【授業】逆立ちゴマの「ふしぎ!?」
▼「ふしぎ!?」の謎解きをするのが、「理科」という教科であると思っている。
「理科」という教科の学びの方法としては、授業が最高の方法であると最近強く思うようになってきた。
それにはわけがあるのではないか。それは「科学」そのものに所以するのではないか。というのが私の「仮説」である。かつて科学者たちも大学の講義や科学者同士の学び合いのなかで、大きな「発見」をしてきている。
「ふしぎ!?」の謎解きをやって、それを人に伝えようとするときに、ひとつの「ふしぎ!?」は豊かにふくらみ、また別の「ふしぎ!?」とつながり深くなっていく。
それは、これまでの科学史の教えてくれるところでもある。
▼だからこそ、私の「ふしぎ!?」にこだわってみよう。今の私には、授業こそが最高に科学する現場なのである。
「ふりこ」からはじめる力学的エネルギーの保存則、これだけでは「ふしぎ!?」はつながらない。
「ふりこ」を大きくゆらしておいて、途中で指示棒で停める。そしたら、なんとふりこがぐるぐると指示棒にまきついてきた。(゚o゚)ゲッ!!という声があがった。
そうだ、これだわかっているがやってみるとほんとうにそうなった。久しく遠ざかっていた「感動」が帰ってきた。
一挙にジェットコースターが見えてきた。
ほんとうならここで「手づくりジェットコースター」を見せたい。
そして、「ふしぎ!?」を、(゚゚)(。。)(゚゚)(。。)ウンウンと納得でつなぎたい。
▼「手づくり」の方、少し方向転換を余儀なくされそうだ。ならば「スペースワープ」でいきたい。
こちらの方も時間がかかりそうだ。
昨日も少し帰ってからいじってみたが、なかなか一挙にはすすまない。田舎で、そんな余裕もなかったのだろう。あまりプラモデルなど買ってもらった記憶がない。親になっても、子どもたちに買ってやった記憶がない。
だから、あまりプラモデルで遊んだ経験がない、自分が不器用なことも手伝ってなおさらである。
だから、このゆうのはあまり経験がない。でもやりはじめるとけっこうおもしろいものである。
授業では、鋭意努力中であることを伝える。
▼授業では、保存則第三弾をみせた。
あの5月連休中に日本玩具博物館で手に入れた「逆立ちゴマ」である。
ふつうのコマ5個と逆立ちゴマ5個
逆立ちゴマを教卓でまわしてみる。
最初は普通にまわっている。つくりからして極々普通のコマだ。
ところが「ふしぎ!?」は突然やってくる。
こんどは、逆立ちをして、重いはずの部分を上にして回転しはじめるのだ。
逆立ちすると急にスピードダウンだ。
「運動エネルギー」は「位置エネルギー」にかわりと説明はする。
一応自分でも納得する。
▼でも、「ふしぎ!?」は解決したわけではない。むしろふくらむのだ。
なぜ、わざわざ不安定な逆立ちをしたりするのだろう。
すべては安定を希求するのではないのか。
「逆立ちゴマはなぜ逆立ちするのか?」
少し、Webに訪ねてみた。
そうすると、この「ふしぎ!?」。けっこう昔からみんな不思議に思ってきたようだ。いろいろと謎解きが行われたようだ。
あの名著『おもちゃの科学』でもふれられているという。
なんかそれを知るとうれしくなってきた。「やっぱりな」と。
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