上空では何が起こっているのだろうか!?
▼でもやっぱり「ふしぎ!?」だ!!
わかっている人にとってはアタリマエすぎて、「今さら」の話なんだろう。
「38万㎞メートルも彼方の月が次の瞬間どう見えるか、何時何分にどう見えるかわかるのに、わずか10㎞ほどの距離の上空のことがわからない。天気がどう変化するのか正確にはまだ読めないなんて不思議だ!!」
素朴すぎる「ふしぎ!?」だ。
こんな身近な空間、上空で何が起こっているのだろうか!?
▼この上空=「大気の物理学実験室」で起こっていることは、我田引水になるが中学校理科のすべてを含んでいた。
・光
・音
・力
・圧力
・熱エネルギー
・気体
・原子・分子
・状態変化
・電気
・運動
・エネルギー保存則(位置エネルギー、運動エネルギー)
等々である。
私の頭にあるのは、この程度の知識である。
いやそれすら満足な状態ではない。(^^ゞポリポリ
しかし、これらを総動員してこの「ふしぎ!?」の謎解きをしたい。
▼この謎解きが暗礁にのりあげたとき、いつもひっぱり出して来て読むようにしている文章がある。
それは
◆『天気図の歴史ーストームモデルの発展史ー』(斎藤直輔著 東京堂出版 昭和57年2月25日初版)
にあった。
低気圧とはなんだろうか、一口でいえば寒暖両気からなるうず巻であろう。
我等の地球大気の中には、こうしたうず巻が存在できることを傾圧不安定理論も、数値シミュレーションもあるいは実験室内の流体を使った模型実験も教えてくれる。しかしやっぱり不思議な感じがする。それは偶然の産物としてはあまりにも美しく組織だっているし、秩序ある概念に統一されている。
このささやかな歴史的回想の中で、私は約1世紀半の間に人々がストームについて、低気圧についてめぐらした考察のあとをたどってみた。そして多くのことを学んだが、雲をつくり雨を降らせ、風を巻いて過ぎ去ってゆく低気圧をやはり不思議に思う。(『天気図の歴史』「エピローグ」P211より)
▼私にとってこの謎解きの道は遠い。
道が遠いことは、それを「あきらめる」理由にはならない。
今日もいつもの「雲見」をつづけながら、上空に向けてつぶやいてみる。
「この上空で何が起こっているのか!?」
と。
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