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本日(2020/09/08)、第263回オンライン「寅の日」!! #柿の種 #traday #寺田寅彦

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あらたなキツネノカミソリの小さな群生地をみつけた!!
 台風10号の風は、かなり遠く離れて行った後もなお強かった。
 そんななか そろそろ「あれ」が気になってきて、地面をキョロキョロしながら歩いてみた。
 「あれ」は ヒガンバナ!!
 その初見は無理だったが、それに先行するリコリスの仲間、キツネノカミソリに出会った。
 この後の変化が楽しみだ。
▼本日(2020/09/08)は、第263回オンライン「寅の日」である。
 9月のテーマは、第1回オンライン句会「寅の日」開催にちなみ8月に引き続き
【9月テーマ】「寅彦と俳句」
 である。今月 読むのは2回とも「柿の種」である。

◆本日(2020/09/08)、第263回オンライン「寅の日」!!

「柿の種」(1)(青空文庫より)
 
▼元々の願いとしては、寅彦の「句集」のようなものを読みたかった。
 しかし、青空文庫にはそれはなかった。
 そこで、できるだけ寅彦の俳句が登場する随筆をさがしてみた。
 それで選んだのが、この「柿の種」であった。
 寅彦は巻頭の「自序」のなかに次のように書いていた。

 元来が、ほとんど同人雑誌のような俳句雑誌のために、きわめて気楽に気ままに書き流したものである。原稿の締め切りに迫った催促のはがきを受け取ってから、全く不用意に机の前へすわって、それから大急ぎで何か書く種を捜すというような場合も多かった。雑誌の読者に読ませるというよりは、東洋城や豊隆に読ませるつもりで書いたものに過ぎない。従って、身辺の些事(さじ)に関するたわいもないフィロソフィーレンや、われながら幼稚な、あるいはいやみな感傷などが主なる基調をなしている。言わば書信集か、あるいは日記の断片のようなものに過ぎないのである。しかし、これだけ集めてみて、そうしてそれを、そういう一つの全体として客観して見ると、その間に一人の人間を通して見た現代世相の推移の反映のようなものも見られるようである。そういう意味で読んでもらえるものならば、これを上梓するのも全く無用ではあるまいと思った次第である。

そして、こんなことまで言ってくれていた。

 この書の読者への著者の願いは、なるべく心の忙(せわ)しくない、ゆっくりした余裕のある時に、一節ずつ間をおいて読んでもらいたいという事である。

進言に従いポツリポツリと読んでみた。
結論から行く。 実に面白い!! 

▼巻頭にタイトル「柿の種」を解題するようなコトバがあった

棄てた一粒の柿の種 生えるも生えぬも 甘いも渋いも 畑の土のよしあし

 そして、本来の意図するところの「俳句」であるが、全編のなかには私のカウント間違いがなければ12句の寅彦が詠んだ「俳句」が登場する。今回は、前半の6句を引用させてもらう。どんなときにこの句が詠まれたかをみるのもなかなか面白い!!

(1) 名月や糸瓜の腹の片光り

(2) 自動車のほこり浴びても蕗の薹

(3) 客観のコーヒー主観の新酒哉

(4) 淡雪や通ひ路細き猫の恋

(5) 朧夜を流すギターやサンタ・ルチア

(6) アメリカは人皆踊る牡丹かな

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