400年の時空を超えてガリレオに
▼昨夜の遅く、そして今朝も私は空を見ていた。今朝の月は下弦の月。
2010年1月7日、それはちょうどあれから400年目の日である。
ガリレオ・ガリレイが望遠鏡を使って、木星の三つの衛星をみつけてから。(四つ目は1/11に)
ガリレオは『星界の報告』(ガリレオ・ガリレイ著 山田慶児・谷康訳 岩波文庫)に次のように記している。
一六一〇年、つまり今年の一月七日の翌夜の一時に、筒眼鏡で天体観測中、わたしはたまたま木星をとらえた。わたしはたいへんすぐれた筒眼鏡を用意していたから、木星が従えている、小さいけれどきわめてあかるい三つの小さな星をみつけた。(それまでは、ほかの劣った筒眼鏡を使っていたので、発見できなかったのである。)当初、わたしは恒星だと信じていたが、黄道に平行な直線にそって並んでおり、等級もほかの恒星より明るいという事実に、かるい驚きを覚えた。木星に対するそれらの星の配置は、つぎのとおりである。(『星界の報告』P42より)
世紀の大発見!!である。
ここから、人類が描く「宇宙」は変わっていくのである。
それから400年である。
▼私は、ひそかにこの日まで、ささやかな計画をたてていた。それは、小さな簡易望遠鏡を組み立てて、このガリレオに挑戦してみるという計画である。そのささやかな計画も間に合わなかった。正月休みを利用しようと思っていたが、そんな時間はなかった。
しかし、その計画は断念するつもりはない。遅れ遅れになっても、400年の時空を超えて、ガリレオと「天文対話」をしてみたいのだ。
その気持ちは変わらない。
▼望遠鏡では、ガリレオに追いつけなかったけれど、ガリレオが考えもしなかっただろう道具を私たちは持っている。突飛な話だが、それはTwitterだ!!
元旦の月食を私は、自分自身が雲で観察することはできなかった。しかし、私は「観察」したと思っている。ほぼリアルタイムにTwitterからの情報でそれを観たのである。
それも、一カ所からの観察だけでなく、いくつも場所からの観察を可能にしてくれたのだ。
そのとき、私のTLには野口さんの「宇宙からのつぶやき」も流れていた。
なんとTwitter的であることか。!!
▼Twitter的「天体観測」それは、400年の時空を超えるひとつの道かもしれない。
手元にある望遠鏡だけでなく、地球上にあるすべての望遠鏡をTwitter的につなげば、ガリレオの「大発見」にせまれることができるかも知れない。
私は、まだ初夢のつづきをみているのだろうか。
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