3月(弥生)の俳句「歳時記」!!
▼啓蟄の「雲見」はともかくあたたかった!!
今、アメダスで記録を確認したところ。19.7℃まであがったようである。
あたたかいと大気はそれだけたくさんの水蒸気を含むことができる。それでも腹いっぱいからはみ出した水蒸気は凝結する。空はどこかぼんやりと霞んでいるように見えた。
あまりうれしくない花粉や他のエーロゾルも含まれているだろう。
▼「雲見」の旅に出ているうちに、今月も6日になってしまった。
遅れてしまったが、先月から「雲見」「天気コトワザ」に次ぐ「観天望気」第三の手段に採用している俳句「歳時記」をあげる。引用させてもらうのは、先月と同じく
◆『書いて身につく 四季の名句120選』(鍵和田秞子著 NHK出版)
である。
【3月(弥生)の名句】
(1) かげろふやほろゝ落る岸の砂 土芳
(2) 雉の尾もやさしくさはるす菫かな 秋色
(3) 生きかはり死にかはりして打つ田かな 村上鬼城
(4) ぜんまいののの字ばかりの寂光土 川端茅舎
(5) 卒業生言なくをりて息ゆたか 野村登四郞
(6) 太陽が出る苗札のうしろより 辻田克巳
(7) たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ 坪内稔典
(8) 雛の間よ背広吊すも飯食ふも 岸本尚毅
(9) 百年は生きよみどりご春の月 仙田洋子
(10) 水温む鯨が海を選んだ日 土肥あき子
▼それにしても感心してしまう!!
なんでこんなにうまく、その瞬間の「空気」や「におい」までを伝えることができるのだろう。
名句選なんだからアタリマエと言えばそれまでだが
うまい!!
なかでも特に私のお気に入りは
(7) たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ 坪内稔典
だ。
仕事がら次の「空気」も同感である!!わかるな!!
(5) 卒業生言なくをりて息ゆたか 野村登四郞
(10) 水温む鯨が海を選んだ日 土肥あき子
(4) ぜんまいののの字ばかりの寂光土 川端茅
など、どんなレセプターを持ち合わせていれば出てくるものだろう!?
ビックリである。
▼蓮根の植え替えから49週目の「大賀ハス観察池」も「水温む」だった!!
さすが啓蟄!!土のなかの虫たちだけでなく、水中の虫たちも蠢きはじめていた。
テントウムシまでいた。
溺れているのか、水浴びをしているのか!?
今年度の植え替えまであと3週間だ。
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