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本日(2020/08/27)、第262回オンライン「寅の日」!! #天文と俳句 #traday #寺田寅彦

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▼稲の花が咲いていた!!
 種子植物だから花が咲くのがアタリマエ!!でも妙に感動するのでアル。
 好天の午前中!!
 より決定的瞬間を撮りたくて酷暑の中ねばってみるがなかなか…(^_^;)
 
 このワクワク感、やっぱり俳句歳時記にあった。
 【稲の花 いねのはな】早稲の花 
 我らが「寅日子」先生も詠んでいた。

 物買て宿を出れば稲の花

 さゝやかなる停車場あり稲の花
 
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▼本日(2020/08/27)は、第262回オンライン「寅の日」である。
8月のテーマは、オンライン句会「寅の日」の起ちあげと関連して

 【8月テーマ】「寅彦と俳句」

である。その第二回目として、本日は「天文と俳句」を読む。

◆本日(2020/08/27)、第262回オンライン「寅の日」!!

「天文と俳句」(青空文庫より)

▼これは断言できる!!
 俳句入門に最適の随筆である。
 まずは俳句の本質はここにあり!!と説く。

  季節の感じは俳句の生命であり第一要素である。此れを除去したものは最早俳句ではなくて、それは川柳であるか一種のエピグラムに過ぎない。俳句の内容としての具體的な世界像の構成に要する「時」の要素を決定するものが、此の季題に含まれた時期の指定である。時に無關係な「不易」な眞の宣明のみでは決して俳諧になり得ないのである。「流行」する時の流の中の一つの點を確實に把握して指示しなければ具象的な映像は現はれ得ないのである。

「時の決定」からよりキモの部分に入って行く。

花鳥風月を俳句で詠ずるのは植物動物氣象天文の科學的事實を述べるのではなくて、具體的な人間の生きた生活の一斷面の表象として此等のものが現はれるときに始めて詩になり俳句になるであらう。

 さらには「不易流行の原理」にいたり こう言い切る!!

要するに俳句は抽象された不易の眞の言明だけではなくて具體的な流行の姿の一映像でなければならない。其れが爲めには一見偶然的な他物との配合を要する、しかも其配合物は偶然なやうであつても、其配合によつて其處に或必然な決定的の眞の相貌を描出しなければならないのである。

 また、これにつづく次なる言葉は示唆的である。

此れは俳句が所謂モンタージュの藝術であることを明示する。

▼また理科教育・科学教育にたずさわってきた者にはなかなかきびしい指摘もしていた。

古人の句には往々かういふ科學的の眞實を含んだ句があつて、理科教育を受けた今の人のに、そのわりに少ないやうに思はれるのも不思議である。昔の人は文部省流の理科を教はらないで、自分の眼で自然を見たのである。

 そしてこの「講座」を次のようにしめくくっていた。

  要するに此處で所謂「天文」の季題は俳句の第一要素たる「時」を決定すると同時に「天と地の間」の空間を暗示することによつて、或は廣大な景色の描寫となり、或は他の景物の背景となる。

 では、さっそく『俳句歳時記』「天文」をあけてみて、すでにはじまっている第1回オンライン句会「寅の日」で挑戦してみるかな。
 ぜひ、またそちらでお会いしましょう!!

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