本日(2015/01/26)、第88回オンライン「寅の日」!! #traday
▼昨日の「雲見」は家を離れて都会でやった。
実にアタリマエのことであるが、ここでも「大気の物理学実験」は同じように行われていた。
いつでも、どこでも同じように繰り返し繰り返し行われてきた。これからも。
▼「大気の物理学実験」がそうなら、「大地」も同じだぞ!!「自然とは…」
と寅彦が教えてくれていた。
オンライン「寅の日」の1月のテーマは、「1.17」20周年にちなみ寅彦の鳴らし続けた警鐘「天災は忘れた頃にやって来る」に耳を傾けることだ。今回はその第二弾、「津浪と人間」を読む。
◆本日(2015/01/26)、第88回オンライン「寅の日」
▼毎回読むたびに同じことに驚いてしまう。
ほんとうにこれが82年も前に書かれた文章なのだろか!!
なんと今日的であることか!!
寅彦の主張は次なる文章に収斂していた。
しかし困ったことには「自然」は過去の習慣に忠実である。地震や津浪は新思想の流行などには委細かまわず、頑固に、保守的に執念深くやって来るのである。紀元前二十世紀にあったことが紀元二十世紀にも全く同じように行われるのである。科学の方則とは畢竟(ひっきょう)「自然の記憶の覚え書き」である。自然ほど伝統に忠実なものはないのである。
▼ならば、私たちにできることは何か。
それもきっちり提言してくれていた。
残る唯一の方法は人間がもう少し過去の記録を忘れないように努力するより外はないであろう。
さらに具体的には次のように言っていた。
人間の科学は人間に未来の知識を授ける。
それで日本国民のこれら災害に関する科学知識の水準をずっと高めることが出来れば、その時にはじめて天災の予防が可能になるであろうと思われる。この水準を高めるには何よりも先ず、普通教育で、もっと立入った地震津浪の知識を授ける必要がある。
82年前の寅彦の提言に今、私たちはどこまで応えているだろうか。
できることから ゆっくり 急ごう!!
次が繰り返されるまでに!!
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