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ついに、あの実生コヒガンバナの花茎が!!(2023/08/30) #コヒガンバナ #コヒガンバナの種子 #2倍体 #実生コヒガンバナ #日本ヒガンバナ学会

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ついに、まちにまった実生コヒガンバナの花茎が伸びて来た!!

 「種子」から育てている実生実験中の植木鉢は、少し日当りの悪い場所にならべていた。
 もうそろそろ「そのシーズンでは?」と半信半疑で覗いてみた。
 植木鉢には、他の植物もそだっていた。
 そのうちの一鉢に、コヒガンバナの花茎(つぼみ)が見られたのだ!!
 一鉢を明るいところに持ち出し、ゆっくり観察して見た。
 間違いない!!
 コヒガンバナの花茎(つぼみ)だ!!

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▼そもそものはじまりは、今から9年前の秋である。
 日本のヒガンバナは、三倍体(2n=33)で「種子」をつくらない。
 しかし、コヒガンバナは、二倍体(2n=22)でふつうに「種子」をつくる。
 と教えられていた。でもあまり実感として納得していなかった。
 ナラバ コヒガンバナの「種子」が欲しい!!
 と思っていた。願っていた。そしてなんとうれしいことに本当に手に入れてしまったのである。

●コヒガンバナの種子を手に入れた。\(^o^)/ #higanbana(2014/10/26)

▼翌年(2015年)の春から、「おすそ分け」してもらった51個の「種子」を使って実生実験に挑戦することにした。
 方法はまったくの無手勝流!!
 まずは発芽実験である。
 そしたら、ほんとうに次々と「発芽・発根」してきたのだ。

●ヒガンバナの仲間たちの実生は…!? #ヒガンバナ(2015/04/28)

 そして、なんと最終的に49個の種子が「発芽・発根」したのである。
 発芽率=49/51×100=97.6% !!
 さすが2倍体である。
 
 さらに驚くことがあった。春に「発芽」したものを土の中に眠らせた。
 そして、その年の秋をむかえた。今度は土の中から葉が出てきた(「出葉」)のである。 

●実生「コヒガンバナ」物語の今!! #ヒガンバナ(2015/10/06) 

 そして、最終的に「出葉」してきたのは41個であった。
 出葉率=41/49×100=83.7%
 51個の「種子」から「出葉」まで辿りついた率でいくと
 出葉率=41/51×100=80.3%
 である。
 ほんとうにコヒガンバナは2倍体だ!!
 このアタリマエがとてもうれしかった。

▼2016年以降は、毎年「出葉」を繰り返していた。
 しかし、いっこうに「花茎」がのびてくるのをみることはなかった。
 今年(2023年)も、冬にはしっかり葉が伸びていた!!

●実生コヒガンバナは今!!(2023/01/30) #コヒガンバナ #二倍体 #実生コヒガンバナ #日本ヒガンバナ学会

 そして、ついに来た!!

 花茎がのびてくるのは一鉢だけだろうか。
 このあと、みごとなコヒガンバナの花を見ることができるのだろうか。
 コヒガンバナの「実(種子)」を見ることができるだろうか。

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