« 【Web更新2/2】20-05 【ヒガンバナ情報2020】 等 更新!! | トップページ | 本日(2020/02/05)、第245回オンライン「寅の日」!!#traday #寺田寅彦 »

今年も「立春の卵」を立てた!!(2020/02/03) #立春の卵

_dsc3932

やっぱり卵はアタリマエに立った!!
卵の種類を変えてみてもやはりアタリマエに立った!!

 昨日(2020/02/03)は「節分」!!
 「立春」でないところがミソだった。
 ちょっと久しぶりだったので少し緊張していた。とびっきり不器用な私でも指先が憶えていた!!
 数分もしないうちにひとつが立った。あとは次々だ!!

 いつ、誰が やってもアタリマエに卵は立つ!! ダカラ「科学」なんだ!! 

▼このアタリマエを教えてくれた科学者がいる。
 あの「雪は天から送られた手紙である」で有名な中谷宇吉郎である。

◆「立春の卵」(中谷宇吉郎 青空文庫より)

 このアタリマエ実験をめぐって、今から73年前の1947(昭和22)年「立春」に科学者、マスコミをも巻き込んで世間では大騒動になったという。その顛末の一部始終をあの中谷宇吉郎が巧みな文章で「記録」してくれていた。
 それだけではない自らも家庭で卵立て実験をして、「卵が立つ」のがいかにアタリマエかを説いてくれていた。アリガタイ!!

 中谷宇吉郎の文章をヒントに必ず「卵を立てる」秘技をみつけていた。
 つるつるに見える卵の殻の表面にも小さな凸凹がいっぱいあった。少しさわってみるとわかる。
 水平な場所の上に卵を立てようとしたとき、この凸凹の凸が問題だった。
 凸ひとつではない。
 凸3つで底面の三角形を描く。卵の重心から垂線を下ろし、それが三角形の内に入っていればきわめて「安定」して必ず立つ!!
 まずは凸3点をみつけること!!
 私はこれを「三点主義」と名づけた!! 少し大げさ (^^ゞポリポリ

 中谷はこうも言っていた。

 こういう風に説明してみると、卵は立つのが当り前ということになる。少くもコロンブス以前の時代から今日まで、世界中の人間が、間違って卵は立たないものと思っていただけのことである。前にこれは新聞全紙をつぶしてもいい大事件といったのは、このことである。世界中の人間が、何百年という長い間、すぐ眼の前にある現象を見逃していたということが分ったのは、それこそ大発見である。
  ▼今から5年前(2015年)の「節分」にも、私はこのアタリマエ実験をやっていた。  この年は、中谷先生もやらなかったようなとんでもないことに挑戦してみた。

 卵は「安定」して立つのなら、立った卵はいつまで立ち続けるだろう!?
 それをこの眼で確かめてみよう!!

 このとき立てた卵も5個だった。
 5個の卵のうち最後の1個が倒れたのは191日後であった。
 そのときの全「記録」を残していた。

◆【立春の卵】191日の軌跡

 なにも特別のことをしたわけではない。
 ただひたすら毎朝起きたら、立ったままの卵の写真を撮り、Twitterで発信しつづけた!!
 それを毎日やった。191日一日も欠かすことはなかった。泊をともなう旅にでたときは、旅に出る前の早朝に、帰宅した深夜に写真を撮った。
 倒れた卵の「なかみ」検証実験もやった。
 すべての記録がここにあった。

▼中谷宇吉郎は最後にこう言っていた。

 人間の眼に盲点があることは、誰でも知っている。しかし人類にも盲点があることは、余り人は知らないようである。卵が立たないと思うくらいの盲点は、大したことではない。しかしこれと同じようなことが、いろいろな方面にありそうである。そして人間の歴史が、そういう瑣細(ささい)な盲点のために著しく左右されるようなこともありそうである。

73年後の今も、ぜひ耳をかたむけておきたいコトバである。
今一度言わせてもらう。

 すべての人に「卵を立てる」というこの小さなアタリマエ実験をお薦めする!! 
 そして、『立春の卵』のご一読を!! 

 ちなみに「立春」の今朝、その部屋に行ってみるとアタリマエに卵は立ったままだった。

 _dsc4003

|

« 【Web更新2/2】20-05 【ヒガンバナ情報2020】 等 更新!! | トップページ | 本日(2020/02/05)、第245回オンライン「寅の日」!!#traday #寺田寅彦 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 【Web更新2/2】20-05 【ヒガンバナ情報2020】 等 更新!! | トップページ | 本日(2020/02/05)、第245回オンライン「寅の日」!!#traday #寺田寅彦 »