ヒガンバナに何が起きているのか?(5) #ヒガンバナ
▼私はこのアタリマエにいたく感動していた!!
種から育てた実生コヒガンバナである。
昨日(2015/11/07)は、朝から少し曇っていた。雨が降ってきたとしても、それで「水やり」の代わりになる、と思い屋内で育てている実生コヒガンバナを外にだしてやった。
40本の葉は順調に育っていた。いちばん長い葉で15㎝まで伸びてきた。土ポットの底には根も伸びてきていた。
やっぱり「コヒガンバナは二倍体(2n=22)である」はホントなんだ!!
▼私の実生ヒガンバナの再挑戦は、キツネノカミソリからはじまった。
2013年の秋、試みにWebテキスト『ヒガンバナ』をつくってみた。
しかし、この段階では、「自然結実」群落に出会っていなかった。
「実生」に挑戦すると言っても、種子がなければ話にならない。そこで、確実に手に入れられるヒガンバナの仲間であるキツネノカミソリで挑戦してみることにした。
キツネノカミソリなら二倍体(2n=22)だから、種子でも殖えるだろうと思っていた。
とは言っても、まったくのシロウト、いったいどのようにして育てるのか最初は見当もつかなった。
いろいろ文献、インターネットで調べてみてやってみた。
なんと、それらはナイロン袋のなかでほんとうに「発芽」したのである。これまた感動であった。
この試みで、私は最初の「発芽」とは「発根」のことであるとはじめて知った。
この実生キツネノカミソリの挑戦は、2013年・2014年連続して2年挑戦してみた。
その詳しい「記録」は【ヒガンバナ情報2013 2014 2015 】
に残している。
▼次にぜひとも挑戦してみたかったのが、コヒガンバナであった。
昨年の夏の終わりには「早咲きヒガンバナ=コヒガンバナ」を見たくて宇治市植物園に出かけて行ったりしていた。
私は、いつもラッキーな「偶然」に遭遇していた。
なんとこのあこがれのコヒガンバナの種子を、研究会で分けてもらえたのだ。
2014/10/26のことだった。
友人に少し「おすそ分け」して、私の手元には51個の種子が残った。
それらを、例によってチャック付きナイロン袋のなかに保存しておいた。
そしたら、この春、次から次と「発芽(発根)」しはじめたのだ。
そして最終的には51個のうち49個が「発芽(発根)」したのだ。
なんと発芽率=49/51=96%である。
小さな球根(鱗茎)を確認したあと、それらを土ポット、種蒔き土のなかに埋めた。
今年の秋になって、そこから葉が出てきた。
現段階で、49個のうち40個から「出葉」してきた。
「出葉率」=40/49=82%である。
元から言うと、実生率(こんなコトバあるのか知らない)=40/51=78%である。
やっぱりコヒガンバナは2倍体(2n=22)で種子で殖えることもあるんだ。
▼考えてみると、植物たちはとんでもないすごい「戦略」を獲得したものだ!!
大賀ハスを種子から育てたときも思ったことだが
「種子で殖える」は凄い!!
さて、本命の日本のヒガンバナに戻る。
日本のヒガンバナは三倍体(2n=33)で、種子をほとんどつくらないと言われている。
では、今、私が見ているのはなんなのだろう?
出葉もしてきているではないか!!
ヒガンバナに何が起きているのか?
ここまでは、自分が実際に見てきたものを中心に、この「ふしぎ!?」を追ってきた。
次は、他の人の「研究」も含めて、この「ふしぎ!?」を追い続けてみたい。
(つづく)
▼追記
その種子から育てた大賀ハス!!
今年の蓮根の植え替えから32週目であった。先週は観察池の水が干上がるところであった。
しかし、一週間後の池にはわずかながら水が溜まっていた。
やっぱりそのままにしておいてよかった。
今朝も雨だ!!私の小さなビオトープは健在だ!!
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