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【授業】「地域」から「地球」が見えてくるとき!

Dscf6487▼昨日も、そこにあったのは何の変哲もない。いつもの山、いつもの坂道、いつもの空、いつもの雲…。でもほんとうにそうだろうか。そんなわけがない!!
 冬から春に向かう大気は、このときだけの動きをしそして雲をつくる。同じ雲にみえてもこの瞬間だけものがあるはずだ。山にしても同じだ。もどり雪で、雪景色だった山もその雪がとけてこの瞬間だけの色具合をしているはず。
定点観測の面白さは、できるだけ複雑なファクターを取り去って、観察対象を絞り込んで対象物の変化を捉えるところにある。
 「雲見」定点観測地からの観察で「地球」のみならず「宇宙」をみたいのだ。
▼授業も同じである。
「地域」にこだわるのは、「地域」から「地球」が見えてくることがあるからだ。
化石の学習で、この地域から58年前アンモナイトの化石が発見されていることを紹介した。
ひとりの生徒が言った。
『それ、私の家の近くや!ということは…』
そう言うことだ。
 そこから出発して、ダイナミックな大地の歴史が見えてくるのである。「地球」が見えてくるのである。
この学習の醍醐味でもある。
▼家の裏山の崖の地層から、
拾い上げたひとつの石ころから、
教室の窓から見える中国縦貫道の防音壁から…
この「地域」の大地の物語を読もうというのである。
そしたら、かならずや「地球」が見えてくる瞬間があるはず。
それを楽しみたい。
▼「木を見て 森を見ず」「森を見て 木を見ず」
同じことが言える。
「地域を見て 地球を見ず」
「地球を見て 地域を見ず」
いずれでも、「私の科学」は成立しない。

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