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私のヒガンバナ研究・その後(11) #ヒガンバナ

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▼今一度、昨年度までと比較対照するため今年回収した「自然結実」ヒガンバナの種子をテーブルにならべてみた。「自然結実」ヒガンバナの群落ごとにならべた。

【2017年】 31個

【安富】 4個 (内訳 花茎採集10/25 種子回収日12/5)

【夢前】 7個 (内訳 1個10/17 -12/5 6個10/25-12/5)

【福崎】 20個 (内訳 2個10/17-12/5 1個10/25-11/11 17個10/25-12/5)

▼「自然結実」群落発見以降の5年間をふり返ってみよう。

【2013年】10個以上正確には不明 「安富」群落発見で喜んでしまい散逸

【2014年】30個 「夢前」群落発見、「安富」群落なし

【2015年】69個 「福崎」群落発見、「福崎」63個が目立つ

【2016年】73個 再び「安富」33個が目立つ

▼もはや、たまたまの偶然などではない!!

 ヒガンバナ「自然結実」は想像以上に、高頻度に起こっている!!

そう結論づけても「非科学的」とは言えないのではなかろうか。
ではどうして「めったにない」と言われ続けてきたのだろう!?

現段階での私の「仮説」はこうだ!!
【仮説その1】
・誰も「あるもの」として本気で探さなかった。
・現に私も2013年11月まで捜しまくっていたが、どこか半信半疑だった。群落を見てからは「あるもの」として探し始めた。
・「自然結実」の時期が、10月下旬~11月中旬と、ヒガンバナの存在など意識されない時期である。
・そこで結論だ。

 「あるもの」として探せば誰でもみつけることができる!!

▼最終的に回収した「種子」を私は「完熟種子」と呼んできた。
 しかし、これではすべてが「発芽」する種子のように誤解されるのではと、栗田子郎先生からアドバイスをもらった。そこで、これからはただの「種子」とすることにした。
 また「発芽」することもあったので、「種子もどき」ももうやめにする。

さあ、来年の春まで冷蔵庫で眠らせよう。
今年は、枯れた花茎も「証拠品」「記念品」として保存して置くことにする。

(つづく)

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コメント

栗田子郎氏は「ヒガンバナの博物誌」47pに、「小山松太郎」は6年で18912個の花から479個の種子を得た」と記します。本気で探さないこともあるでしょうが、近年の日本は、ヒガンバナの「死人花」等のイメージが変化し、以前よりも数多く花が咲くようになった可能性を考えます。私も詳しい知識はありませんが、上記著書には花粉で染色体を判定すると記されます。実生株に花咲くことが期待されます。花粉以外でDNAを観察する手立てはないのでしょうか? 費用の問題かと思いますが、岡山理科大学などに相談すれば道が開けるかもしれません。私学は多少とも融通が利くはずです。可能なことは全て試みる価値があると思います。

投稿: 芦川勝 | 2020/12/14 23:58

芦川勝さん

貴重なコメントいただいていたのに見逃していました。
すみません。

>栗田子郎氏は「ヒガンバナの博物誌」47pに、「小山松太郎」は6年で18912個の花から479個の種子を得た」と記します。本気で探さない

実は故栗田子郎先生ともネットを介して交流があり、いろいろ教えてもらっていました。
検証実験についてもアドバイスをしてもらっているところでした。
 一昨年の夏にお亡くなりなったのは残念でなりません。 

>以外でDNAを観察する手立てはないのでしょうか? 費用の問題かと思いますが、岡山理科大学などに相談すれば道が開けるかもしれません。私学は多少とも融通が利くはずです。可能なことは全て試みる価値があると思います。

示唆的なコメントありがとうございます。
おっしゃる通りです。可能なことはなんでもやっていきたいと思います。
 またご協力よろしくお願いします。

投稿: 楠田 純一 | 2021/02/06 09:57

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