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2月(如月)の天気コトワザ!!

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▼空は二分されていた!!
「雲見」定点観測地から、北の空を見ていた。偶然にしてはあまりにもみごとに空は二つの層に分かれていた。
そのラインより上は快晴!!
下は雲でいっぱい!!
ひょっとしたらこんなとき、あの天気コトワザ「生野峠越えるときは弁当忘れても傘忘れるな」が有効なのかも?
「節分」の終日、このラインの意味を考えながらすごした。
▼今日は「立春」!!
暦の上での春だ!!
「暦の上で…」を軽く見てはいけない。天体の運動に起因する「科学」がそこにはあるのだから。
すべてのカウントは今日からはじまる!!
 同様に古の人が編みだした天気コトワザのなかにも、これからも使いモノになる「科学」が潜んでいるかも知れない。
今月もあの本を参考に、天気コトワザを引用させてもらう。

◆『天気予知ことわざ辞典』(大後美保/編 東京堂出版 昭和59.6.15)

2月ところには、25個があがっていた。番号はあがっている順番に私が勝手につけさせてもらった。

(1) 冬季、山谷に風なければ好天
(2) 深山の雪崩が砲弾型にころがり落ちる年は豊作、平面にすべり落ちる年は不作
(3) 節分に雪が降れば四八日荒れる
(4) 立春に雪が降れば三〇日雪が続く
(5) 旧元旦の朝、水一升の目方四百二、三〇匁の時は平年、目方少なき時は干ばつ、多いときは冷、水害あり
(6) 雲中に大音響あるときは大雪の兆し
(7) 冬晴れた日の磯鳴りは西風強くなる兆し
(8) 寒九の雨
(9) 火事の後には雨が降る
(10)八方曇の中天晴は荒れる
(11)雪少なければ干害あり
(12)月に近く星あれば海荒れる
(13)すじ雲東へ進めば晴天続く
(14)トビが低く飛べば雨、高く飛べば晴
(15)朝の川靄白きは晴
(16)雪の降らない年は水不足になる
(17)北風は天気が続き、南風は雨の兆し
(18)冬の南が雪くれた
(19)三寒四温
(20)西風は日いっぱい
(21)北風つのれば必ず山間部は雪となる
(22)帯状すじ雲が出たら雨
(23)梅の花、上向きに咲く年は晩霜あり
(24)夜、北の空が光ると雨
(25)高い山が見えれば晴

▼付けられている「解説」を読んでもチンプンカンプンなのもある。
ナルホド!!(゚゚)(。。)(゚゚)(。。)ウンウンと膝をたたくのもある。
気づいたことを列挙してみる。
・農業に直結しているものが多い。
・地域によってちがう!!
・太平洋側と日本海側ではまったく逆のことも言える!!
・暮らしに直結している。
・冬-「西高東低」、春-「移動性高気圧」は、今も昔も不変!!
・風は、「大気の動き」を可視化する鍵。雲の流れ。
・「雲見」の観天望気はこれからも有効!!
・一緒に生きている生きものに学ぶことはこれからも有効!!
等々
▼今は使われなくなってホコリをかぶった「骨董品」を引っぱり出してきて、アリガタガル骨董趣味をすすめようというのではない。
 これからも使いモノになる「お宝」発見が本意である。
 それだけではない。大いに学びたいものがある。
それは、「自然」に対する姿勢!!だ。
テレビやネットの「天気予報」がなかった時代の人にとっては、「天気予報」は自分たちでするしかなかった。
「天気予報」は必須だった。
それは、日々の暮らしに直結していた。死活問題でもあった。
まず何をしたのだろう。
「自然」観察!!そして、その観察の経験則から…「天気コトワザ」!!

今もこの基本原則は同じではないだろうか。
「宇宙からの雲見」「天気図」「高層天気図」、TV・ネット「天気予報」等々ツカエルモノはなんでも使いながらも、やっぱりはじまりは 自然観察!!

あのラインは昼までには消え、空いっぱいに雲は広がった。
夕方には、こんどは上下逆に二層に分かれているようにも見えた。
あのラインについて、あらたな「天気コトワザ」をつくることはことはできないか?
ポンコツ頭を総動員して考えてみるが、まだまだ無理なようだ。
無理ではあるが無駄ではないように思うのだが…。
第一面白いのだから…。
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