後の言葉」って何!?

▼(附記)のなかからつづけよう。

吾々は彼の生涯の記録と彼の全集とを左右に置いて較べて見るときに、始めて彼の真面目(しんめんもく)が明らかになると同時に、また彼のすべての仕事の必然性が会得されるような気がする。科学の成果は箇々の科学者の個性を超越する。しかし一人の科学者の仕事が如何にその人の人格と環境とを鮮明に反映するかを示す好適例の一つを吾々はこのレーリー卿に見るのである。

マクスウェルのには理智が輝いており、ケルヴィンのには強い意志が睨(にら)んでおり、レーリーのには温情と軽いユーモアーが見えるような気がする。これは自分だけの感じかもしれない。

最後のコトバには、生涯敬愛してやまなかった「科学者・レーリー」への思いが込められているのでは。

寅彦の「作風」とは、敬愛するレーリーの「作風」をなぞろうとしたのでは!?

 これが、私の現時点での作業仮説である。
 また読んでみようと思う。  

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【お薦め本】『石は元素の案内人』(田中陵二 文・写真 福音館)

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▼ちょっと恥ずかしい話だが、私は正直言って、ごく最近まで「青空」と「原子論」が頭のなかでつがっていなかった!!
「青空」のわけが「レーリー散乱」で説明ができても、それと「原子論」は別の話という認識だった。
 このアタリマエがなぜ!?

▼同じようなアタリマエが、認識できていなかったのでは!?
 そんなことを思わせるタイトルの本にであった。
 それが、今回の【お薦め本】である。

◆【お薦め本】『石は元素の案内人』(田中陵二 文・写真 福音館 2024.1.10たくさんのふしぎ傑作集)

 月刊「たくさんのふしぎ」の傑作集として、このたび発刊された本書は実に面白い!
ぜひとも手にしたい一冊だ。
 例によって、お薦めポイント3つを最初にあげておく。

(1)「石」と「原子論」をツナイデくれる本だ!! 
(2)著者自らが撮った豊富な写真が美しくすばらしい!!
(3)徹底して、「元素」にこだわりつづける実験に感動だ!!

▼ではひとつずつ少し詳しくふれていきます。 

(1)「石」と「原子論」をツナイデくれる本だ!! 
アタリマエすぎるほどアタリマエのこと!!
 でもついつい抜けてしまっていること。著者は巻頭でそのことを再認識させてくれていた。

空や地面や自転車、あなたやわたし。パン、水、塩や砂糖、鉛筆、黒板、窓ガラス、草、木、犬やパソコン、そして空気。今あなたの目にうつるこの世界のすべてが、たった90種類の「元素」組み合わせでできています。
 元素とは、それ以上分けることのできないろ、目には見えない小さなつぶのことです。 (中略)
 どれもちがってみえる、この世界のあらゆるものが、ほんとうにそんなかぎられた元素からからできているのか? そもそも、この世界はほんとうに“つぶ”でできているのか? じつは、それをおしえてくれるヒントをにぎっているのが、石なのです。石をながめながら、いっしょに考えてみましょう。(同書P2より)

このコトバがすべてを語っていた。

・塩、鉱物の世界へ
・自然のなかから元素を集める
・元素の結晶たち
・この世界のもと (元素の周期表)
 次々と展開していく話はどれもすばらしい!!すごい説得力を持つ!!

著者の「原子論」へのこだわりは随所に見られた。 
一例をだけ引用させてもらおう。

 水晶にかぎらず、鉱物の結晶の種類により、となりあう面と面がつくる特徴的な角度はそれぞれきまっています。これを「面角一定の法則」といいます。結晶が、原子のあつまった精緻でくるいのない小さな小さなジャングルジムのつみ重ねでできている、わたしたちの目にも見える証拠です。(同書P21より)

 石(結晶)が、「原子論」を可視化してくれているのです!!
 アリガタイ!! 

 最後のページの作者紹介に次の一文があった。
「2023年、チームで発見した光る新鉱物「北海道石」が世界的な機関に新鉱物として認められ、この石の筆頭記載者、命名者となった。」
なに、あの「北海道石」の!!
なるほど、話の展開の仕方がうまいのも納得がいく。
授業の展開の仕方にも大いに参考になりそうである。

(2)著者自らが撮った豊富な写真が美しくすばらしい!!
 (1)のポイントと深く関係するが、ともかく話の展開がうまい!!
 誰にもわかりやすく説得力をもつ。
 すべての写真は著者の撮ったものだそうだ。
 文の展開に沿ったリアリティのある写真が多いのはそのせいだろう。
 写真はどれもとても美しくすばらしい。
 極めつきは巻末の「元素の周期表」だ。

この世界のもと 元素の周期表
 この周期表は、各元素を私が撮影した写真でつくりました。
周期表とは、すべての元素をならべて、にた性質のもので分類した表です。
およそ、原子ひとつのおもさの順番にならんでいます。
自然界は、92番ウランまでの90種の元素でできています。
 (43番テクネチウムと61番プロメチウムをのぞく)
原子番号93番以降の元素は、すべて人工的につくりだされた元素です。
 (同書p46-47 より)

 これは付録にしては豪華すぎる!!
 これを見るためだけで、この本を手に入れても損はしない!!


▼最後の3つ目だ。
(3)徹底して、「元素」にこだわりつづける実験に感動だ!!
 これが、ひょっとしたら最高のお薦めポイントかも知れない。
「自然のなかから元素を集める」が最高に面白い!!
・鉄をとりだしてみよう
・銅をとりだす(孔雀石から)
・ヨウ素をとりだす
 実験のあとこうまとめています。

 実験からわかるように、わたしたちの身近にある元素といえども、自分ひとりの力でとりだすのはそう簡単ではありません。それでも、やってみると過去の人びとの苦労が体験できます。そして、鉱物と元素のたしかな結びつきをかんじられます。自分で元素の結晶をとりだすのはおもしろいなぁ、とわたしは思います。(同書P35より)

最高に気に入ったのは
・原子になるまで割ってみよう(同書P36より)
岩塩(約2センチ)を繰り返し半分に割っていきます。
半分に、またその半分に…ずっとずっと写真が出ているんです。   
 これがとってもいいですね。!!
 そして、こう言います。
 もし、これを77回くりかえせば、ひとつのナトリウム原子とひとつの塩素原子の組にまで小さくできることでしょう。(同書P38より)

 半分21回まで写真をとっているから説得力ありますね!!
 「半分72回目ぐらいの大きさ」
 として、特別な電子顕微鏡の写真まであげているんですね!!
 この「こだわり」好きですね。

 『石は元素の案内人』にナットクです!!

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「天気の変化」を科学する (12) #天気の変化 #科学する #Webテキスト #高層天気図 #850hPa #700hPa #生兵法実践主義

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▼Webテキスト試案「高層天気図・数値予報図」(pdf版)をつづけよう。
 次は
2 850hPa・700hPa 高層天気図
 だ。

※高層天気図(気象庁)
●アジア 850hPa・700hPa 高度・気温・風・湿数天気図(AUPQ78)
を開いておいて、次のことを考えてみよう。
(1)基準の高さをもういちど確認してみよう。
・850hPa ( 1.500)m
・700hPa ( 3.000)m

▼次は気温だ。
(2)自分の住むところの上空の気温を読み取ろう。
 等温線は0℃を基準として、寒候期(10月~3月) は6℃ごとに破線で示してある。
 今の上空を知ろう!!

 ルール 上空ほど気温は ( 低い) このアタリマエを科学しよう!!

▼次がここでのメインかも知れない。
 
(3)湿数(=気温-露点温度)の値が3℃未満のところを「湿り域」といいます。
 大気に含まれる水蒸気が腹一杯に近いところということになります。
 大気からはみ出した水蒸気は「雲」になります。
 従って「湿り域」は「雲」ができやすいところ!!
 ということになります。

 a 「湿り域」は、細かなドット(点)であらわしてあります。どのあたりにありますか?

 b 「湿り域」には、ほんとうに「雲」がみられるでしょうか?
 ・ひまわりの雲画像で確かめてみよう。
 ・この高さではどのような雲がみられるだろう。
 「十種雲形」で考えてみよう。

 この作業を自分でやってみて、TVで今日の「天気予報」見たら、とってもよくわかるよ!!

