62号コウガイビルは 4ヶ月を待たずに消えた!!そして!?(2023/10/12)#コウガイビル #陸生プラナリア #生命と再生 #教材化
▼水はたしかに黄色っぽく濁っていた!!
ナイロン袋のなかを、隅から隅まで目を凝らして見るがあいつの姿は見られなかった。
62号コウガイビルは、4ヶ月を待たずに消えた!!
消えたという表現がふさわしいかは、私にはわからない。
濁った水に溶け込んでしまった!?
▼「生命あるモノ」が消える!?
あのダーウィンもこの「消える」を観察していた。
私は、南半球の各地で、陸生のプラナリアを十二種以上見た。ブァン ディーメンス ランド Van Dimen's Land で得た若干の標本には、朽木を食わせて、約二ヶ月も生存をつづけさせた。一匹のプラナリアをだいたい相等しい大きさに横断すると、二週間のうちに双方とも完全な体となった。更に、片方が下面に開口を二つとも持ち、従って他の方は開口を一つも持たぬように切ってみた。施術後25日を経て、比較的完全に近かった方は、普通の標本と区別できぬまでになった。片方もその形がいちじるしく大きくなり、そして後端に近く柔らかい細胞集団のうちに透明な空間を生じ、その中には椀のような形の口の原基が明らかに認められた。しかし下面に裂口が開くには到らなかった。赤道に近づいたために、気温の上昇によって、すべての個体を殺すようなことがなかったならば、この最後の段階も構造を完成したに違いない。この実験はすでによく知られているところであるが、一方の個体の簡単な体の一端から、必須の器官がことごとく次ぎ次ぎに生ずるのを見るのは面白かった。プラナリア類を飼うのは極めてむずかしい。生活現象が終われば、一般に見る天然の変化の法則がここにも働いて、体は全体に柔らかくなり、液化する。そのはやさは、他に比べるものもないほどである。(「ピーグル号航海記 上」(チャールズ・ダーウィン著 島地 威雄訳 岩波文庫 P54より)
▼「陸生のプラナリア」=コウガイビル である。
「天然の変化の法則」って何!?
「生活現象が終わる」それは「死」を意味するのだろうか!?
濁った水の中にどんなモノが溶け込んでいるのだろう。
62号をかたちづくっていた「細胞」!?
それとも、分解はさらに進み「分子」!?
▼なにひとつ解明できぬままに、「ふしぎ!?」が積もっていく。
正直に言うと、長きにわたる「コウガイビル」の「ふしぎ!?」を追う に飽きてきていた!!
無手勝流「研究」の私には、同じことを繰り返すしかなかった。
それにも少し限界を感じていた。
65号コウガイビル発見以後も、東の畑でコウガイビルがつづいていた。
・2023/09/07 66号コウガイビル発見。プラスティックの容器にいれる。
・数日後 67号コウガイビル発見。畑にかえす。
・10月にはいって、68号コウガイビル発見。これまでと同じように袋には入れるが、「記録」しないことにした。
・2023/10/08 69号・70号コウガイビルを同時に発見。2匹を同じ袋に入れる。大きく変化が起きたときのみ「記録」することにする。
71号からは、気をとりなおし「記録」をつづけることにする。
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