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2013年4月のオンライン「寅の日」は #traday

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落ちざまに虻(あぶ)を伏せたる椿かな

師・夏目漱石のこの一句に何十年とこだわり、椿の花は落ちるときうつ伏せに落ちるのか、仰向きに落ちるのかを物理実験を繰り返し確かめようとした寺田寅彦!!
 そしてその寅彦はこう言った。
 こんなことは右の句の鑑賞にはたいした関係はないことであろうが、自分はこういう瑣末(さまつ)な物理学的の考察をすることによってこの句の表現する自然現象の現実性が強められ、その印象が濃厚になり、従ってその詩の美しさが高まるような気がするのである。

なんと面白いことを言う人物だろう。
 その魅力に取り憑かれ、浅学をかえりみずはじめたオンライン「寅の日」がまもなく一年になる。
▼今日は春分である。
 にわかに春を通り越して初夏を思わせるあたたかさに、前の藪の椿がいっきょに咲き始めた。
すでに一昨日の強風で落下しているものもある。一本の木にまだ蕾のものも含めると50個近くある。
つい寅彦の真似をしたくなる衝動にかられる。
 三日坊主が常で飽き性の私が、寅彦の魅力に牽引されてなんとか一年間つづけることができた。
この4月からは2年目である。2年目もつづけようと思う。
4月は3回ある。年度がかわっても通算回数でいきたいと思う。
◆第31回オンライン「寅の日」…4/06(土)
◆第32回オンライン「寅の日」…4/18(木)
◆第33回オンライン「寅の日」…4/30(火)
▼さて、2年目、何を読むかである。
一年間30回読んで主だったものを読んでしまったなどと思うと、とんでもない話だ。
青空文庫の一覧表
◆作家別作品リスト:No.42 寺田寅彦 (青空文庫)
をみせてもらっているとわかるが、読んだのはほんの一部の一部であることがわかる。
 それに読んだものでもまだまだ浅い読みである。
来年度以降も、「これは」というものについては繰り返し、繰り返し読んでみたい。
ようするには読むネタに窮するということはまったくないのである。
▼4月、また新たな気持ちで読みはじめたい!!
まずは旬ものということで「春六題」を読んでみたい。
つづけて、少し系統立てて魅力いっぱいの「寺田物理学」関連のものを連続して読んでみたい。
2013年4月オンライン「寅の日」!!
◆第31回オンライン「寅の日」…4/06(土) 『春六題』(青空文庫より)
◆第32回オンライン「寅の日」…4/18(木) 『量的と質的と統計的と』(青空文庫より)
◆第33回オンライン「寅の日」…4/30(火) 『物理学圏外の物理現象』(青空文庫より)
来年度もできるだけ多くの人と一緒に読むことができたらうれしいな。
よろしく!!

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