▼最後に、ちょっとむつかしい作業を加えた。
 (4)850hPa 高層天気図 で 「等温線」が密に集中しているところをさがしてみよう。
 ・それはどんなところと言っていいだろう。
 ・暖かい大気と冷たい大気のぶつかっているところ(前線)をみつけよう。
 その前線はなんとよばれる前線だろう?

 半わかりでいいんだ。
 「高層天気図」開いて見てみるということがやりたいんだ!!
 生兵法実践主義!!でいきたいんだ!!

 この「大雪」どうなるかな!?

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「天気の変化」を科学する (11) #天気の変化 #科学する #Webテキスト #高層天気図 #数値予報図

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▼Webテキスト『天気の変化』試案の第二弾をつづけよう。

◆Webテキスト試案「高層天気図・数値予報図」(pdf版)

▼この試案をつくりはじめたころ、その<ねらい>を次のようにしていた。

(1) プロ仕様の「高層天気図・数値予報図」を「中学理科」でわかりやすく読み解く!!

(2) せっかくの誰でも見られる共有データ、このままではモッタイナイ!!

(3) 天気の大原則 
   <上がるとザアザア  下がるとカラカラ>
   <光は東から 天気は西から>       の徹底活用!! 


▼まとめて言えば、こんな面白いモノをプロだけのものにするのはモッタイナイ!!ということだ。
 まずは
 1 高層天気図と高さ
 からはじめていた。
 それはどこにあるのか。

●高層天気図(気象庁)

 誰でもすぐ見ることができるというのがうれしいですよね。
 地上「天気図」とちがうのわかります?
高層天気図では、地上「天気図」の等圧線のかわりに、等高度線が表示されています。

この高層天気図においては、
「高度が高いところが気圧の高いところを表し、高度が低いところが気圧の低いところを表す」
 ことになります。

 このアタリマエ!!わかります!?
 私にはすぐには  ?(゚_。)?(。_゚)?

▼ では代表的な高層天気図、850hPa、700hPa、500hPa、300hPa 高層天気図はだいたいどのくらい高さの天気図なのでしょう。
「基準高度」を調べてみると。
・300 hPa …基準高度( 9.600)m
・500 hPa …基準高度( 5.700)m
・700 hPa …基準高度( 3.000)m
・850 hPa …基準高度( 1.500)m

○ 高くなるほど気圧は低くなる!!
○ 私たちは「大気の海の底」にくらしている。

 このアタリマエ、ゆっくり ゆっくり 楽しみながいこう!!

(つづく)

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「日本理科教育史」をプロットする!!(54) #天気の変化 #上がるとザアザア #理科教室 #中原正木

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▼「○○」を科学する シリーズと同様に、私にはどうしても続けて行きたい企画があった。

◆「日本理科教育史」をプロットする!!

 である。
 ずいぶん間欠的な取り組みになっている。でも、やっぱり続けたかった!!

▼「天気の変化」を 科学する シリーズを続けていて、気になるお気に入りのフレーズがあった。

「あがるとザアザア 下がるとカラカラ」

 である。自分の授業でも繰り返し使ってきたフレーズだった。
 「天気の変化」はこれ使えばきまりだとさえ思ってきた!!
▼そのルーツをさがしてみた。
 ここにあった!!

◆『理科教育の構想 小学校低学年から中学3年まで』(中原正木著 新生出版 1978.3.15)

 『雨ー上がるとざあざあ下がるとからからエレベーター形式雨の話ー』

雨はどうしてふるのだろう。世界じゅうで、雨がどしどしふるところもあるし、からからのところもあるのはなぜだろう。日本では、季節によって雨がうんとふるときもあるが、ちっともふらないときもあるのはどうしてだろう。地球表面上の大きな空気の塊が、何かの原因によって上へ上へとあがっていくと、空気の塊は冷えて水蒸気が水になって雨がふる。反対に、大きな空気の塊が上から下へさがっていくときは、雲は消えて晴天がつづく。上がるとざあざあ下がるとからからエレベーター形式のこの原理を知っていれば、お天気についてのおおよそのことは見当がつくようになる。
(同書P151より)

▼では、もっと以前の取り組みはないのかと、『理科教室』を調べてみた。
 あった!!
 あらためて「上がるとざあざあ下がるとからから」の歴史を時系列にならべてみると次のようになる。

●1975年11月 「お天気の話は地球儀を使って」(中原正木 『理科教室』1975年11月号P29より)
●1977年11月 「天気の変化」(中原正木 『理科教室』1977年11月号 P216~)
●1978年3月 『理科教育の構想 小学校低学年から中学3年まで』(中原正木著 新生出版 1978.3.15)

 今回わかった範囲では、「上がるとざあざあ下がるとからから」は少なくともおよそ半世紀(50年)の歴史をもつのである!!
 他の情報をお持ちの方はぜひぜひ教えてください。
 よろしくお願いします。

(つづく) 
 

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【Web更新1/21】24-03 Webテキスト『天気の変化』の可能性!?等 更新!!

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寒の雨今もしたたり未来かな 24/01/21撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】24-03
週末定例更新のお知らせ
 はや今年3度目の週末定例更新のお知らせだ。
 ということは、「あの日」から3週間だ!!

 可能なことを ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

◆表紙画像集2024 更新 ナンテンの実
 冷たい寒の雨に洗われた南天の実が、より鮮やかだった!!
 したたる水滴レンズの向こうに「未来」が見えた。
 難転じて…と。

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 「天気の変化」を科学する をつづけた。
  試案の検討というより、それ自体を楽しみたい!!
 「科学する」を楽しみたい。

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 2月のテーマは「寅彦と科学・非科学」である。
 「科学的」!! のほんとうの意味は!? 
 寅彦のスタンスから学びたい。

◆サイエンスコミュニケーター宣言 更新!!
 1.17から29年!!
 「宿題」をほんの少しでも
 
 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから43週目である。
 3月末には、あらたに植え替えの予定であるが、少し検討してみたい。
 どんな蓮根が!?

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【お薦め本】『読み終えた瞬間、空が美しく見える気象のはなし』(荒木健太郎著 ダイヤモンド社)

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▼「天気の変化」を科学する!!
 「○○」を科学する シリーズのひとつとしてはじめてみて、あらためて再認識しています。
 「天気の科学」は面白い!!
 私たちは、「大気の物理学実験室」のなかで暮らしています。
 空でも、身の回りの暮らしのなかでも、日々休むこと日替わりメニューの「物理学実験」が展開されています。
 それはとても「ふしぎ!?」で、面白く、美しいです!!
 
▼そんなことを思っているとき、この「天気の変化」を科学するのにとてもうれしい参考書に出会った!!
それが今回の【お薦め本】です。

◆ 【お薦め本】『読み終えた瞬間、空が美しく見える気象のはなし』(荒木健太郎著 ダイヤモンド社 2023.9.26)

 例によって、お薦めポイント3つをあげておく。

(1)「天気の科学」を身近に楽しむ方法がいっぱい紹介してある!!
(2)誰にもわかりやすく、楽しいイラスト・図が満載されている!!
(3)空をより美しく楽しむ工夫・アイデアがたくさん紹介されている!!

▼ではひとつずつ少しだけ詳細に行きましょう。

(1)「天気の科学」(気象学)を身近に楽しむ方法がいっぱい紹介してある!! 
 第1章「体感する気象学」のはじまりは、寺田寅彦の名随筆「茶わんの湯」を彷彿とさせるような「味噌汁で感じる雲のしくみ」の話からはじまる。
 そして、朝の「公園」、空の旅、お風呂場、一杯のホット珈琲 等々へ展開していく「気象学」はおみごと!!
 思わず、うんうんと頷いてしまう。(゚ー゚)(。_。)(゚-゚)(。_。)ウンウン
 著者は「まえがき」でこう語っていた。

  気象学を学ぶと、人生がより豊かになると私は考えています。
  空の現象の仕組みを知っていると、美しい空や雲の風景に出会いやすくなるだけでなく、突然の雨などに濡れて困ることが少なくなったり、災害から身を守ることにつながったりします。何となく「今日は雲が多いな」くらいに見えていた空にどのような名前の雲があり、今空がどうなっているのかがわかるるようになるーつまり「空の解像度が上がる」のです。(同書P007より)
 

また「おわりに」にも、同様にこう語られています。

 気象学は誰にでも開かれた学問です。私たちは常に天気に生活を左右されており、その天気を司る気象学を学ぶということは、私たちの生活をより豊かにすることです。 
 美しい空や雲に出会えたり、災害から身を守れたりしますし、少しの知識があるだけでふと見上げた空の解像度が上がる-気象学にはそんな側面があるのです。
 (同書P378より)

 繰り返して語られている著者のコトバを借りれば

 この著は、見上げた「空の解像度」を上げるための最高の参考書!!

