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本日(2015/08/06)、第104回オンライン「寅の日」!! #traday

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▼ほんとうに暑いときの空というのはこれまでじっくり見たことがなかった。
いつものアメダス観測地を含む空の画像で、最高に暑いときの空を撮ろうとした。
 それがあまり特異な「雲見」ではないんだ。
 なにか雲の輪郭がはっきりしない、まるでスチーム風呂のなかのように白くぼんやり霞んで見えるんだ。連日そうなんである。昨日も34.4℃まであがったようだ。
 寅彦だったら、どう観察し表現してくれただろう?
▼本日(2015/08/06)は第104回オンライン「寅の日」である。
 7月8月と連続して「大気の物理学」=気象関係のものを読んでいた。今回はそのなかでも最も有名な『茶わんの湯』を読む。昔、国語の教科書にもとりあげられていたと記憶する。
 だから、私が寅彦の文章で最初に読んだものでもある。

◆本日(2015/08/06)、第104回オンライン「寅の日」!!

●『茶わんの湯』(青空文庫より)

▼このオンライン「寅の日」でもこれまでに何回もとりあげていた。
しかし、何度読んでも感動してしまう。
 導入はこうだ!!

ここに茶わんが一つあります。中には熱い湯がいっぱいはいっております。ただそれだけではなんのおもしろみもなく不思議もないようですが、よく気をつけて見ていると、だんだんにいろいろの微細なことが目につき、さまざまの疑問が起こって来るはずです。ただ一ぱいのこの湯でも、自然の現象を観察し研究することの好きな人には、なかなかおもしろい見物(みもの)です。

 たった一杯の「茶わんの湯」から話をはじめて、気象現象のすべてを語ってしまうとは!!
この短い文章のなかに、雲、雨、霧、暈、虹、雷、渦、竜巻、雹、海陸風、山谷風、季節風等々すべてが出てくるのである。寅彦には見えない大気の運動もきわめて明確に見えていたにちがいない。
 なんという観察眼!!
▼そんな観察眼の「おすそ分け」のヒントも書いてくれているからうれしい!!

ちょっと見ただけではまるで関係のないような事がらが、原理の上からはお互いによく似たものに見えるという一つの例に、雷をあげてみたのです。

 一見関係ないと思える現象も「原理」でツナイデ観るということだろう。
 私は最近、いたく感動していることがある。
 それは前回のオンライン「寅の日」で読んだ『海陸風と夕なぎ』に関連したことである。あれ以降、私は毎日アメダスの風向の記録を見るようにしている。私は、このアタリマエをこの年になるまで認識していなかった。
夜と昼とでは、こんなにも顕著にちがう方向の風が吹いていたとは!!
授業でも何度も「海陸風」を語ってきていながらである。(^^ゞポリポリ

私たちはほんとうに「大気の物理実験室」に暮らしているのである!!
さあ、今日も暑くなりそうだ。
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