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本日(2014/12/09)、第83回オンライン「寅の日」!! #traday

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▼まだまだ「再び、寺田寅彦を訪ねて」の旅の余韻のなかにいた。

好きなもの
苺 珈琲 花 美人
懐手して 宇宙見物

と詠み、「珈琲哲学序説」まで書いた寅彦はコーヒーが大のお気に入りだったようだ。
そんな寅彦に少しでもあやかろういうわけではないが、旅のみやげに高知県立文学館で寅彦の新しいグッズである「寅彦」コーヒーカップとドリップコーヒー「寅彦珈琲」を手に入れた。
コーヒーカップには寅彦が描いたという虎の絵がプリントされていた。
毎朝一杯目のコーヒーはこのカップで飲むようにしている。
「寅彦珈琲」は数に限りがあるからオンライン「寅の日」の朝だけこれを飲むようしたいと思っている。
▼本日(2014/12/09)は、それを飲む日だ!!
第83回オンライン「寅の日」である。考えてみると、第82回から今日の第83回まで、もう毎日が「寅の日」のようになってしまっている自分に気づいた。
 12月に読むのは、11月の終わりに引き続いて「科学と文学」である。次回もあわせて連続3回同じものを読むようにしている。手前勝手に区切りをつけているが、どの部分についても意見交換したいものである。

◆本日(2014/12/09)、第83回オンライン「寅の日」

●「科学と文学」(2)(青空文庫より)

▼今回は
「実験としての文学と科学」
「記録としての文学と科学」
「芸術としての文学と科学」
「文学と科学の国境」
あたりを中心に読んでみたい。非常に長文で難解そうに思っていたが、読み進めるうちにけっこうナルホド!!
と思うところも出てきた。本意はどこまで理解できたかは別にして気に入ったところをピックアップしてみる。

一方で、科学者の発見の径路を忠実に記録した論文などには往々探偵小説の上乗なるものよりもさらにいっそう探偵小説的なものがあるのである。実際科学者はみんな名探偵でなければならない。

「記録としての文学と科学」もとても興味深い切り口だ。
「記録」することの意味が少しだけわかってくる。

 歴史は繰り返す。方則は不変である。それゆえに過去の記録はまた将来の予言となる。科学の価値と同じく文学の価値もまたこの記録の再現性にかかっていることはいうまでもない。

▼徐々にこの随筆の本意に近づいているように思えた。

手近な例を取ってみても、ファーブルの昆虫記(こんちゅうき)や、チンダルの氷河記を読む人は、その内容が科学であると同時に芸術であることを感得するであろう。ダーウィンの「種の始源」はたしかに一つの文学でもある。ウェーゲナーの「大陸移動論」は下手(へた)の小説よりは、たしかに芸術的である。
真なるものを把握(はあく)することの喜びには、別に変わりはないであろう。
しかし二つの世界はもう少し接近してもよく、むしろ接近させなければならないように自分には思われるのである。

次まで来て納得である。大きく膝をたたいた!!

顕微鏡で花の構造を子細に点検すれば、花の美しさが消滅するという考えは途方もない偏見である。花の美しさはかえってそのために深められるばかりである。花の植物生理的機能を学んで後に始めて充分に咲く花の喜びと散る花の哀れを感ずることもできるであろう。

(つづく)

さあ、二杯目のコーヒーも「寅彦珈琲」有効かな!?
     

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