 と言えると思います。

 次に行きます。 
(2)誰にもわかりやすく、楽しいイラスト・図が満載されている!! 
誰にもということは、ポンコツ頭の私にもということです。
 特に私が気に入っているのは、著者のこれまでの著でおなじみの「パーセルくん」をはじめとする「水蒸気」「氷の結晶」「積乱雲」等などのキャラクターが、しばしば登場してくれることです。
これまた「おわりに」の著者のコトバを引用させてもらうとこうです。

 十年ほど前までは、気象学の本といえば数式だらけものか、簡単な説明の写真集くらいでした。そのとき、まるで「気象学は崇高な学問なのだから、数学もできないなら諦めよ」といわれているような壁を感じて、どうにかその壁をぶち壊したいと思ったものです。
 そのような思いから一般書を何冊か執筆しましたが、「難しかった」という感想もいただきました。その後の私の著作はわかりやすさを重視して、『すごすぎる天気の図鑑』(KADOKAWA)シリーズで対象読者を小学校まで広げました。そこでも専門性は重視したものの、図鑑としてのわかりやすさを優先したために、一番書きたいと思っていた「体系的な気象学の理解」とは方向性が異なっています。

そこで執筆したのが本書です。美しい空の見つけ方、気象学の歴史、気象学者たちの奮闘や魅力的なエピソード、気象学がどのように発展してきたのか、そして、最新の研究はどこまで進んでいるのかを知ることで、より深く気象学を楽しめる本を目指しています。(同書 P375より)


 つまり著者は本格的な「体系的な気象学の理解」をめざす本にしたかったのである。
 著者の意図はみごとに成功しているようです。
 とりわけ第5章「感動する気象学」、第6章「天気予報はこんなにも面白い」においてめざしたことがみごとに具現化しているようだ。
 ここでも、やっぱりいちばん有効に働いているが「パーセルくん」たちの楽しいキャラクターたちだ。 
 「体系的な気象学の理解」を大いに助けてくれているのだ。

▼最後の3つめに行こう。

(3)空をより美しく楽しむ工夫・アイデアがたくさん紹介されている!!
 今回うんと参考になったのにスマートフォンによる空の写真についてです。
「空を美しく撮るために」(P124)
・美しい空にズームする   
・スマホで撮れるタイムラプス
・スロー撮影と稲妻
 等です。今までスマホで写真を撮っていなかった私は、これらを参考にさせてもらって、「これから」挑戦してみようかなと思っています。
 そして、ちょっと興味をもった取り組みが、2つ紹介してありました。
 

私は「#人間性の回復」というハッシュタグをつけて、SNSに地球の朝焼けや夕焼けの写真をたまに投稿います。とにかく美しく、疲れた頭と心が癒やされます。
 気象庁の静止衛星「ひまわり」の画像は、リアルタイムで国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の「ひまわりリアルタイムWeb」というウェブサイトで公開されており、二〇一五年七月以降のデータを閲覧できます。ひまわりは、赤道の上空約三万六〇〇〇キロメートルにあり、地球の自転と同じ速度で地球を周回しているため、日本を含む半球の同じ場所を連続的に観測しています。(同書P131より)

 おっこれぞ「宇宙からの「雲見」」!!ではないか。
 もうひとつある。
 そこで私は、一般の方がスマートフォンで撮影した雪の結晶の写真を、SNSなどを通して集めて解析する「#関東雪結晶 プロジェクト」を気象研究所で実施しました。これは、インターネットやスマートフォンが普及した二〇〇〇年代からアメリカなどを中心に広がった「シチズンサイエンス(市民科学)」という方法です。市民の力を借りて大量の情報を集め、科学者だけでは得られなかった知見の獲得を目指したのです。 
 雪の結晶は見た目が美しく、実物を目にすると気持ちが高揚します。美しい結晶の写真を撮りたいという人々の気持ちも、シチズンサイエンスに協力するモチベーションとなっています。
 もちろん、防災に貢献したいという思いで参加してくれる方もいますし、何種類の結晶を観察できるか全力で楽しんで参加されている方もいます。それからというもの、雪の降る日は、関東に限らず様々な地域から多くの結晶写真が届くようになりました。(同書P197より)

面白いですね。
 【「雲見」の連帯】に多くのヒントを与えてくれているように思いますね。
 実は他にも美しい空をより楽しむ工夫・アイデアがもっともっといっぱい紹介してあります。
 大いに参考になります!!

最後になってしまったが、巻頭付録
・十種雲形の雲分類 フローチャート
・空の虹色判別 フローチャート
 もとてもいいですね!!

 『読み終えた瞬間、空が美しく見える…』はほんとうだった!!
あなたは!?

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2024年2月のオンライン「寅の日」は #科学的 #非科学的 #traday #寺田寅彦

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▼自然界では、「ふしぎ!?」な現象に遭遇することがある。
 なぜだろう!?
 なんなのだろう!?
 こんなとき、私たちはどのように対応しているだろう。
 「科学的」それとも「非科学的」!?
 科学者・寺田寅彦の場合はどうだったんだろう。

▼2024年2月のオンライン「寅の日」の計画をたてる時期である。
 2月は、その「科学的」とは!?「非科学的」とは!?を問うてみたい。

【2月テーマ】「寅彦と科学・非科学」

 2024年2月のオンライン「寅の日」は2回ある。


■2024年2月のオンライン「寅の日」!!
◆第371回オンライン「寅の日」 …2/08(木)
◆第372回オンライン「寅の日」 …2/20(火)


▼テーマにそった随筆2つを選んでみた。
 「化け物の進化」「怪異考」である。さすが寅日子先生である。
 面白そうだ!!


■2024年2月のオンライン「寅の日」!!

◆第371回オンライン「寅の日」 …2/08(木)「化け物の進化」(青空文庫より)

◆第372回オンライン「寅の日」 …2/20(火)「怪異考」(青空文庫より)


▼科学者・寺田寅彦は、「ふしぎ!?」現象を、そう簡単に「非科学的」の名の下に捨てやることはなかった。
 その背後にある「科学的」を嗅ぎつけようとした。
 どんな展開になるだろう。
 楽しみである。

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「天気の変化」を科学する (10) #天気の変化 #科学する #Webテキスト #雲見とルール #天気図 #星空の連帯 #雲見の連帯


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Webテキスト試案『「雲見」を楽しもう!!』をさらにつづけよう。
 4 「雲見」と天気の変化
 「雲見」の醍醐味である。
 今の「雲見」を楽しむだけでなく、これからの「天気の変化」と結びつけて科学するのである。

(1) 毎日の天気の変化を「10種雲形」の「雲見」で考えてみよう。
 ・雨が降る前の「雲見」は
 ・雷が鳴るときの雲は
 ・「日暈」が見られるときの雲は

▼次は「天気図」だ。
(2)「天気図」を見ながらの「雲見」に挑戦してみよう!!
 ・「天気図」を見ながら、明日の「雲見」を予想してみよう。
 ・「天気図」でどんなとき、どんな雲が見られるのか!?
 ・ルールを作ってみよう。そのルールを使ってみよう!!

