あのゲホウグモが帰ってきた!! #クモ学
▼昨日(2016/04/29)の朝、私はいささか、いやかなり興奮していた。
いつもの朝の散策に出かけようとしたときだ。
庭のナンテンの木にそれがぶら下がっていた。
繭玉の上端がきれたような白い塊、表面の黄色い糸くずのようなもの!!
確かに見覚えがあった。
それは2年前、138日もつき合ったゲホウグモの「卵のう」だ。
まちがいない!!
▼興奮する気持ちを抑えながら、朝の散策にでかけた。
散策のあいだ、138日間のゲホウグモの姿を思いかえしていた。
・産卵
・「卵のう」
・狩り
・団居
・「蜘蛛の子を散らす」
・バルーニング
・毎日更新するネットづくり
・みごとな糸技の数々
・早朝の店じまい
等々
もうすっかり彼女のファンになった。
それだけではなかった。「クモ学」に夢中にさせてくれた!!
でもおかしいと思った。
「卵のう」だけが、忽然とそこに出現するわけがない。
あそこに産卵した彼女がいるはずだ!!
散策から帰って、そこに行ってみた。
「卵のう」の周辺をていねいに捜して見た。
やっぱり 居た!!
「卵のう」から20㎝ばかり離れたところに、ナンテンの幹に!!
体育座りのように脚を折りたたみ、まったく木瘤のようにして幹に完全に同化していた!!
あのケホウグモが2年ぶりに帰ってきたのだ!!
▼昼になっても気持ちが落ち着かなかった。
何度も何度も見に行った!!
彼女はまったく同じ姿勢のまま少しも動いていなかった。
いろんな角度から写真も撮ってみた。
まちがいない。なつかしさすらおぼえるその姿だ!!
夕方になって、西日がさし「卵のう」の黄色い糸くずが輝いていた。
▼夜になった。
2年前の観察から、夜の8時半ごろ行動を開始することを知っていたので、その時間に行ってみた。
やっぱり動いていた!!
仮のネットのようなものをつくっていた。
あいかわらずみごとな糸技だ!!
まだ産卵をつづけるのだろうか、それとも…
9時前には、定位置にもどった。
ゲホウグモの再会はとてもうれしい!!
同時に「なぜ!?」という「ふしぎ!?」が次から次と噴き出してきた!!
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コメント
楠田先生、こんにちは。
鈴木勝浩です。
新緑が大変、目にしみる季節ですね。
ゲホウグモが、この時期産卵したんですね。
驚きです。
毎日の変化が楽しみですね。
投稿: 鈴木勝浩 | 2016/04/30 17:03
鈴木勝浩さん
コメントありがとうございます。
そうなんです\(-o-)/
もう会えないと思っていたゲホウグモが2年ぶりに、庭に帰ってきました。
親のゲホウグモを見たのは、なんと一昨年にくらべる2ヶ月も早い!!
今夜も活動しています。
こちらもそわそわです(^^ゞポリポリ
投稿: 楠田 純一 | 2016/04/30 21:08