2023年7月(文月)の俳句「歳時記」!! #俳句 #歳時記 #オンライン句会
▼手持ちの『俳句歳時記』(角川文庫)には、【半夏生】は2カ所に登場した。
・【半夏生】(時候)
・【半夏生】(植物) である。
【半夏生】二十四節気七十二候のうち、夏至の3候。新暦七月2日ごろ。サトイモ科の半夏(烏柄杓の漢名)が生じるので、この名があるといわれている。
【半夏生】ドクダミ科の多年草。水辺に白い根茎を伸ばして群生し、七月初旬に葉の付け根に花が咲く。
▼今月も名句の鑑賞 より<俳句修業>をはじめよう!!
名句の参考にさせてもらうのは、いつものように
である。ここより巻頭の名句10句を引用させてもらう。
(1) 雲の峰一人の家を一人発ち 岡本 眸
(2) 木道を黄菅の沖へ行つたきり 佐川盟子
(3) 蘭鋳の爆発寸前のかたち 奥坂まや
(4) 冷房のビルいくつもの非常口 小田島 渚
(5) 浪のりは鋭き口笛をならしたり 横山白虹
(6) サーフィンのあるとき濤と息合はず 山崎ひさを
(7) 昭和遠し冷しトマトといふ肴 伊藤伊那雄
(8) 塩入れて湯の立ち上がる半夏生 正木ゆう子
(9) 浜木綿のぼうと光れる砂地かな 森賀まり
(10) 虹の環を以て地上のものをかこむ 山口誓子
▼次は私の勝手な無手勝流シロウト「選句」である!!
私の場合は !! あなたは!?
【私の選んだ名句ベスト3】
(1) 雲の峰一人の家を一人発ち 岡本 眸
(7) 昭和遠し冷しトマトといふ肴 伊藤伊那雄
(10) 虹の環を以て地上のものをかこむ 山口誓子
【次点】
(8) 塩入れて湯の立ち上がる半夏生 正木ゆう子
【選評】
・季語に惹かれて、ということがよくある。【雲の峰】は、「雲見」の原点だ。
・「昭和遠し」と「トマト」という取り合わせ。すごい!!技アリ!!だ。
・「虹」という季語は、すべての景のイメージをふくらませてくれる。今年の夏はどんな「虹」に出会うかな。
・【半夏生】に反応してしまった!!
▼<俳句修業>の究極は、やっぱり「句会」だ!!
私は、どこまでも「初心者」でありつづけそうだ。
かくなるうえは「初心者」であることを愉しもう!!
「句会」はきっと出会う景をふくらませてくれる。
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