◆気象庁・天気図(実況・予想)


◆気象庁・日々の天気図
 ・過去の「日々の天気図」を見ながら、記憶にある「あの日」の「雲見」を想像してみよう。


▼明日はどんな「雲見」ができるか!?
 「予想」しながら、「雲見」ができるようになるとより楽しいでしょうね。
 また、防災・減災の立場からもとっても大切ですよね。
 ・特に自分が暮らす地域での「雲見」と「天気の変化」のルールを作ってみよう!! 
 ・ルールを作ったら、使ってみよう!!
 ・地域の人に聞いてみよう!!
 ・「あの山に雲がかかったら、明日は雨」etc.
 
▼このテキストで、もっともやってみたいことがあります。
 それが、最後に呼びかけていることです。

5 【「雲見」の連帯】を楽しもう!!

 かつて、【理科の部屋】には名物企画【星空の連帯】がありました。
 実に楽しかったです。その「雲見」版を実現したいという思いがあります。
 実現までには、いろんな課題があることでしょう。でも、やっぱり…

◆【星空の連帯】

(つづく)

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「天気の変化」を科学する (9) #天気の変化 #科学する #Webテキスト #もくもくシール #宇宙からの雲見 #ひまわり8号 #デジタル台風

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▼Webテキスト『天気の変化』試案の第一弾!!

◆Webテキスト試案『「雲見」を楽しもう!!』 

 を続けよう。
 毎日の「雲見」にとてもうれしいグッズがあった。

●「もくもくシール」セット(「理科ハウス」)

 である。
 3ヶ月続けたら、雲は友だちに!!
 6ヶ月続けたら、雲と天気が見えてくる!!
 一年続けたら、あなたはりっぱな雲博士!!

▼次に行こう。今度は、地上からの「雲見」を離れて、「宇宙」からの「雲見」である。
 3 宇宙からの「雲見」
 
 (1)最初は「ひまわり8号」からの「雲見」だ。
  ・ひまわり8号 高度36.000㎞!! (雲の高さにくらべれば…)
  最高にうれしいものがあった。

◆ひまわり8号リアルタイム Web
 ・自分の住んでいるところにフォーカスしてみよう。
 ・最新動画を見てみよう!!
 ・「夜明け」は感動ですね!!

▼(2) 今度はより日本の上空に的をしぼって、「雲見」をしてみよう。

◆気象庁・静止気象衛星画像
 ・動画でも楽しもう。
 ・画像の種類を変えて、「雲見」をして見よう。何がわかるのかな!?
 ・地上からの「雲見」で顕著な「雲」確認できるかな。

(3)さらに近くからの「雲見」画像がここから見ることができる。

◆ 宇宙から地球を眺める


▼最高に私のお薦めはコレ!!です。
(4)宇宙からの「雲見」画像は貴重なデータとして残っています!!

◆デジタル台風:雲画像動画アーカイブ(全球画像)
 ・これを見れば、地球全体の大気の流れは一目瞭然!!バッチリです。
 ・この画像をバックに授業すれば、ナルホドと!!
 ・最高にお薦めだ!!

(つづく)

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1.17 あれから29年の歳月が!!そして…

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笠形山 標高939.4m !!
 高い!! 別名「播磨富士」
 あの山にはどんな「動く大地の物語」があるのだろう!?

▼「隆起」4m!?
 あの圧倒的な大地の動きを見るとき、思い出すのは
 「あのとき」だった!!

 1995年(平成7年)1月17日5時46分52秒

 あれから、29年の歳月が経とうとしていた。

▼「あのとき」から私の宿題はよりはっきりしてきた。
 なんとして、より身近に「動く大地の物語」を知りたかった。
 自分の暮らす大地の動きを「現代進行形」でとらえたかった。
 ここでもやっぱり元になるのは「授業」しかなかった。

◆【授業】【大地の動きをさぐる】 

▼「大地の動きを「現在進行形」でとらえる」
 思いはあっても、「作業」は具体的には進んではいなかった。
 今一度、今の私にも可能なこととは何か!?
 29年越しの私の「宿題」とは!?

●Webテキスト「大地の動きをさぐる」(播磨版)

 まずは「はじめて」みて、「更新」を続けよう!!
 まもなく「あのとき」だ。
                     合掌 2024/01/17 朝

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【Web更新1/14】24-02 Webテキスト『天気の変化』の可能性!?等 更新!!

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寒の野に明かり灯すやホトケノザ 24/01/13撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】24-02
週末定例更新のお知らせ
 とんでもないあたらしい年のはじまりとなった。
 それからもはや半月がすぎた!!
 今年2回目の週末定例更新である。
 今年もやっぱりこの「更新」方法が、私にはいちばんフィットするようだ。

◆表紙画像集2024 更新 ホトケノザ
 寒中の野はやはりさみしい!!
 そんななかで、ぽっと明かりを灯すような「ホトケノザ」がうれしい。
 さらに明るくと願わずにおれない。

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 あたらしい年も私の持病「ばっかり病」は発症しつづけているようだ。
 新シリーズ<「天気の変化」を科学する>を続けている。
 やっぱり<科学する>は面白い!!

 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから42週目だった。
 さすが寒中である。
 うすく張った氷は、朝おそくまでとけそうになかった。
 その模様に「ふしぎ!?」をみる。

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本日(2024/01/15)、第369回オンライン「寅の日」!! #レーリー卿 #traday #寺田寅彦

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▼私の「ヒガンバナ研究」!?
 庭の定点ビガンバナは、光を独り占めして「稼ぎ時」だった。
 このヒガンバナの「ふしぎ!?」を追い始めてどれほどの月日が過ぎただろう。
 そのシロウト「研究」の一部始終を【ヒガンバナ情報○○】に記録しつづけてきた。
 私にとって「研究」とは!?


▼本日(2024/01/15)は、第369回オンライン「寅の日」!!
 1月テーマは

【1月テーマ】「寅彦とレーリー卿」

 である。読むのは長編随筆「レーリー卿(Lord Rayleigh)」である。
 本日はその二回目である。

◆本日(2024/01/15)、第369回オンライン「寅の日」!!

●「レーリー卿(Lord Rayleigh)」(2)(青空文庫より)


▼もう一度「ふりだし」にもどって、ここで私は何を読み解きたいのかをあきらかにしておこう。
・寅彦は何故に、ここまで科学者・レーリーにこだわったのか?
・寅彦にとって科学「研究」とは!?

 寅彦のこだわった「レーリー」という人物をよく語った文章があった。

当時の思い出を書いたシジウィック夫人(レーリー卿夫人の姉エリーノア)の記事に拠ると「彼が人々の研究を鼓舞し、また自分の仕事の援助者を得るに成効した所以(ゆえん)は、主に彼の温雅な人柄と、人の仕事に対する同情ある興味とであった」。彼はこの教授としての仕事を充分享楽しているよに見えた。「彼の特徴として、物を観るのに広い見地から全体を概観した。樹を見て森を見遁(みのが)すような心配は決してなかった。」「いつでも大きな方のはしっこ(big end)をつかまえてかかった。」「手製の粗末な器械を愛したのも畢竟(ひっきょう)同じ行き方であった。無用のものは出来るだけなくして骨まで裸にすることを好んだ。」

もう少し気になった「つまらない」ことをプロットしてみよう。
彼の書斎は無頓着にいつでも取り散らされ、大きな机の上は本や論文でおおかた埋められてほんのわずかの面積だけが使われていた。机の片隅には彼が元服祝に貰った鳶色(とびいろ)の革函(かわばこ)が載っており、これに銭と大事な書類がしまってあった。

古い包紙やボール函や封筒なども棄てずに取っておいて使った。

彼は家族を挙げてターリングの邸内に移り、死ぬまでここでレーリーの片腕となって働いた。村人は時々「旦那様の遊戯部屋」の「実験室」についてゴルドンに質問し“That ain't much good, is it?”などと云った。

▼私の読み解きたい本命の部分があった!!

