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2019年8月のオンライン「寅の日」は #traday #寺田寅彦

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▼雨は降り続いていた!!
 しかし、大賀ハスの葉はいっこうに濡れる気配はなかった。
 葉の上に落ちた雨粒はコロコロと転がり、中央に集結する。中央に集結した雨粒は巨大な「水たまり」となり丸まってゆらゆらとしている。
 「水たまり」は徐々に巨大化して、臨界点に達すれば葉が傾き、丸ごと転がり落ちる。
 転がり落ちる周期を見ていたら、自ずと雨の強さがわかるというものだ!!
 雨の日のなかなか面白い景だ!!
 それにしてもやっぱり「ふしぎ!?」だ。雨粒はかくもみごとにハスの葉の上を丸まって転がるのか!?
 「表面張力」!!
 「ロータス効果」!!
 言葉だけでわかったつもりになるのでなく、今一度自分の頭で「ふしぎ!?」を吟味すること!!
 それを「科学研究」というのかも知れない。
▼2019年8月のオンライン「寅の日」の計画を立てる時期である。
 8年目になる今年度は、7年間のオンライン「寅の日」の取り組みから生まれた定番選を読むことからはじめた。
・4月、5月 寺田寅彦「科学(理科)教育」十選
・6月    寺田寅彦「俳句入門」十選
・7月    寺田寅彦「気象入門」八選
という具合に。
 8月は少しちがった切り口で、読んでいきたい。8月は2回ある。

■2019年8月オンライン「寅の日」
◆第230回オンライン「寅の日」 …8/09(金)
◆第231回オンライン「寅の日」 …8/21(水)

▼ではちがった切り口とはどういうことだろう。
 今までは、比較的よく読まれた定番随筆を読んできたが、今度はあまり読まれることはないかもしれないが、とても興味深いものを読んでいきたい。あまり読まれないわけとして長編であることがあげられるものがいくつかある。
 そのなかでも、私が今一番気になっている長編が、「ルクレチウスと科学」である。そのなかにこんな言葉があった。

要するに私がかりに、「科学学者」と名づける部類の人々には役に立たないが、「科学研究者」と名づけるべき階級の人々には、このルクレチウスは充分に何かの役に立つであろうと信じるのである。
 一方において私は若い科学の学生にこの書の一読をすすめてもよいと思うものである。

 寅彦はなぜかくも熱くルクレチウスを語ったのか!?
 若い「科学研究者」にルクレチウスを読むことを薦めたのか!?
 寅彦はちょうど90年前にこれを書いた。90年の時空越えて今も有効だろうか?
 夏休みいっぱいを使ってじっくり読んでみよう。
■2019年8月オンライン「寅の日」

◆第230回オンライン「寅の日」 …8/09(金)「ルクレチウスと科学」(1)(青空文庫より)

◆第231回オンライン「寅の日」 …8/21(水)「ルクレチウスと科学」(2)(青空文庫より)

▼うれしいことに最近オンライン「寅の日」にコメントをいただくことが増えている。
 オンライン「寅の日」で、はじめて寺田寅彦を知ったという若い人に出会った。うれしいかぎりである!!
 多くの人と一緒に寅彦を読んでいるんだという実感は最高に楽しい!!
 ちょうど8月は夏休みだ!!
 私もじっくりとルクレチウスに再挑戦してみたい!!
 
 

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