Webテキスト『天気の変化』はどこまで!?(19) #渦 #墨流し #茶わんの湯 #寺田寅彦
▼数値予報天気図(気象庁)で、「渦度」のことを追いかけてうちに、「渦」そのもののことがすごく気になりだした。
大気の「渦」をつくる動き、それこそが「天気の変化」そのものなのではないか!!
これを見れば一目瞭然!!
天気は 「渦」 だ!!
▼我らが寺田寅彦もそのことを語ってくれていた。\(^O^)/
です。そのなかで「渦」にふれてこう言っていた。
次に湯げが上がるときにはいろいろの渦(うず)ができます。これがまたよく見ているとなかなかおもしろいものです。線香の煙でもなんでも、煙の出るところからいくらかの高さまではまっすぐに上りますが、それ以上は煙がゆらゆらして、いくつもの渦(うず)になり、それがだんだんに広がり入り乱れて、しまいに見えなくなってしまいます。茶わんの湯げなどの場合だと、もう茶わんのすぐ上から大きく渦ができて、それがかなり早く回りながら上って行きます。
茶わんの上や、庭先で起こる渦のようなもので、もっと大仕掛けなものがあります。それは雷雨のときに空中に起こっている大きな渦です。陸地の上のどこかの一地方が日光のために特別にあたためられると、そこだけは地面から蒸発する水蒸気が特に多くなります。そういう地方のそばに、割合に冷たい空気におおわれた地方がありますと、前に言った地方の、暖かい空気が上がって行くあとへ、入り代わりにまわりの冷たい空気が下から吹き込んで来て、大きな渦ができます。そして雹(ひょう)がふったり雷が鳴ったりします。
茶わん一杯の湯の上にできる「渦」から説き起こし、地球上の「天気の変化」すべてを語り尽くそうとするのはさすが寅彦です。
みごとなもんです!!
▼こうなってくると、どうしても自分で「渦」をつくってみたくなってきました。
以前【お薦め本】にあげた
◆【お薦め本】『科学絵本 茶わんの湯』(文:寺田寅彦 解説:髙木隆司/川島禎子 絵:髙橋昌子 窮理舎)
に、「渦模様をつくる実験」(同書p43~44)が出ていました。
これを参考に自分でも挑戦してみることにしました。
・トレーと透明下敷きは100円ショップで購入
・「マーブリング液」を別途購入(墨汁でも可)
(1) 透明下敷きを加工して「トンネル」をつくる。
(2) トレーに水をはる。
(3) トレー左の方の水面にマーブリング液をたらす。
(4) トレー右の方から、「トンネル」つきしきい板をゆっくり近づける。
(5)できた「渦」を観察する!!
▼「トンネル」つきしきい板を近づけるスピードをいろいろ変えてみたり、「トンネル」の大きさを変えてみたり、いろいろ試行錯誤を繰りかえしました!!
みごとな「渦」ができたときは感動です\(^O^)/
でもなかなか絵に描いたような「渦」模様ばかりではありません。
しかし、考えてみると自然界の実際の「渦」もそうなんではないでしょうか!?
もう一度「数値予報天気図」、「デジタル台風 雲画像動画」の「渦」を見てみた!!
しばし、「渦」に病みつきになりそうだ。
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