 彼は自分でもしばしば言明したように、全く自分の楽しみのために学問をし研究をした。興味の向くままに六かしい数学的理論もやれば、甲虫の色を調べたり、コーヒー茶碗をガラス板の上に滑らせたりした。彼にはいわゆる専門はなかった。しかし何でも、手を着ければ端的に問題の要点に肉迫した。
 彼自身は楽しみにやっていても、学界はその効績を認めない訳には行かなかった。

「それは、年寄って若い人の仕事を批評したりするといけない事になるかもしれないが、自分の熟達した仕事を追究して行くなら別に悪い事はあるまい」と答えた。

人への手紙に「私の光学上の仕事が認められたのは嬉しい。あれは外の仕事よりも一層道楽半分にやったのだが」と書いている。

 寅彦は、こんな科学者・レーリーに「あこがれ」のような感情をもっていたのではないか。
 そして、こよなくレーリーを「敬愛」していたのでは!?
 寅彦自身の「研究」もかくありたい!!
 と願っていたのではないだろうか。

 道楽の科学「研究」\(^o^)/

 

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「天気の変化」を科学する (8) #天気の変化 #科学する #Webテキスト #雲見 #宮沢賢治 #十種雲形 #雲見のうた

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▼実は「天気の変化」を科学する の本番はここからである。
 ここからは、できるだけ現在進行形で話をすすめたい。

◆Webテキスト試案『「雲見」を楽しもう!!』 


▼Webテキストの対象は誰か!?
 それは「テキスト」を見てくれるすべての人だった。
 まずは「授業」のはじまりと同じにしていた。

1. 上空のようす
・「青空」はどこまで
・「雲」はどのくらいの高さに
・ジェット機はどこを
・気象衛星「ひまわり8号」はどこを

 Webであるからこそ可能なことことを模索してみたい。

▼次は「雲見」とは!?である。
 「雲見」を最初に言い出したのはあの宮沢賢治だった。
 「蛙のゴム靴」(宮沢賢治 青空文庫より)につぎののようにあった。 

  ある夏の暮くれ方、カン蛙ブン蛙ベン蛙の三疋は、カン蛙の家の前のつめくさの広場に座すわって、雲見ということをやって居りました。一体蛙どもは、みんな、夏の雲の峯(みね)を見ることが大すきです。じっさいあのまっしろなプクプクした、玉髄(ぎょくずい)のような、玉あられのような、又また蛋白石(たんぱくせき)を刻んでこさえた葡萄(ぶどう)の置物のような雲の峯は、誰(たれ)の目にも立派に見えますが、蛙どもには殊(こと)にそれが見事なのです。眺(なが)めても眺めても厭(あきな)いのです。そのわけは、雲のみねというものは、どこか蛙の頭の形に肖(に)ていますし、それから春の蛙の卵に似ています。それで日本人ならば、ちょうど花見とか月見とか言う処(ところ)を、蛙どもは雲見をやります。
「どうも実に立派だね。だんだんペネタ形になるね。」
「うん。うすい金色だね。永遠の生命を思わせるね。」
「実に僕ぼくたちの理想だね。」

私たちも「雲見」をやりませんか!?

 と行きたい!!

▼つぎは「雲の名前」である。
 なじみの「名前」で呼ぶのも楽しいかも知れないが、私は最初から「十種雲形」を憶えてしまうのに賛成だ!!
 たった10種類!!
 最初に憶えてしまい使ってみよう!!
 空を見上げたら「名前」でやろう!!
 ついでにその雲のおよその高さを言ってみよう!!

 憶えて、使えるようになったら一生モノ!!

 憶えるために「雲見」のうた (雲家族10のうた)♪をつくってみた。


※ 「雲見」のうた(雲家族10のうた)♪

ケンケン三兄弟に(巻雲 巻層雲 巻積雲)
コウコウ姉妹 (高層雲 高積雲)
ソウセキ(層積雲) はなれても りっぱに ソウ! セキ! (層雲 積雲)
雨 雨 ふれ ふれ ラン!ラン! (乱層雲 積乱雲)


(つづく)

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「天気の変化」を科学する (7) #天気の変化 #科学する #授業実践DB #極地方式研究会 #テキスタイル #Webテキスト #雲見

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▼今一度、授業実践DB「天気の変化」のねらいを見てみよう。

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 その後の私自身の実践の一部は、blogに「記録」していた。
 「ねらい」をめざしての拙い実践の繰り返しであった。

▼やがて、直接自分が授業する現場をはなれた。
 でも「天気の変化」学習に興味があった。
 そこで思いついたのが

●Webテキスト『天気の変化』!!

 である。自分で直接授業ができなくても「テキスト」づくりを通して、「天気の変化」の学習を楽しむことはできないだろうか!?
 「天気の変化」の学習は一生モノ!!

▼こんなことを考えはじめたのは、極地方式研究会の「テキスタイル」というコトバにヒントがあった。
 「テキスタイル」はこう説明されていた。

 ”テキスタイル”ということばは、いつとはなしに造り出され、使用されるようになった。”わたしたち”の造語である(textile=織物ではなくて、text+style=textyleである。)”わたしたち”が教えたい、わかってほしいと願う事柄がきまったからといって、それはまだテキストではない。テキストは、発問と、資料と、実験と、読み物などで構成されるが、とりわけ、どんな発問を、どんな順序で用意するかが重要である。いや、内容がきまってから「さて発問は?」というのでなくて、事例に関する発問、事例を法則の支配下に位置づけさせる発問、等を考える過程の中で、”わたしたち”の中に次なる内容が求められ、獲得されていくのである。 (『極地方式入門』(高橋金三郎・細谷純編、国土社1974.3.20) p174より)

 これが、今の私には最高の「学びの方法」だと思った!!
 Webで展開することによって、より多くの人の意見も聞くことができる!!
 「更新」もよりすみやかにやっていける。
 ことは、そう簡単に展開はしなかったが、試みてみる価値はあると思っていた。

▼「天気の変化」授業実践DBのページのタイトルまで変更してしまった。
 
◆ Webテキスト『天気の変化』の可能性!?

 と。
 「いっきょにすべてはむつかしいから、いくつかの試案からはじめてみては」との意見をいただき、まずは「雲見」の試案をつくってみた。

◆Webテキスト試案『「雲見」を楽しもう!!』 

 さあ、ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

(つづく)

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「天気の変化」を科学する (6) #天気の変化 #科学する #天気は西から #細谷純 #理科教室 #日本の四季の天気 #世界の気候 #極地方式研究会 #生兵法実践主義 #テキスト

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▼これでやっと授業で使いつづけてきた2つの<きまり>

(1)<きまり> 光(太陽)は東から、天気は西から 

(2)<きまり> 上がるとザアザア 下がるとカラカラ

 のルーツに行き着くことがでぎた。

▼「天気は西から」のルーツと思われる文章

●1978年5月 「ことわざ利用の気象の学習 ・「日本の四季の天気」について」(細谷純 『理科教室』1978年5月号 P14~)

 には、たいへん興味深い文章がならんでいた。
 <きまり>のことだけではなく、大いに学ばせてもらった。

 私たちが極地方式によって開発した小学校自然地理用テキストの一つ「世界の気候」を学んだ子どもたちなら、きっとそのことを日本にいながらにして予想するだろうと思うからである。そのテキスト作りを通して私たちがわがものにしえた「気候学」によれば、世界中の大きな砂漠のほとんどは緯度20°~40°の間にあるし、逆に緯度20°~40°の場所は…(P14)

世界の気候は、ごく大ずかみには
 “緯度が高くなるほど、気温がさがる”
 “緯度が高くなるほど、夏冬の温度差がます”
  “緯度が高くなるほど、降水量がへる”
 などのごく単純な経験法則の組合わせで、予想が可能になる。
 “ 0°~10°は、熱帯びしゃびしゃジャングル地帯”であり、
 “10°~20°は、雨季と乾季をもつサバンナ地帯”であり、
 “20°~40°は、砂漠があったりなかったり”
 “40°~60°は、温帯しとしとブナ地帯”
 “60°~70°は、寒帯カラカラ松コケ地帯”なのである。
(P14 )

▼さらには、興味深い文章がつづく。
 もっと子どもたちが生活している大自然の中で、学びかつ使いうる“単純な”「きまり」を、彼ら自身の経験と結びつきやすい形やレベルで、しかもその限界を自ら気づき打破しうるように、「気象」も教えられないものだろうか。(P15)

