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私の「科学」雑話(7)

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▼実は私の小さなこだわりの疑問

ファラデーは『ロウソクの科学』(1860年)で何を使って火をつけたのだろう!? 

には、我田引水の答えを推理していた。

「マッチ(燐寸)」である!!
「マッチ一本 化学の元!!」のマッチである!!

▼この推理の正しさを証明する決定的証拠をみつけたかった。
 かくなるうえは、現段階でいちばん入手しやすいだろう

◆『ロウソクの科学』(ファラデー著 竹内敬人訳 岩波文庫)

をできるだけ入念に読んでみることにした。(旧版の矢島祐利訳もあるが、見逃していたら指摘してもらう意味で今誰でも入手できやすいものにする)
 メモ書き、覚え書きをあげておく。ぜひ抜けていたら指摘してください<(_ _)>

【第1講】
・ロウソクについてはおそろしくくわしく語っている。ではマッチは?
・図にもマッチにもにたものがよく登場する。しかし、それは「小ロウソク」であるという。
この後も度々「小ロウソク」が登場する。
・知りたいのは「ロウソク」「小ロウソク」に何を使って火をつけたかだ。 

▼ただ一点に注目しながら読み進めようとする。
【第2講】
・「火のついたつけ木を入れる」(p54 7 l) 「つけ木」!?
・リンの燃焼 (p66~p67)
・塩素酸カリウムと硫化アンチモンの混合物の燃焼(p67)
マッチの原材料の燃焼が登場!!

【第3講】
・水素に火をつけているのは何?(図16)

【第4講】
・水の電気分解で得た混合気体に「点火」している。
・なんとその「点火」にライデン瓶を使い放電の「火花」を使っている!!(図19) 
・「つけ木に火をつけて」 酸素の中へ 「つけ木」!? (p111 5 l)
・塩素酸カリウム酸素発生させるため再び登場。説明も少々あり。(p113)

【第5講】
・点火に「小ロウソク」再々登場(図29)

【第6講】
・酸素のなかで木炭を燃焼させる実験!!
 「木炭に小さなつけ木をくくりつけました。」(p155 4 l)
・「燃えている小ロウソクを使って、これに火をつけてみます。」(p160 8 l) 

▼ついには、最後まで「マッチ(燐寸)」という言葉はひとつとしてみつけることができなかった。
 なにかトンデモない勘違いをしているのだろうか?
 「つけ木」「小ロウソク」とマッチの関係は?
 まだまだ謎解きはつづく。

 ただ一点に注目しながら読み進めるうちに、あらためて『ロウソクの科学』の面白さに感動した!!
 私が中学校理科でお気に入り実験として実践してきたものが次々と出てきた!!
 なんだ ここに「元祖」があったのか !!
 今さらながら、驚き感動した!!

 ファラデーラボMLで偶然、『ロウソクの科学』でファラデーが「写真のすすめ」を書いていることが話題になっていた。私も小さなロウソク6本を束ねて「炎を静止させ」(同書 p43)てみた。

 大賀ハス観察池は蓮根の植え替えから45週目だった。月が変わって、氷の張り方も少しちがってきたようだ。

(つづく)

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