ファラデーラボ「漆のかがく」は実に面白かった!!
▼ほんとうだろうか!?
自分で試しに手持ちの英和辞典を引いてみた。あった!! ほんとうだ!!
「japan」=1 漆(lacquer).2 (日本製)漆器(lacquer ware)
と書いてあった。今回のファラデーラボ・かがくカフェも面白そうだった。
■ファラデーラボ・かがくカフェ 「漆のかがく」
午前・午後と両方参加させてもらった。
やっぱりこれが実に面白かった。
▼佐藤貴彦氏のお話しは、「漆かき」のことからはじまった。
実際に「漆かき」をされたウルシノキ、「漆かき」ための用具などを持ち込まれてのお話しはきわめて興味深いものだった。
『丹波の漆かき』リフレットもいただいた。
http://www.youtube.com/watch?v=87dGyvRCKAM
ここには、自然と人間のかかわり方に関する「科学」があると思った。
▼伝統ある「塗料」「接着剤」として「漆」の科学の話が続いた。
何故、「japan」=1 漆(lacquer).2 (日本製)漆器(lacquer ware)なったのかの「歴史」の話も面白かった。
さらには新しい「漆塗り」の挑戦しておられることをお聞きした。(自動車、床、美術工芸品等々はては万年筆、消しゴムケースにいたるまで)まちがいなくここに「科学」があると思った。
お話しを聞きながら、久しぶりに手前味噌の『常民の科学』を思いだしていた。
実は参加させてもらう前に、質問3つを準備していた。
(1) 漢字「漆」(うるし)は、ウルシノキの本質となにか関係するか?
(2) 「かぶれる」とは?それは克服できているのか?
(3) 漆塗りと「丹生」(水銀朱)の関係について
シロウトならではのトンデモ質問もある。それにもかかわらずていねいに教えていただいた。
深謝。
▼午後は漆絵・蒔絵体験のワークショップだった。
人数もぐっと増えてワイワイと楽しく体験させてもらった。
参加されたみなさんのアート心に驚いた!!自分の不器用さとアート心のなさが少し恥ずかしかった。
しかし、みなさんの作品が着々とできあがっていくのを観賞させてもらうのもなかなか楽しかった。
そして、それはワークショップの最後に起こった!!
それが、昨日最大の収穫だった。
ワークショップが終わりかけて、みなさんが皿を持って帰ろうとしたときだ。
佐藤さんは妙なことおっしやりされたのだった。
「箱に入れるのは、私が準備していれますので…」
とおしゃり、なんと皿を入れる紙の箱を濡れたタオルでふかれたのだ。
?(゚_。)?(。_゚)?
「乾燥するまで、一週間以上はこのままにして置いて金粉を拭き取ってくださいね。」
一緒に参加されていた方がつぶやかれた。
「えっ乾燥するのに、なんで反対の濡らすの?」
私は、最初そのつぶやきのほんとう意味がわからなかった。
見当はずれのつぶやきを私もした。
「呼び水でしょうかね」
質問のつぶやきをされた方は、さらに不思議だという顔をされた。
帰ってからもこのことが気になってしかたなかったのでいろいろ調べてみた。
少しだけわかった!!
なんとこの「ふしぎ!?」にこそ、「漆」のすごさの秘密があったのだ。
「漆は室温と湿気で乾燥する!!」
なんという矛盾!!「湿気」で「乾燥」!?
私のなかで「ふしぎ!?」虫が騒ぎ始めた。
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