こう述べながら紹介・提案しているのが「日本の四季の天気」(巡検プラン)であった。 さらには、授業のすすめ方についても、とても参考になることを提案してくれていた。
 半わかりでいいから、気象変化と気圧・気団との(現象的な)対応に、いつも言及したいと思っている。いかにも大まかなので、日々の気象変化や局地的天気予報には不適切かも知れない。しかし大まかであるからこそ、物理的な細かい諸条件を捨象して、「きまり」を憶え、使うことが、半熟な学習者にとっても可能になるのではないか。(P16)

生兵法実践主義のすすめ

 上に紹介したようなプランを作りを、原則化し、命名して、私たちはそれを生兵法実践主義ー法則を、使うことによって身につける、半わかりでよいから、自分の考えを大胆に大自然に適用し、失敗しながら法則をつくりあげるーと呼んでいる。「原理から応用へ」という、いってみれば証明型の授業、子どもに“何故だろう”という問いも育てることをせずに、ただただ例外はないかもしれないけれども適用範囲のせまい「きまり」の証明を考えさせようとしたり、押しつけたりする授業や、逆に「応用から原理へ」という、あてもなくはいずりまわせるような帰納主義的な授業ー学校の百葉箱の温度計の継続観察や校庭の数個所での風向調査などから、有効なきまりが印象深く学びとられるとはとても考えられないし、露点のグラフを与えて、規則性は(?)ときかれても、子どもがすでにもっている組織体系は拡大もしなければ変革もされないーに私たちは組しないのである。(P17)

 

▼少し引用がながくなってしまった。
 これらの極地方式研究会の「世界の気候」「日本の四季の天気」等のテキストづくりの展開が、授業実践のみならず、後の私の取り組みに大いなるヒントを与えてもらったのである。

(つづく)

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「天気の変化」を科学する (5) #天気の変化 #科学する #天気は西から #細谷純 #理科教室 #日本の四季の天気

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▼もうひとつの<きまり>に行こう。

(1)<きまり> 光(太陽)は東から、天気は西から 

アタリマエすぎるほどアタリマエのことだ!!

▼でもこのアタリマエを強く提言したのは誰だろう?
 それはいつ頃のことだろう。
 やっぱり『理科教室』をさがしてみた。あった!!

●1978年5月 「ことわざ利用の気象の学習 ・「日本の四季の天気」について」(細谷純 『理科教室』1978年5月号 P14~)


▼このなかに、真っ先に詳しくふれられていた。

1.光は東方から、天気は西方から 
 日本列島はおよそ北緯30°~45°まで、中緯度の偏西風地帯にある。上空の風は、 西から東へ吹くことが多い。この風が、雲を運び、雲をつくり、雨を降らす。この風が、雲をおし流し、晴天をもたらす。中緯度の偏西風地帯では、天気は西からやってくる。
 この格言は正しいだろうか。いいかえればこの格言にあてはまる、この格言で説明される、目で見、耳でききうるどんな現象があるか。
・日本の空では、飛行機雲は東にくずれる。
・夕焼けのあしたは晴れる。
・朝ニジは雨、夕ニジは晴れ。
・平和台や甲子園球場の野球中継の有無で東日本の翌日の天気予報ができる。
など、多くの事実があるし、子どもたちも経験しているのではないか。
(P15)

▼また<きまり>についても、なかなか興味深いことも言っていた。
 ところで、「きまり」は常に、多くの「事例」を持つ(そうでなければ「きまり」ではない)が、同時にほとんど必ず「例外例」を持つ。“でも先生、あわないことがあるよ”と、子どもも自力で例外をみつけるようになったとしたら、すばらしいことである。彼らは「きまり」を、わかり、使えるようになったのであり、その限界を発見しうるようになったのだから。(p16)

▼また具体的について、次のようにも語っていた。
 「天気は西方から」の「きまり」は、ごく単純に考えても、二種の例外例を持つ。
(1)空間的例外……屋久島(30°N)以南
(2)時間的例外……夏(特に初夏)型気圧配置
 それが次の問題となる(P16)

(つづく)

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「天気の変化」を科学する (4) #天気の変化 #科学する #上がるとザアザア #中原正木 #理科教室 #世界の気候 #日本の天気

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▼「上がるとザアザア 下がるとカラカラ」のルーツを追う!!
 さらにつづけてみよう。やはり『理科教室』にあった。

●1977年11月 「天気の変化」(中原正木 『理科教室』1977年11月号 P216~)

 授業全体の「構想」が書かれていた。
 先にあげた著書『理科教育の構想』に書かれているものとほぼ同様のものだった。

1.まず そらの話
(1)大気はどこまであるか
(2)大気はどのようにして温まるか
(3)大気は対流する
2.雨はどうして降るか
(1)雨のもとは空気中の水蒸気である
(2)上がるとざあざあ下がるとからから
(3)世界のジャングル、砂漠、サバンナをさがそう
3.日本の天気
(1)日本の夏
(2)日本の冬
(3)梅雨と霖雨
(4)台風

▼直接「上がるとざあざあ下がるとからから」のフレーズが登場するところをピックアップしてみよう。
 2.雨はどうして降るか より

 (2)上がるとざあざあ下がるとからから
大気が上昇すると体積がひろがる。それは上方は気圧が小さいからである。気圧とはなにかー。体積がひろがると温度が下がり。水蒸気は雲となり雨となる。「上がるとざあざあ」である。断熱膨張の実験をいろいろやってみる。大気が下降すると体積がちぢまり、温度が上がり、雲が消え、天気がよくなる。「下がるとからから」である。(P217より)


▼3.日本の天気より
(2)日本の冬 シベリアの冷たい気団が張り出し、北西の季節風が吹き日本列島の背骨山脈にぶつかり、上がり、下がる。「上がるとはらはら」で裏日本大雪。「下がるとからから」で表日本晴天つづき。若狭湾から琵琶湖にかけて背骨山脈が切れ、関ヶ原は大雪で新幹線のろのろ。八丈島みぞれ。

(3)梅雨と霖雨 春と秋は日本列島上空で南北両気団が押し合う。ところどころに渦ができて、両気団が混じり合う。それが偏西風に乗って西から東へ移動する。渦の中心が低気圧となり温帯性移動性低気圧となる。温暖・寒冷前線ができ、ともに暖気団が上昇し、「上がるとざあざあ」でよく雨が降る。天気の変化は西から東へ移動する。
(P217より)


 要するに「世界の気候」でも「日本の天気」でも
 いつでもどこでも 天気は「上がるとざあざあ下がるとからから」できまり!!
 というわけだ。

▼もう一度「上がるとざあざあ下がるとからから」の歴史を時系列にならべてみよう。

●1975年11月 「お天気の話は地球儀を使って」(中原正木 『理科教室』1975年11月号P29より)

●1977年11月 「天気の変化」(中原正木 『理科教室』1977年11月号 P216~)

●1978年3月 『理科教育の構想 小学校低学年から中学3年まで』(中原正木著 新生出版 1978.3.15)

 私のわかった範囲では、「上がるとざあざあ下がるとからから」は少なくともおよそ半世紀(50年)の歴史をもつのである!!

(つづく)
 

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「天気の変化」を科学する (3) #天気の変化 #科学する #上がるとザアザア #中原正木 #理科教室

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▼今なお最も有効でお気に入りの<きまり>

(2)<きまり>上がるとザアザア 下がるとカラカラ

 のルーツを追っていた。
 そして

●1978年3月 『理科教育の構想 小学校低学年から中学3年まで』(中原正木著 新生出版 1978.3.15)

 に行き着いた。

▼この段階で著書にまとめられているということは、さらなるルーツがあるのかも知れない。
 こんなときは、やっぱり『理科教室』だ。
 さがしてみた!!
 やっぱりあった!!

