2018年11月(霜月)の俳句「歳時記」!!
▼賢治の「雲見」と寅彦の「宇宙見物」は究極の道楽である!!
これほど簡単にできて、奥の深い楽しみはない。
もっとアリガタイ道楽がある。
俳句である。
誰もが共通のインデックスである「季語」を使って、その瞬間の景を詠む!!
11月に入ったとたん、空も晩秋を宣言していた。
夕方には「北風」が冷たかった!!
▼11月(霜月)も名句を楽しませてもらおう。
である。ここより巻頭名句11句を引用させてもらう。
(1) 火を焚くや枯野の沖を誰か過ぐ 能村登四郎
(2) 立冬のことに草木のかがやける 沢木欣一
(3) 突堤のあおぞら冬に入りけり 中岡毅雄
(4) 一の酉夜空は紺のはなやぎて 渡邊千枝子
(5) 二の酉に寄らずに乗りし電車かな 松尾隆信
(6) さざん花の長き睫毛を蕊といふ 野澤節子
(7) 茶の花や母の形見を着ず捨てず 大石悦子
(8) よろこべばしきりに落つる木の実かな 富安風生
(9) 土擦つて門ひらかれぬ石蕗の花 鈴木鷹夫
(10) 銀杏ちる兄が駈ければ妹も 安住 敦
(11) 掃かれゆく落葉の中に石の音 上野章子
▼名句のなかから、さらに「お気に入り」を選句してみる。
これまたなかなか楽しい作業である!!
【私の選んだ名句ベスト3】
(3) 突堤のあおぞら冬に入りけり 中岡毅雄
(8) よろこべばしきりに落つる木の実かな 富安風生
(11) 掃かれゆく落葉の中に石の音 上野章子
【次点】
(10) 銀杏ちる兄が駈ければ妹も 安住 敦
昨夜選んだのと、今朝選んだのでは順番が入れ替わっていた(^^ゞポリポリ
俳句のすばらしいと思うのは、読み解きは読者にゆだねられているところだ。
「ねばならい」より多様な「読み」にこそ価値がある!!
アリガタイ!!
▼やはり究極の道楽としては、自分でも「俳句もどき」を詠んでみることだ。
まず、そのためには 詠んでみたい瞬間の景にであうことだ。
ひとり吟行の旅にも出たい!!
遠出だけが旅ではない!!それもまた…
さて、今月はどんな景に出会えるだろう o(^o^)o ワクワク
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