【授業】【大地の動きをさぐる】を構想する。(5)
▼「やるべき」ことを抱えたままの三連休であった。
こんなときは、ものごとをとりあえずリストアップして、優先順序をつけながら赤青の両刀エンピツをもっていてやれば青色で、できなかったことは赤でチェックする。
こんな作業をやりだしたのはいつからだろう。ずいぶんふるからのような気もするし、あの佐藤可士和の「超整理術」の影響のような気もする。この三連休、赤で△印のついたものの多いこと。
時間は容赦なくすぎていくというのに…。
▼授業の構想も、リストアップしたなかにあった。しかし、毎日、赤でチェックされてしまうこととなった。
これまでの自分の実践を、【大地の動きをさぐる】でアウトラインだけふりかえってみて、次に現行の教科書のぺーじをくってみた。
その次である。
では、いったい何を「ねらい」とするのか。
ひとことで言えば、一番最初にあげたことになる。
「自分たちの立つ大地が、現在進行形で動いている」という認識
この認識をどれだけリアルなものにするかが勝負どころである。
リアルな認識こそが、防災・減災にもつながる。
また、大地の「ふしぎ!?」の面白さに通ずるものになるはずだ。
▼ここで新しい学習指導要領を見てみる。
(2) 大地の成り立ちと変化
大地の活動の様子や身近な岩石,地層,地形などの観察を通して,地表に見られる様々な事物・現象を大地の変化と関連付けて理解させ,大地の変化についての認識を深める。
ア 火山と地震
(ア) 火山活動と火成岩
火山の形,活動の様子及びその噴出物を調べ,それらを地下のマグマの性質と関連付けてとらえるとともに,火山岩と深成岩の観察を行い,それらの組織の違いを成因と関連付けてとらえること。
(イ) 地震の伝わり方と地球内部の働き
地震の体験や記録を基に,その揺れの大きさや伝わり方の規則性に
気付くとともに,地震の原因を地球内部の働きと関連付けてとらえ,地震に伴う土地の変化の様子を理解すること。
イ 地層の重なりと過去の様子
(ア) 地層の重なりと過去の様子
野外観察などを行い,観察記録を基に,地層のでき方を考察し,重なり方や広がり方についての規則性を見いだすとともに,地層とその中の化石を手掛かりとして過去の環境と地質年代を推定すること。
『内容の取扱い』においては、次のように述べてある。
(3) 内容の(2)については,次のとおり取り扱うものとする。
ア アの(ア)の「火山」については,粘性と関係付けながら代表的な火山を扱うこと。「マグマの性質」については,粘性を扱うこと。「火山岩」及び「深成岩」については,代表的な岩石を扱うこと。また,代表的な造岩鉱物も扱うこと。
イ アの(イ)については,地震の現象面を中心に取り扱い,初期微動継続時間と震源までの距離との定性的な関係にも触れること。また,「地球内部の働き」については,日本付近のプレートの動きを扱うこと。
ウ イの(ア)については,地層を形成している代表的な堆積岩も取り上げること。「野外観察」については,学校内外の地層を観察する活動とすること。「地層」については,断層,褶曲にも触れること。「化石」については,示相化石及び示準化石を取り上げること。「地質年代」の区分は古生代,中生代,新生代の第三紀及び第四紀を取り上げること。
やっぱり言っている。
「…大地の変化についての認識を深める。」
と。究極のねらいについては、同じである。
問題はやはり、今、自分の立つ大地とどこまで関連づけることができるかである。
▼どうすれば、
あの裏山、
となりの川、
あそこの崖、
前を通る中国縦貫道、
もってきた「石ころ」ひとつと
大地の動きとツナゲルことができるかである。
「あの手」、「この手」をもう少し具体的に考えてみよう。
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