【授業】「思考実験」にいたるまでに
▼頭の中で、いろんなことを抱えて授業のぞむ。できるだけ「すっきり」とした状態でと思うが、なかなかそうはいかないときもある。
「思考実験」は、実験道具が用意できなくても、そのものがなくてもできるから便利で面白いが、そのためにベースになる。自分なりの「ふしぎ!?」があってこそ成立すること。
もうひとつ「思考実験」には、かかすことができないものがある。それが「対話」だ。ひとつの仮説に対して、それに反駁する仮説が必要だ。それがあることにより、より深まり拡がる。ガリレオ・ガリレイが「対話」形式で思考のプロセスを書きとめたのも、そんなことからかも知れない。
▼「等速直線運動をする台車の上でだるま落としをしたら…」。授業を準備してふと思いついた実験である。
力学滑走台の上に「だるま落とし」をセッティグして何度か挑戦してみるが、うまくいかない。ここは「思考実験」でいこう。慣性の法則のまとめをこれでと思うが、なかなかうまくはいかなかった。
▼それよりもっと単純に、「コイン落とし」や「だるま落とし」の方が人気だ。
その方では、ちょっととっておきにしてきた実験がある。ガラスのビーカーに大きな石(ブロック)をのせて上から金槌でたたくというものだ。ここには「(゚o゚)ゲッ!!」というものがある。
そこに「ふしぎ!?」のはじまりがある。「思考実験」のプロセスのはじまりでもある。
まだ、まだ思考錯誤の連続である。
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