●1975年11月 「お天気の話は地球儀を使って」(中原正木 『理科教室』1975年11月号P29より)

 やはり中原正木さんの書いたものである。
▼具体的には、このように出てきた。

 ここまでくれば、話は地球大気の大循環に進まざるを得なくなる。赤道とその付近の地表は、日光(赤外線を含む)で最も強くあたためられるので、大気は対流を起こし上昇して、南北の冷たい地方へ進む。だが、上昇大気は広い赤道から狭い両極に移動するわけにはいかず、南北30度付近で下降し、中緯度高圧帯をつくる。赤道付近で上昇する大気は、断熱膨張によって温度が下がり、雨をざあざあふらす。中緯度高圧帯ではその逆で雨が消えてしまう。これを「上がるとざあざあ下がるとからから」と呼ぶ。太平洋高気圧という、日本の夏の名物も、「下がるとからから」の仲間だ。(P29)

 おみごと!!
▼最後にあげておられる提言も説得力をもってくる。
 こんな話には、どうしても地球儀かせめて世界地図がほしい。つまり「お天気の話は地球を相手に」という観点がほしい。日本を語るにしても、「地球大気の動きの中での日本」と考えたい。現行の小中学校の気象教材は、こまかくてむずかしくてさっぱりわからない。
(同書 P29)

 今ではアタリマエのことも、このように提言されていたのである。

(つづく)
 

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【Web更新1/7】24-01 Webテキスト『天気の変化』の可能性!?等 更新!!

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葉牡丹や日々アタリマエ重ねたり 24/01/06撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】24-01
週末定例更新のお知らせ
 2024年はじめての「週末定例更新」である。
 「なかみ」の大きな更新はなくとも、毎回、最低「表紙画像」+「一句」だけは更新したいと思っている。
 私にとっての「週末定例更新」は存在証明のようなものだ。
 今年は何回までいけるかな!?
 ゆっくり ゆっくり 急ごう!!

◆表紙画像集2024 更新 葉牡丹 
 毎年近くにお住まいの方からたくさん「おすそ分け」していただく。
 アリガタイかぎりである。深謝!!
 葉牡丹にはじっくり見れば見るほど味わい深い「美」があった。
 まるで日々の「日常」のように
 はや七日正月が過ぎた!!

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!? 更新!!
 新シリーズをはじめた。
 「天気の変化」を科学する である。
 「これまで」と「これから」を徹底して科学してみたい。「科学する」を楽しみたい!!

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 1月テーマは「寅彦とレーリー卿」である。
 寅彦は何故にここまで「レーリー卿」にこだわったのだろう。
 私たちにとって「科学研究」とは!?

◆新・クラウド「整理学」試論 更新!!
 ときどきは「新年の抱負」をチェックしてみたいものだ。


 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから41週目だった。
 観察池の土は、完全に「泥」になっているようだった。
 「泥」には小さな穴が開いているように見えるのはどうして!?
 蓮根の「呼吸穴」!?

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「天気の変化」を科学する (2) #天気の変化 #科学する #上がるとザアザア #中原正木

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▼<きまり>は2つあった!!

(1)<きまり> 光(太陽)は東から、天気は西から 

(2)<きまり>上がるとザアザア 下がるとカラカラ

である。

▼この2つは今もなお使い続けている!!
 とりわけ(2)は、世界中どこでも いつも使える<天気の大原則>だと思っている。
 そのルーツはどこにあるのだろう!?
 私の知るかぎりではここにあった。

◆『理科教育の構想 小学校低学年から中学3年まで』(中原正木著 新生出版 1978.3.15)


▼この本につぎのようにあった。

 『雨ー上がるとざあざあ下がるとからからエレベーター形式雨の話ー』
雨はどうしてふるのだろう。世界じゅうで、雨がどしどしふるところもあるし、からからのところもあるのはなぜだろう。日本では、季節によって雨がうんとふるときもあるが、ちっともふらないときもあるのはどうしてだろう。地球表面上の大きな空気の塊が、何かの原因によって上へ上へとあがっていくと、空気の塊は冷えて水蒸気が水になって雨がふる。反対に、大きな空気の塊が上から下へさがっていくときは、雲は消えて晴天がつづく。上がるとざあざあ下がるとからからエレベーター形式のこの原理を知っていれば、お天気についてのおおよそのことは見当がつくようになる。
(同書P151より)
 
 
▼私はこれが最高に気に入った!!
 「天気のすべては これで決まりだ!!」と思った。
 自分でも【科学読み物】をつくっていた。

●【科学読み物】「上がるとザアザア 下がるとカラカラ」 


(つづく)

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「天気の変化」を科学する (1) #天気の変化 #科学する #授業実践DB

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▼2024年がはじまっている。
 「○○」を科学する シリーズ
 であらたな取り組みをはじめてみようと思う。

●「天気の変化」を科学する

 である。
▼私の場合、すべてのはじまりは「授業」だった。
 その「授業」を授業実践DBとして残していた。
 「天気の変化」の場合、次のように名前を変更していた。

◆Webテキスト『天気の変化』の可能性!?

▼「ねらい」を次のようにしていた。
Tekit

▼その「きまり」とは何だろう!?
 みつけることができたのだろうか。古い「記録」であるが、授業実践記録を残していた。
 ここから出発してみよう。

*****************************************************************
<ねらい>

Part1  めぐり動く大気
1.上空のしくみ
  ・青空はどこまで・・・
  ・雲はどこまで・・・
2.大気の海の圧力(大気圧)
  ・[実験]大気圧の大きさをみる。
3.大気はどのようにして温まるか
4.大気の大循環(地球をめぐる風)
  ・偏西風 ・貿易風
  ・ジェットストリーム
  <きまり> 光(太陽)は東から、天気は西から        
5.高気圧・低気圧と風
6.姫路を吹く風

Part2 大気中の水の循環
1.大気中に含まれる水
  ・【読み物】『湿度のはなし』
  ・水蒸気にも定員がある。
 ■ 教室にどれだけの水蒸気が
2.霧・露・雲・雨

3.雨はどのようにして降るのか
 ~エレベーター型式 雨の話~
 <きまり>上がるとザアザア 下がるとカラカラ
4.上がるとザアザア 下がるとカラカラ
  ・熱帯びしゃびしゃジャングル地帯
  ・寒帯からから松コケ地帯
  ・世界の砂漠はどこに
・「生野峠こえるときには、弁当忘れても傘忘れるな」
【科学読み物】雨粒の形と大きさ

3.雨はどのようにして降るのか
【科学読み物】「上がるとザアザア 下がるとカラカラ」

Part3 天気の変化
1.気団と前線
  ・気団
  ・寒冷前線 ・温暖前線
2.日本の天気
  A 夏の天気
  B 冬の天気
  C 春と秋の天気
  D 夏の前後は梅雨と秋の長雨
  E 夏の終わりに台風、冬の終わりに台湾坊主
  F 日本列島は世界に珍しい温帯多雨林地域なのだ
3.天気図を読もう、書こう。

【科学読み物】「台風は水蒸気を食べて成長する」

 
*****************************************************************

(つづく)

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2024年1月(睦月)の俳句「歳時記」!! #俳句 #歳時記 #オンライン句会

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▼この季節にとりわけお気に入りの一句があった。

  流れ行く大根の葉の早さかな 虚子

 である。芦屋に「虚子記念文学館」があるということで、訪ねていったこともある。
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▼今年も名句の鑑賞 より<俳句修業>をはじめよう!!
 名句の参考にさせてもらうのは、これまでのように

◆NHK「俳句」 テキスト

である。ここより巻頭の名句10句を引用させてもらう。

(1) 元日やされば野川の水の音 来山
(2) 真中に富士聳えけり国の春 伊藤松宇
(3) 沖かけて波一つなき二日かな 久保田万太郎
(4) 青空に詰まる空気や達磨市 小川軽舟
(5) 羽子板の姫は一本足で立つ 鳥居真里子
(6) お茶の間やラヂオの上の鏡餅 星野立子
(7) 成人の日ぞ大雪もたのもしき 細川加賀
(8) 餅花の影にも色のある如く 稲畑汀子
(9) 云うなれば龍宮日和藪柑子 高野ムツオ
(10) 左義長や武器という武器焼いてしまえ 金子兜太

▼次の修業はいつものように勝手なシロウト「選句」である!!
 
【私の選んだ名句ベスト3】

(4) 青空に詰まる空気や達磨市 小川軽舟

(9) 云うなれば龍宮日和藪柑子 高野ムツオ

(10) 左義長や武器という武器焼いてしまえ 金子兜太

【次点】

(6) お茶の間やラヂオの上の鏡餅 星野立子

【選評】
・青空の「青」と達磨の「赤」のコントラストの景が気に入った。
・「藪柑子」への思い入れが、この句を選ばせた。龍宮日和って!?
・兜太先生の怒りが、今も響いてくるようだ!!

