植物「ヒガンバナ」の観察は今からが本番!! #ヒガンバナ

▼昨日(2017/10/03)の朝、雨はやんでいたのでいつものヒガンバナ散策にでかけた。
花はすっかり萎れていた。花びらは縮れ、濡れ髪が絡まりまとわりつくようなあわれな姿だった。燃え立つような妖艶な姿のあとかたもなかった。
花茎の足元を見てまたまた驚きだ。
鮮やかな緑の葉が次々と顔を出しているのである!!
まさに
「ハミズハナミズ(葉見ず 花見ず)」
なのである。
▼何度見てもそのみごとな一年をかけた「戦略」に感動するのである。
野の草花が枯れはじめるこの時期から葉を出してきて、冬場は光をたっぷり独り占めして栄養をつくる。
つくった栄養を地下の球根(鱗茎)に貯め込む。
そして他の草花が出現してくる春先には枯れ始める。
そして、秋のお彼岸近くになってくると、花芽が顔を出し、球根に貯め込んだ栄養を使って花茎をスルスルとのばし開花する。
ナントみごとな「戦略」!!
▼農耕文化との関わりでヒガンバナの「ふしぎ!?」を追う有園正一郎先生は
◆『ヒガンバナの履歴書』(有園 正一郎著 愛知大学総合郷土研究所ブックレット2 2001.3.31)
のはじめに、ヒガンバナの不思議を九つあげていた。
その九つとは
(一) 秋の彼岸前に突然花茎が伸びて、六輪前後の花が咲く。
(二) 花が咲いている時に葉がない。
(三) 花は咲くが、実がつかない。
(四) みごとな花を咲かせるのに、嫌われる草である。
(五) 開花期以外のヒガンバナの姿が思い浮かばない。
(六) ヒガンバナが生えている水田の畔には他の雑草がそれほど生えない。
(七) 人里だけに自生して、深山では見ない。
(八) 大昔から日本の風土の中で自生してきたと思われるが、ヒガンバナの名が史料に現れるのは近世からである。
(九) 田んぼの畔や屋敷地まわりで見かけるが、田んぼの畔や屋敷地まわりならどこでも生えているというわけではない。
(上記書P7より)
有園先生は続けてこうも言われていた。
これらの不思議のうち、五つ以上が思い浮かぶ人はよほどの観察者であり、五つ以上答えられる人は奇人の部類である。(上記書P8より)
なんと…(^^ゞポリポリ
▼みごとな花を楽しむのもいいが、
植物「ヒガンバナ」の「ふしぎ!?」の謎解きは今からが本番である!!
まずは、ヒガンバナスポットにでかけて「出葉」を観察してみよう。
そして、萎れた花の子房部を観察してみよう。
今年も「自然結実」ヒガンバナに出会うことができるだろうか? o(^o^)o ワクワク

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コメント
学会10周年、おめでとうございます。
あせたるは悲傷に似たり曼珠沙華 島村正
気が付けばヒガンバナの季節も過ぎようとしています。
『農業および園芸』誌の91巻3号(2016)~92巻6号(2019)に連載された樽本勲先生の労作「ヒガンバナと日本人(1~15)」が大変面白いですよ。新説もあります。
投稿: 栗田子郎 | 2017/10/04 19:53
栗田子郎先生
おはようございます。
10周年お祝いの言葉ありがとうございます。
先生が参加してくださることでとても勉強になりました。
うれしいかぎりです。
これからもよろしくお願いします。<(_ _)>
とても興味深い情報をありがとうございます。
樽本勲先生の「ヒガンバナと日本人(1~15)」をぜひ読んでみたいと思います。どうすれば読むことできるでしょう?
教えていただくとうれしいです。
投稿: 楠田 純一 | 2017/10/05 07:17