2017年10月(神無月)の俳句「歳時記」!!
▼昨日(2017/10/02)は、けっきょく朝からずっと雨だった。
この『秋の雨』は手持ちの歳時記にも出ていた。
【秋の雨】 秋雨、秋霖、秋黴雨
「秋の雨は、古くからもの寂しいものとして詠まれてきた。」
たしかに!!
傘をさして、ちょっと外に出てみた。まだ青いきんかんが「秋の雨」に濡れていた。
そのそばでジョロウグモがいくつもネットを張っていた。
きんかんが色づくのはいつだろう。
▼さあ、今月も
より名句11句を引用させてもらう。
(1) 桔梗活けてしばらく仮の書斎哉 正岡子規
(2) 街あれば高き塔あり鳥渡る 有馬朗人
(3) 秋の雲立志伝みな家を捨つ 上田五千石
(4) 三輪山の月をあげたる新酒かな 石嶌 岳
(5) あはれ子の夜寒の床の引けば寄る 中村汀女
(6) 秋冷の道いつぱいに蔵の影 廣瀨直人
(7) 使う部屋使はざる部屋障子貼る 大橋敦子
(8) きらきらと松葉が落ちる松手入れ 星野立子
(9) 菊人形たましひのなき匂かな 渡辺水巴
(10) 鬼ごつこ銀杏を踏みつかまりぬ 加藤瑠璃子
(11) どの枝の先にもきんかんなつて居る 高木晴子
▼次もいつものとおりシロウト選句に挑戦だ!!
【私の選んだ名句ベスト3】
(11) どの枝の先にもきんかんなつて居る 高木晴子
(1) 桔梗活けてしばらく仮の書斎哉 正岡子規
(7) 使う部屋使はざる部屋障子貼る 大橋敦子
【次点】
(6) 秋冷の道いつぱいに蔵の影 廣瀨直人
シロウト「選評」にはさしたる説得力はない。
行き当たりばったり、「これいいな!!」とより強く感じたというにすぎない。次の瞬間は入れ替わっているのかも知れない。
「きんかん」は見たばっかりだったのでついとってしまった。まったくソノママダ!!
「障子貼り」はこの季節だったかとなつかしくなった。そうそうやるときは、何処の部屋のも一斉だったよな。
▼「吟行」というものにあこがれるが、考えようによっては毎日の散策は「吟行」そのものとも言える。
たったひとりの「吟行」もなかなかいいものだ。
「きんかん」が黄色くなったら、口いっぱいにほおばって「吟行」にでかけてみよう!!
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