・「昭和」の景ですね。鏡餅に後光がさしているように…。

▼究極の修業であり楽しみは、自分で句を詠んでみることだ。
 さらには、それを「句会」等に投句してみることだ。
 リアル「句会」のハードルは高いかも知れないが、オンライン句会では誰でもいつでも簡単だ。
 今年こそ、あなたも一緒に挑戦してみませんか!? 


◆第41回オンライン句会「寅の日」1月例会案内!!


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2024年1月(睦月)の「雲見」は!? #雲見 #もくもくシール

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▼2024年がはじまっていた!!
 もうすでに1月(睦月)の「雲見」も
 1月の「雲見」を予想する前に2023年12月の「雲見」のまとめをもくもくシールセットによる「雲見」カレンダー(理科ハウス)でふり返っておこう。
 使用した十種雲形シールは次のようになった。

・快晴   5      
・巻雲   2  
・巻積雲  3  
・巻層雲  4       
・高積雲  3   
・高層雲  3       
・層積雲  2    
・積雲   6     
・層雲   0
・乱層雲  3 
・積乱雲  0

 
 一日一枚のシールを原則としている。
 12月で目立ったのは、「積雲」6 =ザ・雲!?
            「快晴」5 =冬晴れ!!空の青がきれいだった。
 冬場になってもあいかわらず、アメダスの記録(「福崎」)から最高気温~最低気温をメモしてみた。
 今度は気になりだしたのは「冬日」だった。
 冬日=「日最低気温が0℃未満の日」
 12月には10日あった。最低気温が最も低かったのは12/23の-4.5℃(7:10)だった。

▼2024年1月(睦月)の「雲見」の予想に入ろう。
 今年も前年の天気図を参考にすることにしよう。
 では昨年の2023年1月の天気図を参考に見てみよう。

◆日々の天気図 2023年1月 (気象庁)

・被災地の寒さが気になる。
・今月は「冬日」は何日になるだろう!?
・大賀ハス観察池に氷がはるのは何日ぐらいあるだろう。
・もくもくシールは何を多く貼ることになるかな。
・「西高東低」の冬型は何日ぐらいになるだろう。

▼今年から、ここでは「雲見」の旅の計画を立ててみたいと思う。
 あくまで、これは「計画」であり実施できない場合も多々あると思うが、「計画」を立てることを楽しみたい!!

【2024年1月 「雲見」の旅】
・初詣と「雲見」
・とんどと「雲見」
・瀬戸内海 「雲見」の旅

▼「雲見」と【宇宙見物】も一緒に楽しみたいものだ。
 これぞ究極の道楽!!
 今年もWコップの実験のセットをしておきたいものだ。
 「ポリバケツの氷」を考えていたが、それにかわるものがあった。

 
 

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本日(2024/01/03)、第368回オンライン「寅の日」!! #レーリー卿 #traday #寺田寅彦

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「空はなぜ青いのか!?」

 ながいあいだのこの「ふしぎ!?」は、今ではこのように謎解きがされていた。

 波長の長い赤系統の光はあまり散乱されずに通り過ぎてしまうのに、波長の短い青系統の光は散乱の度合いが大きい。散乱された青系統の光はあちらこちらからわれわれの目に飛び込んでくる。そのために空は青く見えるのである。(『空の色と光の図鑑』斉藤文一・武田康男 著 より)
 

▼本日(2024/01/03)は、第368回オンライン「寅の日」!!
 本年はじめてのオンライン「寅の日」である。
 1月テーマは

【1月テーマ】「寅彦とレーリー卿」

 である。読むのはあの長編随筆「レーリー卿(Lord Rayleigh)」である。
 今月、3回に分けてこれ読む。本日はその一回目である。

◆本日(2024/01/03)、第368回オンライン「寅の日」!!

●「レーリー卿(Lord Rayleigh)」(1)(青空文庫より)


▼先の「青空の不思議」に決着をつけた科学者こそこのレーリーだった!!
 寅彦がかぎりなく敬愛していた科学者だった。
 その「空の色」についての部分があった。

 色の研究をしているうちに、空の色の影響に気が付き、それから、空の色そのものの研究に移り、ついに有名な有名なλ-4の方則に到達した。そうしてクラウジウスやティンダルの説を永久に否定してしまった。

 そう私たちが「レーリー散乱」とよんでいるアレである。

▼少し余談になるが、私がこの謎解きが深く「原子論」と関わっていることを認識したのはごく最近のことだった。
 レーリーの名前をさにに有名にしているのは「アルゴンの発見」だった。
 それによりノーベル物理学賞も受賞していた。その研究の部分を少し長くなるが引用してみよう。

 酸素と水素の比重を定めた次の仕事は当然窒素の比重を定めることであった。その結果がアルゴンの発見となったのは周知の事実である。空気から酸素と水素を除いて得たものと、 Vernon-Harcourt 法で得たものとのわずかな差違を見逃さなかったのが始まりである。彼はその結果を『ネーチュアー』誌に載せて化学者の批評と示教を乞うた。そうしてあらゆる方法で、あらゆる可能性を考慮して、周到な測定を繰返した後に、結局空気から得たあらゆる窒素と化学的に得られるあらゆる窒素とが、それぞれ一定のしかも異なる比重をもつという結果に到着した。

 ここにも深く「原子論」が関わっていた。

 レーリーの2つの大仕事を貫いているのは「原子論」である!!

 この事実にいたく感動するのである。
 ふりだしにもどろう!!
 寅彦は何故、このような科学者・レーリーを敬愛したのだろう!?

(つづく)

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【Web更新12/31】23-53 新・クラウド「整理学」試論 等 更新!!

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万両や鐘の響きは何処より 23/12/30撮影@福崎


■楠田 純一の【理科の部屋】23-53
週末定例更新のお知らせ
 2023年最後の週末定例更新であった!!
 「なかみ」は \(・_\)ソノハナシハ (/_・)/コッチニオイトイテ
 ともかく2023年も53回の週末定例更新はやり遂げた!!
 
 あのコウガイビルが教えてくれた。「更新」は生きていること!!

◆表紙画像集2023 更新 万両
 センリョウ・マンリョウ・ヤブコウジ 等、この時期の赤い実が好きだ!!
 どこかお正月の【祝】気分にもなる。
 個人的には、寅彦先生も好んだのだろう「藪柑子」が好きだ。

◆新・クラウド「整理学」試論 更新!!
 恒例としている「私の重大ニュース」【私の読んだ本・ベスト10】【私の撮った写真・ベスト5】等は蓄積していくと、いつの間にやら自 分にとっては貴重なDBとなっていった。

◆オンライン「寅の日」 更新!!
 2024年1月のテーマは「寅彦とレーリー卿」である。
 寅彦にとって、「科学研究」とは何だったんだろう。シロウトの私にとっては!?

◆「コウガイビル」を追う 更新!!
 年を越して生き続けるのは72号一匹だけ!!
 「コウガイビル」の「ふしぎ!?」の原点にたちもどり、2024年も追い続けたい。
 「教材化」をめざしながら。


 大賀ハス観察池は、蓮根の植え替えから40週目であった。
 観察池の氷はとけた状態だった。
 2024年3月末に予定している蓮根の植え替えまで観察をつづける。
 はたしてどんな蓮根が!?

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新年の抱負2024!! #2024年

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はてなしや「ふしぎ!?」のみちの寅彦忌 @福崎

 あけましておめでとうございます。
 今年もよろしくお願いします。<(_ _)>  2024.1.1


▼今年も、「新年の抱負」をコトバにしておきます。

(1)捨てる !!

(2)詠む !!

(3)遊ぶ !!」


 3つ目の「遊ぶ!!」は、いろんな意味を込めてデス。
 ゆっくり ゆっくり 急ぎます!!

▼昨年、みなさんのおかげで【理科の部屋】は、めでたく30周年を迎えることができました。
 深謝!!
 あらたなステージがはじまっています!!
 【理科の部屋】の「原点」にたちかえり、いろんな「挑戦」をつづけたいと思います。
 
 レスポンスのある世界を!!

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