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本日(2018/01/22)、第182回オンライン「寅の日」!!#traday #寺田寅彦

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▼夕方になって飛行機雲がなかなか消えなくなっていた。
 むしろ成長していかのように見えた!!
 
 雨が近いのだろうか!?

 「飛行機雲」は21世紀の現代においてはなかなか有効な「観天望気」のツールである!!
 毎日の「雲見」から少しずつ確信がもてるようになってきていた。
 今日はほんとうに雨が降ってくるだろうか?
▼本日(2018/01/22)は、第182回オンライン「寅の日」である。
 今月のテーマは 随筆集『空想日録』 である。
 本日は、そのなかの「三 身長と寿命」を読む。

◆本日(2018/01/22)、第182回オンライン「寅の日」!

●「三 身長と寿命」(『空想日録』青空文庫より)

▼寅彦の随筆を読む度に驚嘆することがある。
 それは時代の先駆性である!!
 今回もそれを強く感じた。

 話は地震研究所での興味深いひとつの「研究」からはじまる。
 ナルホド(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン 面白いと思ったらもう寅彦の独壇場だった。

 このおもしろい研究の結果を聞かされたときに、ふと妙な空想が天の一方から舞い下って手帳のページにマークをつけた。それを翻訳すると次のようなことになる。  時間の長さの相対的なものであることは古典的力学でも明白なことである。それを測る単位としていろいろのものがあるうちで、物理学で選ばれた単位が「秒」である。
  どんどん寅彦の文脈に引き込まれていく。
 現在の「秒」はメートル制の採用と振り子の使用との結合から生まれた偶然の産物であるが、このだいたいの大いさの次序(オーダー)を制定したものはやはり人体の週期であるという事はほとんどたしからしく自分には思われる。
 

▼具体例を次々とあげてたたみ込まれる。そして次なるナルホドが待っている。

 象が何百年生きても彼らの「秒」が長いのであったら、必ずしも長寿とは言われないかもしれない。 「秒」の長さは必ずしも身長だけでは計られないであろう。うさぎと亀(かめ)とでは身長は亀のほうが小さくても「秒」の長さは亀のほうが長いであろう。すると、どちらが長寿だか、これもわからない。

と寅彦が書いたのが1933年(昭和8)である。
 あの名著『ゾウの時間ネズミの時間』(本川達雄著 中央公論社)の初版本が出たのは1992年8月25日である。つまり、寅彦がこう書いてから約60年後なのである。

 やっぱり 先駆的だ!!

 最後のコトバもAI時代到来声高に叫ばれる今日、とても示唆的である。

そうしてそれらの器械のリズムがだんだん早くなって来ると、われわれの「秒」は次第に短くなって行くかもしれない。それで、もしも現在の秒で測った人間の寿命が不変でいてくれればわれわれは次第に長生きになる傾向をもっているわけである。しかし人間の寿命がモーターの回転数で計られるようになることが幸か不幸かはそれはまた別問題であろう。

ゆっくり ゆっくり 急ぐ!!
そんな術 を身につけたいものだ。

さあ 雨は降ってくるだろうか?

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