大賀ハスの観察から
▼私の手元にやってきてから、第一世代にあたる大賀ハスの植え替えから、昨日でもう9週である。約二ヶ月である。観察池には、何枚かの浮葉が広がり、太陽の光をキャッチしようとしている。ときたま、土中から空気の泡がでてくる。土中にも、生命の営みがあることを推察させる。
一方の「あまりもの」たちも元気だ。葉がひしめきあっている。我こそが立ち上がりあらん限り葉を広げ、栄養を生産しようとしている。瓶の口など、もうとっくに隠れてしまっている。水はどうなんだろうと、葉をかきわけてのぞいてみた。確かに、かなりの水を消費しているようだ。立ち上がれば、それだけ高くまで水を持ち上げなければならない。そのためにたくさん水が必要となる。道理である!久しぶりにホースをひっぱってきて水を補給してやった。
今年は、水だけで育てる「水耕栽培」に挑戦してみることにした。
▼第二世代の方は、「発芽」してから一週間がたった。その変化のスピードには感嘆するばかりである。
根のようなものだけの観察していても面白い。先行した種子の方の根はどんどん伸びる。
そして、それは重力に従った方向にのばしていく、タコの足がのびたような姿になる。後発でまだ根をのばしていない方とは逆転している。
この観察からだけでも、光と水を求めての植物のドラスティクな「くらし」が見えてくる。
観察というのほうとうに面白い!!
観察から科学ははじまる!!
▼大賀ハスの観察に誘われて、「植物の世界」の授業の後半を構想してみた。
・根のはたらき
・茎のはたらき
・蒸散
・植物のからだとくらし(光と水を求めて)
・スバヤ型とジックリ型
・シダ植物
・コケ類
・藻類
・植物の進化
等々
どこまで「植物の世界」を楽しむことができるだろう。
ここでも、キーになるのは「時間」である。
観察するにしても、「時間」のものさしを意識してみるのとみないのでは大違いだ。
時は科学なり!!
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