「遅れん坊」ヒガンバナが…#higanbana
▼なににも「はしりもの」と「遅れん坊」がいる。ヒガンバナもそうである。とても早く花期をむかえたものと今頃さきだした「遅れん坊」がいる。今年の花の時期は、地域差もとうぜんあるが大まかには、昨年よりは十日ばかり早かった。昨年があまりにも遅すぎたのだが。したがって、今年は、まずまず「例年通り」というべきかも知れない。
今年の特徴としては、花の開花期に非常に幅があったという気がする。
同じ株の中、同じ群生地のなかでも早いモノと遅れたモノが出てきたという感じがするのである。
もうすでに「葉の季節」がどんどん進んでいるのに、今頃になって満開をむかえたヒガンバナを見ていると、なんとも愛おしくなってくる。なにか人ごとに思えないのだ。
▼昨年の「遅れん坊」もまた遅かった。もう一ヶ月以上先の話だった。
この「遅れん坊」というやつは、けっこう面白い。自然観察において「ふつう」でないやつ、いわゆる「かわりだね」である。この「かわりだね」はレアである。
この「かわりだね」の観察は面白い、そこからいろんなことを知ることができそうな気がするのである。
例外の存在が逆にルールの存在をより確かなものにするということもある。
生物の進化においては、この「かわりだね」がパイオニアになるということはしばしばあることだ。
▼かつて、私はWeb版『はしりもの・かわりだね』をやっていた。それは実におもしろかった。
自分でも「はしりもの」「かわりだね」をさがすと同時に、各地のいろんな人の報告を聞き、楽しませてもらうのである。画像を見せてもらいまるでみつけたかのように感動し、では私もフィールドに出かけていった。
コンヴィヴィアリティな楽しみである。
▼このWeb版は、名の通りWebページ、メールを使ってやっていた。
最近思うのだが、今ならソーシャルメディア(Twitter、Facebook等)を使えば、よりリアルタイムで多様な【はしりもの・かわりだね】が実現するのではないかと。
Twitterなら、さしずめ #hasiri ということだろうか。
ひょっとしたら、もっともっとおもしろいやり方が出てくるかも知れない。
これからの【はしりもの・かわりだね】の展開が、どんなかたちになっていくのか、それも楽しみである。
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